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10年以上続けてきた電気工事士から、障害者雇用支援の領域に転職。その背景は?

スタートラインで働くスタッフの様子を紹介。

今回は2023年4月入社、【屋内農園型障害者雇用支援サービスIBUKI】にて活躍する鶴岡さんのお話です!鶴岡さんが20代半ばにして、10年以上勤めていた会社からスタートラインに転職した背景とは・・・。

■簡単なプロフィール
出身:千葉県市川市(生まれも育ちも骨を埋めるのも千葉県です)
好きな言葉:諸行無常(生きている中で、数多く起こる変化に柔軟な対応をしつつ、今この瞬間を大事にしながら生きていたいと考えています)
趣味:ゲーム(FPS)、カラオケ、誰かと行くショッピング、読書(どう足掻いても報われないような恋愛?小説に涙しがちです)
当面の目標:心理カウンセラーとして開業


----------改めて、鶴岡さんのことについていろいろと伺っていきたいと思います!まずは鶴岡さんの前職について教えてください。

 東京ビックサイトなどで行われるような大きな展示会のイベント設営における電気工事士として、スタートラインに転職するまでおおよそ12年ほど働いていました。


----------ということは、中学卒業後の15歳の時に高校へ進学せず就職されたんですね。当時はどのような背景やきっかけがあって、電気工事士になられたんですか?

 もともと、中学1年生の夏休み以降から1度も学校に通っていませんでした。いわゆる”引きこもり”です。無事に卒業はできたのですが、高校には進学はせず自宅で過ごしていたところに母親から「働いてみれば?」と話があり、母親の友人の紹介で就職したのがきっかけです。


----------そうだったんですね。そうすると、周囲のほとんどの同世代が”あたりまえのように”高校へ進学される中でいち早く就職をされたんですね。就職に対する不安はありましたか?

 最初はありましたね~。ただ行ってみたら(ご存じの通り)自分の真面目な部分が出ちゃったみたです笑。簡単に投げ出しちゃダメだという思いがありました。あとは、投げ出すこと=後戻りしてしまう危機感もあったかもしれません。


 ----------なるほど。責任感の強さの片鱗が垣間見えていたんですね。環境が変わること、特に社会生活に入っていくということは当然不安があると思いますが、心のどこかでは「このままではいけないかもしれない」と考えていたんですね。

 そうですね。先輩方のサポート業務からスタートして1年経過したあたりから、「同僚の頑張りに応えたい、自分も役に立ちたい」と思うようになっていきました。


※当時使用していた腰道具

親しい友人が障害を診断されたことをきっかけに、身近な社会課題を解決していきたいと考える。

----------そこから約12年、長く活躍されてきたんですね。転職を検討した背景はどんなことでしたか?

 ただ漠然と違うことがしたいなと思っていました。あとは、電気工事の現場で大学に行った時に目に入るキャンパスライスや学業にも興味を持っていました。10代の後半くらいからですかね。そう思いながらも、5~6年は目の前の仕事にただ取り組んでいました。より具体的に検討するようになったのは、以下の3つがきっかけです。

1.当時の会社に対しての不満が強くなってきたこと(一般企業に勤める友人の話を聞くと、自分の働き方は拘束時間がかなり長いことに気づいた)

2.仕事の時間以外に、十分な休息やプライベートの時間も自分の時間として必要だったこと。

3.当時ルームシェアをしていた友人が精神疾患を患い、そのサポートをしていく中で課題意識が生まれたこと。


----------昼夜問わず現場のスケジュールに合わせた働き方になりますもんね。3つ目の課題意識について、もう少し詳細を教えていただけますか?

 友人が体調不良のような症状が続いたことをきっかけに通院したのですが、その時に「境界性パーソナリティー障害」と診断を受けました。そこから、自分が一番身近な存在でしたので、ネットでサポート方法を調べながら手探りで対応していました。しかし、自分に対する攻撃的な発言や、関係性を崩そうとする振る舞いがあったり、これは障害によるものなのか?本心なのか?疑心暗鬼になったり・・・支える側のはずだった自分も相当しんどい経験をしました。

 その後しばらくして別々に生活するようになったのですが、その時に【支えきれなかった後悔】が転職軸を決める強い動機となります。正しい知識と経験を積んで、2度と同じ後悔はしないと心に決めました。



----------そうだったんですね。現在、働きながら大学に通われているのは上記のような考えがあってのことなんですね。

 そうなんです。正しい知識とスキルを身に付ける必要性がとても重要だと思ったことから入学を決めました。あとは、周囲の人の障害に対する理解の浅さを感じる場面も多かったです。軽率な発言が飛び交う職場でもあったため、そのような社会に対して正しい理解を訴求していきたいと考えたこともきっかけとなります。


人生をかけて、苦悩に向き合う人を支援していきたい

----------スタートラインについては、どのように発見されたんですか?

 当時は未経験かつ未資格のためそれでも福祉領域に携われる仕事で探していました。いろいろと業界を調べていく中で「障害者の就労支援」の領域が自分の中で興味度が高く、求人サイトで検索した際に表示されたことがきっかけで知りました。あとは、学歴不問という事も自分の中では大きかったです!


----------ちなみに、「障害者の就労をサポート」や「学歴不問」のキーワードだと他にも選択肢があるかと思いますが、入社の決め手はなんですか?

 内定を頂いてから受諾する前に、職場(いまの所属拠点)を見学させていただいたのですが、同僚の雰囲気にとても魅力を感じました。拠点の責任者の長谷部さんを中心にアットホームな空気を感じることが出来て、「ここで働きたい」と率直に感じました。



----------長谷部さんたちが聞いたら顔を赤くしますね。最後に、今後のビジョンについてもお聞かせください。

 まずは、いまお世話になっているKASHIWA FARMのために、自分の時間や労力を還元していきたいと考えています。入社から一貫して変わらず、とてもやりがいを強く感じていますし、いま一緒に働いている人が自分にとって大切な存在です。

ゆくゆくは障害に対する知見をもっと深めたいと考えています。CBSヒューマンサポート研究所(SL社内の支援技術のR&D部門)や、るりはりでの就労移行支援にも興味を持っています。

最終的に一番介入していきたいのは精神疾患の領域です。特に、心の問題を解決していきたいと考えています。そのために大学で知識をインプットして、精神保健福祉士、臨床心理士の資格取得を目指しています。そして、仕事を通じて障害者雇用の領域に携わり、自分の経験値を増やしていきながら、将来は独立も視野に入れています。

自分自身で苦悩を肌身で感じたことが強い動機で、その根底には心の問題を抱えている人を救いたいという使命感があります。自分の人生をかけて、チャレンジしていきたいと考えています!

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