技術だけでは、新しい産業はつくれない。ソフトバンクは「技術＋人の力」で、未来のサービス業をカタチにする。

＜SoftBank “Change the World” Story #8＞
法人事業統括 SE本部
セールスエンジニアリング統括部セールスエンジニアリング第2部部長
安藤和也

■最先端技術（IoT、AI、ロボットなど）で、新しいサービス業をつくる

私自身は、2003年に、旧日本テレコム株式会社に入社しました。大学時代の研究テーマがホログラフィーによる3D画像の出力であり、ソフトウェア上で非常に重い演算処理を行う必要がありました。1台のPCでは数時間かかってしまうため、Javaによる分散処理プログラムを構築し、研究室内の全てのPCを並行稼働させることで処理時間の最適化を図りました。その際、ネットワークの設計も必要となり、LAN内のルーターやスイッチなどの設定を行う中で、モノとモノがつながる仕組みに興味がわき、ネットワークエンジニアになりたいと考えたのが入社の理由です。入社後、SMBから大手企業向けのネットワーク構築業務を担当し、現在は、プリセールスエンジニア部隊のマネジメントを担当しています。

私の部は、サービス業の大手企業に対して、ICTによるソリューション提案をしています。主な業界は、旅行、運輸、不動産、マスコミ、人材派遣、建設です。

部内で担当業界ごとにチームを構成しており、定期的に業界分析や企業分析を行っています。そこで検討した仮説をベースにお客様を訪問し、ヒアリング→課題・要望の整理→次回提案方針・内容の検討→再提案のステップを繰り返すことで、お客様の本質的な課題を洗い出し、最適なソリューション提案へと結び付けています。導入サービスのボリュームに違いはあるものの、各業界のほとんどのトップ企業に私たちの顧客になっていただいています。最近では、通信キャリアのコア商材であるネットワーク、モバイル、クラウドに加え、IoTやAI、ロボットといった最先端技術を利用したソリューション提案も増えてきています。

たとえば、運輸業界においては、IoTを活用した荷物追跡システムや乗務員の行動分析システム、グローバルでの物流管理システムの提案、PepperとIBM Watson（AI）を組み合わせた接客ソリューションの提案、Brain社のお掃除ロボット（https://www.braincorp.com/）やBostonDynamics社のロボット（https://www.bostondynamics.com/）の活用提案などです。

■誰にでも活躍できるチャンスを提供

私の部では、個人の成長とモチベーションを考慮し、社会人歴や実績に関係なく、平等にチャンスを与えています。若手社員であってもマネージャー陣が「いける！」と判断すれば、大手企業全体のアカウント担当をしてもらったり、特定の案件を任せることも珍しくはありません。

直近で言うと、大手空輸会社様、大手鉄道会社様、大手建設会社様などの担当に若手を積極的に抜擢しております。以下大成建設様との共同実験はその一例となる案件です。

〇大成建設様との5Gを活用した共同実験のプレスhttps://www.softbank.jp/corp/group/sbm/news/press/2018/20180315_01/

ICTの世界はものすごい勢いで進化しており、今までの常識が、これからの常識になるとは限らない状況です。だからこそ、常に私たちも進化し続け、新しい発想や、柔軟な考え方を持つ必要があります。そういう意味でも、メンバーだけでなくマネージャー陣も、例えば、案件抜擢の仕方1つにしてもチャレンジしていく姿勢が重要と考えてます。

メンバーには、挑戦すること、また、それをやりきることの大切さ、そこから得られる成功体験や失敗体験を積み重ねることで、自身と向き合い、今後のキャリアプラン（成長）を考えていってほしいと考えております。

■技術力だけではなく、大切なのは、「人の力」

私の部が掲げているスローガンは、「明るく、楽しく、生き生きとした組織で、自律的に成長し続ける組織」です。言葉としては少し幼稚な感じもしますが（笑）、要は「しがらみの無い中で伸び伸びと、自分自身の力を発揮してほしい」というメッセージを込めています。とにかく自由な発想を大切にして、自らの責任のもとで、明るく楽しく仕事に取り組んでほしいのです。もちろん、何かトラブルなどが起きた場合は、マネージャー陣がしっかりとフォローします。こういった環境のなかで、「個」の力を成長・強化し、人での差別化で勝っていきたい。なぜなら、お客様は、ソフトバンクのサービスや技術力だけでなく、エンジニアの「人そのものの力」を見ているからです。

私は、ソフトバンクグループが掲げている「情報革命で人々を幸せに」という経営理念が大好きです。私たちの目の前のお客様を幸せにすることで、その先にいる多くのユーザーも幸せにすることができる。結果として、社会がより良い方向に変わっていく。私たちの力は微力かもしれませんが、お客様へのひとつの提案が、人々の生活を豊かにするきっかけになるかもしれない。そのきっかけをつくるのは、技術ではなく、あくまで「人」。あらゆる変化を楽しめ、柔軟な発想を持ち、前向きで向上心を持っている方、また、サービス業の業界に精通している方であれば、きっと、その起点になれるはず。ぜひ、一緒に、世の中に新たな動きを起こしていきましょう。