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「おもいやり」を一人ひとりが体現して成長に繋げる、スタートラインの「サポーター」という仕事

社員の大多数が「サポーター職」の会社

はじめまして。スタートラインで障害者雇用支援サービスを担当している佐々木と申します。2015年6月、スタートラインに入社し、現在、8年半。あっという間に会社は成長し、社員数は入社当時の7倍ほどになりました。

スタートラインは「障害者雇用」という社会課題と向き合い、多様な人々が共存するなかで、一人でも多くの人が自身の可能性に気付き、成長し、活躍しながら、自分らしく生きていると実感できる社会の実現に向けて、毎日、挑戦し続けています。

おもいやりを原動力に、「誰もが自分らしく生きる社会を創造し続けること」、これがスタートラインの理念であり、日々、障害者雇用支援の現場でこの理念を体現している社員が障害者雇用支援コンサルタント、スタートラインでは「サポーター」と呼んでいる職種の社員です。そして、スタートライン社員の大多数が、「サポーター職」の社員です。

8年半前、自身も「サポーター」として入社し、様々な経験、様々な方との出会いを通じて成長させていただき、現在は管理職としてサポーター採用の最終面接を担当しています。実際に「サポーター」として仕事をしていた自身が、今、どのような視点で最終面接をさせていただいているか、少しお話ができればと思います。


「サポーター」って、どんな仕事?

働く障害者の方々を支援する障害者雇用支援コンサルタント、「サポーター」という仕事はあまり知られていない仕事かと思います。恥ずかしながら私自身もスタートラインに応募する際、障害者の支援する仕事だとは理解していましたが、よくわかっていませんでした。

まず「サポーター」の仕事について、簡単にふれさせてください。

障害者雇用支援コンサルタントである「サポーター」のミッションは、企業・障害者双方に向けた雇用支援コンサルティングを行うことで、企業が主体的に障害者雇用に取り組み、障害者が安心して働き続け、自分らしく成長・活躍していけるよう支援することです。「障害者雇用」を企業と働く障害者、双方にとってよりよいものにしていくアクションを継続的に行っていく仕事です。

【具体的には】
クライアント企業への雇用支援コンサルティング及び企業に雇用された障害者の就労サポート業務全般を行います。スタートラインが運営するサポート付きサテライトオフィスINCLUや農園型障害者雇用IBUKIにクライアント企業の分室を設置し、クライアント企業の社員である障害者が、「サポーター」の職業生活サポートを受けながら、分室内で各業務に取り組んでいます。「雇用企業」、「障害者」双方が安心して雇用及び就労できるよう各種コンサルティングサポートを行います。

「企業コンサルティング」
・障害者雇用に関する課題解決提案
・障害者社員サポートのアドバイス
・業務フローの構築、マニュアル作成

「障害者就労サポート」
・アセスメント(詳細な障害状況把握/対処方法の構築)
・カウンセリング面談(業務の課題、体調やメンタル面の相談、スキルアップ相談)
・メンタルケア
・セルフマネジメントサポート

スタートラインは人への”想い”と科学的根拠に基づいた理論によって障害者支援を行っています。「サポーター」は入社後に、入社時研修やフォローアップ研修、スキルアップ研修等を通じて行動が変容する応用行動分析学(ABA)、認知機能が向上する関係フレーム理論(RFT)、心理的柔軟性が向上する第三世代の認知行動療法(ACT)など、科学的根拠に基づいた支援技術を学んでいきます。

「科学的根拠に基づいた理論」、「支援技術」と聞くと、とても難しく聞こえるかもしれません。事実、簡単なものではなく、私自身、たくさんの書籍を読み(読んでもわからないこともあり…)、研修に参加し(説明を聞いてもわからないこともあり…)、上司や先輩に教えていただき(ちょっと理解でき…)、少しずつ習得させていただきました。

自身の経験からも、サポーター職の研修体制の整備や支援スキルの見える化、OJTなどの重要性を痛感して、社内の専門部署であるヒューマンサポート研究所や人事、その他各部署にも協力をもらいながら、「サポーター」が成長・活躍できる環境を少しずつ整えています。

「サポーター」に必要なスキルとは?

「サポーター職」として入社される方のほとんどが障害者雇用や障害者支援に携わった経験のない方です。営業職、キャリアアドバイザー、ウェディングプランナー、接客販売、教職などなど、その経歴は様々です。

クライアント企業への雇用支援コンサルティングという仕事において、様々な職業で培ってきた対応力や提案力、企画力、課題解決力など、「サポーター」として活かせる経験はたくさんあります。いろいろな経験を積んできた、多様な社員がいることはスタートラインの大きな強みであり、魅力です。

そんななかでも、「サポーター採用」においてはカルチャーフィットやスキルフィットも重要ではありますが、なかでも「ヒューマンスキル」が最も重要ではないかと思っています。コミュニケーションスキルやセルフマネジメントスキル、チームワークやリーダーシップなど、その方がどのような人間力をお持ちか、強みとされているかを面接では確認させていただいています。

ヒューマンスキルは他者との良好な人間関係を構築し、円滑なコミュニケーションを行うための能力であり、具体的には「自分の考えを他者に正確に伝える」、「他者の考えをより正確に引き出す」などのスキルです。実際の仕事において、様々な意見の調整、自分の意見を主張するネゴシエーション、自分の考えを正確に伝えるプレゼンテーション、チームのモチベーションを上げる働きかけなど、様々な場面で必要な能力ではないかと思っています。

「サポーター」は雇用企業と障害者を支援するにあたり、ハローワーク(公共職業安定所)、高齢・障害・求職者雇用支援機構、障害者就業・生活支援センター、障害者就労支援センター、特別支援学校など各種支援機関と連携しながら、時には障害者のご家族や医療機関ともコミュニケーションをとりつつ、サポート体制を構築していきます。各種機関の役割を理解したうえで、調整をしながら体制構築していくことが重要です。また、障害者雇用支援のプロフェッショナルとして雇用企業に対し、障害者が活躍できる職場環境の整備や適切な雇用管理が行えるよう、正確な情報をお伝えしていくことも重要です。もちろん、支援する障害者との間にはラポール形成(信頼関係)が必要ですし、チームで情報を共有しあい協働することが欠かせません。このように「ヒューマンスキル」はサポーターにとって大事なスキルになると考えています。

もう1点、自身の考えにはなりますが、「向上心」はどんな仕事をするにしても大事なものだと思っています。ビジネスにおいて向上心がある人は成長しようと思う意欲があり、仕事に関わる勉強をしてスキルを高められる人です。物事のプラス面を見ることができ、目標に向かって反省しつつも努力を続けられる、好奇心や学びを大切に行動できる、「向上心」も働くうえでのひとつのスキルだと考えています。「サポーター」としても必要なスキルのひとつだと思います。

「サポーター」として成長・活躍するために必要なこととは?

「サポーター」だけに限りませんが、仕事において成長・活躍するためには、能力的な成長(できることを増やす)と精神的な成長(自信をつける)の二軸があるように思います。精神面での成長のおかげで、仕事も前向きに取り組めます。前向きに取り組めるようになれば、仕事も主体的に行えるので能力面での成長も期待できます。精神面での成長はこうした好循環を生み出し、成長を促してくれる働きもあるのではないかと感じます。

例えば、仕事が上手くいかず、自信をなくして前向きになれない時、積極的な行動や勇気のある発言はなかなかできなと思います。そうすると、能力的な成長も精神的な成長も止まってしまう場合があります。実はこれ、自身の体験です。この時に自身が考えて気づいたことが、精神面の成長において重要なことは「なぜ、今ここにいますか」という問いに対する答えだということです。どのように考えて、どのように選択して、どのように行動して生きてきたのか、仕事をしてきたのか、そして今、なぜここにいるのか。忘れそうになっていた、自分にとって大事なことはなにかを再認識できたことで、力や勇気が湧いてきて前を向かせてくれたように思います。

たとえ、失敗や困難があったとしても、紆余曲折があっても、それを他責にするのではなく、自分と向き合い、自分のために「今、ここにいる」と思えることは重要な気がしています。

自分自身、過ぎたことを悔やんでばかりいたり、しても仕方がない心配ばかりしていたり、気がつくとタイムマシーンに乗って過去と未来を行ったり来たり。どこにいるのか、自分を見失っていたこともありました。スタートラインで支援技術を学んでいくなかで、そんな自分に気がつき、「今、この瞬間」に自分自身がいることの大事さ、「今、この瞬間」の積み重ねが自分の大切にしたい価値(ありたい自分)に近づくことであり、自分の成長につながったと実感しています。

転職活動をされている方のなかでも、自分と向き合っていると迷いや不安ばかりが膨らんできてしまっている方もいらっしゃるかもしれません。向き合えば向き合うほど、わからなくなる時もあると思います。

「なにができるのか」、以上に「なにをやってみたいか」は重要だと思います。ついつい、自分を過小評価したり、自己肯定感が低くなってしまいがちですが、人の可能性は思っている以上に大きく、それを限定してしまっているのは誰でもなく、自分自身だったりすると思います。

支援をする仕事において、人と向き合い、相手に「自分と向き合うこと」の重要性をお伝えしてきますので、自分自身が「日々、自分と向き合う」実践者であることは大事なことだと考えています。そして、人は弱く、でも生きることは強く、かけがえのないことだと理解できることが大切だと感じます。


最後に

「人材」と「人財」という、表現があります。自身の理解ではありますが、「人材」とは、「才能や能力がある人物」を意味する言葉だと思っています。「材」からは「材料」という単語が連想されるため、「人材」を「会社を運営するための労働力」と捉えている方は多いかもしれませんが、しかし「材」という漢字には、「役に立つ能力」という意味もあり、本来「人材」とは、単なる労働力ではなく、会社の利益に貢献できる有能な社員を指す言葉だと思っています。

一方、「人財」とは、「人材」から生まれた造語で、「人材」と同様、会社の発展に貢献できる有能な社員を表現する際に使われます。「人財」は英語で「Human Capital(人的資本)」と表現されます。「資源」と異なり、「資本」は価値を磨くことでさらなる利益が期待できる要素です。近年は、社員の価値を引き出すことで利益の最大化を図る「人的資本経営」に関心が寄せられ、社員を“投資すべき資本”と捉える時代になったことから、「人財」という言葉が使われるようになりました。また「財」には「財産」や「宝物」という意味もあります。したがって「人財」は「会社の宝である貴重な人物」を意味する言葉でもあるといえるでしょう。「私たちの会社は社員を、代替可能な労働力としてではなく、会社の宝として大切に扱っている」というメッセージを強調したい場合に「人財」と表現することが多いようです。

スタートラインの「サポーター職」として入社される方のほとんどが障害者雇用や障害者支援に携わった経験のない方です。これまでの経験やスキルを「役に立つ能力」として活用し、自分自身と向き合いながら自分磨きを続けていく「向上心」を大事にチャレンジしていくことで「会社の宝である貴重な人物」へと成長していけると思います。「人材」から「人財」へ、大きな成長がきっと実感できると思います。


「誰もが自分らしく生きる社会を創造し続けること」、これがスタートラインの理念であり、もちろんスタートラインで働く社員も、誰もが自分らしく働く喜びを感じながら、より価値のあるサービスを創っていきたいと考えています。

ぜひ、一緒に「誰もが自分らしく生きる社会」を創っていきませんか。

少しでも興味をもっていただけましたら、カジュアル面談でお話させていただければと思っています。

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