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『ストアカ』の世界観をより多くの人に伝えるために、確固たるデザイン文化を構築したい

【社員紹介#15】デザイナー 鈴木雅人

こんにちは!ブランディング&マーケティング担当の小坂です。

今回は、今年5月に入社したデザイナー・鈴木雅人をご紹介します。鈴木は、新卒でネットワークエンジニアとして大手企業に就職。もともと関心のあったデザインを本業にすべく、早くも社会人2年目で転身を決意したと言います。IT黎明期から「コーディングができるデザイナー」として、制作会社や事業会社で数々の実績を重ねて、満を持してストリートアカデミーにジョインしました!

そんな鈴木の目に、ストリートアカデミー、そして『ストアカ』の現在の姿はどのように映っているのでしょうか。ジョインした理由や「まなび」啓蒙への思いなど幅広く話を聞いてみました。

1企業のデザイン文化を自らの手で創り上げたかった

―鈴木さんはかなり前から『ストアカ』のことを知っていたと聞きました。そのきっかけは何だったんですか?

4~5年ほど前、カフェやレストランの看板によく使われている「チョークアート」に興味を持ったことがあって。どこか教えてくれるところはないかと検索したら『ストアカ』の講座が出てきたんです。その時は結局、都合がつかず参加できなかったんですが、「こういうまなびのプラットフォームがあるんだな」と印象に残っていました。

だから、藤本さんからスカウトメールを受け取った時も「あの会社だ!」とすぐにピンときて。もともとまなび分野には関心があったので、会ってみることにしました。

―でも、藤本さんとカジュアル面談はしたものの、2次面談を辞退したそうですね。

藤本さんとお会いした時は、転職活動を始めたばかりのタイミングだったので「自分に興味を持ってくれる会社の話は片っ端から聞いてみたい」という気持ちがあったんですよね。だからと言って選考を保留してもらう訳にもいかないと思い、1度お断りしました。実は、前職の事業会社とストリートアカデミーの成長フェーズがほぼ同じだったことも二の足を踏む理由になっていて。できれば前職よりも少し大きい、50~100人規模の組織でデザインチームを育ててみたいと思っていたんです。

―その後、再びストリートアカデミーの門を叩いたのは、一体どんな心境の変化で……?

数社と面談してみて分かったことなんですが、理想としていた規模の会社ってもうすでにデザイン体制ができあがっていて、しかも事業部ごとにデザイナーが在籍しているケースが多い。なので、自分が入っても、恐らく事業部の一つに配属されてかなり狭い領域の中で働くことになるのだろうなと、容易に想像できました。また、デザイナーに対しても「上位概念から考えるのではなく、決められた形にデザインをしてくれればいい」という考えの会社がほとんどでした。そういった環境だと、自分がやってみたいと考えていた“デザイン文化”を1から創り上げるのは無理そうだなと。

だったら、たとえ規模が小さくても、自分がその企業やサービスのデザインの思想や基盤を手がけられる会社に飛び込み、思い描く規模を目指して伴走していったほうが、結局はやりたいことへの近道になる。面談時に藤本さんから聞いた「論理的なデザインができていない」という課題についても、これまでの自分のスキルや経験が役立つかも知れないと思い、再度面談を申し込みました。

今、この会社に必要なのは「属人的なデザイン」からの脱却

―そうしたプロセスを経て、今年の5月に入社した鈴木さんですが、7月から会社全体がプロジェクト体制に移行。動きのある4カ月間でしたよね。

そうですね。でもプロジェクト体制になってから、ユーザーに直接接しているCSやCXのメンバーと議論できるようになったことがとても新鮮で。前職までは開発メンバーとやりとりすることがほとんどでしたから。

今、ストアカでは「先生ユーザーの顧客体験向上」をメインとしてUIデザイン全体に関わっています。どちらも大規模なプロジェクトなので、メンバーと議論しながら少しずつ企画や設計を詰めていっている段階なのですが、あまり慎重になりすぎたり、みんなの反応を気にしすぎても物事がなかなか前に進まないので。最近はとりあえず「誰かに怒られるまで、自分のやり方でやり切ってみようかな」と思い始めています(笑)。

―それは「周りの空気を読みすぎずに、まずは動いてみる」ということですか?

はい。「デザインの軸」が築けていない現状を、迅速に変えていくにはそれが一番の方法かと。

これまでのストアカは、“属人的なデザイン”に終始してしまっていました。例えば、バナー1つをとっても、デザインに一貫性や最低限守るべきルールみたいなものがあまり見当たらなかった。

「カッコいい」の定義って人それぞれですし、その人の気分やシチュエーションによっても変わりますよね。デザイナーが手を施せば、確かに美しい形に仕上がりますが、本来デザインは、見た目をきれいにするだけという単純な話ではないし、1人の人間の趣向に委ねられるものでもない。その企業やサービスが目指すブランドイメージを構築するために決められたコンセプトやルールに基づいて、どんなデザイナーが携わっても同じようにつくられるべきものなんです。

―今、私も鈴木さんと『ストアカ』全体のブランディングについて議論させてもらっていますが、ビジュアルコミュニケーションの視点からの発言には気づきが多いです。

それは良かったです(笑)。

私の意見としては、『ストアカ』の主役はあくまで講座であり、先生なんです。だから、まなびの楽しさやワクワク感を伝えようと、「ワクワクする色はこれ!」と1人のデザイナーが決めた色をサイト全体に採用するのではなく、むしろ空気のような存在となって、講座や先生の写真やコンテンツ自体をいかに魅力的に見せるかがカギなんですよね。

細かなルールづくりはこれからみなさんと共に詰めていきたいですが、私たちが目指すデザインの大前提は「言われないと気づかない」ような、“さりげなさ”、“シンプルさ”を重視することだと捉えています。

デザインを可能な限り言語化し、目指すべき概念に近づけていく

―デザインの概念をほぼ1から作っていくのって、実に根気のいる作業だと思います。具体的にはどういう考え方に基づいて取り組むイメージですか?

まずは、「デザインの概念を言語化する」ことを優先して取り組んでいます。マーケティングの世界では、広告やプロモーションなどの施策の検証手段として「ABテスト」がありますが、デザインも同じで。欧米では、例えば「UIが使いにくい」となった時に、いくつかのパターンに分類してチェック・検証していく方法もあるんです。

例えばUIが、

見つけにくいのか
使い方が分かりにくいのか
文脈が分からないのか
使った結果、何が起こるのかが分かりにくいのか
そもそもそのUIは人の間違いを許容するのか

など。「何となく」とか「直感的に」ではなく、ターゲットの使い心地や感じ方をもう少し具体化して、言語化させて把握する仕組みづくりが必要かと。そうしないと、意見を吸い上げても本質的な改善にはつながらない。

あと、すべてのページに「ターゲットユーザーがそのページで何をしたいのか」というユーザーの目的を定義して、そのページに配置するUIエレメントがその目的のためにどれほど重要なのかを意識することも大切ですね。必ずしも「ユーザーの達成したいこと」がサービス提供側から見て「ユーザーに行動して欲しいこと」と一致しているとは限らないので。

これについては、時間をかけて根気よく社内にじわじわと浸透させていくほかないですね。社員1人ひとりが「もっとサービスを成長させたい」という気持ちが強いので、こうした新しい考え方に対してはオープンだと思っています。

『ストアカ』のデザインを向上させることで、たくさんの“まなびの成功体験”をつくりたい

―鈴木さんは前職でも教育に関わる事業に携わっていましたが、「まなび」を啓蒙することにはもともと関心があったんですか?

はい。「社会的意義のある事業会社に就職したい」と思った時に、脳裏に浮かんだのが医療、そして教育カテゴリーでした。結局教育にまつわる事業を選んだんですが、それには原体験があって。

趣味のサッカーで負ったケガが原因で、1年間休職した時期があったんです。その時に「家で何かできることはないか」と始めたのが英語の勉強でした。そこで、まなびに大切なのは「モチベーション」だと改めて気づいたんです。

モチベーションを維持し続けるのってなかなか難しい。やりたい!と思って始めてみても、仕事や家事が忙しくなって結局やめてしまったり。もちろん、単純に飽きちゃうってこともありますし。だからこそ、まなびの素晴らしさを啓蒙しつつ、何かを始めたい、やってみたいという気持ちのある人たちをサポートできたらいいなと思ったんですよね。

―確かに。例えば「努力しても報われない」みたいなトラウマがあると、まなびへの姿勢自体が後ろ向きになっちゃいそうですよね。

逆に言うと、“まなびの成功体験”が1度でも生まれると、モチベーションは保ちやすくなるんです。だから『ストアカ』ではまなび続けたくなるようなユーザー体験をデザインにしたい。魅力的な講座を通じ、ポジティブな気持ちで学べる人を増やしていきたい――このことを自分のモチベーション源にして、日々の業務に励んでいます。

―鈴木さん、ありがとうございました!

ストアカでは、デザインの力でまなびの魅力を世の中に広めていくデザイナーを募集しています!

当社では「まなびの選択肢を増やし、自由に生きる人を増やす」ミッション、「Enjoy the Waves(未踏への挑戦に楽しむ)」「Be Professional(最良を考え抜く)」「No Border(枠にこだわらない)」のバリューを掲げ、事業拡大に邁進しています。

少しでも興味を持ってくださった方、まずはお気軽にご連絡ください。

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