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日本最大ECサイトの運営を経験したVPoEの高見澤から見た助太刀とは。

こんにちは。広報の桑山です。
今回は、助太刀のVPoEとして活躍中の高見澤さんにインタビューしました。
”たかみー”という愛称で、社員全員から親しまれている高見澤さん。
そんな高見澤さんが、どんな経緯で助太刀に入社し、何をやっているのか。
そして、彼の目から見た助太刀はどんな会社なのか…?
赤裸々なインタビューをお送りします!

まずは、自己紹介をお願いします。

もともとエンジニアになろうと思って大学では情報科学を専攻していました。なろうと思った経緯については前職でWantedlyに書いたので、こちらを読んでいただくのが早いかなと思います。学部は関東の私大に通っていたんですが、4年間でプログラミングはできるようになって、もう少し研究をしたいと思い、石川にある大学院しかない大学 (北陸先端科学技術大学院大学) に進学しました。大学院では3DCGの研究をしていたので、数値計算とか3DCGモデリングをプログラミングしていたんですね。

この頃はWebに関する技術は全然知らなくて、なんとなく就職するならWeb系・IT系かなくらいだったんです。そんな時にたまたま大学の先輩から楽天のインターンを紹介していただいて、そのインターンに参加したことがWeb企業に就職したきっかけですね。そのときにはWeb技術は全然わからない状態でなんとか1週間でサービスを作り、そのご縁もあって楽天に就職しました。

楽天には3年ほど在籍していたんですが、楽天市場を担当していて、当時は運用と部署間の調整が主な業務でした。なんとなく自分の成長の限界が見えてしまって、このままだと社外へ出たときになにも強みがないな、と思ったんです。楽天社内にはオープンポジションの制度があって、社内転職する選択肢もあったんですが、自分の性格的にドラスティックに環境を変えないとだめだなと思って転職しました。それでジョインしたのが前職 (スタートアップ) でした。そこは、第二創業期みたいなタイミングで、これから自社プロダクトを作っていくからエンジニアを募集しているという状況にジョインしました。

前職ではサービスの立ち上げから事業責任者やチームマネジメント、他社とのアライアンス等々いろいろやりましたね。そこも3年くらい勤めて、こういった経験を経て「じゃあ、自分はどこまでなにができるんだろう」と考えて、また転職を決めて、助太刀にジョインしました。

大学院時代、「果実における細毛表現手法の提案」を発表しました。
https://dspace.jaist.ac.jp/dspace/bitstream/10119/10474/5/paper.pdf

なぜ、助太刀なのでしょうか?

前職を辞めてしばらくはフリーランスで悠々自適に働こうと考えていて、facebookで「退職しました、仕事ください」って内容のポストをしました。そしたらありがたいことに「ちょっと話したいからごはんでも行こうよ」って連絡を何人かからいただいたんですよ。

そのひとりがいま、助太刀で技術顧問をされている加藤さんでした。

加藤さんはもともと楽天時代に隣の部署のマネージャーをされていて、その頃から知っていました。

最初はご飯でも食べながら近況報告しようってことで、セルリアンタワーの下で待ち合わせして、近くのスープカレー屋さんで食事しながらお互い最近の状況を話してたんですが、いま思うと加藤さんは助太刀に紹介する腹づもりだったんでしょうね。「いま手伝ってる会社近くだから、ちょっとオフィス見学してみる?」って軽い感じで誘われたのが助太刀に初めて訪れたきっかけですね。

そのときに我妻さんに事業説明していただいたんですが、ビジネスモデルが面白くて、前職でもマッチング系サービスをやっていて、ただマッチングするだけだとサービスを飛ばしてユーザー間でコミュニケーション取り始めたら終わりなんですが、Payがあるとユーザーはマッチングした後も助太刀を使い続ける理由がある。建設業界っていうパイの大きいマーケットが対象だったし、IPOも確実だと思いました。前職もスタートアップでそこを退職してから、少しモチベーションというか熱量を失っていたんですが、もう1回くらいチャレンジしてみようかな、と考えて助太刀にジョインしました。

助太刀にジョインしてから主に何をしていますか?

助太刀ではVPoEという肩書で開発に関わらせてもらってます。VPoEは”Vice President of Engineer”の略で、簡単に言うとCTOが開発組織のトップとして技術的にリードしていく立場としたときに、VPoEはCTOの補佐として、開発組織を作っていく立場になります。

とは言っても、助太刀には2019年2月現在でCTOは不在なので、実質的には開発組織の責任者ですね。

開発の仕事って大きく分けると2つあって、1つが新しい機能を作っていくことで、もう1つはサービスを稼働させ続けること、いわゆる保守運用ですね。攻めの部分と守りの部分があるって考えてもらえればわかりやすいと思います。

アウトプットとしては攻めのほうがわかりやすいですよね、いままでなかったものを作るので。でも守りも同じくらい重要なんです。新規機能を作ってもユーザーにサービスを届けられなければ、意味ないですよね。
特にスタートアップだとサービスの成長拡大、っていうのは何より重要なので守りは蔑ろにされがちです。助太刀も漏れなくそういう状況でした。

幸いにも”Asian Tech”っていうダナンの会社にオフショアする体制はできていたので、基本的に新機能系の開発はオフショアに出して、社内でSRE (Site Reliability Engineering=サービスの信頼性を向上させるための開発) 的な動きができれば、両輪で走っていけるはずなんですよね。
そこで自分に求められているのは、そういう体制作りのための動きだと思ってます。いきなりゼロベースでロバストな環境を作れって言われてもそもそも何をしていいかわからなくなってしまうんですけど、楽天にいた頃は楽天市場っていう日本有数のサービスを担当していましたし、前職ではサービスの立ち上げもやっていたので、スタートアップとしての攻めと経験から来る守りのバランスを発揮したいな、と考えてます。

2月にダナンのAsian Techを訪問しました。現地での移動手段はGrabで。

今までの経験を活かして助太刀で活躍されていますが、前職と助太刀の「違い」について教えてください。

助太刀に限らずスタートアップは大企業と比べたら、ひととひとの距離が近いですよね。大企業はどうしてもセクショナリズムがあるし、部署が変わったら別の会社っていう企業は少なくないですし、そこはスタートアップの魅力のひとつです。

あと他のスタートアップと違うのは事業部の体制をしっかり作ってるところですね。前職も従業員の半分くらいはエンジニアでしたし、10人くらいの規模のスタートアップだと代表が事業計画作ってマネタイズ方法考えたりって形が多いと思うんですけど、助太刀だと各事業担当者がいて、事業計画作ってアライアンスだったりマネタイズ方法だったりを考えているので、他のスタートアップにはなかなかない環境ですね。その分開発がなかなか追いついていない部分もあるので、そこは課題ですね。

最後に。これから助太刀ではどんなことにチャレンジしたいですか?

最近はCI環境作ってみたり、検索エンジン立ててみたり、機能開発とはまたちょっとレイヤーの違う作業をしてますね。一旦これらが落ち着いたら次はKVS立ててキャッシュ構築したり、サーバーの監査ログを記録するようなことを考えてます。

あとは、助太刀って会社自体はまだ若いんですが、サービスも拡大してきているし、IPOを視野に入れたら、そのための開発、そのための環境構築っていうのが必要になってくるんですよね。これまではすでに完成されているサービスだったり、ゼロからの立ち上げはやってきたので、1が100とか1000になるような準備をやっていく予定です。

高見澤さん、ありがとうございました!

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