テレイグジスタンス(TX)の社員紹介企画第一弾は、
Product Operation Leadとして事業開発を担う牧原宙哉さんです。
今回は、前編として「入社の経緯」について深掘りします。
東京大学法学部を卒業後、新卒で三菱商事に入社。いわゆるのキャリアを歩む中でなぜ、TXに入社することを決断したのか、キャリア選択の裏側に迫ります。
天下国家のために貢献できるような人間にならないといけない
ーまずは、簡単に自己紹介をお願いします。
牧原宙哉、28歳です。
開成中高を経て東京大学法学部を卒業し、新卒で三菱商事に入社した後に2年3ヶ月で退職し、現在はテレイグジスタンス株式会社のProduct Operation Leadとして、新規プロダクトの仕様決めやプロダクト導入後のオペレーション設計と改善を担っています。
ー総合商社からスタートアップ、というキャリアですが、昔から興味関心はあったんですか?
中学の頃の夢は医者、高校の頃の夢は外交官で、人のため世の中のために働いている姿がカッコいいと思ったのがきっかけでした。
開成に入学してくる人は、地元では皆神童と呼ばれているようなタイプで、いい意味でのエリート意識があります。また、周りの大人からも「エリート」として振る舞うことを常に期待されていて、その環境で6年間過ごす中、安定に甘んじるのではなく、天下国家のために貢献できるような人間にならないといけない、という思いが強くなっていきました。
外交官になりたいと思うようになったアメリカヒューストンでの二週間の滞在時
ー外交官を意識して東大法学部への進学を選択したと思うのですが、どうしてビジネスに興味を持ったのですか?
大学4年間を通じて活動したアイセックという団体で経験や出会いが大きかったです。
アイセックは、インターナショナルマインド/パブリックマインドを持ったビジネスリーダーを育成することを目的として1947年に設立された世界最大の学生団体です。
アジアパシフィックの代表たちと国際会議で
この活動の中で志の高いビジネスリーダーの方との出会いが沢山ありました。
世のため人のために貢献するといえば、医者か官僚しか頭になかった自分にとって、ビジネスを通じて世の中にインパクトを与えるという発想はとても新鮮で、徐々にビジネスに対する興味関心が強くなりました。また、アイセックの最後の1年間は日本代表として活動したのですが、その中でグローバル視点から日本を良くするために何が出来るか、という発想が自然と強くなっていきました。
グローバルなビジネスで日本に貢献できるのが総合商社だと考え、その中でも業界一位の会社ということで三菱商事に新卒で入社することにしました。
TXが構想しているロボットとAIがもたらす幾つかの世界線を当事者となってやってみたい
ーTXを知ったきっかけはなんだったんですか?
社会人1年目の終わり頃、アイセックの先輩のTXの株主でもあるHERO IMPACT CAPITALの渡邊さんに面白い会社があるから会ってみない、と誘われ、代表の富岡を含む数名と飲みに行ったのが最初でした。
そこでオフィスに遊びに来ないか誘ってもらい、なぜかTXのSlackにも入れてもらい笑、最終的に入社を決断する1年後まで、TXとは直接的/間接的にキャッチアップしていました。
ー最初に知ってから1年強は商社で働き続けていたと思うのですが、なぜ最終的に商社をやめたんですか?
ロボットの社会実装という最高難易度の課題に挑むTXには初対面から強く惹かれたのですが、まだ社会人1年目で会社を辞めるという発想はあまりなかったというのが正直なところでした。
しかし、社会人として2年半働き、業務に慣れていく中で、自分自身の今後のキャリアについて自然と改めて考える機会が増えていきました。ちょうどコロナが落ち着き、会社外の友人や先輩と話す機会が増えたこともあります。
先ほども触れたのですが、自分自身は、ビジネスを通じて日本/世界に対してインパクトを与えたい、ということです。その観点で今の仕事を振り返ったとき、一つずつの案件規模は非常に大きくインパクトがあることは頭では理解できるものの、基本的に全てのビジネスストーリーは稟議書類の中で展開されている小説のようなもので、どうしても当事者感、手触り感がありませんでした。もっと自分自身が強烈な当事者意識を持ちながら、最前線の激動の中に身を投じたい、という思いが徐々に強くなっていきました。
一方で、TXのslackを見ると、24時間365日動き続けているわけです。
TXでは全ての情報が可視化されており、例えば、事業開発のチャンネルでは、どのような改善をすればよりお客様の役にたつか、ファイナンスのチャンネルでは資金調達のギリギリのやりとり、開発のチャンネルでは、量産が間に合わないので明日から中国の工場に行ってきます!、等、色々な物事が同時並行的に凄まじいスピードで日夜動いているわけです。 三菱商事で働く自分と比べた時に焦りが募るわけですが、つい定期的にみて比較してしまうという状況が続きました。今振り返ると、その時すでに、TXが構想しているロボットとAIがもたらす幾つかの世界線(=未来への道筋)を当事者となってやってみたい、そこに身を投じたい、と感じ始めていたんだと思います。
このコントラストを感じながら日々働く中、25歳になり、人生で一番体力のある20代後半5年間を何に費やすかを改めて考えたときに、今この機会を逃す後悔と商社をやめる後悔、後からどちらが大きいかということを考え抜いた結果、最終的には転職を決断しました。
(後編に続く)