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「統計解析でウェブ業界の意思決定基準をつくる」社員インタビューデータサイエンティスト編

株式会社スマートドライブに入る前

最初は、大手監査法人にて会計や内部統制監査等の公認会計士の仕事をしていました。その後、大学院の博士課程にて統計解析・機械学習手法の開発・研究をする傍ら、ビッグデータが注目され始めていたタイミングだったということもあり、モバイルソーシャルゲームの企業に入社しました。

当時はまだ、Google や Facebook のような企業を除くと、統計解析とか機械学習をビジネスに実際的に活用できているところはかなり限られていた中で、モバイルソーシャルゲームの現場では活用が始まっていましたし、これはおもしろいことができるかもしれないという思いで飛び込みました。

そこではゲームやプラットフォーム内の各種分析支援をしたり、ユーザーの行動や嗜好性等を数理的に予測し、ゲームやプラットフォームのCRM等に活用する取り組みをしていました。

前職のゲーム企業は、ソーシャルゲームの全盛期に入社し、ユーザー数と売上が爆発的に増加し続け、新しいメンバーが大量に入社し続け、まるでお祭り状態のような勢いの中で、過呼吸気味に、がむしゃらに働いていた雰囲気は、監査法人出身の自分としてはまったくの別世界に迷い込んだかのような経験で、今思い返してみても本当に印象的だったと思います。

現在

まだまだメンバーも少ないので、いろいろとやっています。 経理、経営企画的な会社のお金まわり全般、アクサ損害保険株式会社とのテレマティクスプロジェクトの推進や、走行データの解析アルゴリズムの開発などを主に担当しています。今後サービスが成長しユーザー数が増えていく中で、解析するデータも増えていくわけなので、それが楽しみですね。

株式会社スマートドライブについて

【入社を決めた理由】 公認会計士とデータ解析というこれまでの自分のバックグラウンドを両方活かせるところがないか探していたのですが、当時のSmartDrive は社員がデザイナーひとりしかいなくてまだデバイスもプロトタイプを開発中という状況だったのですが、自動車のデータを収集解析しながら経理まわりや資金調達等の場面で会計の知識経験も生かせそうだという環境があったので、これは自分にフィットするんじゃないかと思いました。

それに、最終的にはやはり社長の北川が語る大きなビジョンに惹かれたというところが一番大きかったかなと。その他の候補の会社の中では SmartDrive が最もアーリーステージな会社でしたが、逆にそこに懸けてみたいと思えました。まだ何もないところから創り上げていく経験はなかなか他では得難いものですし。

今後どういうことをしていきたいか

世界の自動車台数は10億台、国内では8000万台。 今ある車の全てが、最新鋭のコネクティッドカーや自動運転なるまでには、まだ時間がかかります。私たちとしては、今乗っている普通の車を手軽にコネクテッドにし、それによって提供できる様々なサービスを開発しているわけですが、もちろん今後各メーカーが発売していくコネクテッドカーだったり自動運転車両にも提供していけるものをつくっていきたいですね。

自分の専門分野でということで言うなら、デバイスやスマートフォン等を通して得た走行データやユーザー行動等の有益な情報を収集解析し、機械学習の世界でいう正解データによる学習を追求することで、ユーザー側の負担がなく、便利なサービスが受けられる仕組み作りに取り組んでいきたいですね。

それと、金融でいえばアクチュアリーとか、製薬会社の統計解析担当とか、商品や薬をつくれるかどうかはデータ解析してジャッジする人が決めているわけですよね。そしてそこには業界としてのコンセンサスがある。ウェブ業界では、そういったコンセンサスがまだないんじゃないかと感じているんですが、ウェブにもそういうものはあっても良いと思っています。それこそ、ウェブ業界におけるデータ解析の最終形態でもあるかもしれませんが(笑)、意思決定における基準になるようなものを統計解析でつくっていくようなことはエキサイティングだと思います。

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