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【XRエンジニアインタビュー】「STYLYセッション機能β版」の開発裏話を語る!

XRのスペシャリストが集う、株式会社Psychic VR Lab。
XR(VR/AR/MR)の制作・配信ができるプラットフォーム「STYLY」を手がけています。

今回、Psychic VR Labは複数人で体験可能なバーチャルツアーを開催できる「STYLYセッション機能β版」を公開しました!

「セッション機能β版」では、ユーザーは、ホストユーザーとゲストユーザーに分かれ、ホストユーザーが作成したセッション に対して別のユーザーがゲストとして参加します。

ホストユーザーはいわばガイドの役割を担っており、STYLYに存在する16,000を超えるXR作品の中から、予めピックアップしておいたシーンを切り替えながらツアー形式の体験を提供することが可能です。

今回は、その開発に携わったお二人のエンジニアの方々に来ていただいています!
開発裏話これからのSTYLYの展望など、気になるところをガンガン聞いていきます!

ハマナカさん、ほたてねこまじんさんよろしくお願いします!
今回の「セッション機能β版」のリリースは、ユーザー側にどんな影響をもたらすのでしょうか?

◆ハマナカさん:
よろしくお願いします!
今までは、「VRデバイスを持っていない人は体験できません。」というスタイルだったんですね。
それを、webブラウザやスマホアプリで体験できるようにすることで、体験していただける方の範囲が広がりました!

ただ、より空間的なシーンはVRデバイスで見たほうが面白いということもあるので、深く体験したい場合はVRデバイスがオススメなんです。
今回は、初めの入り口のハードルを低くできたのではないかなと思っています!


◇ほたてさん:
確かに。「体験できる母数が増えた」というのが一番大きいですね。
家でVR HMDを被っている人と、外でスマホを持っている人が全く同じ空間を共有しているって考えると面白いですよね!


                                   セッション作成画面


                                  セッション参加画面


よりVRがユーザーの方々の身近になったということですね!
では、開発するうえではどのような困難があったのでしょうか?

◆ハマナカさん:
VRデバイス用のプロジェクトとモバイル用のプロジェクトってガッツリ分かれて存在しているんですね。元々セッション機能はVRデバイス向けに作っていました。
今回それをモバイル側のアプリでも使いたいなとなった時に、どうしようかと。

やり方としては、
①モバイル側をVRデバイス側に合体させてしまうという方法
②セッション機能の部分をライブラリーのような形にして独立させてから、VRデバイス側とモバイルアプリ側の両側から使う方法
という2通りの方法があったのですが、今回後者の方を取りました。

共通のライブラリーのような構成にすることで、VRデバイス側とモバイルアプリ側の両方から使えるようにするのは難しかったですね。


◇ほたてさん:
他にも、シンプルに労力的な問題で大変でした(笑)
機能を追加したかったり、試したい時って色々なソースやデバイスを行ったり来たりしなければならないんですね。
それが本当に大変でした。


◆ハマナカさん:
リモートで作業しているから、1人でマルチプレイヤー機能のテストをするのはかなり骨が折れるんですよね。
デバイスも、複数人一緒にいたら1人1個ずつ担当してテストするっていう感じでできますけど、それも1人でやらないといけないケースがありますしね。


それは大変ですね(笑)
どのようにして乗り越えたのですか?

◇ほたてさん:
オンラインとは言え、「手伝ってもらえませんか?」と呼びかけると気軽に手伝ってくれる社員がたくさんいたから乗り越えられました!
開発メンバーに気軽に手伝ってくれる人がいるというのは非常に大きいです。
目新しい物があると皆さん興味津々なんです(笑)


                   フォトグラメトリで制作された世界各国の観光地シーンを巡る


そういった困難を乗り越えることで、エンジニアとしてどのように成長できたのでしょうか?

◆ハマナカさん:
今までは、元のプロジェクトという大きな塊があって、その機能と各種デバイス対応をしっかりと分けられていなかった所がありました。
そこを切り出して分けて考えることで、ピュアな、余分な事を考えないソースコードが出来上がりました。
その結果、プロジェクトをある程度分割して考えるのが全体として効果的に働くということを知りました!


◇ほたてさん:
私はボイスチャット機能の組み込みを担当したのですが、最初にボイスチャットが動いた時、しっかり成り立っていることを実感できたので、非常にやりがいを感じました。

TwitterなどのSNSで使ってみた感想を見ると、自分で作ったサービスが認められている喜びを感じることができましたし、成功体験を得ることで、また一つエンジニアとして成長できたと思います!


では最後に、「STYLY」は今後どのような進化をしていくのでしょうか?

◆ハマナカさん:
技術的にだと、アーティスト・クリエイターの方々が様々なパターンの作品をもっと簡単に作れるように、STYLYを簡略化していかなければならないと考えています。
STYLY全体としては、もっと多種多様な場面で利用していただけるようにカスタムできる機能を搭載していく必要があると思います。


◇ほたてさん:
そうですね。去年「Nreal Light」が出たように、これからもどんどんXRデバイスが出て来ます。
そういった新しいものにどんどん対応していくのも重要だと思います。
使った時に「STYLYいいなあ。」と思っていただけるようなサービスにしていきたいです!


◆ハマナカさん:
そうすると、コンテンツの幅や体験の仕方が増えて、STYLYはより多くの方に利用していただけるようになりますね。
もっともっとたくさんの人にSTYLYを使っていただきたいなと思います!


ハマナカさん、ほたてねこまじんさんありがとうございました!
今回の「STYLYセッション機能β版」をリリースしたことで、XRデバイスが無くても、スマホで気軽に色々な人とバーチャル空間を楽しむことができるようになったのですね!

その裏では、ハマナカさんやほたてさんのようなエンジニアの存在がキーとなり、活躍されていました。
困難を乗り越えて、その先にやりがいを感じられる。
改めてエンジニアという職業は素晴らしいものだと再認識させられたインタビューでした!

また新たな機能を追加して、進化した「STYLY」。
これからも目が離せません!

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