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本当に大切なのは、最新技術の提供ではない。福岡のIT企業「サンビット」代表の思い

「最適な技術とサービスにより、社会の生産性向上に寄与する」というミッションのもと、福岡でIT事業を展開するサンビット株式会社。今回は経営理念やミッションの背景にある思いについて、代表にインタビューしました!

中野健次
サンビット株式会社 代表取締役
佐賀県出身。地元企業に貢献したいという思いでサンビットの親会社(橋口電機)に新卒入社。
人事労務、経理、システム業務を担当。
1999年、橋口電機の関連会社としてエンジニア派遣会社が福岡市に新規設立され、31歳で立ち上げ担当に任命される。顧客・社員ともに0からのスタートで顧客新規開拓、採用、月次決算などを1人でこなす。2005年4月、同じく橋口電機の関連会社だったサンビット(1999年設立)と前述のエンジニア派遣会社が合併し専務取締役就任。
2009年4月、サンビット社長に就任。

「会社は社員を幸せにするためにある」経営理念の軸にある教え


ーーーサンビットの理念「全従業員の物心両面の幸福を追求するとともに、社会との共生を図る」は、京セラを立ち上げた稲盛和夫氏の思想が由来なんですね。

はい。稲盛和夫さんの思想を知ったのはエンジニア派遣会社の経営を行っていた時期です。

当時、漠然と「会社を大きくしよう」「社員を増やそう」、それだけを考えて会社を立ち上げ、実際に事業は軌道に乗り成長していました。
一方、社員からは給与や待遇に関する不満の声が増え始めて。正直その頃の私は「幸せになるには自分が努力するだけだ」という考え方で、「自分は努力しているのに、文句を言われてやってられない!」と思っていました。

そんな中、2001年3月に日経新聞「私の履歴書」の稲盛和夫氏の回を読んだんです。そこに書かれていた「会社は社員を幸せにするためにある」という稲盛氏の言葉に、目から鱗が落ちました。会社の社長としてあるべき考え方を勉強したことなかったことを反省しましたね。

ーーーそこからサンビットの理念に掲げた経緯を教えてください。

その後サンビットと合併し、2008年に経験したリーマンショックが大きな転機でした。事業においては成功体験しか知らなかったこれまでと変わり、リーマンショックという自分ではどうしようもできない外的要因で、必要としてくれるお客さんがどんどん減っていったんです。お客様先に常駐していた社員が、派遣切りや契約解除で事務所に帰って来るんです。ただ、帰ってきてもらってもお任せできる仕事がなく、歯痒い思いをしました。

その翌年にがサンビットの社長に就任することになり、同業他社よりも高い給与を還元できるような事業開拓をしていこう、そのために自己啓発、知識の共有、労働市場での高い価値の発揮ができる組織環境を作っていこうという思いも込めて「全従業員の物心両面の幸福を追求するとともに、社会との共生を図る」という理念を掲げました。

使命感がないと仕事はつまらない。ミッションに込めた思い


ーーーでは、「最適な技術とサービスにより、社会の生産性向上に寄与する」というミッションはどういう経緯で定めたのですか?

理念には「社員を幸せに」という思いを込めましたが、それに加えて使命感がないと社員さんも仕事をしていても面白くないだろうな、と。そこからそもそもうちの会社って何のためにあるんだっけ?と振り返りました。

サンビットの設立当初、2010年〜2030年の20年間で日本の人口の減少率は約10%ほど、生産年齢人口は約17%と言われており、総人口の減少以上に生産年齢人口が減少することに危機感を感じました。

そういった課題を、私たちの得意分野である技術を通じて解決する企業になりたいというところに行き着き、2017年にこのミッションを定めたんです。

具体的には、

・中小企業の生産性を向上したい

・自社が見本となるような、生産性が高い企業を目指したい

というのがミッションに込めた思いです。

新しい技術へのチャレンジはしつつ、お客様の理想を中心に

ーーー中野社長の考える「最適な技術とサービス」とは?

大きなポイントとして、 別に「最新」じゃなくていいと思っているんです。提供すべきは最新じゃなくて、その企業にとって最適な技術じゃないと。例えば、工場にロボットを導入したいというお客さんの悩みをゆくゆく聞いていくと最適なのはロボットじゃなくて別の機械で、そちらを提案するケースもあるんですね。

ロボットだと数千万円かかる予定でしたが、より最適な機械を導入して数百万に抑えられたということもあります。

とはいえ「新しい技術を扱いたい」というエンジニアの気持ちもわかりますし、実際にそういった技術を必要としていて、導入を提案するお客様もいます。そして新しいことにチャレンジしないこと、チャレンジを応援しないことは私自身も嫌で。その上でお客さんにとって最適な技術を忘れないようにしよう、と常に大事にしています。

ーーー「お客様の理想を中心に」というのはバリューにも置いていますよね。

そうですね。真摯な姿勢ってお客様に伝わると確信していて、それがゆくゆく価格うんぬんではなく「サンビットにお願いしたい」と言っていただけることにつながると考えています。

もちろん数値目標も追い求めなければ会社は成り立たないですが、結局お客様の信頼の結果が数値に現れるものだと思っています。

今、成長しあう文化を作っている真っ最中

ーーーでは、ミッションを実現するうえでのサンビットの伸び代はありますか?

一人ひとりの利益の追求や目標達成意欲はもっと必要だと感じています。

給料って、なんとなく会社や上司が上げてくれるものだという意識ってありがちだと思うんです。でも、それだとその人も事業も成長しないので。

現在、学びの環境は整えていますね。今、社外の専門家の方に営業手法や技術向上面の育成に協力していただいて、ちょっとずつ変化させているようなフェーズです。

経験も実績も豊富な方に教わることで、「もっと学びたい!」「こういうことができるようになりたい!」と前向きになる社員も増えています。

ーーー会社の空気に触れられると新鮮で良いですね!

そうですね。本当に良い方々に味方になってもらっているな、と。外の世界を知ってる人に意識を与えてもらえる環境はすごくありがたいです。「成長しあう文化」を作っている最中ですね。

ーーーでは、中野社長が「最適な技術とサービスにより、社会の生産性向上に寄与する」というミッションを一緒に実現していきたいのはどんな方ですか?

まずは「誰かに喜んでもらえる仕事をしよう」と思える方ですね。また、「チームを良くしたい」という気持ちのある方をもっと増やしていきたいです。自分自身の成長意欲も持ちながら、会社の新しいチャレンジやメンバーへの利益還元まで考えられる方と一緒にミッションを実現していきたいです!

サンビットの価値観にピンと来てくださった方、ぜひ一度お話しましょう!

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