ショーケースのエンジニアインタビュー、今回お話を聞いたのはネパール出身のラメスさん。
高校生の頃、海外で勉強している学生や先輩が周りに多かったラメスさんは、「海外の方がいい勉強になるんじゃないか、成長できるんじゃないか」と感じ、留学に憧れを抱きました。
そして、世界のどこでも働ける仕事がしたいという想いから、エンジニアを志します。そんなラメスさんが留学先に選んだのは、最新技術を学ぶことができ、かつ、世界で一番安心・安全な国、日本でした。
日本の語学学校に通った後、IT専門学校へ。在籍中は、株式会社ビズリーチで2年間インターンシップを経験。卒業後、新卒でショーケースに入社しました。
ギリ ラメス
SaaS事業本部 システム部 ProTech開発グループ所属
2019年入社
ショーケースで開かれたエンジニアとしてのキャリア
――ショーケースへの入社を決めた理由は?
学生時代の仲間がショーケースで働いていたことがキッカケで、ショーケースを知ったんです。
様々な国の方が働いていて、グローバル感を感じられるのが魅力的でした。
また、自社サービスが複数あり、ほとんど自社で開発していることから、「成長できる環境に違いない!」と感じて入社を決めました。
――現在、ショーケースで担当されている業務について教えてください。
メインで担当しているのは、ショーケースのeKYC(※1)ツールであるProTech ID Checkerのバックエンドの開発です。ProTech ID Checkerで本人確認が行われたデータを集計する管理画面の開発をメインで担当しています。
(※1 eKYC:electronic Know Your Customer = オンライン本人確認・顔認証)
また、ProTech ID Checkerの全システムのリファクタリング(改良開発)や、お客様のニーズに合わせた機能の開発、導入サポートなども行っています。
元々は、開発エンジニアとして仕事をするのはすごく大変そうなイメージがあったので、インフラエンジニアを目指そうと思っていました。
ですが、入社前のショーケースでのインターン期間中に、上司から「インフラ作業は問題なくできているから、開発エンジニアを目指さないか」と声をかけていただいたんです。それがキッカケで、入社時から開発エンジニアとしてキャリアをスタートさせました。
最初は自信がありませんでしたが、上司から「頑張ればできる」と鼓舞してもらい、教えてもらいながら学んでいきました。
――実際に開発エンジニアとして働かれてみて、いかがですか?
新しい機能を考え、設計して、ものづくりをする開発の仕事は、すごく面白いです。
開発エンジニアという道を勧めてもらったことに、とても感謝しています。
入社して2年が経ちますが、自分で考えたアイディアが、お客様に気に入ってもらえて、実際のシステムの一つの機能として実装されることは本当に楽しいですし、やりがいを感じます。
挑戦できる環境
――ラメスさんから見て、ProTech開発グループはどんなチームですか?
任されたタスクをこなすだけではなく、どんどん新しい技術を吸い込んで、新しいものを世の中に作り出そうという意識を持っているチームです。一丸となって「課題を解決しよう」「不便なものを便利にしよう」としています。
お互いの意見はすぐに吐き出し、上司に臆することもありません。報連相が徹底していて、わからないことがあったらすぐに相談でき、しっかりコミニュケーションをとれています。だから、良い製品を作ることができますし、更にみんなのモチベーションが上がっていきます。
気になることはすぐ聞くし、自分の意見はハッキリ言うし、納得いかないところは納得いくまで話し合うので、働きづらいと感じたことはなく、むしろ働きやすいです。
――これまでの業務の中で、一番やりがいを感じたことを教えてください。
バーチャル株主総会でのオンライン本人確認システムを、自分がメイン担当として開発したことです。
https://www.showcase-tv.com/pressrelease/20210322stockholdersmeeting/
新型コロナウイルスが流行し始めた2020年の初め頃、株主総会をオンライン化させるというアイデアが出ました。
株主総会を開催する上場企業は、株主に限定して総会の視聴を許可したいものの、そのための事前手続きやシステム導入には手間と大きなコストがかかります。そこで、ショーケースのeKYCツールであるProTech ID Checkerを活用した株主の本人確認システムを開発しようということになったんです。当時、株主総会でのeKYCを活用する上場企業は日本でも少数だったと思います。
当時はまだリモートワークではなく(※2020年4月から原則出社禁止へ移行)、会社に出社していた頃だったので、隣の席からこのアイデアが聞こえてきた時、自ら「すみません、それ僕やりたいです」と手を挙げました。
プレッシャーはありましたが、みんなが背中を押してくれて、先輩たちにサポートしてもらいながら2週間程で開発を終わらせることができました。やればできるんだということを実感できて、モチベーションがすごくあがりましたね。「やりたいです」という自分の意志を尊重してくれたみんなにとても感謝しています。
今年は更に、使いやすいUIに変えたり、株主から質問を受け取れるようなプラットフォームにバージョンアップさせました。
――入社して1年でその成果はすごいですね!でも、リモートワークになってからは、隣の人の声が聞こえてくるということはなくなりましたし、同じように自ら手を挙げるといったことは難しくなったのでしょうか?
そんなことはないです。
ProTech開発グループは常にコミュニケーションを取れるよう、Google meetを勤務時間中は常に繋いでいます。すると、お客様の課題や希望する機能など、他のメンバーの会話が聞こえてくるんです。なので、商談に同席していなくても、「こういう機能に興味あるので自分も作りたいです」とか、「こんなものを作ったらいいんじゃないですか」など、常に会話に参加出来るので、オフィスワークと同じ仕事環境を再現できていると思います。
リアルタイムでコミュニケーションをとろうという意識があり、わからないことはすぐに聞けて、聞けば誰かが答えてくれるので、悩む時間が少なく効率的に仕事ができています。こうしたProTech開発グループのカルチャーが、出社していた時よりパフォーマンスを上げているポイントの一つかと思います。
あと、逆にオンラインの方が便利な時もあります。
私は、スキルアップしていくために、機能を実装しながら自分で勉強して、わからないことがあれば先輩に聞くというやり方をとっています。
出社していた時は、自分のPC画面を見せながら不明点を相談していたため、回答できるのはその人だけでした。
それが今だと、Google Meetに参加している全員に画面を共有できるので、多くの人に一度に相談することができるんです。Aさんへの質問に、BさんやCさんが答えてくれるかもしれない、という状態が実現できているんです。なのでスキルアップのスピードも上がっていると思います。
目指すは日本一、そして世界展開。
――これからショーケースで実現したいことを教えてください。
eKYC市場において、日本一になることです。
製品の価値を更に高めていきたいです。
そのためには、当然、不具合はゼロにしなければいけません。QAエンジニアと力を合わせて、検証の精度や設計の精度をより高め、開発を行っていきます。
また、導入企業が増えれば、問い合わせ数も多くなることが予想されます。今まで以上に、カスタマーサクセスや営業への商品知識の共有もしっかり行い、連携を高めていく必要があります。
こういったことを、リーダーシップをとって進めていきたいですね。
そして、5年後には製品を世界へ展開し、母国のネパールやインドにも拡げていきたいです。そして、なりすまし防止などの安心安全なオンライン取引を、多くの人々に届けたいと考えています。
――今後、エンジニアとしてどんな風に活躍していきたいですか?
フルスタックエンジニアを目指しています。
ekYC市場を牽引していけるような商品や、お客様の課題解決ができる商品をもっと作っていきたいです。
責任感をもち、リーダーシップをとって、開発者のマネジメントもしていきたいですね。
設計者が増えれば、今よりも早く、たくさんの価値を世の中に提供できるようになるので、設計力を上げていくことが直近の目標です。
――ありがとうございました!
インタビュー後、自分が話したことをまとめたメモ書きを「よかったら記事を書くのに役立ててください」と送ってくれたラメスさん。相手の予想を上回る”おもてなし”の心が素晴らしかったです!
(番外編)ラメスさんに一問一答!
Q.座右の銘は?
今日できることを、明日に伸ばさない
Q.休みの日は何してる?
ジムに行って運動しています。
リモート前は、通勤やランチ時に歩いていましたが、リモートになって全然動かなくなったので。
運動すればモチベーションも上がると聞き、最近は運動しています。