今回は、年間のリファラル採用6割を記録する、Sun* の採用施策について書きます。2019年には、採用した36名のおよそ6割がリファラル採用経由。
その裏側には、社員一人ひとりが当事者意識をもって採用にコミットする、文化形成と様々な施策があります。
Sun* (サンアスタリスク )の事業内容
Sun* の事業は大きく2つあります。
1つ目は、メイン事業となっている、デジタル・クリエイティブスタジオの運営です。これは、クライアントのDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するために新しいサービスやプロダクト開発を手がけるサービスです。
そして2つ目は、ベトナムで大学と連携するなど、国内外でのIT人材の育成や人材紹介を行うタレントプラットフォーム事業です。
Sun* (サンアスタリスク )の採用方針
2つの事業を伸ばしていく上で、必要となるIT系人材をメインに、クリエイティブ人材・エンジニアリング人材の採用活動を進めています。具体的には、クライアントと一緒に新しいプロダクトや新規事業を作っていく、UI/UXデザイナーなどクリエイティブ系の人材。
また実際にモノを作るエンジニアリングとして、ITコンサルタントやプロジェクトマネジャー、実際に開発業務を行うエンジニア、そしてベトナム側の1000人以上のエンジニアを動かす人材など。
ただ、このような人材はデジタル化が急速に進む今の世の中において、とても採用ニーズが高い。そんな中でもSun* が採用難易度の高いIT人材を当社に迎え入れることができている理由の一つが、リファラル採用です。
リファラル採用を重視している理由
リファラル採用であれば人となりや能力、企業文化との相性が分かるので、マッチングの精度が極めて高いです。さらに、リクルーターとなってくれる社員は、会社への理解が深くエンゲージメントも高い人たち。そのような社員が紹介してくれる人材だからこそ、入社後に活躍してもらう確率も非常に高いと感じています。
リファラル採用を促進するための環境づくり
Sun* では、創業期から社員が当事者意識をもって仲間を紹介してくれる文化があります。人事としては、組織が拡大するなかでもリファラル採用の文化を継承するため、多くの社員に気軽に当事者意識を持ってもらう環境づくりをしています。リファラル採用が上手くいっている理由を3つご紹介します。
①社内報を活用!リファラルに無関心の社員を巻き込む
リファラル採用に積極的に参加していなかった社員が、参加してくれるようにするためにはどうすればいいか。このような悩みを持っている人事は多いのではないでしょうか。
社内報を活用すれば、社員インタビューを掲載して様々な部署で働く人や仕事内容を発信できます。新しく入社した方のプロフィールを掲載したり、当社の良さや人材を深く知ってもらうことができます。
社内報にしている理由は、運用にパワーがかからないから。社外秘の情報を掲載しているわけでは無いので、友人と飲んでいるときに「うちの会社こんなことやっているんだよ」と自慢できるような社内報を目指しています。
②オープンオフィスで来客者と会社の接点を持つ
オープンオフィスは、Sun* に興味を持ってくれた方と社員が、お酒を飲みながらカジュアルにお話する、という採用イベントです。社員が気軽に紹介できるように、ご友人とSun* の接点を作る方法の一つとして始めました。
特に大々的なコンテンツは用意していないにも関わらず、社外からは毎回15〜25人ほどの集客があります。それに対して、Sun* の社員も20〜30人ほどが参加。そこからだいたい3〜7人程度は本選考に進んでいます。オープンオフィスの参加者は、転職潜在層の方が多く、他に選考を受けていないこともあって採用確度は高いです。
また、オープンオフィスという施策にはKPIを設けておらず、「社員に思いっきり楽しんでもらう」という点を重視しています。実際に、社員は楽しく食べたり飲んだりしていて、それを見た参加者が自然にSun* に入りたいと思ってもらえる、良いサイクルが生まれています。また、経営陣にも参加してもらっており、トップの考えや人となりに触れることができる交流の場にもなっています。
※現在はオンラインにて実施しています。
③ストックオプション型インセンティブを導入
リファラル採用が決定したインセンティブとして、紹介してくれた社員にストックオプションを付与しています。創業者や経営者だけが会社の株式を持っているのではなく、社員全員が「自分の会社」だと思ってほしい。
つまり、社員みんなで会社をつくっていきたいという思いから、社員に配るために信託型のストックオプションを用意しました。社員に還元していくために、このストックオプションを渡しています。実際に、2020年7月31日に上場予定なので、さらにストックオプションの実感が沸くと思います。
インセンティブはあくまで会社からのオマケ程度で、インセンティブを目当てに紹介しているというわけではないです。「みんなで面白いことをやっていこう」という文化が浸透しているので、自然と友人・知人を誘ってくれています。大事なのは、自分たちの会社の良さをしっかり社員が理解できる環境づくりが最重要です。
仲間と共に、価値創造に夢中になれる組織へ
Sun* は、「 誰もが価値創造に夢中になれる世界 」というビジョンを掲げています。やりたいことを実現したいと思ったときに、仲間がいない、お金や技術がない、といったことに悩むことなく、当社に来れば必要なものが全部手に入って、新しい価値創造や課題解決そのものに夢中になれる。私たちがインフラとなって、チャレンジする人を後押ししたいという思いは、創業当初から一貫しています。
仲間たちと一緒になって、会社を使って楽しんで仕事ができる。そして、ここで働けば人生が少し豊かになる。社員がやりたいことに夢中になって、面白がれるような仕組みをこれからも作っていきたいです。