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幹部紹介~教育×ITで、不器用でも頑張る生徒の努力を実らせたい

はじめまして、スタディプラス株式会社の宮坂です。

2017年3月にスタディプラスに入社し、学習塾向け学習管理サービス"Studyplus for School"の事業責任者を務めています。2018年からは取締役となり、複数部門を統括しています。

それまでは、新卒で入社したリブセンスで転職会議の事業責任者を4年半、カカクコムで食べログのネット予約事業責任者を2年半、務めていました。

少し長くなりますが、これまでのキャリア、これからスタディプラスで実現したいことを、ざっくばらんにお話しさせていただければと思います。

最年少上場社長の下、転職会議を立ち上げたリブセンス時代

リブセンスは、後に史上最年少上場を果たすのですが、当時は社員も十数名しかいなかったため、内定と同時にHR×CGM(企業のレビューサイト)の「転職会議」の立ち上げを任せてもらいました。

当時は、エンジニア1名、デザイナー1名、大学生の私という体制で、私の担当はシステム開発・デザイン制作以外のすべて(たとえば、開発の要件定義・ワイヤーフレームの作成などのディレクションはもちろん、事業戦略・事業計画の策定、ユーザーやクチコミを集める仕組みの構築、企業からのクレームや法的措置に対する体制の構築、マネタイズモデルの構築とクライアントの獲得など)で、上長である最年少上場社長の村上太一さんが求める速さと精度で実行しなければならないという、厳しくも今振り返ると幸せな環境でした。

当時の村上さんは、スピードに対して異常にストイックで、一挙手一投足のスピードを突き詰めていた印象があります(ある時は、ドライヤーを2台に増やしたら髪が乾くスピードが2倍になったと喜んでいました笑)。

そんな村上さんの下、私も、事業開発のスピード感はもちろん、タイピングの速さや歩く速さという物理的なスピードまで、とにかく鍛えられ、成功するベンチャーのスピード感を肌で身につけられたのは、大きな財産になったと思っています。

以来、事業責任者を4年半務め、ユーザー数もリクナビ規模に成長し、マネタイズに注力する段階で、求人広告・人材紹介に詳しい方と事業責任者を交代しまして、私は、古川健介(けんすう)さんのようにCGMを突きつめたいと思い、CGMの王者とも言えるカカクコム・食べログに転職しました。

食べログを育てた考え方・価値観を学んだカカクコム時代

食べログでは、予約台帳事業の立ち上げ、ネット予約の従量課金化、 KDDIとの合弁会社設立、 LINEやTポイントとの業務提携など、2年半という短い期間ながら、 数多くの戦略案件を任せてもらいました。

もともと、私が転職会議を担当していた頃から同じCGMとして食べログを強く意識しており、一時期は食べログ創業者の村上敦浩さんの写真をスマホの待受画面にしていたほどで、そんな村上敦浩さんや中村哲朗さん(食べログ本部長)の下、食べログという日本のインターネットメディアを代表する事業が、どのような考え方や価値観で運営されているのか学べたことはとても貴重な経験でした。

入社前は、緻密な戦略や施策によって食べログは圧倒的な高成長を実現しているのだろうと想像していたのですが、入社してみると、緻密な戦略や施策というよりは、未来の外食体験のビジョンを持ちながら、ユーザーやクライアントが喜ぶことをだけやり、喜ばないことはやらないというとてもシンプルなことを、圧倒的なスピードで実行するという、ある意味、正面突破するスタイルだったことに驚きました。

私が転職会議の事業責任者だった頃は、SEOやABテスト、グロースハックなどテクニックばかりを追求し、事業の伸びしろを刈り取ってきたものの、ユーザーやクライアントにとって本質的に価値があることを見つけ、事業の伸びしろをつくることが足りなかったと反省し、事業開発の考え方・価値観を180度変えることになりました。

そして、スタディプラスへ

そして、今年3月に、スタディプラスに入社しました。

実は、大学時代は教育者になることを志しており、大学受験予備校で4年ほど毎年500名くらいの高校生を指導していました。

授業のわかりやすさには定評があり、生徒も頑張ってくれておかげで、教え子からは東大や早稲田、慶應に合格した生徒や、ビリギャルのように偏差値40から慶應に合格した生徒もいたりと、合格実績も良かったと思います。

一方で、とても勉強熱心だけれど不器用で成績が伸びない生徒もいました。

周囲の先生は本人の能力の問題と諦めていましたが、私は人の何倍も努力する生徒を見放すことはできず、こういった生徒たちには、授業以外でも無償で個別に教えたり学習計画を立てたりと、最も時間と労力を割いていました(結果的に自分が留年してしまいましたが笑)。

しかし、この課題を私が一人の講師として解決するのではなく、全国の一人でも多くの生徒の努力を実らせたいと思ったとき、当時の私には解決する方法さえ見いだせませんでした。

ただ、漠然と、これからはインターネットを通して、この課題も解決できるのではと考え、いつか教育×ITに挑戦しようと、リブセンスに入社した経緯がありました。

そして、リブセンス、カカクコムで学んだいま、教育×ITに挑戦するべきタイミングだと思い、スタディプラスに入社しました。

いわゆるEdtechでは、集団授業や個別指導をスマートフォンで安価に受けられるサービスなど様々ありましたが、私が解決したかった、不器用でも頑張る生徒の努力を実らせる可能性を感じたのがスタディプラスでした。

スタディプラスは、誰がいつ何を勉強したか記録するサービスなので、たとえば東大合格者100人がいつ何を勉強したかわかるサービスでもあります。

インターネットの本質的な価値のひとつが「可視化」だと思うのですが、たとえば合格した生徒を徹底的に可視化しうるスタディプラスは、不器用でも頑張る生徒の救いになると思い、入社を決めました。

また、事業だけではなく、一緒に働きたいと思える経営陣やメンバーがいたことも理由の一つです。

特に、代表の廣瀬は、リブセンスの村上太一さんのようなスピードとクオリティへのストイックさ、そして、食べログの村上敦浩さんのような本質的な物の見方、寛容さを兼ね備えているように感じました。

特に、寛容さ(もっと言うとユルさ)という部分では、実行スピードの最大化には、実行メンバーへの権限委譲は不可避で、マネジメントには一定のユルさが求められると、リブセンス、カカクコムを通して経験しており、廣瀬や幹部メンバーにユルさを感じられたことで、安心して入社できました。

入社して感じた日本最大の教育ビッグデータ企業としてのポテンシャル

これまでのインターネットの本質的な価値のひとつは、時間や距離を越えて安価にサービスを提供できること、もうひとつは、データの可視化による情報の非対称性の解消でした。

これまでEdtechでは、その前者にあたる、集団授業や個別指導をスマートフォンで安価に受けられるサービスが普及し、学習塾に通いたくても通えない生徒を救い、いわば教育の量の最大化を進めました。

一方、生徒たちの学習記録を可視化するスタディプラスは後者にあたり、どうすればより良い学習効果を得られるのかという、いわば教育の質の最大化を目指しています(たとえば、東京大学合格者の学習記録を活用し、東京大学志望者はいつ、どの教材を、どれだけ正答できなければならないか教えるサービスなど、様々な課題解決ができると思います)。

そして、日本最大の学習管理アプリを運営するスタディプラスは、日本最大の教育ビッグデータ企業であり、テクノロジーで日本の教育の質を変える最初の企業になると感じています。

(もちろん、教育の質という抽象的なテーマをテクノロジーで可視化することも、それを学校や学習塾というレガシーな業界に広く浸透し深く活用されるインターフェースを提供することも、非常に難しい課題解決ではありますが、こういったビジョンに共感していただける志高いエンジニアさんやデザイナーさんと一緒に働きたい気持ちで、ひいひい言いながらこの投稿を書いています汗)

市場規模1兆円の学習塾産業のデジタル化を目指す

私は、現在、学習塾向け学習管理サービス"Studyplus for School"を担当しています。

塾のミッションは、生徒の成績の向上ですが、塾の授業だけでは成績を伸ばすことは難しく、自宅学習までフォローしなければなりません。

しかし、塾も限られた人員で運営されているため、ほとんどの塾で学習管理が行われていないのが現状です。

たとえば、30人の生徒がいる塾で、学習管理の面談を毎日1人30分ずつしようとすると、合計15時間分の面談になります。

この毎日15時間分の面談を、テクノロジーで、わずか毎日15分で実現するサービスが"Studyplus for School"です。

学習管理というと地味ですが、私自身が予備校講師だったころ、成績が伸びない生徒には自ら学習管理を行い成績を伸ばしたことが何度もありますし、最近は、授業を一切せず学習管理のみ提供する学習塾が急成長しているほどです。

一方で、飲食店のように学習塾も人手不足が深刻で、これまでより少ない人員で、これまでより高品質なサービスを提供することが学習塾に求められています。

つまり、学習塾産業は、いままさにインターネットによる業務の効率化と高度化が求められており、"Studyplus for School"は、学習管理サービスにとどまらず、市場規模一兆円の学習塾産業のデジタル化を実現するプラットフォームを目指しています。

ビジョンが壮大だからこそ、自ら考え自ら動くチームづくりを

ビジョンがとにかく壮大なので、ビジョン実現のスピード感を大切にしています。

まず、ビジョンに対して最短距離であること。

困難な課題にぶつかったり、他社で成功した事例や施策を聞くと、つい逃げたり流されてしまいますが、あらかじめビジョン実現のロードマップをチームで共有し、本質的に解決するべき課題を定め、営業もエンジニアも一丸となって取り組んでいます。

次に、自ら考え自ら動くチームであること。

誰かに命じられるより、自ら考え自ら動く方が、成果がでるのは明らかですが、たいていリーダーとメンバーの間や、企画者と開発者の間に情報格差があり、リーダーが考えメンバーが動くチームや、企画者が考え開発者が動くチームになりがちです。

私は、情報格差さえなければ、誰がやっても同じアウトプットになるくらいに割り切って考えるようにしており、事業環境や事業戦略など背景となる情報を、日々ブログのようにひとつのパワポファイルをアップデートし、チームで共有しています。

最後に、とにかく手を動かすこと。

最近は、プロトタイプを簡単に作れますから、1時間で作って、1時間でアポとって、次の日には顧客にインタビューするようなスピード感を大切にしています。

最後に

スタディプラスはまだ社員数も少なく、上場前のリブセンスのような未経験でもチャレンジできる環境がありながら、事業経験や開発経験が豊富なメガベンチャー出身者も多いので、成長するにはとても良い環境だと思います。

そして、何より、これだけ社会的意義や可能性のある事業に挑戦できる会社もそうないと思うので、少しでも興味を持っていただいた方は、ぜひオフィスに遊びにきてください!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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