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地方に住むシングルマザーの私にとって、HELP YOUで働くメリットは大きい【HELP YOUディレクター紹介④】

ニットが運営するHELP YOU(オンラインチームによる業務サポートサービス)では現在、ディレクター(※)を募集中です。そこで、ニットの人事が4人のディレクターにインタビューし、ディレクターとはどんな仕事なのか、それぞれどんな働き方をしているのかを紹介します。

4人目として登場するのは、持病のあるお子さんを育てながら働くシングルマザー、山口さやかさんです。

※HELP YOUは、マネージャー、ディレクター、スタッフという役割が異なるメンバーでオンラインチームを構成し、クライアントからご依頼いただく業務を遂行しています。ディレクターは、実務業務を担うスタッフと、クライアントの間に立ち、プロジェクトマネジメントをおこなうポジションです。

【ディレクターのプロフィール】
山口さやか(やまぐち・さやか)さん
愛媛県松山市在住。インテリア用品・アパレルを扱う会社で販売業務を担当し、店長職を経験。その後、旅行情報誌・宿泊予約サイトを運営する会社で広告営業を経験。2017年から専門商社の営業事務を在宅ワークでおこない、現在も継続中。2018年に離婚し、シングルマザーに。
持病のある娘を育てながらフルタイムで働く方法を模索していたところ、HELP YOUを知り応募。2019年1月にディレクターとして採用される。

《目次》
・何よりも大切なのは、娘と過ごす時間
・最初の3カ月は“てんやわんや”状態だった
・一人で仕事をしているけど、独りじゃない

◾️ 何よりも大切なのは、娘と過ごす時間

−山口さんはどんな理由から、HELP YOU(以下、HY)で働くことを選んだのでしょうか。

山口 娘と一緒に過ごす時間を、できる限り長くもつためです。

2018年に離婚し、シングルマザーとして娘を育てています。離婚した当時、高知にある実家に戻ることも考えたのですが、母が祖母の看病をしていて負担をかけたくなかったので、大学時代に住んでいた愛媛の松山で暮らすことにしました。離婚したのも、実家ではなく松山で娘と二人で暮らすことを選んだのも私なので、私の選択によって娘に寂しい思いをさせてはならない、ということが第一にあります。

加えて、娘には持病があり、近い将来、手術をする予定です。手術をしたら1カ月くらい付き添うことになるので、そうなっても続けられる仕事を選ぶ必要がありました。HYのことを知ったとき、この働き方なら、子育てと仕事のバランスを取りながらやっていけるかもしれないと思いました。

それともう一つ、自分を成長させていけると思ったのも、HYを選んだ理由ですね。

松山は東京より給与水準が低く、パートで働くとしても、平均的な時給はHYのスタート時の時給よりも低いところがほとんどで、職種も限定されます。そう考えると、HYはいろんな業界の多種多様な業務に携わることができて、なおかつ、自分で目標を設定して、頑張り次第で報酬をアップさせていけるので、やりがいも大きいですね。

−松山では、山口さんのような働き方をしている人は、かなり珍しいのでは? 

山口 そうですね。両親や友人に「リモートワークで……」と説明したりしますけど、みんな「?」って感じで。「在宅ワーク」と言うと、内職のイメージをもつ人も多いです。

最近、引越しをしたんですが、不動産仲介会社の人に、職業についてすぐには理解してもらえませんでしたね。HYのサイトを見せながら説明したら、「こういったお仕事をされている方に、初めて会いました」と言われました(笑)。

◾️ 最初の3カ月は“てんやわんや”状態だった

−山口さんはHYのディレクターになるまで、どんな仕事を経験してきましたか?

山口 最初はインテリア用品やアパレルを扱う会社で販売の仕事に就いて、店長職も経験しました。その後、旅行情報誌・宿泊サイトの広告営業などを経て個人事業主となり、2017年から専門商社の営業事務の仕事を在宅ワークで引き受けていて、現在も継続しています。

ディレクターとして採用されたとき、不安はありましたか?

山口 不安よりも、ワクワクのほうが大きかったですね。新たな世界への興味・関心に意識が向いていたんだと思います。

実際にディレクターになってみて、どうでしたか?

山口 最初の3カ月くらいはお祭りみたいで、“てんやわんや”していましたね(笑)。

新規のクライアントさん3社を担当し、右も左もわからない状況に加えて、依頼された業務をどんどんセットアップしていかなくてはならなかったので、今よりもかなりしんどかったです。

特に、どんなところが大変でしたか?

山口 Chatworkでテキストでのコミュニケーションをする中で、クライアントさんからザックリとした指示しか送られてこないこともしばしばあり、それを紐解いてタスク分解することに苦労しましたね。

テキストなので温度感がわからないし、最初はその業務に関する知識がないので、「何を言っているのかサッパリわからない」ということもありました。そんなときは、クライアントさんに質問させていただき、やりとりを重ねながら、一つひとつの疑問をクリアにしていきました。

さらに、その“てんやわんや”していた時期と娘が幼稚園に入園するタイミングが重なって、娘も精神的に不安定になり、泣いていることが多かったんです。その間にも、クライアントさんから依頼がバンバンきて、仕事と子育てのバランスが崩れてしまって。

母娘ともに、新たなスタートを切った時期だったんですね。

山口 そうなんです。でも、3カ月くらいたったら娘が幼稚園に慣れてきて、私も仕事のペースをつかんで、ディレクターの業務やリモートワークの楽しさに、目を向ける余裕ができてきました。

現在は、何社のクライアントを担当していますか?

山口 8社のクライアントさんを担当しています。ECサイトを運営する会社や建設会社など、業界も様々です。

スタッフさんは、バックオフィス業務担当の人、リサーチ担当の人、画像の加工などをしてくれるデザイナーなど、いろんなスキルをもつ人たちが揃っています。

経験のない分野の業務を理解して、スタッフさんに伝えるのは大変ではないですか?

山口 そうですね。わからないことも多いので、Chatworkのログや共有ドライブの中を覗いて、手がかりになりそうな情報を探したり、マネージャーさんに聞いたりしながらやっています。マネージャーさんは、「以前、〇〇ディレクターがそのような業務の依頼を受けていたから、聞いてみたらわかるかも」などと教えてくれます。

クライアントさんの意図が曖昧なときは、まずはその作業を自分でやってみます。それでもピンとこなければ、クライアントさんと音声通話で話して、画面を見ながらレクチャーしてもらったうえで、再度やってみます。疑問を解決してからでないと、スタッフさんに負担をかけてしまうので、こうした手間は惜しまないように努めています。


◾️ 一人で仕事をしているけど、独りじゃない

働く時間などについて、課題に感じていることはありますか?

山口 自分の稼働時間をしっかり決めないと延々と稼働し続けてしまうので、自分で意識的にオンとオフのメリハリをつける必要がありますね。

スタッフさんの中には海外在住で時差がある方もいて、クライアントさんの中には、夜間や土日にも連絡をくださる方もいます。もちろん、相手から早急な回答を求められているわけではないのですが、最初は気になって対応してしまうこともありました。でも今は、緊急の案件以外は、平日の9時30分から16時までの間に対応するようにしています。

以前、娘が家にいるときに仕事をしていたら、すごくしょんぼりされて心苦しかったので、それ以後、仕事は娘を幼稚園に迎えに行く時間までに頑張って終わらせて、娘と過ごしている時間は、スマホもパソコンも見ないように心がけています。気になって、覗いてしまうこともありますけど(笑)。

これまでのお話から、山口さんはとても行動力がある人だと思いました。

山口 時間には限りがあるので、悶々とした日々を過ごすよりは行動して、自分が納得できる人生を送りたいと思っています。3歳の娘と過ごす時間も、HYで今関わっている業務の知識を吸収できる時間も、今しかありません。いつも、「今がチャンスだ!」という心持ちでいますね。

そんな山口さんにとって、HYはどんな存在ですか?

山口 「一人で仕事をしているけど、独りじゃない」というか、安心感をもって働ける組織ですね。マネージャーさんやスタッフさん、運営の方とオンラインでつながっているのは、すごく心強いです。

HYは、仕組みや体制を変えながら成長していく組織だと思うので、それにずっとついていきながら、私もステップアップしていきたいと思っています。

〈ライター後記〉
病気のお子さんをシングルマザーとして育てる不安は計り知れません。でも山口さんは、困難を楽しさに変換して、すべてを糧にしていける人だと思います。「いつも、『今がチャンスだ!』という心持ちでいる」という言葉に、山口さんらしさがよく表れています。

職種の選択肢が東京より少ない傾向にある地方でこそ、HYで実現できることが多いようです。山口さんのように、自分にとって最適な働き方を、妥協せずに選ぶ人が増えていったらいいですね。

HELP YOUライター:小笠原綾子

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