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大手企業を辞めて、ドローンベンチャーへ。非合理な判断をした理由。

初めまして。榊原知也です。 株式会社CLUEでCOOとして働いています。

CLUEに入社する前

新卒から大手SIerである新日鉄住金ソリューションズに5年半所属しており、主な業務はプロジェクトマネージャーでした。 1メンバーから始まり、チームメンバーを持つようになり、チームメンバーは最初は2,3人だったのが50人にまで大きくなりました。開発手法では大規模なスクラム開発にチャレンジしたり、ビジネス観点ではクライアントの事業そのものを考えたり。 ありがたいことにSIerとしては短期間で相当幅広い業務を経験させてもらいました。

多くのミスも経験しました。例えば大規模なシステム止めてしまって膝を震わせながら対応したり、プロジェクトが炎上した時は上司とスーツで謝罪する夢を見るなど辛い経験も数々ありました。 しかし作ったサービスが世の中で使われているのを見るのは嬉しくて、自分でも利用したり知り合いに勧めたりできたのは自慢でした。 そんな経験が自分を大きくしたような気がしました。

転職のきっかけは、急に襲われる不安感

ただ、ある時にふと足を止めて考えたら思ったんですよね。

「居心地いいな。」と。

楽しくはあるんですが「楽(らく)」になってきてしまった。 本質的には同じことを、テーマと人を変えてやるだけでした。 「この現場でしか、この役割でしか仕事ができなくなるのではないか」、「会社の冠がなくても行きていけるのだろうか」という焦燥感。

「意思決定の面積」 = 「質 」× 「量」

これを増やせる環境に身を置いて、もっといろんなことができるようになりたい。 もっと外の世界を見たいなと思いました。



縁で入社を決める

なんでCLUEに入ったのかと問われたら、タイミングよく大学時代からの友人から久しぶりに連絡もらったから。それだけ。 声掛けてもらった時期が半年早くても、半年遅くても転職していなかったと思います。

働くにあたり私は2つ大事にしていることがあります。

  1. 誰と働くか
  2. その結果、世の中を少しでもよくできるか

1. 誰と働くか

CLUEのオフィス訪問した時に、純粋に思ったことがあって自分のfacebookに投稿してました。

友人のオフィス訪問!綺麗なオフィスもさることながら、二人とも今を一番楽しく生きてて、わくわくしてるのが何よりかっこいい。

「今を一番楽しく生きている」これに尽きます。とにかく楽しく前を向いて、どうやったら世の中の課題を解決できるかを考えていく。

一番印象に残っている仕事のエピソードは過去の話ではない、今の話をしたい。 チームで『今が一番楽しい』を作れる、CLUEにはそんな人たちがいました。

2. その結果、世の中を少しでもよくできるか

「ドローン」という未来を作れるツールが目の前にあります。 どう使うかは自分たち次第。実際にやっているサービスは世の中をよくすると信じています。

例えば今提供している屋根屋さん向けのアプリケーション。

実際にお話を伺いに行くのですが、本当に屋根に登るのって、危険なんですよね。 命綱もなく急な屋根や軒まで命懸けで登って、落ちて怪我する人も多いと聞きます。 当然魔法のツールではないので全部は解決できないですが、そんな人たちに少しでも助けになるサービスを提供できたら幸せな世界になるのではないか。 そんな気持ちになります。

「日本初、スマホで動くドローン屋根点検アプリ」 https://service.drone-roofer.com/

他にも無限の可能性があります。それを見つけてサービスを作っていく。 そんな楽しいことはないな、と実感しています。

非合理で合理的な転職です

とてもこの転職は合理的ではないです。会社の中ではそれなりに評価されていたらしいので、普通にしてれば出世したかもしれません。

前職はとても好きだったので、「残ったら」と言われると悩んだのですが、最後はこういう気持ちになっていました。

「このまま3年会社に残った私と、3年間外に出て戻ってきた私とどっちと働いてみたいですか。」

今の断面だけだと非合理だけど、長い目で見たら合理的と言える判断をしたと思っています。 逆にそうなるように努力をしなくてはいけないという自らに課したプレッシャーでもあります。

CLUEに入社して思うこと

とても大変でとても楽しいです。 全社的な経営戦略を考えますし、人事もします。プロダクトの要件も決めるし、システム設計もします。車を運転して飛行テストにも営業にもいきます。

色々やっていると書くとベンチャーぽいよね、とか言われそうです。 ただベンチャーだからとか、大手と比べてどうというものではないなと思います。

『結局仕事は人がやって、その結果何かが生まれる。』これが普遍だということを再発見しています。 これからCLUEは大きくなっていくフェーズなのでまずは良い文化、良い組織にしていきたいです。

こんな人と話をしてみたい

就職や転職は個人能力の優劣ではなく、ただただ組織の文化にマッチするかだと思っています。 このエントリーを読んで少しでもCLUEや私個人に興味を持った人がいたら、きっと近い匂いのする人なんだろうなと感じます。

私は決断をするのにとても勇気が要りました。 一歩踏む出す勇気を持つかどうかです。

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