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【社長インタビュー vol.1】 働き方の次は、学び方。すべては「生き方」をよりよくするための、ストリートスマートの軌跡(代表取締役 松林 大輔・後編)

「DXを通じて社会変革をリードする」をビジョンに、企業や教育機関に対しクラウドツールの導入・活用支援を行なっているストリートスマートは、2019年9月で10周年を迎えました。 それを記念して、代表松林に10年を振り返るインタビューを決行。前編では、大失敗した創業時に得た信念や、その後の事業の成長を届けしました。

後編では、人々の働き方を本気で変えようとする今の挑戦、そして教育事業までを語っています。想いあふれるストーリー、ぜひご覧ください。

前編はこちら

【社長インタビュー】人やご縁を最も大切にしたい。松林の信念をつくった創業時の大失敗とは?そこから今日までの事業の歩み(代表取締役 松林 大輔・前編) | 株式会社ストリートスマート
「DXを通じて社会変革をリードする」をビジョンに、企業や教育機関に対してクラウドツールの導入・活用支援を行なっているストリートスマートが、2019年9月で10周年を迎えました。それを記念して、代表松林に10年を振り返るインタビューを決行。創業時の大失敗で得た信念や、人々の働き方を本気で変えようとする今の挑戦、そして教育事業まで。想いあふれるストーリー、ぜひご覧ください。 ...
https://www.wantedly.com/companies/street-smart/post_articles/186621



自社の事業だけで、社会を変えることはできない。次なる挑戦「at Will Work」

テクノロジーの活用支援をする中で、自分たちの事業だけでは、人々の働き方は変わらないと感じるようになりました。
私たちは、ITインフラは提供できるのですが、それだけではダメで、社内の制度や文化も改革する!という意識に変わらないと、本質的な変革ができず成果が出ないんです。


ではどうすればいいか?を考えたときに「情報のプラットフォーム構築」が必要だと思い至りました。
働き方の好事例や先進的な取り組みは世の中にたくさんあります。それを集積・共有することで、人々の考えが変わり、取り入れる企業が増え、結果働き方が変わると。
そのプラットフォームをつくりたいと考えていたところ、仲間たちと出会い、2016年にat Will Workという一般社団法人を設立しました。

「働き方を選択できる社会へ」という理念のもと、働き方に関する多様な議論ができるカンファレンスの運営や、働き方についての取組みのアワード「Work Story Award」を運営しています。
https://www.atwill.work/

初回のカンファレンスは虎ノ門ヒルズで行い、600名を超える方々にご参加いただきました。こういう場を持つことにより、人それぞれが新しいインサイトを持って帰ってくれたらいいなと考えています。


しかし、このカンファレンスの立ち上げが、相当ハードで・・1日のイベントで2,000万以上の赤字が確定しそうになったのです。
今思えば10年のうち最も大変な時期でした・・なんとかできなければ、自分が負担するしかない。すでにご登壇頂く方も決まっていたので後にも引けず、悩みました。


なんとか耐え、波に押されるように準備した形でしたが、実施した結果、自分の想像を超える波及効果がありました。カンファレンスの満足度は9割を超えていましたし、このカンファレンスをきっかけに、日本でもさまざまな業界でシンポジウム型のイベントが開かれるようになったのです。


カンファレンスはその後毎年開催するようになり、2020年も2月20日に実施予定です。



あらゆる切り口で、働き方を変えられることを。

働き方を改革するために、情報のプラットフォームとしてat Will Workを運営していますが、それ以外にもさまざまな取り組みを行っています。

先日は、テクノロジーと企業経営の未来を考えるカンファレンス「SPIC」を開催しました。
https://spic.basicinc.jp/


働き方の改善には、トップの意識変革が必要不可欠なため、経営者を支援する事業も行っています。
また、これからの社会を担うのは20代の若手だという考えの元、アントレプレナーが活躍するためのコミュニティGlobal Leadersを今年はじめに開設しました。その他、関西の経営者の方々と若手起業家をつなぐ大規模サミットも開催の準備も進めています。

教育業界へ進出。「主体的な学びをサポートする」本質的な学習支援を。

企業のクラウド活用支援に続き、教育機関への導入支援もスタートしました。

世界では教育へのICT導入が進んでいます。Googleが開発したOSを搭載したChromebookというPCや、クラウドで管理ができるG Suite for Educationという無料の教育用ツールがあり、世界中の利用者は数千万人に達しています。

日本は遅れをとっていますが、2020年から次期学習指導要領がスタートすることもあり、ICT教育が注目を浴びつつあります。
このようなツールを教育現場に導入するメリットは、まず先生の労働生産性が上がること。宿題の提出管理やテストの採点、行事の写真共有に至るまでオンラインで自動的に完結することができるため、従来より業務時間が大幅に短縮されます。


⇧アプリを活用して作成した小テスト。クラウド上で採点までできる


⇧オンラインで生徒から質問を受け付け、双方向のコミュニケーションが可能に


また、生徒にとっては、いつでもどこでもオンラインで先生や生徒と会話できたり、Webで自分の興味のある内容を広く深く学ぶことができるなど、「主体的・対話的で深い学び」の実現に大いに貢献しており、すでに導入している教育機関で高い成果が出ています。


それらの導入や活用のサポートをするために、弊社では教育機関での研修や、教科書の販売、eラーニングの提供、PCの保証サービスなどを展開しています。


https://master-education.jp/



従来企業向けに行っていたクラウド活用支援の対象が教育機関に変わっただけで、私たちが提供しているものの本質は同じであると考えています。それは、「テクノロジーの本質を紐解き、学習の機会を提供する」ということ。


テクノロジーはものすごいスピードで進化していますが、ITに苦手意識のある人にもその恩恵を享受してほしい。人々の「働き方」そして「学び方」、すべては「生き方」をよりよくするためにテクノロジーをうまく活用する。
ストリートスマートが、その実現に貢献できたら、これほど嬉しいことはありません。


そして、今後の挑戦テーマのひとつは、海外展開。

日本だけでなく世界のどこでも、テクノロジーの活用は必須とされているため、海外展開を考えるようになり、2014年にタイ法人STREET SMART(Thailand) Co.,Ltd.を設立しました。

https://street-smart.co.th/

アジアに視察に行くと、みなイキイキしており、とても盛り上がっていると感じます。
働くことに対する意識が日本と違うため、テクノロジーの活用方法もまた異なると考えています。今後は、タイのみでなくマレーシアやシンガポールへの進出も視野に入れています。海外展開は、次の10年の大きな挑戦テーマです。


ワークスタイルをリードする会社だからこそ、自社も働きやすい環境を。多様な働き方のメンバーたち。

働き方を追求するため、社内でもさまざまな取り組みを行っています。社内機関としてワークスタイルラボを設立し、試験的に様々な制度やプロジェクトを企画・導入、働き方へ与える影響を検証しています。また、宮崎・長野・神奈川において、在宅で働くワーキングマザーも雇用しています。


クラウド活用の本質は「時間と場所の制約を外すこと」。それにより、仕事を獲得する人やその選択肢が増えてほしい。その想いから、まずは自社で取り組んでおり、長野の茅野にはオフィスも設けています。

⇧茅野オフィスの内観

また、取締役や事業部長といったポジションにつくメンバーは、正規雇用ではなく業務委託という自由度の高いスタイルで働いてるメンバーもたくさんいます。
実際に他の会社を経営したり、他のプロジェクトと掛け持ちしながら、弊社の事業部を見るといった形で、活躍してくれています。プロフェッショナルになればなるほど、「会社に雇用される」のではなく「ポジションを担う」という自由度の高いスタイルの方が合う。アメリカはそうですよね。日本にもそういう働き方がどんどん導入されるべきです。


これらの取り組みはすべて、冒頭でお話しした「身近な人を幸せにすることから」という考えと「テクノロジー活用で働き方を変える」という事業内容が重なって生まれたものです。
結果、さまざまな働き方を実現できるようになり、離職が多くない理由の1つになっていると思います。


とはいえ課題もあります。
自由度の高い組織になると、人材の成長に課題が生まれやすい。成長に妥協すると、会社の業績は伸びないし、実力を伸ばせたはずの社員の人生の可能性を狭めることにもなってしまうため、どういう方法で皆が成長する環境を作るか、「自由度と成長のバランス」が直近の課題です。

それ他にも、ワークスタイルをリードする上でさまざまな課題に直面すると思います。それをひとつひとつクリアしながら、人々の働き方の選択肢を世の中に増やしていきたいと考えています。


ミッションを超えた先に目指しているのは「産業をつくる」こと

私たちは、テクノロジーの活用を支援する、つまりインフラを整える役割を担っています。しかしそれだけでは国は発展しません。
アメリカでいう Google 、Facebook 、Amazon のように「新たな産業が生まれる」ことが重要だと考えています。
私たちの役割は、新たな産業が生まれるための、環境整備。これまで以上にインフラを整え、その人たちを支援すること。
そのために、より多くの方々に弊社のサービスに触れてもらいたい、人口の7割程度にリーチするサービスになれば、その役割が果たせると考え、目標設定しています。


これまでご縁のあったすべての方へ。これから出会う方へ。

10周年ということで、これまで出会った方々、支えてくださった方々に、感謝申し上げたいと思います。周りの人の存在なしに、今の自分たちはいない。そのことを心から感じています。

そして、今後もぜひ、長くお付き合いさせていただきたいです。距離の近さや関係値が変わることはあると思いますが、どんな形であれ、一過性ではなく、末長くよい関係でいられたらなと。
それは、パートナー企業さまも、社員やメンバーも、入社してくる方も。それ以外の関わり方のみなさまも、すべてです。

9月1日より11期がスタートしました。これからも、ワークスタイルをリードし、仕事を歓びに変えられる人を1人でも多く増やすべく、邁進して参ります。

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