初めまして。現在スパイスボックスの内定者インターンとして働いている月野(つきの)です。
今回は現在就職活動や転職活動を行なっている学生や社会人のみなさまに、デジタル広告会社スパイスボックスの人事理念である「WinC(ウィンク)」についてスパイスボックス社員のインタビューを通して紹介させていただきます。
WinCとは?
スパイスボックスの人事理念であるWinCのもと、実際に活躍している社員さんとお話しさせていただきました。
WinCとは「個のビジョンを実現するプロセスで、会社のビジョン遂行を全力で楽しむ」というもの。「個のビジョン」というのは、それぞれの社員が人生をかけて成し遂げたいことです。それを実現する過程で会社のビジョン遂行を全力で楽しもう! というのがスパイスボックスの人事に対する考え方で、win-win collaboration 、略してWinCと呼んでいます。「個のビジョン」「会社のビジョン」どちらが優先というわけではなく、お互いに対等に向き合い価値を高め合う関係性であることを意図しています。
今回はスパイスボックスの映像ディレクター/アートディレクター 関根 唯さんに協力していただきました。社外活動では映画制作をされています。
好きなことをして生きていく
ーー関根さんの個のビジョンはどういったものですか?
私は映像をつくって生きていきたいと思っています。それは、仕事でも、仕事でなくても良いんです。ただ、仕事はクライアントがいて、商品を売ることだったり、そのクライアントの名前を知ってもらうなど、そういった表現すること以外のことが第一目的であることが多いですよね。そこではなかなか追求できない、表現すること自体に焦点を当てた活動もしたいとも思っています。そういった意味で、学生時代から続けている映画の制作や研究は、仕事をする中でも変わらずやり続けたいと思っています。個人的には映画がすごく好きなので、映画の制作や研究は変わらずやり続けたいと思っています。
▲関根唯(右)
ーー実際に今も映画制作をしているのですか?
大学院の時の教授と研究室の先輩、後輩と一緒にチームで短編映画を作っています。私が大学院を卒業した後に、一緒に研究制作しようと教授が声をかけてくれて、それで今も映画制作しています。
その短編映画は、「映画における新しい表現」を作ることを目的としていて、カンヌ国際映画祭の短編部門への応募に向けて制作を進めています。今はそれぞれが編集したものを試写して検証しているところです。
ーーどのくらいの頻度で集まっているんですか?
普段は一週間に二、三回、基本的に夜か土日に集まっています。チームのみんなも仕事をしているのでみんなである程度話し合って、集まる日を決めています。撮影の期間は一週間、会社を休みました。
スパイスボックスにした理由
ーーなぜスパイスボックスを選んだのですか?
私はCMを作る映像ディレクターになりたくて、大学院卒業後、大手を中心に何社か映像制作会社を受けたのですが、面接で作品は褒められたのに全部落とされたんですよ(笑)。当時はしばらく、バイトやフリーランスとかで仕事をもらったりしていました。
その後、WEB制作会社の映像制作部署に入社して、テレビドラマのダイジェストや、企業や学校で流すケーススタディビデオを作っていました。
そこで学んだことも多いですが、決まったものを作ることも多かったので、もっと企画も演出もできる仕事がしたいと思い、企画から考えることができる映像ディレクターになれて、かつ作っているもののクリエイティブの質が高いと感じたスパイスボックスに入りました。
今の仕事では、予算の大きい小さいはありますが、状況に応じて企画からアウトプットまで外注せずに自分の手で出来たりするし、逆に、どこまで自分の手で作って、どこから外部の人と協力するか?そもそもどんな人とチームを組むか?ということも裁量権を持って仕事ができるので、そういう意味ではスパイスボックスは面白い場な気がします。
「制作に関する予算をどのように使っていくか」と言うことも考えないといけないのですが、仕事でお金のことを考えることって、スパイスボックスに入るまではやってこなかったことなので、そこは勉強になりましたね。
仕事と社外活動の相互作用
ーー仕事と社外活動(映画制作)のつながりはありますか?
直接的には無いんですけど、ただ、仕事でやっている領域が映画制作に近い部分がありますね。
映画制作は仕事での経験を応用でき、逆に仕事では、映画制作や個人制作で培った「表現そのものを見る/考える力」を活かせていると感じます。仕事と社外活動は、良い方向に相互作用している気がします。
ーー映画制作チームの方と仕事をすることってありますか?
ありますね。映画の企画しているときに煮詰まったので、気分転換に撮影しよう!と、みんなでお餅つきを撮影したんです。お餅つきは、教授の親戚のお庭で行われたものだったので、その親戚の方へのお礼も兼ねて編集した映像を教授に渡したら、それを教授が気に入って、教授が監修しているテレビ番組の新作映像を撮影してほしいと言われ、みんなで伊豆に花火を撮影しに行きました。
ーー仕事と社外活動はすぐに頭を切り替えることはできるものですか? 社外活動していても仕事のことが頭に残って集中できないように感じます。
自分がやりたいことと、やらねばならないことの優先順位を見定められてれば、切り替えは出来るかなと。
連絡に関していえば、急ぎのものであれば、それが仕事だろうと、社外活動のものだろうと、すぐ返さなきゃいけません。ただ、集中して編集している最中に、急ぎではないけど気になる連絡がきたら、無視する強い心も必要ですね(笑)。
実際、仕事が気になるタイミングはあるんですよね。でも、それって、改めて考えると本当に急ぎだったらやらなければならないんですけど、いますぐ返事をしなければならないとか、今すぐ作業をしなければならないものって意外と少なかったりもして。「よく考えたら明日でも良いな」みたいなことってあるんですよ。そこの線引きが出来れば大丈夫かなと思います。慌てないように自分の心をコントロールできればOK(笑)。もちろん、逆にズルズルと返事が遅くなるのはダメですけどね。要するにタスク管理とスケジュール管理ができるようになれば良いよね。
ーー1年目から社外活動はできるものでしょうか?
時間をうまく調節することと、そのために周囲へ説明をしていれば出来なくないと思います。
時間でいうと、仕事って、仕事仲間と作業したり、お客さんに会ったりするので、自分の作業時間だけでは無いんですよ。それに、上長や誰かに確認取ってもらうことも多いかと思います。なので、その時間を逆算して、その社外活動する自分の時間を全力で調整して確保する必要があると思います。やりたいことのために、確保したい時間を作るにはどうするか?と言う考え方で動いていけば、時間は確保出来る気がします。
ただ、一年目は勝手がわからないことも多いので、ズルズルと仕事を詰め込みすぎてしまうこともあるかもしれません。なので、キツイなと思った場合に、すぐに周囲に相談して休むとかはしたほうがいいですね。私も入って半年くらいのころ、状況が見えずに、限界まで働いてしまったので大変でした笑。だから、環境に慣れたり、調整ができるようになるまでは、土日くらいしか時間が取れないかもしれないですね。
自分がやりたいことや、やっていること、好きなことや興味あることを声にすることも大事です。スパイスの人は、その人が何をしているのか分かっていれば、そのためにどう時間を調整できるかと言うことも一緒に考えてくれるので。それに、仕事でやっていることを社外活動に還元できたり、逆に仕事での案件も、興味領域に近いことを振ってもらえたりすることもありますしね。
理想的な二足の草鞋
ーー今後の理想についてなのですが、スパイスボックスを続けたまま映画制作するか、転職とか考えてたりしますか?
社外活動も応援する風土があること、自分の興味領域に近い仕事をやらせてもらえることがとても居心地がいいので、絶対近々やめる!みたいなことはありません笑。逆に、この先絶対居続けてやると言うような気持ちもない、そんな感じです。今後もしスパイスボックスに居続けることで自分のやりたいことが出来なくなったり、この環境ではできないチャレンジをしてみたい、というようなことあれば辞めますね。
ヨッピーさんと言う有名なライターの方、知ってますか?今回の話にも近いと思うんですが、そのヨッピーさんが、会社員と好きなことの副業で二足のわらじを履こうと言う話をしていました。そこで話されていたのは、今の世の中、「起業しよう!」とか「できるだけ働かずに行こう」とか、二極化している人が飛び出るからそこばっかり目につくけど、現実はどっちつかずに「仕事はそんなに楽しくないけど、辞めるほどでもないな」みたいな、フワフワしている会社員が一番世の中には多いのではないかと。そこで、会社を辞めずに、会社員をしながら、好きなことをやって、それを発信する能力をつけたり、物を作って発表してみたり、半分安定して半分チャレンジのがいい、みたいなことをヨッピーさんは話しているんですよ。
ーー会社に入っていると安心感ありますよね。
そう!
それに、自分一人でやってたら関われない内容の案件や人、制作の規模もあるわけです。組織にいると、自分だけでは予測し得ない不確定な要素もとても多くなりますよね。外部要因が多くなると言うか。そういうところに身を置くと、見る・触れるものの数が増えるし、偶発的なチャンスや繋がりも、多くなるのかなと思います。
ーーあとはお金があることで精神的に安心することとか(笑)。
安定的な収入があることで、安心して画材が買えたり、機材も買えたりとかもしますね。それに、技術的なところで言えば、仕事をきっかけにカメラの使い方を覚えたりする人もいるし。相互作用があるといろんな面で健康的な気がしますね。