2020年以降、長らく「制限のかかった暮らし」に慣れてしまいました。
しかし、この春から新しく動き出そうと思ってる人も多いのではないでしょうか?僕もその一人です。
ちょうど40歳になりました。
経営者として、ひとりの社会人としてこれからの“働く”ってことについて少しだけ記します。
働くの語源
働くとは、「傍(はた)を楽にする」という意味があります。自分以外の人を楽にさせるということですね。
身近な人を助ける、楽しませる、寄り添ってあげる…などいろんな行動に移せそうです。
お金を稼ぐために働くのももちろん大切ですが、誰かのために働く人生はとても素敵だと思います。
令和の“働く”
SEKAI HOTEL株式会社では2014年の創業当時より「No Borderなセカイ」をヴィジョンに掲げています。
今の時代、世の中に足らないのはお金や制度ではなくて、寛容性・多様性・自走性を兼ね備えたコミュニティの数・質だと思います。
社会の混乱も落ち着き出した2023年、これからの仕事や人生について深く考え、「自分がどのコミュニティにいるべきか」という視点で考えた人も多いのではないでしょうか?
僕は、このタイミングで強く言いたいです。
「誰かにとって替えの効かない仕事をすること」こそ、これからの働き方だと思います。
お金以外のものさし
高度経済成長期のような、国全体が経済的に潤う様な追い風もありません。
でも牛丼は300円程度で食べられるようになり、100円ショップでもたくさんのものが揃う時代です。
これからの幸福度を測るものさしは、お金ではなくて「他人や社会から、いかに必要とされているか」です。
2022年よりSEKAI HOTELでは、地域コミュニティづくりを通じて得た定量的な成果を公開しています。
https://www.sekaihotel.jp/report/
自分が属するコミュニティの身近な人に貢献し、コミュニティから外れてしまっている人には優しく声をかけ、多種多様な価値観を受け入れる。
つまり、他人からの感謝によって自分が満たされると言えます。
自分の存在価値を、お金や地位で主張する時代は終わりを迎えそうです。
じゃあ、どうする?
そんな中、他人や社会に必要とされるってどうすればいいのでしょう?
僕は、「仕事において、唯一無二を目指す」ことだと思います。
グループ会社であるクジラ株式会社も含め、小さな会社を15年経営し続けて何度も実感したことは、「特定の分野のスペシャリストは尊い」ということです。
ワークライフバランスという言葉が当たり前になった世の中ですが、仕事に熱中して、スペシャリストを目指すという人生もなかなか良いものです。
青春は、大人になっても続く。
何かに熱中し続けた先で、素敵な出会いが待っていると信じて、僕は今日も働きます。