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【インタビュー#4】兼松宇宙事業での経験を活かし執行役員(グローバル戦略・宇宙利用担当)に就任 | 髙田敦さん

みなさん、こんにちは。スペースデータ採用担当です。

スペースデータで一緒に働くメンバーがどんなことを実際にやっているのか、社内の様子を少しでも皆様にお届けできるよう、社員インタビューや対談インタビューなど発信をしています。

本日は、スペースデータの執行役員(グローバル戦略・宇宙利用担当)に就任した髙田敦さんへのインタビューです。

髙田さんは兼松株式会社の宇宙事業でのご経験を活かし、スペースデータの最前線でご活躍中です!
スペースデータでの挑戦、そして宇宙事業への情熱についてご紹介いたします。

【プロフィール】
執行役員 グローバル戦略・宇宙利用担当
髙田 敦(たかた あつし)さん
兼松株式会社にて、米国Sierra Space社と提携し地球低軌道の利用と宇宙往還機Dream Chaserの活用検討を統括。宇宙往還機Dream Chaserの国内着陸地として、大分県と連携し、実現に向けた検討を実施。
JAXA向けの「持続可能な地球低軌道における宇宙環境利用の実現に向けたシナリオ検討調査」を受託。ISS退役後、民間企業を中心に新しい宇宙ステーションとそのエコシステムの在り方について提言を取りまとめ。Sierra Space社が実施した約450億円の資金調達ラウンドをリード出資者として参画し、契約交渉・関係者調整・デューデリジェンスを統括。2024年に当社に参画。


髙田さん、本日はよろしくお願いします。改めてとなりますが、ご経歴を教えてください。

こちらこそ、よろしくお願いします。
私はこれまで主に商社で宇宙産業に関して、国内外の輸出入、事業戦略と宇宙利用事業を担当してきました。具体的には、2013年4月から2018年7月まで半導体商社にて、国内最大手衛星製造メーカー向けに宇宙用高信頼性部品の輸入調達と新規プロジェクト立ち上げを担当しました。
その後、2018年8月に兼松株式会社に転職し、宇宙用高信頼性部品および機器の輸入・輸出、また新規事業立案に従事してきました。

2021年9月には米国Sierra Space社との提携を公表し、地球低軌道利用と宇宙往還機Dream Chaserの活用検討を開始。2022年2月には、大分県との連携でDream Chaserの国内着陸地実現に向けた検討を始め、11月には宇宙航空研究開発機構向けに持続可能な地球低軌道の宇宙環境利用シナリオ検討を受託し、日本政府や関係企業と調整を行いました。

その中でも特に印象深いのは、2023年9月に兼松株式会社が三菱UFJ銀行や東京海上日動火災保険と共に、Sierra Space社が実施したシリーズB資金調達(約450億円)に共同リード出資者として参画したことです。
このプロジェクトでは、Sierra Space社との契約交渉や関係者との調整、財務・法務・税務に関するデューデリジェンスの実施を統括しました。3社で力を合わせて実施した本当に大変なプロジェクトでしたが(笑)、この経験は私にとって非常に大きな成長の機会となりました!

これまで特定のメーカーや連携先との共同事業が中心でしたが、スペースデータではより広範な企業や機関との連携が求められる中で、自分の経験を存分に活かしていきたいと思っています。


現在スペースデータで担当している業務の内容について教えてください。

スペースデータでは、現在、海外企業とのアライアンスの構築や海外及び国内での新規事業の立ち上げを担当しています。
特にデジタルツインの連携や宇宙ステーションを活用した利用事業に注力しています。

JAXAではすでに国際宇宙ステーション(ISS)にて、タンパク質結晶化、船外利用、衛星放出、材料研究などが行われていますが、これからスペースデータは、それ以外の領域(例:エンターテインメントやデータ利用)の事業の立ち上げ、拡大を目指し、スペースデータの成長を加速させたいと思っています。

また、これらの事業を進めるにあたって、国内外の企業や機関との連携を強化し、事業創出のための基盤を整えていくことが重要だと感じています。


スペースデータとの出会いはどのようなものでしたか。

スペースデータとの出会いは、坂本さんとのご縁がきっかけです。
坂本さんがJAXAにいたころからの知り合いで、一緒にプロジェクトを進めてきた仲間でもあります。
スペースデータでの新しい挑戦について話してくれたとき、非常に興味を引かれました。

私は元々、海外とのコミュニケーションや連携に強みを持っており、その経験を活かしてスペースデータの事業展開に貢献できると強く感じました。

また、スペースデータには様々な業界の要人が集まっています。同じビジョンを持つ異なる強みを持った仲間として共に働いてきた経験があるため大変心強いです。

皆さんと共に新たな化学反応を起こしていくことが、これからのミッションだと思っています。



はじめて、スペースデータの事業構想を聞いた時はどう思いましたか?

長く宇宙事業に携わってきましたが、これまで誰からも聞いたことがない構想・展望に引き込まれました。

「誰もが宇宙をインターネットのように自由に利用できる世界を作る」というミッションを、IT・デジタルのアプローチで行おうという企業は日本国内だけでなく、世界的にもほとんどいないと感じました。

さらに驚いたのは、そのミッションを実現するための具体的な方法論がすでに佐藤さんの中でイメージがあったことです!

佐藤さんの言葉には明確な計画と確信が感じられ、私はその瞬間に「このプロジェクトは実現可能だ」と強く感じました。これまで培ってきた経験と、宇宙事業への理解があったからこそ、佐藤さんの構想が現実味を帯びたものとして心に響いたのだと思います。


佐藤さんの第一印象はいかがでしたか?

佐藤さんの第一印象は「柔和で穏やかな方」でした。

2023年の年末に坂本さんから、「佐藤さんをご紹介させていただきたい。宇宙ステーション事業の相談に乗って欲しい!」と連絡があり、2024年1月3日にオンラインで坂本さんや伊藤剛さんと一緒に初めてお会いしました。

年始にも関わらず盛り上がって23時近くまで色々議論させていただき、様々なお話を進めるうちに、佐藤さんの内に秘めた熱意と情熱を強く感じました

見た目は穏やかですが、自分が疑問に思ったことや納得できないことにはとことん追求する姿勢があり、本当に宇宙で新しい事業を成功させたいという強い意志を感じました。

これまでのキャリアですでにIPOされて成功されている起業家でありながらも、なお熱意を持って取り組んでいることに感銘を受けましたし、「この方と一緒に全力で取り組めば、大きな成果が得られる」と確信しました。


スペースデータに参画しようと決めた理由は何でしたか?

スペースデータに参画を決めたのは、佐藤さんの「ビジョン」とその実現を目指す「メンバー」に加えて、これまでの経験を活かし、さらなる成長ができる環境があると確信したからです。

宇宙の製造業やサプライチェーンに関する知識を持っていますが、国際宇宙ステーションを活用した利用事業には「宇宙」と「他産業」の連携が不可欠で、新規案件の創出が難しい現状を経験しています。

スペースデータは、IT業界出身の佐藤さんがリーダーとなり、様々な業界から集まったメンバーが在籍しており、特に「宇宙利用事業」で、従来の宇宙業界とは異なる新しいアプローチを取れることに大きな期待を寄せています。

スピード感を持って進められることも大きな魅力の一つで、既存のプレイヤーや、宇宙についての検討をしていた企業と共に、事業共創や連携を進め、宇宙利用事業の拡大を目指していきます。


宇宙に関心を持ったきっかけは何ですか?

実は、「子供の頃から宇宙が好きだった。」とかではないのです(笑)
新卒で入社した会社で、部署紹介の際に出会った当時の部長がきっかけですね。その方は非常に厳しい方でしたが、発言一つ一つが的確で、この方の下で働いたら確実に成長できると感じたんです。

当時、まだ若くて何でもできる状況だったので、どこで誰と仕事をしたら自分が成長できるか、貢献できる人材になれるか、という軸でキャリアを考えていました。その結果、その方に引き寄せられるようにして宇宙に関わることになりました。

お客様として接するエンジニアの方々も素晴らしい方ばかりで、いろいろと教えていただくうちに、自然と「日本の宇宙エンジニアがもっと輝けるように、自分も頑張りたい」と思うようになり、気づけば宇宙の仕事にどっぷりハマっていました。

「宇宙」って、一言で聞くだけでキラキラしていて、ワクワクしますよね。
そういう魅力に引き寄せられて、宇宙に関する仕事をするのが好きになりました。

実際、宇宙で働いている人たちは、誇りを持って前向きに取り組んでいる方が多く、特に新規事業は難しいですが、皆で励まし合いながら頑張っています。さらに、宇宙事業は色々な産業と関わることができるので、入ったらもう抜けられないですね(笑)。

それが宇宙業界の特権だと思います。



スペースデータでの働き方や他のメンバーの雰囲気などはどうですか?

メンバーが最高で、みなさん初めてなのに初めての感じがしないんです。きっと佐藤さんの掲げるビジョンに共感して、本気でそこを目指しているからなんだと思います。

各人が色々な分野でのエキスパート&プロフェッショナルです。その上で、ファミリーのような温かさがあるので、気兼ねなく意見交換できますし、物事がどんどん進む感覚をいきなり味わっています!

これまで大手企業での経験が主でしたが、スペースデータはまさにベンチャー企業らしく、まだ細かいルールなどはまだ決まっていないことが多い印象です。その分、自由度が高く、柔軟に対応することが求められますが、それが非常に合っていて、楽しく進められています!

また、普段はオンラインのコミュニケーションが多いのですが、重要な会議は対面で行うなど、メリハリと柔軟性もあります。全てが、如何にスピード感を持って成果を出すか、にこだわっている佐藤さんの姿勢のおかげだと思います。

引き続き今のメンバーや今後ご参画いただくメンバーとの連携を深め、チームとしての結束力を高めていきたいと考えています。



今後スペースデータでどんなことを成し遂げて行きたいですか?

「宇宙をインターネットのように身近に」を実現するために、森の視点と木の視点を持ちながら、できることを一つひとつ積み上げていきたいと思っています。まずは、宇宙を利用した事業で実際に収益を上げ、その収益モデルを確立することが重要です。宇宙ビジネスは非常に魅力的ですが、持続可能性を確保するためには、確実な収益源が必要です。

スペースデータが「宇宙の楽天」や「宇宙のソフトバンク」のような企業になることを目指し、そのため事業を確実に成功させていきたいと考えています。

私たちの頭上約400kmにある国際宇宙ステーション(ISS)は、1984年の構想発表に始まり、1998年にはアメリカ、日本、欧州、カナダ、ロシアの5極で政府間協定が締結され、延べ15ヶ国が参画して完成しました。何千という企業がその設計、製造、試験、打上、運用、利用に関わってきました。

私のミッションは、さらにISSの輪を拡げ、まさにインターネットが当たり前に存在するように、世界中の人々が宇宙を一つの社会として捉えていただき利用できるプラットフォームを様々なステークホルダーの皆様と連携して作り、それを提供していくことです。

スペースデータのビジョンを実現するために、グローバル展開や宇宙利用事業の創出を積極的に推進、実行して参ります。


最後に、これからどんな人と一緒に働きたいですか?メッセージがあればどうぞ。

スペースデータで一緒に働きたいのは、物怖じしないで新しいことに挑戦できる人、そして自分で道を切り開ける人です。

ベンチャー企業であるスペースデータは、日々変化し成長する環境であり、その中で自らの手で新しい価値を生み出せる人が活躍できる場だと感じています。未来を共に創り上げていくために、ぜひ積極的に挑戦し、自分自身を成長させたいという意欲を持った方々と一緒に働きたいです。


最後までお読みいただきありがとうございました!
次回のインタビューもぜひお楽しみにお待ちください。

スペースデータでは、様々なポジションで募集を行っております。
詳細は求人票にてご確認ください。皆様からのご応募を心よりお待ちしております。

経営企画
トップ人材求む!宇宙事業の経営企画ポジション募集
「宇宙をインターネットのように身近に。」 スペースデータは、衛星データとAIを使って地球や宇宙の環境をデジタルで再現する「デジタルツイン」と、宇宙ロボットや宇宙ステーション用のOS(オペレーティングシステム)の開発に取り組んでおります。具体的には、衛星データとAIを使って地球をデジタルで再現する技術、月面や国際宇宙ステーション(ISS)の宇宙環境をデジタルで再現する技術、汎用的な宇宙ロボットのソフトウェア、次世代の宇宙ステーションのソフトウェアなどの開発に取り組んでいます。 宇宙と地球をつなぐ「スペース・トランスフォーメーション」を推進することで、誰もが宇宙開発に参入でき、宇宙を活用できる世界を目指しています。また、JAXA・政府・国際機関等と連携し、宇宙技術を通じて持続可能な社会をつくる活動にも積極的に取り組んでいます。
株式会社スペースデータ
宇宙事業開発
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