【SEKAI HOTEL インターン】神奈川から大阪へ!自分のしたいと向き合った2ヶ月間の武者修行 / SEKAI HOTEL interview #7
SEKAI HOTEL株式会社では、様々なインターン生が活躍しています。
今回は、2021年3月でインターンを卒業した監物理子(けんもつりこ)ちゃんに話を聞きました。理子ちゃんは神奈川県からSEKAI HOTEL Fuseがある大阪まで遥々やってきて、住み込みでインターンを行いました。
2ヶ月という期間で、彼女自身は何を考え、どう変化を実感したのか、卒業後の今だから言える本音に迫ってみました!!
プロフィール
明治学院大学 国際学部国際キャリア学科 既卒。大学時代は、ダンスサークルの代表を担い、ダンスに明け暮れる日々を過ごす。生粋の都会っ子で神奈川育ち。大分県での地域活性プロジェクト参加をきっかけに、地方ならでは人の温かさに惹かれるように。
「ここでだったら、自分と向き合える!」思い切って飛び込んだインターン
ー 実際にインターンに参加した目的を教えてください。
大学4年生も半ば過ぎた頃から本格的に就職活動を始めたのですが、自己分析を行っても「私は何をしたいか」「そもそもなぜ働くのか」をはっきりさせることはできませんでした。いくつか選考を進むことはできましたが、採用には至らず、このような状況では内定をいただけるわけがないと、思い切って就職活動自体を止めることにしました。
改めて「何を楽しいと思うのか」「何が得意なのか」、自分とゆっくり向き合う時間を取ろうと思ったことがインターンを探し始めたきっかけです。
ー 様々なインターンの中でもSEKAI HOTEL を選んだ理由はなんですか?
大学2年生の夏に、一度大分県で1ヶ月半地域活性のためのイベントを企画し、実行するプロジェクトに参加したことがありました。都会育ちだった私にとって、他人同士が助け合ったり、支えあったりする様子はとても新鮮で感動しました。
地域活性に向けた取り組みを地方で行っている会社での実践を通して、今のぼんやりとした興味が本気なのか確かめたいと思っていた時に、SEKAI HOTEL 株式会社を見つけました。
社長のnoteや会社のHPを読む中で、有名な観光資源のない地方でも実現可能な、その地域に根付く”日常”を新たな体験価値として提案する「まちごとホテル」という仕組みに強く共感し、気づいたら応募ボタンを押していました。
地域の方々との関係作りが価値として認められる環境
ー 実際にインターンとして布施に来てからのことを教えてください。
SEKAI HOTELでは「生んだ価値以上の報酬は受け取らない」という価値観があります。そのため、SEKAI HOTELで働くスタッフは「この時間で自分は価値を生む働きができたのか」を常に意識していました。そんな姿勢に刺激を受けながらも、私はここでどんな価値が生めるのかと模索する期間が続きました。
そんな中、人事の林さんに「1人でも理子ちゃんが帰った時に寂しいって思ってくれる人がいたら、それは理子ちゃんの価値なんじゃない?」との言葉をかけていただきました。
定量的な成果を作り出すことが価値だと思い込んでいた私にはとても新鮮な考え方でした。
ー 価値と言われると個人の特出したスキルや特性に基いて組織内で活躍する様子を思い浮かべるかもしれませんね。
まち全体でゲストの宿泊体験を作り出す「まちごとホテル」を運営するSEKAI HOTELでは、地域の方々との関係性を深めることによってゲストの体験価値が向上すると考えられています。私は休日や勤務が終わった後でも何気なく地域のお店に通って、お店の店主さんや常連さんと仲良くなることがありました。これらの行動を繰り返すことで宿泊ゲストへ対応する際、自分の言葉でこの布施というまちの魅力を説明できることに気づきました。自信がついてきた私は誰よりも先にゲスト対応をしたいと申し出るまでになりました。
ー SEKAI HOTELでは、チェックインの前日に電話で当日のご予定や滞在の目的をお尋ねしたり、ホテルのコンセプトをご説明したりして、当日ゲストにあった宿泊プランをご提案することもありますね!
はい!宿泊ゲストはどのようなニーズをもって布施に訪れるのか、ヒアリングした情報の中から推測し、当日もコミュニケーションを取りながら、布施での過ごし方を提案させていただきます。SEKAI HOTELが提供したいと考える、そのまちならではの”日常体験”に共感していただいたり、このお店に行ってみたいという声を伺ったりするととても嬉しく、小さくガッツポーズすることもあったり(笑)。
ー それはとても嬉しい瞬間ですよね!
まだゲストが認識できていなかったインサイトへ働きかけることも、新たな体験価値を提案するSEKAI HOTELでは重要なポイントですね!
ー ホテルのオペレーション業務以外の活動はありましたか?
社員全員で集まり、これからの方針を定める会議にも参加させていただくことがありました。当初は関わり始めの私が会社の未来について意見するなんてと思い、話を聞くだけでしたが、徐々に布施の魅力を伝えるためにはこうしたら良いのではと発言するようになりました。
実際に布施の方々と関わったり、ゲストに布施を紹介したりするオペレーションの中で得た実感値を”現場視点”で伝えることもまた、私が生み出せる価値ではないかと感じられるようになったためです。
その他には、外部へ布施の魅力を発信する役割も担い、HPのブログで地域の七味屋さんについての記事を投稿したり、公式Twitterで1週間の投稿内容を考えたりしました。
布施を離れる日には、これまでお世話になった方々がフロントまで顔を出しに次々と訪れてくださいました。そんな様子を見る中で、地域の皆さんと築き上げた関係性こそが最終的に生み出せた価値なんだと実感しました。
ー 私もその場に同席していましたが、理子ちゃんが地域の方々にとても愛されていたんだなと改めて感じました!
なぜ?の視点で物事を客観視する
ー 改めてインターンを通して理子ちゃんが得られたことはなんですか?
物事の本質を捉える習慣がついたことです。
これは事象から得られた学びを言語化する機会が多くあったためだと思います。人事の林さんには、毎週振り返りの場を設けていただきました。何ができたのか、できなかったことはなぜできなかったのか、そしてどう改善していくのかを一緒に可視化し、次週の目標を明確にするまでのプロセスを学びました。
また、その日1日の学びを社内に共有する”日報”という制度も、重要な言語化の機会でした。一般的な業務報告を目的としたものとは違い、ただの気づきや学びに加え、それらを抽象化し他の業務や活動に転用するため、どんな事象にもなぜ?と問いかけ、物事の本質を見つける必要がありました。
これらの機会を通して、何事に対しても客観的な視点をもって、なぜ?と考える習慣がつきました。
また、この視点は自分自身に対しても同様に働きました。今楽しいと感じているのはなぜなのか。一歩踏み出す勇気が出ないのはなぜかなど、自分の感情に対してもなぜ?と問いかけるようになっていきました。インターン開始時は自分に自信がなく、常にマイナス思考に陥っていました。しかし、漠然とした不安も言語化することによって改善策が見えてくるものです。少しずつ自分と向き合うことで、当初の目的であった「何がしたいのか」への解像度も高くなっていきました。
憧れだけでは続かない、泥臭い努力の存在
ー では最後に、どんな人にSEKAI HOTELのインターンをお勧めしたいですか?
学生気分を抜け出して、社会で通用するスキルを身につけたいという向上心や、新たな旅行体験を提供したいなどの強い意思を持った人におすすめしたいです。
SEKAI HOTELは「まちごとホテル」という斬新な仕組みやクリエイティブにもこだわりがあり素敵です。私自身もそういった社会性の高さやベンチャー企業のキラキラした部分への憧れがありました。しかし実際にインターンとして関わる中で、社員の皆さんの事業をスケールするための泥臭い努力を感じました。憧れだけでインターンを始めると、イメージとのギャップを感じ、活動を辛く感じるかもしれません。それでもなお頑張ってみたいと思える人には望んだ方向へ成長できる環境だと思います。