Tokyo Artisan Intelligence株式会社(以下:TAI)で、リードAIエンジニアとして活躍するH.Tさん。創業期から技術の最前線に立ちながら、クライアント折衝やチームマネジメントも担ってきました。TAIの成長を支え続けてきたH.Tさんに、TAIならではの魅力や働く環境について伺いました。
プロフィール
H.T:リードAIエンジニア
・2013年、ロチェスター大学理学部を卒業。
・2014年、イーピーエス株式会社に入社し、医薬品開発業務受託機関(CRO)にて医薬品安全性情報のデータ評価・管理業務に従事。
・2017年、TerraCycle Japanに入社し、プラスチックリサイクルの研究開発やプロジェクトマネジメントを担当。
・2020年、プログラミングスクール DIVE INTO CODE(現ディープロ)に入学し、Pythonおよび実践的AI技術を履修。
・2021年1月、TAIに入社。リードAIエンジニアとして、技術サポートや開発環境の整備を担いながら、プロジェクトの進行を支えている。
・趣味はサーフィン。藤沢在住で、時間があれば海に出てリフレッシュしている。
1. リードAIエンジニアとして、開発を支える
Q. 現在の仕事内容について教えてください。
現在、受託開発分野のリードAIエンジニアとして、エンジニアが集中できる環境を整えながら、全体の進捗を管理しています。クライアント対応や仕様調整を引き受け、エンジニアが技術的な作業に没頭できる環境を作るのが役割です。
特に私は顧客とのコミュニケーションに立つことが多く、クライアントの要望を直接聞き、それをチームのエンジニアたちに落とし込む役割を担っています。
Q. 技術だけでなく、クライアントワークやマネジメントの部分も担っているんですね。
そうですね。TAIの受託開発では、単に技術を提供するだけでなく、クライアントと一緒に課題を整理しながら進めることが多いんです。
そのため、ただ手を動かすだけではなく、「AIを使ってどうビジネス課題を解決するか?」 をクライアントと一緒に考える仕事でもあるので、そのバランスが面白い部分だと思います。
AIエンジニアになる前は、製薬業界のデータ分析やリサイクル業界のプロジェクトマネジメントを経験してきました。どちらも、クライアントが「新しい技術を導入したい」と考えたときに、どう活用すればいいのか分からない状態からのスタートが多く、その経験が今の業務にも活きています。
Q. 実際にエンジニアとして手を動かして開発することは、今もありますか?
TAIの創業初期はエンジニアの人数が少なく、私も多くの開発に関わっていました。今はエンジニアチームが増えたので、技術的なサポートやマネジメントにシフトしています。
今でもコードを書くことはありますが、技術的な意思決定やレビューを通じてプロジェクトをサポートすることが多く、「技術がわかるマネージャー」のような立場 になっています。
Q. 印象に残っているプロジェクトはありますか?
いくつかありますが、特に印象的だったのは大学との共同研究で開発した「牛の行動解析システム」です。一般的なAI活用というと画像解析を思い浮かべる人が多いですが、これは牛の動きや鳴き声のデータを解析し、行動パターンを分析するプロジェクトでした。
「牛がいつストレスを感じているか」「どういう動きをしたときに体調に変化があるのか」といったデータを収集し、AIで解析する試みで、AIの活用にはこんな可能性もあるんだと実感できたプロジェクトでしたね。
2. 創業期から変わらない、自由度の高い働き方
Q. 1日のスケジュールや働き方について教えてください。
例えばリモートワークの日の流れになりますが、
朝Slackをチェックした後、子どもを起こして幼稚園の準備をします。送り届けた後に本格的に仕事をスタートする、という流れですね。午後はランチタイムを利用し送迎のために一度抜けますが、その後は夜まで仕事をするという流れですね。
ワンオペ育児をしているので、毎日てんやわんやですが、このように家庭と仕事のバランスを取りながら、「自分の生活も大切にした働き方」 ができるのは、TAIならではだと感じています。前職では毎日出社が前提だったので、TAIの「どこでも働ける環境」 はすごく新鮮でしたし、「これこそIT企業らしい働き方だな」 と感じましたね。
働く場所を考慮していただいている分、仕事では精一杯力を尽くしたいと思っています。
Q. 2021年1月というと、創業から1年経っていないタイミングですが、その頃のTAIはどのような雰囲気でしたか?
私がジョインした当初は、まだ代表の中原さんがほぼ一人で全部やっているような状態の会社でした。ただ、中原さんは当時から変わらず圧倒的な推進力があり、「これだけの勢いがある社長なら、間違いなく会社は成長するだろう」と確信したのを今でも覚えています。
オフィスの雰囲気でいうと、今よりずっと小規模。雑然としていて、いたるところにダンボールが積み上がり、PCやよくわからない装置が置いてあるような、まさにスタートアップという感じでした。今のオフィスはみんな意識的に整理整頓していますが、当時は机も見えないほどモノが多かったですね(笑)。
3. 新たなフェーズに挑むTAIのこれから
Q. TAIの初期メンバーとして、これまでの進化や今後の展望についてどうお考えですか?
TAIはいよいよ『スタートアップ』から『会社』へ、本格的な成長フェーズに移行するタイミングに入ってきました。初期メンバーとしては「ついに、ここまで来たか…!」 と感慨深く感じています。
上場を目指してバックオフィスの体制も整い、事業計画も具体的に策定されてきました。それでも、TAIならではのベンチャーらしさやスピード感を残しながら、成長していける面白い時期だと思います。
Q.TAIではどのような人が活躍できると思いますか?
自分で課題を見つけ、解決しながら成長していきたい人は、特に活躍しやすい環境だと思います。
というのも、TAIでは、トレーニング期間がほとんどなく、エンジニア自身が学び、実践を重ねながら成長していくスタイルが根付いています。各自で論文や技術文献を読み、調査を重ねながら課題を解決していく。そうした取り組みが当たり前になっています。毎週定例の「開発者ミーティング」では、異なるプロジェクトに携わるメンバー同士が、「こういう部分で困っているんだけど、どう思う?」 と相談し合い、知識を共有する場になっています。
その積み重ねが、TAIの知識資産として蓄積され、ノウハウになっていくという流れを作っています。これからジョインする仲間も、お互いの知識を補い合いながら成長できる、TAIならではの環境をぜひ楽しんでほしいですね。
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