こんにちは!スマイルズ採用チームの松島です。
衣食住と、様々な事業を手掛けるスマイルズ。
今回の #スマイルズの日々 では、スマイルズ流の”会社説明会”についてお届けします。
採用担当としていつも考えている、「会社の伝え方」。
良いところもたくさん知っているし、いろんな人に伝えたい会社だけれど、スマイルズがすべての人にとって最良の会社なのか?というと、そうではないと思っています。
好きだから、生活に必要だから、薦められたから、果ては直感で引っ掛かったから・・・会社選びの基準1つ取っても、一人として同じ人はいません。そんなことを考えると、会社選びは、恋人や結婚相手選びに、少し似ているのかもしれません。
少なくない時間をともに過ごすからこそ、本当に一緒にいられるか?と考えるのは自然なこと。
それは、転職のような、人生の転機であればなおさら。
どちらかが一方的に寄り掛かるのではなく、同じ未来に向かう仲間として。
会社が一方的に選ぶのではなく、お互いに選び合う立場として。
まずはスマイルズという会社の”人となり”を知っていただきたいと考えました。
そんな想いから、現役社員によるトークイベントというかたちにして開催した「料理人の密談」の密着レポート、ぜひご覧ください!
快晴に恵まれた休日の中目黒。最高気温は12度。平均よりもやや暖かな、それでいてまだピリッとした寒さも感じる1月の午後にイベントは開催されました。会場には9名の参加者の姿。中には北海道からお越しいただいた方も! その気持ちに応えるために運営サイドも気合いが入ります。
開催時刻の15時を少し過ぎたところで、司会進行を務める人事部の松島さおりから挨拶が。「みなさま、はじめまして」と話す声からは少し緊張の色が伺えます。
続けて「チェックイン」と題したアイスブレーク。あらかじめ用紙されていたポストイットに「どこから来たか」と「今回のイベントで聞きたいこと」を30秒で書き込み、隣にいる参加者と意見交換します。ほんの少し前まで他人だったのが、ちょっとした知り合いになれた気分。ときに笑いがこぼれ、それが会場の緊張した雰囲気を和ませます。
まずは知ってください、スマイルズという会社について
それぞれに緊張が多少ほぐれたところで、第一部がスタートしました。まずは会社の紹介から。スマイルズ代表取締役社長の遠山正道のことや、手掛ける仕事の特徴について、ひとつずつ丁寧に説明が始まります。中でも多くの時間が割かれたのが、今回の募集に関わるレストラン事業のこと。
「ファミリーレストランなのにファミリーがいない」という疑問から生まれた、あたらしいファミリーレストラン「100本のスプーン」。
「アートをカジュアルに楽しめるレストランがない」から生まれた、LOVEとARTがテーマのレストラン「PAVILION(パビリオン)」。
私たちが手掛ける事業は、どれも慌ただしい日々の中で見落とされている当たり前のことを題材としています。そして「スマイルズがやったらこうなった」を提案することで、様々な方の共感を得てここまで広がってきました。
現役社員が本音で語る、スマイルズってどんな会社?
第二部は現役社員によるクロストーク。ここでは松島に加えて、レストラン事業部事業部長の山﨑竜馬、PAVILION店長の黒木久弥、そしてPAVILIONサービスマネージャーの齋藤悠の3名が登壇しました。
山﨑 竜馬(レストラン事業部 事業部長)
飲食コンサル会社にて店舗開発、店舗経営を経験。その後、転職した会社で新業態を開発、店舗の立ち上げ業務に従事。2013年スマイルズへ中途入社。Soup Stock Tokyoでの店長職を経て、100本のスプーン事業部へ異動、同ブランドの旗艦店である100本のスプーン二子玉川店立ち上げの責任者となる。2015年6月より事業部長へ。
黒木 久弥(PAVILION 店長)
24歳の時に、スノーボードで生きていく事をあきらめ、物心ついた時からずっと好きだった料理の道へ。カフェカンパニーに入社する。経験を広げるため転職し、都内イタリアンを2店舗経験。その後、別のレストランの立ち上げから、料理長兼店長を経て、2016年3月にスマイルズに中途入社。100本のスプーン二子玉川店にてキッチンに半年勤務後、新ブランドのPAVILIONを店長として立ち上げる。現在は店長職も担いつつ、外部のコンサルティング案件も担当。
齋藤 クリフ 悠(PAVILION サービスマネージャー)
大学院では建築学を専攻していたものの、幼い頃から働きたかった飲食店での勤務を決意。当時まだ日本では認知の低かったメキシコ料理のレストランの立ち上げから携わり、メキシカンブームの先駆けを作った。事業は4年間で新宿3店舗、下北沢、京都と計5店舗まで拡大。下北沢店では店長を務めた。大学の時より好きだったアートの展示などによく足を運んでいたある日、PAVILIONの前をオープン2日前に通りがかる。この出会いでスマイルズが運営することを知り、転職を決意し現在に至る。
本当に様々なテーマで話が弾んだのですが、ここではその中から3つに絞って紹介します。最初は「これがわたしのプロジェクト」。各々が携わっている仕事について説明がありました。
山﨑:
「僕は『100本のスプーン』というファミリーレストランの事業を手掛けています。現在は東京・二子玉川と神奈川・あざみ野にあるのですが、もともとは『100本のスプーン by Soup Stock Tokyo』という名前で事業を展開していました。Soup Stock Tokyoを利用されるお客さまのライフステージが変わったときに使えるファミリーレストランがあれば良いよね、という提案からスタートしたものです。それがオープンから3年を迎えた2015年にリブランディングすることになり、その立ち上げに携わることになったのです」
ところが、ここで山﨑に苦難が。コンサル会社に勤務していたときの癖が抜けず、どうしても数字から考えてしまうことが多かったのだとか。しかし、スマイルズでは目先の利益を追求するための事業は絶対に行いません。"新たな価値を創造する"この視点とそれを達成するためのストーリーがなければ、遠山をはじめ多くの社員を納得させることはできないのです。そこで山﨑は、開店前の時間に二子玉川に足を運ぶことに。
山﨑:
「朝の9時30分頃から子どもを幼稚園や保育園に預けた後のママたちの行動を見続けました。もう立派な変人ですよね(笑)。どういう人が、どういう服を着て、どういう生活をしているか。それをデータとして採取し、今のファミリーレストランに足りないものは何か、そしてお客さまは何を求めているのかを考え抜いたんです。その結果として生まれたコンセプトが"コドモがオトナに憧れて、オトナがコドモゴコロを思い出す。"でした」
そうして生まれ変わった『100本のスプーン FUTAKOTAMAGAWA』は、大人と子どもが一緒になって料理を楽しめる、真の意味でのファミリーレストランの姿を体現する店舗へ。オープンから3年経った今でも行列ができる店として人気を博しています。
次に話をすることになったのは黒木。彼は今、PAVILIONの店長としてだけでなく、日本たばこ産業株式会社(以下、JT)が運営する「RETHINK CAFE(リシンクカフェ)」のプロデュースにも携わっています。
黒木:
「僕が担ったのは主にメニュー開発の部分です。どうしても自分の店だけで働いていると考え方が主観的になって足元しか見えなくなってくるのですが、こうして外部の方々と一緒に仕事をすることで、自分やPAVILIONのことを俯瞰的に見れるようになっていると思います」
店の方向性は違えど、共通している部分も多く、勉強になることが多いと話す黒木。現在は、ゴールデンウィーク前にとある地方でオープンする予定の飲食店プロジェクトの準備で大忙しだそうです。
そして最後は齋藤の番。彼はPAVILIONにアルバイトとして入り、それからわずか半年でサービスマネージャーにまで昇格。現在は社員として、主に「MEET@ART」というイベントを仕掛けています。
齋藤:
「もともと僕は自分で飲食店を立ち上げるつもりだったんです。でも、PAVILIONのコンセプトに胸を打たれ、すぐにスマイルズに入社しました。僕が携わっている『MEET@ART』は、ARTを介した出会いを提供できればというコンセプトで企画しています。第一回はサカナクションの山口一郎さんによるインスタレーションを展示したりと豪華な内容で実施することができました」
齋藤は現在、PAVILIONのInstagramアカウントも運用しており、こちらは1年でフォロワーを約1500人まで増やすことに成功したと話します。
齋藤:
「アートって音楽と同じで人の考え方を知ることができるのが楽しいんですよね。だから、テンプレート化されていないものが良い。特に『MEET@ART』を開催したときは、東京だけでなく、地方からもPAVILIONを訪れるお客さまもいて本当にうれしかったですね」
「自分事」「バランス」「ファン」それぞれが大切にしている言葉
それぞれにプライドとやりがいを持って仕事に取り組んでいる3名。では「仕事で大切にしている言葉」はあるのでしょうか?
山﨑:
「社内ミーティングをするときによくキーワードになるんですけれど、僕は『自分事』を大切にしています。仕事って『やらないといけないこと』と『やったほうが良いこと』のふたつに分かれると思っているんですけれど、いずれにせよ自分たちに熱がないことはやっても意味がないなって。だから、いかに自分の中にある情熱を相手に伝えるかを意識してコミュニケーションをはかるようにしています。特に『何のためにやるのか』は細かいところまで共有するようにしていますね」
もしかしたら、スマイルズでの仕事はルーティンで行えることは少ないかもしれません。とにかく何のためにやるのかを考える。そして、自分がやりたいことは率先して手を上げる。このことが浸透しているからこそ、山﨑のような思考になるのかもしれません。では、黒木はどうなのでしょうか?
黒木:
「僕は『バランス』ですね。この業界に入ったのが遅かったこともあるのですが、僕の経歴って見る人によっては、けっこう中途半端なんですよ。でも、だからこそいろんなことに気づけるのかなとも思っていて。今は人と人の間に入って、それぞれをつなぐ潤滑油のような存在になりたいと思っています」
店長らしい黒木の言葉。しかし、PAVILIONオープン当時はもう少し違った価値観を持っていたそう。なるべく感情を表に出さないで部下と接していたのですが、それではうまくいかないことを痛感。現在はなるべく感情を表に出すとともに、1対1のコミュニケーションを大切にしていると話します。
齋藤:
「あえて言うとしたら『ファン』でしょうか。これには『FUN(楽しい)』と『FAN(熱心な愛好家)』というふたつの意味がかかっているんですけれど、まずは自分がどれだけ仕事を楽しんでやれているかが大切かなと。働いている人が楽しくない場所にわざわざ足を運びたくはないですよね。自分が楽しめるから、お客さんが楽しめる。FUNがFANを呼ぶ。そういう流れができると良いなと思っています」
「FUN」と「FAN」というユニークな発想は齋藤ならでは。確かに楽しくない場所に人は集まりません。そういう意味では、スマイルズの仕事は「楽しい」や「嬉しい」を増やすことなのかも。この考え方は様々なところで活きていきそうです。
あえて言わせてもらいます。「スマイルズの課題」
ここまでスマイルズという会社の良い点ばかりが話されてきましたが、もちろん社内には課題もあります。それについて3名はどのように考えているのでしょうか。