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働きながら通信制大学で教員免許取得!経験者に聞く、仕事との両立はできる?

働きながら教員免許を取得する方法の一つとして、通信制大学に通うという方法があります。
Teach For Japanのフェローシップ・プログラムでも、臨時免許を活用し教員になることはできますが、臨時免許状には有効期限があります。フェローとして教員になったあとに、教員として働きながら通信制大学に通い、教員免許(普通免許状)を取得したお二人に、通信制大学に通った理由や仕事との両立について、実際の経験談を聞いてみました!

仁科勝成さん (4期フェロー/現小学校教諭)

・通い始めたタイミング、理由、きっかけについて教えてください。
通信制への入学を決めたのは、フェロー2年目に入った頃です。
フェロー修了後のキャリアに目を向けた時に、免許を取得していた方が地元や別の場所で教員をする可能性など将来の選択肢を広げられると考えました。
通信で免許取得を目指した理由は、小学校教員資格認定試験も受けたことがあったのですが、試験勉強がとても苦手だったので、スクーリングやレポートの方で目指した方が自分には合っていると思ったからです。周りのフェローも通信に通い始めてる同期がいたので、情報収集しながら、費用や単位の取りやすさなど比較検討して決めました。

・仕事との両立はいかがでしたか。
仕事との両立は、正直難しかったです。仕事で目の前にある業務とともに、自分が行いたい授業の実践にもかなり準備の時間が必要でした。その中で、毎日家に帰ったら、疲れ果ててすぐに寝てしまうことも多くありました。そのため、入学して数ヶ月はレポートへの取り組みが後回しになり、試験も受けられず全く進められていませんでした。ただ、通信とはいえある程度費用がかかっていることもあったので、どうやったら単位が取れるか考え、スクーリングを活用するようにしました。スクーリングでは、実際に講義受けた内容に基づいた試験内容だったので、単位取得がしやすかったです。また、同じように免許取得を目指す方と知り合うこともでき、情報交換やモチベーションアップにつながり免許に必要な単位がなんとか取れました。

・いつ、どれくらい、どのように勉強していましたか。
勉強は仕事が終わった後にしていました。毎日コツコツしたかったのですが、なかなかその気力もなく、結局レポート提出が迫ってきてからテキストを読み、レポートにまとめることが多かったです。本を読んでもわからない時などは、管理職の先生などに教えてもらい理解を深めていました。学校の先生方も、腰掛けではなく通信で免許を取ろうとすることに対してとても好意的に捉えて、応援してくれていました。とはいえ、私の性格的にお尻に火がつかないと、なかなか取りかかれない性格のため、普段はほとんど勉強できていませんでした。
そのため、夏休みなどの長期休みにはスクーリングを積極的に利用して単位を取得しました。スクーリングは、大学がある東京だったので費用はかかりましたが、同じ目的をもつ方たちと一緒に学べる機会はとても楽しくいろいろな気づきがありました。

田中綾乃さん(3期フェロー/現小学校教員)

・通い始めたタイミング、理由、きっかけについて教えてください。
元々、大学で高等学校の地理歴史・公民の教員免許を取得していました。その後民間企業で営業職を経験し、Teach For Japanの3期フェローとして、三年間有効の小学校臨時免許をいただいてフェローとして福岡県の公立小学校に赴任しました。
フェローになった当初は、教員は二年間限りで、その後は別のキャリアを考えていました。しかし、いざ教壇に立ってみると、小学校教員は予想以上にやりがいがあり、とてもおもしろかったので、専門的にもっと勉強したいと思い、通信制大学で小学校第一種を取得することにしました。

・仕事との両立はいかがでしたか。
私の赴任校は、通勤時間が車で往復2時間半程かかり、平日は大体22時ごろ帰宅していました。(今は働き方改革が進んで勤務状態が改善されていると思います。)なので、通信制大学とはいっても、仕事を抱えながら学び続けるのは決して楽ではありませんでした。でも私自身は約2年間、仕事とのメリハリをつけて、結構楽しんで学習を進めることができました。自分の仕事に直結するし、何より明日の授業や生徒指導にすぐに活かせる内容が多かったからかなと思います。
同期のフェローが先に通信制大学で学んでいて、自分でも頑張れそうかなぁと思い、同じ大学を選びました。

・いつ、どれくらい、どのように勉強していましたか。
通勤に往復2時間半程かかるので、平日には勉強の時間は全く取れませんでした。だから週末に計画的にコツコツと勉強を進めました。
私が学んだ大学は、ほとんどWEBテストかレポート提出で完結する講義でした。ただし、WEBテストの場合は、テストが2回あって、1回目のプレテストをパスしないと2回目のテストは受けられませんでした。だからテスト前の週末は4〜5時間集中して勉強していました。
スクーリングは2年間で2回だけ、3連休に行われる集中講義だけでしたが、朝から夕方までみっちりでした。
教育実習は、小学校に3年間勤務していたので行かなくても大丈夫でした。
介護等体験は、特別支援学校に2日間行かせていただきました。

まとめ

学校現場に出てから教師という職業の素晴らしさを知り、教師を継続するために免許取得を目指されるというTeach For Japanのフェローシップ・プログラムならではのお話しをお聞きすることができました。お二人とも仕事との両立は大変だったようですが、学んだことはダイレクトに学校現場での実践に生かせるというお話から、目の前の子どもたちに一生懸命向き合う姿勢が感じられました。
(※フェローシップ・プログラムは、臨時免許・特別免許を活用し、学校現場に赴任しています)

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