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「やりたい仕事」が分からない時の解決策

Photo by Shunsuke Ono on Unsplash

wantedlyのような求人サイトを見ている人の中には「自分のやりたい仕事が分からない」「将来の夢がない」と悩んでいる人は多い。

明確な目標や将来の夢、入りたい会社を持っている人は珍しく、求人ページを見つめながら企業・職種・待遇を確認し、どうにか自分との接点、自分が興味を持てる箇所を探して、なんとなく良さげなところに応募している人がマジョリティのはず。

将棋の藤井翔太七冠や野球の大谷翔平選手のような、最初からやりたい仕事が決まっていて、それを実現してる人間なんてほんの一握りだ。彼らは人生の早い段階で自分が進むべき道を見つけた。

夢を実現したのは本人の努力によるものだが、自分のやりたい仕事を見つけたのは幸運なことだ。幸運は珍しいことだから、メディアにサクセスストーリーとして取り上げられる。

そんなサクセスストーリーを見て、自分のやりたいことのなさに落ち込む人は多いが、明確にやりたいことがないのは誰でもあること。だから落ち込む必要は全くないんだ。

でも、仕事探しをする上で、やりたい仕事が思いつかないのはストレスになりやすい。仕事は人生において多くのリソースを割くことになるからだ。どうせ仕事をするなら、自分のやりたいことをしたいと考えるのも当然のことになる。

そこでおすすめしたいのが、「自分のやりたくない仕事」を見つけることだ。反面教師的な視点を持って、やりたくないことから仕事選びをすると、逆算的なアプローチで自分のやりたい仕事・自分に向いている仕事と出会える。

僕は今でこそ「webディレクター」という天職に就き、独立して会社経営をしているが、2016年の新卒時代は広告の企画営業だ。

営業をやってから気づいたことだが、知らない人に自社の商品を売りつけるのは、僕にとって大きなストレスだった。邪険にされたり、無視されたり、怒鳴られたりするのは普通にしんどい。それでも商品を売らなければ、上司に詰められる。

営業という仕事は立派な仕事だが、僕には致命的に向いてなかった。大学生からダメ営業マンに落ちぶれた僕の人生は、まさに八方塞がりのような状態だった。

そこで営業という仕事から逃げるために、必死で自分のやりたいことを考えた。「このままじゃ自分が潰れる」と思っていたから、生存本能を刺激された。

そんなギリギリの状態で思い出したのが、小学生時代からホームページ作りにハマっていたことだ。自分はPVを集めたり、掲示板でコメントをもらったりするのが大好きだった。自分の作ったものを読んでくれたり、反応してくれたりする人がいるのが嬉しい。

そんな幼少期の体験をきっかけに、webディレクターという仕事を見つけた。自分は売るより作る方が好きで、自分の作ったもので誰かの役に立つのが嬉しい。そんな幼少期の自分に救われて、自分の進むべき道を見つけられた。

未経験からwebディレクターになるのは難しかったが、ブログを始めて記事を書いたり、ボーナスを全額使って「宣伝会議」の編集者・ライター講座に通ったり、思いつくことは何でもやった。その結果、「編集アシスタント」という肩書きで、webディレクターの世界に飛び込めた。

自分のやりたい仕事を見つけたいなら、合わない仕事を考えるといい。「こうなりたくない」という自分の内側の声に耳を傾ければ、消去法で選択肢が絞られてくる。そして「こうなりたい」という自分の姿が出てくるはずだ。

こういった反面教師的な視点を持つことで、求人ページをただ眺めるだけではなく、自己理解を深めるきっかけになる。これは一見ネガティブなことに見えるかもしれないが、自分のやりたい仕事を見つける第一歩だ。

私たち株式会社secret placeでは「全ての人を幸せにするプロダクトを創りたい」という想いを持って、仕事をしている。そのためには、自身が自分の道を見つけ、自分自身の幸せを追求し、よりよい自分を見つけ出すことが大切だ。

wantedlyを見ている方々には、仕事選びに悩んだ時、ぜひ反面教師の視点を持つことをおすすめしたい。そして自分自身を見つめ直し、自分の道を見つけてほしい。そうすれば、より幸せにより充実した仕事人生を送ることができるはずだ。

そして、あわよくば自分自身の幸せを見つけたいと考える皆さんが、私たちと共に、全ての人を幸せにするプロダクトを創る一員となることを、心から願っている。

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