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前回のインタビューに続き、
今回はTAIANのCTO・淀川にインタビューをしていこうと思います。
ベンチャーから大企業まで、幅広いエンジニアキャリアを持ち、起業準備も進めていた。そんな淀川さんがTAIANにジョインし、CTOになった現在の想いを深掘りします。
<経歴>
東京大学工学部卒業後、大手メガベンチャーや複数のスタートアップにて新規事業を中心にソフトウェア開発〜AI開発まで幅広く経験。ブライダル業界の人材の余白時間を作り出すべく、自ら現場の声を聞きに足を運び、開発仕様に組み込んでいる。
結婚式の素晴らしさに触れ、ブライダル業界特化のSaaSエンジニアに
Q.元々ブライダル業界に興味があったわけではないそうですが、なぜブライダル業界をターゲットにしているTAIANにジョインし、働き続けているのでしょうか?
A.一言で言うと、「TAIANなら業界を本気で変えられそう」だと思えたことがきっかけです。
元々「プロセスを合理化して、自由な時間を生み出し、より効率的な社会にしたい」という考えがあり、僕は働く人に自由な時間を作り、その時間で新しいことをやってほしいなと思っています。その上で、”業務効率化の推進の余地がある業界”に興味が出始めました。
そして、僕が実際に結婚式の価値を実感したことで、数ある業界の中でもブライダル業界に想いを持ちました。
他の業界でDXを掲げるような会社は見てきましたが、“ブライダル業界の”DXを掲げているTAIANが僕にとっては珍しかったです。業務効率化という観点から、まだまだ良くできることがあり、素敵なブライダル業界。そこに情熱を持って取り組むTAIANなら業界を変えられると思ったから、ジョインをし、働き続けています。
▼All in One婚礼システム「Oiwaii」
Q.業務効率化を推進していきたいという元々の想いと、淀川さんが感じた結婚式の経験、そしてまだまだ未開拓なブライダル業界の課題を解いていこうとするTAIANの姿勢が、淀川さんの想いを生み出したのですね!結婚式の経験もTAIANにいる理由の一つだとお伺いしましたが、淀川さんが実際に結婚式の価値を実感したエピソードを教えてください。
▼結婚式の様子 挙式は緊張しました
A.結婚式をきっかけに父との距離がぐっと縮まったんです。実は、それまで父とはタメ語と敬語が混ざるような関係性でした。ですが、結婚式当日、新郎父からの挨拶という場で、忙しい中しっかりと準備し、愛情あるスピーチをしてくれて。そんなに自分のことを考えてくれていたのかと嬉しくなりました。それからは敬語がなくなったんですよね。
その後、子どもが生まれてからは、自分の子どもが結婚式をする姿を想像して、友人の結婚式に列席する度に親御さんからの手紙に感動するようになりました。
親の観点からすると、将来子どもが結婚式をする姿を想像するととても楽しみですし、自分も結婚式を挙げてみて、周りの人に対する感謝の気持ちを思い出して、自分の人生を振り返るきっかけになったなと。
ご自身が結婚式を挙げる立場に、そしてその後に親の立場になったことで、結婚式の価値を実感したんですね!
起業経験時とは違う成長実感を得る
Q.そんな淀川さんですが、自分で起業準備を進めていた時期があったと伺っています。起業をしていた時と、TAIANで働く今の違いは何ですか?
A.起業をしようとしていたときのCEOは「これがやりたい!」というものを強く持っているタイプではなかったんですよね。あとは、クライアントと話す機会はあったけれど、ヒアリングできる量が少なくて。
それに対して、磨理子さんと元気さんは想いが強くて、二人の営業力のおかげでクライアントと話せる機会が圧倒的に増えました。僕が起業をしたときは、営業の知識がそこまでない状態で営業活動をしていたので、二人を見て営業の大切さと圧倒的な営業力を実感しました。あとは、プロダクトの未来を、自分たちだけではなく、クライアントと考えていく姿勢がすごいなと思っています。
もっとこういう業務にすれば、もっとこうすればブライダル業界はよくなるというようなディスカッションをしていき、技術的な視点をもっとどうしていくのか、クライアントの視点をどうと掛け合わせられるのかを考え続けていきたいです。
Q.どういった経緯で、CTOになったのですか?
大前提として僕は、初期段階のCTOにおいては、開発もビジネスサイドも両方わかることが大切だと思っています。
プロダクトの動線を考えたときに、ユーザー(クライアント)、デザイナー、フロントエンドエンジニア、バックエンドエンジニア、インフラエンジニアという順番で、どんどんクライアントから遠くなっていくので、エンジニアは距離が遠くなりやすいです。
ブライダル業界は、人の気持ちに寄り添える人が多いからこそ、その気持ちがわかることが大事だと思っています。だからこそ、開発に必要な技術力だけでは足りないのかなと。僕はエンジニア経験に加えて、起業準備をしたときに、クライアントやビジネスサイドと交渉や提案するような経験をしてきたので、その経験を聞いた役員に太鼓判を押され、CTOになりました。今のメンバーの中でも、CTOにいるべきポジションかと思い、CTOになりました。
Q.TAIANで働いていく中で、どんな想いで臨んでいますか?
A.既存の業務をなぞらえないようにすることです。
クライアントとのコミュニケーションでは、こっちのほうがいい?違うならこう?開発に関しては、これでいい、これじゃだめ。現場において、残すべき業務と、残さなくてもいい業務はなんなのか。
というように、現状の業務のままで満足せず、より効率的な業務にできるようにはどうしたらいいのか?ということを常に意識しています。
また、開発に関する要望が上がったときに、この式場だけの問題なのか?他の式場にも当てはまるような大きな問題なのか?ということも考えるようにしています。
▼ディスカッションをしている様子(一部モザイク処理を入れております)
自分側だけで判断をせずに、ブライダル業界の方々の現場視点も考えながら、より効率的な業務にできるような開発を心掛けているのですね!
Q.TAIANで働いていく中で楽しいと思うことはなんですか?
A.直接、クライアントから感謝の声が聞けることだと思います。普通の企業だと、エンジニアがクライアントから感謝の声を直接貰うことはないので、そこにとてもやりがいを感じています。説明会やクライアントとの定例会議に、エンジニアが参加できることってなかなか経験できることじゃないと思うので、そこが楽しいです。
Q.淀川さんにとって、クライアントの声を聞くことは大切なのですね!
A.一番大事なことだと思っています。いろんなプロダクトの開発に関わってきましたが、1年くらいで結構な割合のサービスが潰れてしまうんですよね。やはり売れているサービスはクライアントの声を聞く機会が多いし、TAIANのConcept Marryがまだ続いているのも、クライアントの声をエンジニア含めヒアリングできるからなのかなと思いますね。
TAIANのCTOとしての理想、描きたい未来
Q.CTOの淀川さんにとって「理想のチーム」とはなんですか?
A.誰が何をやっても「回る」チームにしていきたいし、理想だと思っています。
エンジニアには、フロントエンド、バックエンド、インフラと3つある中で1つは自分の強いところは1つは持っておいたほうがいいとは思います。ですが、例えばフロントエンドが今いなくて、手が足りていないときに、バックエンドの人が補えるようなチームにしていきたいと思っています。結婚式は業務フローが複雑なので、コード全体を見た方が、何をやろうとしているのか、より理解が深まるし、1人の人が2、3役こなせるほうがいいチームだなと思っています。
Q.3つの種類の開発がある中で、助け合えるようなチームが理想なんですね!
A.そうですね。今はそういうフェーズかなと思っています。20人、30人とエンジニアが増えてきたら分担してもいいとは思います。が、今のこのフェーズの会社に入ってもらい、楽しんでもらうなら、自分の専門分野以外のことにも関わる方が、いろんなことに挑戦できて楽しいし、技術的な側面でも強くなれると思います。
例えば、オフィスでは日々フロントエンド、バックエンドに関わらずどういうデザインがユーザーにとって使いやすいかをデザイナーと議論をしたり、フロントエンド・バックエンド双方がそれぞれの設計についてレビューし合ったりしています。また、時にはエンジニアがマーケティングをすることもあります。
Q.TAIANに来て変わったと思うことはなんですか?
CTOとして、チームを最大化させようという意識を持つようになりました。今までは自分一人でやっていこうとしていたところがあったのですが、自分がコードを書くよりもエンジニア全体のタスクの最適配置であったり、開発環境の整備や要件定義をしていった方がチームはうまくまわるなと思いました。
Q.結びにひとことお願いします!
TAIANは今、PMF(プロダクトマーケットフィット)のちょっと前の段階で、クライアントの感謝の言葉も直接もらえるような、面白い時期だと思っています。ぜひ、クライアントのやりたいことを叶えたい!仕事を通して自分を成長させたい!自分の専門領域の幅を超えたい!という想いを持っている人が来てくれたらいいなと思っています。
もともとブライダル業界に興味があったわけではなかったという淀川さん。自身の結婚式の経験からTAIANにジョインし、現在CTOとして働くモチベーションの源には、「もっと世の中の人が自由に時間を使えるようにしたい」という課題意識と、クライアントと直に関わる中で聞く感謝の声があることがわかりました。TAIANを通して、淀川さんのビジョンのように、世の中の人がより自由に、幸せになれるようなそんな社会を作り上げていきたいですね!