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S&Iってどんな会社?1987年の設立から歴史を紐解いてみます。

こんにちは、S&Iマーコム担当の福嶋です。

今回は、S&Iってどんな会社かもっと知ってもらいたい!ということで、まずはS&Iについてざっくり知っていただくために、設立からの歴史を振り返ってみたいと思います。

はじめに。

S&Iは、1987年に設立、2022年に35周年を迎えたSIerです。現在は、BIPROGY株式会社を筆頭株主に、ソフトバンク株式会社(以下、ソフトバンク)と日本IBM株式会社(以下、日本IBM)からも出資いただいています。

社員数は200名ちょっと。東京本社の他、名古屋と大阪に事業所があります。


1987年:設立のキッカケは、当時話題だった「インテリジェントビル」

S&Iは、1987年に住友電工と日本IBMの合弁会社として設立しました。「S&I」という社名は、住友電工の「S」と日本IBMの「I」から名付けられました。

当時は、「インテリジェントビル」が日本でも注目され始めた頃。

最近では、IoTやAIで利用者の利便性やエネルギー効率を向上させることを目的とした「スマートビル」や「スマートシティ」が注目されていますが、「インテリジェントビル」はその先駆けとして、1980年代から日本国内でも急速に普及しました。

インテリジェントビルは、ビル管理システムで電力や通信インフラ、セキュリティ設備を集中制御するなど、コンピューターやネットワークを多用して、より快適なオフィス環境を構築したもの。今後、ネットワーク構築事業は、市場において重要なビジネスの主戦場になっていくという狙いから、当時はまだ少なかったネットワークインテグレーションを専門に行う会社として作られました。

そして、当時の出資会社であった日本IBMが移転した箱崎本社ビル(現、箱崎事業所)のネットワーク構築を手掛けることに。

この本社ビルは、当時としては珍しい、FDDIを用いた二重化バックボーン構成により、SNAトークンリングネットワークで4,000台の端末をどこからでも接続できるという国内最大規模のものだったそうです。今では、どこからでもインターネットに接続できる仕組みは当たり前ですが、1989年当時は最先端のビルで注目度も非常に高かったそうです。

1990年代:マルチベンダーでITインフラを支える! “今”に通じるビジネス基盤を醸成

高度な情報通信基盤への需要に応えるべく、利用者のニーズと機能面を重視する統合情報ネットワークシステムの自社製品を開発するなど、ここから、ネットワーク事業を主体に置きながら、サーバー構築も含めたITインフラの構築に事業を広げていきます。

この頃のS&Iは、端末数が1万台を超える大規模ネットワークの構築など、IBMのネットワーク製品を扱うベンダーとしては1、2位を争う売上を記録していました。

そして、IBM製品に加え、Cisco製品やHP製品などの取り扱いも開始し、当時としては数少ないマルチベンダーでのインフラ構築ができるSIerとして、経験を積みながら、今のビジネス基盤の礎を固めていきます。

2001年:音声とデータの融合時代を見据えて、コンタクトセンター事業への本格参入

その後、住友電工からの株式の譲渡により日本IBMの子会社になったことで、日本IBMとのビジネスが拡大していくのですが、その中でも今のS&Iの中核事業となっているのが、コンタクトセンター事業です。

日本IBMが1985年頃からコンピューターと電話の融合を図るべく進めていたテレフォニー事業。今後の音声とデータ統合時代を見据えて、2001年に事業部隊がS&Iに移管されたことをキッカケに、本格的にテレフォニー事業に参入することになります。

そして、コンタクトセンター業界でトップシェアを持っていたアバイア製品の取り扱いを開始、通話録音システムの分野で高い技術力を持つベリント製品の取り扱いを開始するなど、コンタクトセンター基盤の構築分野にて、金融業界のお客さまを中心に多くの実績を積んでいきます。

2003年:「仮想化のエキスパート集団」として、仮想化の黎明期から市場を支えたサーバー事業

2003年には、日本IBMから株式会社ネットマークス(現、ユニアデックス株式会社)の子会社に。この頃から、サーバー事業の強化が進みます。

そして2005年、当時、仮想化インフラストラクチャ・ソフトウェアの世界トップベンダーであったヴイエムウェアが制定する「VMware VIPエンタープライズパートナー」に認定されるなど、まだ黎明期にあったサーバー統合・仮想化事業に本格的に参入していきます。

当時、S&Iでは仮想化(バーチャリゼーション)を「V12n」と表現し、先進部隊の名刺にはVIRTUALIZATION EXPERTSと書かれたV12nロゴマークを入れるなど、日本における仮想化市場の成長を積極的に推進していました。

なぜ「V12n」なのか?というと、「仮想化」を意味するVirtualization(バーチャリゼーション)はスペルも長く、タイプミスもしやすいので、Virtualizationの先頭の「V」と最後の「n」までの間に12文字あることから「V12n」と表現しています。

2006年:インフラシステムを対象としたマネージドサービス事業を強化

DX推進やクラウドサービスの普及を背景に今、改めて注目されているマネージドサービス。S&Iでは、2006年から、お客さまのネットワークシステムおよびサーバーシステムを24時間365日サポートするサービスの提供を開始しています。

これまで多くのお客さまにインフラシステムを構築する中で、システムの複雑化、IT人材不足などの問題にいち早く着目し、日々の運用や障害発生時に不安がある…というお客さまの声に応える形でスタート。

その後、2014年にはIBM SoftLayer(現IBM Cloud)やVMwareなどのクラウドサービスを対象としたクラウドマネージドサービスの提供を開始するなど、市場ニーズに応じた取り組みを進めています。

2009年:iPhone 3GSが日本で発売開始された時、ユニファイドコミュニケーション事業をスタート

もともとS&Iでは、社員全にPHSを支給、社員は、一人一人に割り振られたダイヤルイン番号で社外の人とも連絡を取るという働き方をしていました。

そんな中、2009年、S&Iでは社員全員に当時日本で発売されたばかりのiPhone 3GSを支給。自社開発したuniConnect(ユニコネクト)の活用を推進するとともに、本格的にユニファイドコミュニケーション事業の展開に踏み切ります。

今となっては当たり前になりつつありますが、uniConnectの誕生は、あるSEが携帯電話で会社のメールやスケジュールが見れたら便利だろうな、それなら会社の内線や外線番号で電話ができたらもっと便利じゃないか!と思い立ったのがキッカケです。

uniConnectの開発秘話は、こちらのコラムでも紹介していますのでぜひ読んでみてください。

ひらめきと技術力、そして冒険心があれば、何でもできる。 | エス・アンド・アイ
S&Iで働く社員へのインタビュー!今回は、S&Iが提供するスマートフォン内線化ソリューション「uniConnect」の生みの親、開発エンジニアのT.Sさんにお話を伺いました。uniConnectの提供が始まったのは、2009年10月。アップル社のiPhone 3GSが発売開始されて間もない頃です。 ...
https://sandi.jp/column/cafe-sandi/20160719

2017年:IBM Watsonを皮切りにAI事業を本格的にスタート

IBM Watsonの登場により企業でのAI活用に注目が集まった2017年。AI事業への本格参入を視野に入れ、ソフトバンク株式会社とビッグデータビジネスに注力する日本ユニシス(現、BIPROGY)、そして、日本IBMと戦略的関係を強化することに。ここから日本ユニシスグループの一員として、AI事業を積極的に推進していきます。

さらにちょうどこのタイミングで設立30周年を迎えることに。設立当時から資本関係も大きく変わった今、コーポレートロゴを刷新することになりました。

S&I社内では、メールアドレスのドメインを「sandi.co.jp」としていたこともあり、「サンディ」という読み方も一部でされていました。

そこで、人の名前のような響きや視覚的イメージを持たせることで、お客さまやパートナー様との「人と人の繋がり」を大切にする当社の姿勢と、これまでの基盤構築事業に加え、AIの活用を軸にした「テクノロジーと人」の融合を表現した、現在のコーポレートロゴが誕生しました。


現在:創設以来チャレンジしてきた全てを生かしてお客さまのデジタルコミュニケーションを推進!

現在、事業の柱であるネットワークやサーバー・クラウドなどのインフラ事業に加え、AIの自然言語技術を活用したコンタクトセンター向けソリューションの展開や、マルチデバイス/マルチチャネルに対応したコミュニケーション環境の提供など、インフラ構築にとどまらず、お客さまの業務領域に踏み込んだ支援を積極的に進めています。

生成AIやクラウドネイティブなアーキテクトなど、日々新しい技術が登場する中、今後どう進化していくのか?

今回は、簡単にS&Iの歴史を振り返りながら、私たちが取り進めている事業についてもご紹介しました。少しでもS&Iを知ってもらうキッカケになれば嬉しいです。

新しいことにチャレンジしたいと思った皆さま、ぜひ一緒に働きませんか?

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