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ソフトバンク社内ベンチャーのIoTを活用したシェアサイクリングサービス「スマートロック」「サーバー」「アプリ」の技術領域を一気通貫で開発

ソフトバンクの新規事業提案制度「ソフトバンクイノベンチャー」より生まれた事業ご紹介第2弾!OpenStreet株式会社にて、IoTを活用したシェアサイクリングサービスを展開する横井、高橋、朱のインタビューをご紹介します!

<SoftBank “Change the World” Story #4>

横井晃 OpenStreet株式会社 代表取締役社長

私自身は、30歳になった節目に、「ソフトバンク 新30年ビジョン」に共感して中途入社しました。ソフトバンクグループの新規事業提案制度「ソフトバンクイノベンチャー」を通じて、2016年11月にOpenStreet株式会社を立ち上げ、IoTを活用したシェアサイクリングサービス『HELLO CYCLING』の責任者を務めています。

「HELLO CYCLING」は、オープンプラットフォームで、企業や自治体が自由にシェアサイクル事業に参画でき、ユーザーは参画する複数のサイクルブランドを1つのIDで利用できるという価値を提供しています。現在は、37の企業と事業提携することで、地域性の高い短距離交通インフラを丁寧に構築し、全国35都市でサービスを提供するまでに成長しています。

ユーザーは、スマートフォンやPCで駐輪場「ステーション」を検索でき、自転車の予約、決済までの一連の手続きを簡単に行えます。また、交通系ICカードを『HELLO CYCLING』に登録しておけば、スマホ無しで、スマートロックを開錠して、サービスを利用することができます。

私たちが着手している領域は俗に言うIoT領域「スマートロック」「サーバー」「アプリ」の複数に跨る技術領域を運営する非常に難しい領域です。

開発スパンが非常に長い物作りの領域と、ドックイヤーなアプリ領域、サービスの拡張性や分析の肝であるサーバー領域、これらを一気通貫した開発体制にすることで、スピーディーなサービス展開ができるような体制を目指しています。

一方で、各技術領域における課題は、各々異なります。例えば、参画する事業者側が使う管理システムにおいては、スマートロックに搭載されたGPSやBluetoothなどとリアルタイムに接続できるようにし、シェアサイクルの運営上、事業者の負担が小さくなるようなダッシュボードの改善を行っています。スマートロック内のファームウェアーは、サーバーからAPIを介してFOTA(Firmware On-The-Air)で最新のファームウェアーをアップデートすることなども可能です。

また、iOSやAndroidアプリなどのユーザーインターフェースについては、ユーザーの利用ストレスを限りなく軽減したり、面白い施策を考えたりと、マーケティング側面と合わせて、日々PDCAサイクルを高速で回しています。

これらの開発を担っているのは、優秀な二人の開発エンジニアリーダー。アプリと管理システムなどの「フロントエンド」を担当しているのが、元SIer勤務の高橋さんで、インフラやAPI開発などの「バックエンド」を担っているのが、Webサービス会社に勤めていた朱さんです。技術の開発のみに留まらず、定期的に顧客との打ち合わせやマーケティングの会議にも参加して、ビジネスモデルから技術の全体像を捉えられるので、各技術領域で高速な開発が実現できています。社内でも絶対的な信頼を得ています。

「OpenStreet」という社名は、略すと「OS」。「都市のオペレーションシステムを新たにつくりたい」という願いを込めてつけました。その第一歩がシェアサイクルなのです。その走行情報などから都市交通のデータを蓄積して、より大きなインフラサービスを生み出していきたいと思っています。

高橋潤 OpenStreet株式会社 フロントエンドエンジニアリング チーフエンジニア

私が担当しているのは、主にユーザーが触れる部分です。iOS、Androidのアプリ、参画する事業者側の管理システムの開発をリードしています。コードも自分で書いていますので、自らの手でサービスを生み出している実感も持てています。

いま、自分が向き合っている課題は、ユーザー体験の向上です。自転車の台数も増え、ユーザーも増えている中だからこそ、より気持ち良く使えるものにしていきたい。たとえば、アプリ上では、「ステーションピン」という駐輪場を示すアイコンがあるのですが、その表示をよりなめらかに改善したり、自転車から取得したGPSデータを元に、アプリ上で何らかの情報を表示するなど、取り組むべきテーマはたくさんあります。

一方で、事業者側の管理システムのユーザビリティも、サービスをグロースさせていくためには、かなり重要な要素になります。参画する事業者が提供してくれる自転車とステーションの数が増えることが、ユーザー数の増加に直結しますから。

日々、サービスの成長を目の当たりにしています。システム上だけではなく、道を歩いていても成長を感じられるのが、IoTサービスならではの魅力。『HELLO CYCLING』の自転車に乗っていただいているユーザーの方を見ると、自分がやってきたことが報われた思いになります。もちろん、ここで終わりではなく、より良いサービスを提供して、この業界自体を盛り上げていきたいですね。

朱凱端 OpenStreet株式会社 API・バックエンドエンジニアリング チーフエンジニア

いま、私がメインで取り組んでいる業務は、大きく分けて2つあります。1つ目が、インフラの再構築です。シェアサイクリングサービスは、24時間稼働が前提になっているため、メンテナンスにかかる時間をなるべくゼロにしたく、それを最終ゴールとして目指しています。そして、もう1つが、変化に強いプラットフォームの実現です。マイクロサービスの考え方をもとにして、多様なデバイスとスムーズに繋げるように、API化を徹底的に行っています。もちろん、価値を素早くユーザーへ届けるため、PDCAサイクルを高速で回すことも重要です。、仮想環境や自動化など、可能な手法を導入し、エンジニアの作業環境をより効率化することにも同時に取り組んでいます。

IoTのサービスを開発している中で、興味深いのは、スマートロックなどのデバイスとのやりとりです。処理速度を上げたり、ユーザーに見せるフローを改善したり。また、AWSを活用したデバイスのデータ収集や分析システムを作ることができるのがとても魅力的です。

ハード面のやりとりが増えたにもかかわらず、OpenStreetでの進め方にはスピード感を感じています。少人数で意思決定を行えますし、技術面での提案やチャレンジに、ストップが掛かることはまずありません。未来の交通インフラという、社会的影響力の大きいプロダクトを、とてもスピーディに世の中に提供できる。「何かを創り出したい」エンジニアにとっては、素晴らしい環境だと感じています。

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