「新卒でエンジニアとして入社して、差のある経験を積みたい」と考えている方はいませんか?樋口さんは、未経験から新卒エンジニアとして入社。この4年間、成長中の組織と共にさまざまな経験を積み、道を切り開いてきたそうです。
樋口さんいわく、大切なのは技術よりも想いや姿勢。その言葉に隠されたこれまでの経験を深掘りしました!
樋口さん / システム事業部 プラットフォームシステムチーム チーフエンジニア
横浜市立大学を卒業後、2020年にスタイル・エッジへ新卒入社。士業事務所のセキュアDXコンサルティング、および関連プロダクトのプロダクトオーナーとして従事。
「これが1年目の社員!?」ここなら活躍できる未来を目指せると思った
ーーどのような大学生活を送っていましたか?
ハードな学生生活を送っていたと思います。というのも、一浪して大学に入ったからこそ、いかに学生生活を充実させるかに燃えていたんです。
学業でメインで力を入れていたのが、専攻であるまちづくりに関するコンペです。グループで対象地域の研究・データ分析を行って、地方自治体や不動産会社の方にプレゼンする大会です。4回出場したうち2回グランプリを取りました。採用されれば実際にお金を出して形にしてもらえる大会で、とても良い経験になりましたね。また学業に加えて、所属していた弓道部の活動も毎日あり、文字通り「文武両道」。すべてに全力投球の学生生活でした。
ーーそこに加えて就活となると、かなりハードだったのでは?
今考えると、とんでもなくハードでしたね(笑)。朝から大学で部活をして、授業を受けて、面接を受けに都内へ移動し、その後また大学に戻りゼミ室で研究をしてーーという毎日を送っていました。
ーーそんな中、企業を選ぶにあたって大切にしていたことは何でしょう?
一番は、企業やそこで働いている人たちの考え方に共感できるかを大切にしていました。人材、不動産、ITなど幅広く見ており、スカウト型での選考をよく活用していました。実はスタイル・エッジは、その中でも数少ない自ら応募した企業なんです。
ーーそうだったのですね!スタイル・エッジの何に魅力を感じたのでしょう?
鮮明に記憶に残っているのは、若手の先輩のかっこよさです。2日間のインターンシップに参加した際、メンターとして関わってくださった先輩がとても頼もしくて。後からその方が新卒1年目の方だと知って、衝撃を受けたんですよね。頼りがいがあって、スマートでかっこいいと思っていた社員さんが1年目の方だったなんて……と。こうなりたい!というイメージが強くつきましたし、ここなら若いうちから活躍できる人材になれそうだと思い、選考に進みました。
実はもう一社内定をいただいていたのですが、そこのエンジニアの方に迷っていることを相談したところこう言われたんです。
「私が言うのも立場上アレだけど...、スタイル・エッジのエンジニア組織は、今が一番携わっていて楽しいフェーズだと思う。」
会社は右肩上がりで成長している中、エンジニア組織はまだ発展途上。会社として安定感を持ちつつ、小さな組織で裁量権を持って働ける環境なのだと思う、と。この意見を他社の方から聞いたことで「外から見てもそう感じるんだ」と、スタイル・エッジの魅力を再確認できたんです。
ーー総合職採用の予定から、エンジニア採用にシフトされたのですよね。最初、話を聞いたときはどういう心境でしたか?
正直、驚きが大きかったですね。プログラミングのプの字も知らない未経験だったので、逆に私でいいんですか?と戸惑いもありました。
そのような気持ちを人事の方に打ち明けたところ、エンジニアの先輩や事業部長の長田と面談の場を作ってくださりました。特に、長田と話をする中で「技術はこれから身につけることができるけど、考え方や価値観は簡単に変えることはできない。その価値観が樋口君とは共感できるから、一緒に頑張っていけると思う」と言っていただいたんです。最後は、その言葉に背中を押されて「飛び込んでみよう」と決めました。
4年間とは思えないほどの数々の経験。挑戦の波に乗り続け、ここまで来た
ーー入社から丸4年経ち、さまざまな経験をされてきたそうですね。これまでの業務経験を教えてください。
入社して初めは、先輩につきながらITサポート・ヘルプデスクの業務をしました。それと並行して行っていたのが、Pythonを使った書籍管理システムの制作です。システムをゼロから作って世に出すことの大変さ、そこをやり遂げる上で大切な考え方を知れた経験になりました。
私が2年目になると、サイバーセキュリティの専門部隊であるCSIRTがスタイル・エッジ内で発足しました。当時、プログラミングの壁にぶつかっていた私は「プログラミング以外でも何か頑張れることはないか」と考え、CSIRTのジョインに手を挙げたんです。その傍ら、GAS(Google Apps Script)というGoogle等のアプリケーションのデータ操作・自動化を行える言語を用いた開発やRPAという業務の自動化ツールを使うプロジェクトにも参画していました。道を絞りすぎず、広く新しいものに触れることで、目の前の問題をITで解決するためのさまざまな力を養ったのが2年目でした。
2年目の秋は転機でもありました。新しく、コーポレートシステムチームの立ち上げメンバーとして長田に声をかけていただいたんです。総務をはじめ管理部門のマニュアル整備など、最初は長田と2人であらゆる場所の整備から始めました。ある程度全容が掴めてきた中で、ではシステム部門がここを担うにはどうしたら価値が出るかーーといったことを話し合いながら、徐々に仕事が広がっていき、半年後には10名弱の体制になりました。
コーポレートシステムチームが安定してきた入社4年目になりたてのタイミングでは、メインメンバーから抜けて、次は新しく立ち上がったノーコードツールのプロジェクトに参画。ここでは提案活動からスタートして、続いて開発部隊のプロダクトオーナーとしてプロダクトの方向性・方針を決める立場を経験しました。その経験の中で、事業部全体をもっと良くしたいという思いからマネジメントに興味が湧き、昨年の12月から現在にかけてチーフエンジニアとしてシステム事業部のマネジメントに携わっています。
ーー4年間とは思えないほどのボリュームですね。特に印象的だった業務はありますか?
全部なので決め難いのですが……直近では、新卒研修を企画から実行まで任せてもらったことです。スタイル・エッジのシステム事業部が大切にしていることは「素敵なエンジニアになること」。そのために、技術面ももちろんですが考え方やビジネスマンとしての在り方などをまずは土台として醸成していく必要があるのではという話になって、「樋口くんは、システム事業部への思いや気持ちの持ち方、新卒に伝えたいことなどをたくさん持っていそう」と声をかけていただいたんです。
仕事の価値観、目標設定、コミュニケーションなどについて、1ヶ月間のオリジナル研修を企画、開講しました。新卒なんて、分からないことだらけで当然です。私もそうでした。だからこそ、技術力うんぬんの前にまずは「どうすればこれから自走できるか」を身につけることが大切だと思っていて。それができてはじめて、それぞれの領域で輝けるエンジニアを目指せるようになるのだということを、研修を通して伝えることができたと思います。
“想い”があれば、技術はいつからでも身につけられるから
ーー入社して良かったと思うことを教えてください。
やはり、これだけの経験をさせてもらえていることに尽きます。私自身、いい意味で「これしかやりたくない」というこだわりはないタイプです。それより、目の前の課題をいかに解決するかに燃えるタイプで。だからこそ、“悩む人の明日をひらく。”ために必要なことは何だろうとどんどん開拓して、できるようになればまた次の道を探してーーと、やればやるだけ経験値と武器が増えていくのが面白いです。
ーー社風や一緒に働く皆さんの印象はいかがでしょう?
思いやりのある、人として素敵な方が多い会社だなと思います。お互いが思いやって気持ちよく働けているので、人間関係の悩みがない。だから、技術の問題や戦略の立て方など本当に悩むべきところに集中できるんですよね。
また、そんな心理的安全性の高い組織だからこそ、挑戦もしやすい環境になっているのだと思います。
ーーでは、樋口さんが挑戦を続けるモチベーションはどこにあるのでしょう?
もともと開拓心が強い方ではありました。大学時代も、難しいと言われる文武両道をどうにか体現してやりたい!と走ってきた結果、学業では2、3、4年では首席を取れたり、部活では最上位のリーグで戦えたり。
そうして、妥協せずに何かを成し遂げていく楽しさを知ったことで人生が豊かになっていく感覚になったんです。それが挑戦を続けるモチベーションになっているのかもしれませんね。
ーーこれからの展望や挑戦したいことを教えてください。
まずはマネジメントに力を入れていきたいです。スタイル・エッジは事業の成長スピードが早いからこそ、そこに耐えうる強固な組織力が必要です。個々に持っているポテンシャルをより発揮しやすいエンジニア組織にできるよう、環境を整えていきたいと考えています。
一方で、「何をやる」にとらわれすぎずに、今後も世の中の流れを読んで必要な手段を模索し身につけていきたいです。「悩む人の明日をひらく。」というミッションのためには手段(武器)に対するこだわりはありません。必要な武器があれば全力で習得して、悩む人たちの力になり続けられる自分でありたいです。
ーーでは最後に、この記事を読んでいる方へメッセージをお願いします!
夢がない、やりたいものを描けない、など「何をやりたいのか分からない」と悩む人は多いと思います。しかし「そんなのはなくてもいいよ」と伝えたいです。
大切なのは、想いの部分だと思っていて。目の前の困っている人の力になりたいという気持ちと、そのためにどうしたら良いのかを自分で考える姿勢があれば、スタイル・エッジではいくらでも活躍の道があります。
また、想いがあってもそのための力をつける機会は限られていることが多いですが、スタイル・エッジでは業務に携わる中で技術や力を身につけるチャンスが多くあります。だから、想いが先行している方でも大丈夫。むしろ、大切なのはその部分なので“想い先行型”でも思い切って飛び込んできてください!