こんにちは!サクラグ広報の杏子です。
リクルートが発表した「就職プロセス調査」によると、学⽣の就職活動全体にかかった平均⾦額は2022年卒で72,034円 でした。
高すぎる?思っていたより少ない?
様々な見方があると思いますが、今回は、この数字と私たちがどう向き合っているかのお話をしたいと思います。
そして、就活支援金を必要とする学生に、1人でも多く届いてほしいです!
若者を直撃した行動制限とお金の問題
約2年に及ぶコロナ禍で、若年層への経済的な影響が⻑期化しています。 2021年9⽉1⽇に厚⽣労働省より発表された「⽣活保護の被保護者調査」によると、⽣活保護の申請件数は前年同⽉より 13.3%の増加(約2万件)となり、社会全体で仕事を失った⼈や収⼊が減少した⼈が増えたとみられています。 2020年の労働⼒調査によると、15〜24歳の雇⽤者(役員除く)のうち⾮正規職員の占める割合は約半数。学⽣はアルバ イトとして飲⾷など接客を伴うサービス業に就いていることも多く、休業、営業⾃粛などの影響を受け⼗分な⽣活費や就活費⽤が確保できていないことが⾒込まれます。
就活のスタート地点、住む場所による違い
冒頭に書いたとおり、リクルートが発表した「就職プロセス調査」によると、学⽣の就職活動全体にかかった平均⾦額は2022年卒で72,034円 。コロナ禍前の⽔準より低くなっており、理由として選考のオンライン化が進んだことで移動費・宿泊費が減ったことが考えられます。
学生にとって、就活費用が減る=就活しやすくなるということなので、これは嬉しいですよね。
しかし、ここでちょっと物差しを替えて地域別でみてみましょう。
- 関東・近畿:平均を下回る
- 中国・四国、北海道・東北:平均を⼤きく上回る
「平均」はあくまで全国の平均。実際は住んでいる地域によって就活費用に差があり、一概に「安くなった!」とは言えないようです。では、これらの地域の違いとは何なのでしょう?
関東には東京、近畿には大阪という、多くの企業が集まる大都市があります。
当たり前ですが、大都市から離れた場所に住んでいる学生は、そこへ行くために、たくさんのお金がかかるのです。
そして、コロナワクチンの普及や治療薬開発による⾏動制限緩和で、今後オフラインでの就活イベントや選考が増えていく可能性をふまえると 、コロナ禍で⼗分な就活費⽤が貯蓄できていないまま、交通費などの負担が増えていくことが考えられます。
これって、どう考えてもフェアじゃないです。スタート地点にあるハードル。出会いたい企業、出会いたい仕事にたどり着くまでに、まだまだチャンスの差があるのです。
これは企業側にとっても、優秀な人材を確保するという点において大きな機会損失になります。
「サクラグ就活支援金」SNSでの反響と250名を超えた応募
前年度『サクラグ就活⽀援⾦』の募集をTwitterで告知したところ、たくさんのいいねやリツイートとともに、様々な応援コメントが寄せられました。
「素晴らしい取り組み」
「めっちゃ学生視点。応援したい&届くべき学生に届いてほしい!」
「スーツ代の準備とか苦しかった記憶があるから、早めに知っておけばよかった」
「コロナ禍で就活生や留学生の資金的な弱みに漬け込むケースが散見される現在だからこそ、一人でも多くの人に知ってほしい」
その反響に呼応するように、募集開始から数週間で250名を超える学⽣から応募がありました。
実際に選考に参加した学⽣からは、
「コロナ禍でアルバイトの収⼊が減少し、就活費⽤が確保できない」
「オンライン就活に対応するためPC等の購⼊が必要になった」
「⽬指していた航空業界が募集停⽌に。⼀から就活を始めるための資⾦が必要」
等、切実な声が寄せられました。
だから、もう一度やります。
これらの声に突き動かされ、私たちは今回、サクラグ就活支援金<第2期>の募集を開始しました。
下記のプレスリリースから詳細を見ていただけます。
私たちの取り組みが、必要なところへ、届くことを祈っています。
<プレスリリース>就職活動中の学生に10万円を支給!『サクラグ就活支援金<第2期>』の利用でウィズコロナの就活にチャンスを|経済的困難や地域格差を乗り越え、一人一人が納得のいく就活をするための機会提供
<過去の合格者インタビュー>
【支援金インタビュー vol.1】オンライン中心の就活、ミスマッチを防ぐために工夫したこと
【支援金インタビューvol.2】志望業界にチャレンジできなくなった今。前を向き、新しい一歩を踏み出していく。
【就活支援金インタビューvol.3】チャリティイベントをオンラインに変更し、700万円の寄付を達成!SNSを通じて全国の同志と繋がることが可能に。