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レイ法律事務所 佐藤大和氏 × 株式会社ROC 坂本翔 対談

株式会社ROCの坂本翔です。
今日は、私のメディア戦略の先輩である、佐藤大和弁護士との対談をお届けします。

大和さんは、情報番組からバラエティ番組まで様々なテレビ番組に出演する売れっ子弁護士。テレビ以外にも、本も多数出版され、全国で講演活動もしておられます。

メディアの力を最大限に活用する術や、超多忙の中どんなスケジュール管理をしておられるのか、興味津々です。
かなりざっくばらんに語っていただきましたので、一部マニアックな話しも飛び出しましたが(笑)、全ては一つの信念に繋がっているところが流石です!
ぜひ最後までお読みください!

<レイ法律事務所 代表弁護士 佐藤大和氏 プロフィール>

レイ法律事務所の代表弁護士として弁護士、事務所経営をしながら、テレビ(フジテレビ「バイキング」、「ネプリーグ」、NHK「Rの法則」)やラジオ、雑誌などの多くのメディアに出演、多くの人気ドラマの監修(フジテレビ「リーガルハイ」「大貧乏」、テレビ朝日「緊急取調室」「黒革の手帖」など)のほか、4万5000部を突破しベストセラーになった『ずるい暗記術』(ダイヤモンド社)を出版し、また小説「二階堂弁護士は今日も仕事がない」(マイナビ出版社)(原作、共同執筆)も手掛け、全国の企業・教育機関において講師・セミナーも開催し、弁護士の枠に留まらず、幅広い活躍をしている。日本弁護士連合会「市民のための法教育委員会」、厚生労働省「労働法教育に関する支援対策事業」教材作成委員などに携わり、法教育活動にも力を入れている。2017年5月には、日本で初めて芸能人の権利を守る団体である「日本エンターテイナーライツ協会(ERA)」を発起人として立ち上げ、共同代表理事を務め、関係機関と協力しながら、各メディアの取材にも応じている。

[著書]
『後輩力』(ポプラ社)
『ずるい暗記術 偏差値30から司法試験に一発合格できた勉強法」(ダイヤモンド社)4万5000部
『ずるい勉強法』(ダイヤモンド社)2万部突破
小説「二階堂弁護士は今日も仕事がない」(マイナビ出版社)(原作、共同執筆)1万4000部
『超楽仕事術 ラクに速く最高の結果を出す「新しい働き方」』(水王舎)1万8000部
『ゼロから最強の人脈をつかむ後輩力』(ポプラ社)

>>著書一覧はこちら

<株式会社ROC 代表取締役CEO 坂本翔 プロフィール>

高校時代、バンド活動で食べていくことを決意するも、来場者が3名のイベントを経験。集客の重要性を痛感し、当時ブームだったブログを活用した集客法で、高校生ながら赤字続きだったイベントを黒字へ転換する。士業の認知度向上などを目的に「士業×音楽=LIVE」を主催。過去5回で延べ1,100名以上をSNS経由で費用をかけずに集め、新聞やラジオでも取り上げられる。23歳で兵庫県内最年少の行政書士として起業後、25歳で商業出版を実現し、商工会議所や学校など全国から講演依頼も受任。SNS活用を伝えるセミナーや企業のSNS研修、学生向け起業講演など年間100本以上の講演をこなす。現在は、有名レストラン、メジャーアーティスト使用の楽器メーカー、大手食品会社、大手通販会社、著者などのSNSプロモーションや集客コンサルティングを行う「株式会社ROC」の上場を目指して活動中。また、SNSに強いITジャーナリストとして週刊誌などメディアへの寄稿も行っている。

[著書]
『Facebookを最強の営業ツールに変える本』(技術評論社)国内1万2000部

『Instagramでビジネスを変える最強の思考法』(技術評論社)国内1万3000部

※当記事は2017年12月に株式会社ROCの公式サイトで公開された記事です。

ドラマの話しで意気投合

坂本:今日はどうぞよろしくお願いします!

佐藤氏:よろしくお願いします!!

坂本:僕たち、出会いは2年前くらいですよね。

佐藤氏:そうですね。うちの事務所(レイ法律事務所)のスタッフが、坂本さんと行政書士試験の同期合格で、おもしろい人がいるから紹介したいと言われたのがきっかけですね。2015年頃でしたね。

坂本:そうでしたね。そして、2人とも、フジテレビで放送されたドラマ「リッチマン、プアウーマン」や漫画「ワンピース」が好きだということがわかって、そういう共通点で話が盛り上がったんですよね。

佐藤氏:そうそう。あのドラマで経営者ってかっこいいな!って思ったんですよね。僕は疲れた時、頭が真っ白になるんですよ。「どうしよう…次の一手…」って思う時、あのドラマ見ます。坂本さんはあのドラマの好きなシーンってありますか?

坂本:僕はあのドラマの社長と副社長の仲間感にすごく憧れます。あと、経営面でも刺激になりました。大きなお金が必要だったりする場面でも、スピード感や真っすぐな気持ちで経営判断をするのが、かっこいいなって思います。

佐藤氏:僕は、主人公の日向がプレゼンするシーンも好きで、自分が講演する前に見て、気持ちを高揚させてます。あんな風に笑いを入れたりしたいんですよね。そういう意味でも参考にしてますよ。
あと、会社が大きくなると、レイ法律事務所から離れてさらに新しいことをしたいなとか、たまに思うことがあるんですよ。また全く違う世界や景色が見たいな、とか思ったりするんです。

坂本:え!そうなんですか!?

佐藤氏:はい。でもそういう時にあのドラマを見ると、「イヤ、ダメだ」って思えるんです。責任もあるし、ここまで作り上げてきて、今のままでも見たことのない景色が見え始めたんだから、やるべきだって思うんです。僕も人間なんでたまに迷うんです。でも、レイ法律事務所も多くの人に知っていただける事務所になりましたから、みんなが参加したいとか、この事務所にいたいと思える事務所を作らなきゃだめだなって思うんです

坂本:そうなんですか。お互い大いに刺激を受けたドラマでしたね。そういえば、一度ROCの神戸の事務所にもお越しいただきましたね。

佐藤氏:そうですね。一緒にルミナリエを見ましたね。(笑)そのあと何度か一緒にセミナーしたり食事したり、大阪の専門学校でも一緒に講演したりとか。いろいろ刺激をもらったり、勉強させていただきました。

坂本:わ~恐縮過ぎます。ありがとうございます!
僕は、大和さんの第一印象は、見た目の感じと、お話しした感じとに良い意味ですごいギャップがあるなという印象でした。

佐藤氏:よく言われます。中身はすごい肉食系なんです。経営、自分のやってること、これから進む道に対して夢も持っています。その夢をどう実現するか、どうやって部下も一緒に連れて行くかというところをすごく考えていて、そういう面ではすごく肉食系だなと思います。

坂本:初めて会った時からそれを感じていました。

佐藤氏:僕は坂本さんに対しては「あぁ、次世代がきたな」と思いましたね。僕と坂本さんは7歳違うんですよ。だから、次の世代がきたなと思いましたね。これは僕にとって嬉しいことなんですよ。
下からの突き上げがあると、上の世代としては頑張るじゃないですか。刺激的だし、喜ばしいことだなと思ってるんです。だから、坂本さんが輝いて見えました。

坂本:大和さんからそのように言っていただけると、本当に嬉しいです!

法律家としてメディアに出る者の試練とビジョン

佐藤氏:初めてお会いした時は坂本さんは25歳くらいでしょ。僕が25歳の時はまだ司法試験に受かっていなくて、まだ学生でした。そういう意味で僕よりスゴイなと思いました。
同時に、興味もありました。次、どういう一手を打つのか。行政書士として若くして独立し、今はSNS広告の代行会社を経営されていますが、次、どういう一手を打つんだろう。ある意味、今、興味の対象です。ワクワクしてます。
神戸に本社を、そして東京にも拠点を持ち、台湾にも行っている。そこでどうやって売り上げを作って、目標としている上場につなげていくのかお伺いしたいですね。次のビジョンはどのように考えているんですか?

坂本:僕はROCを世界企業にしたいと思っていて、その過程として上場も目指しています。今は、SNS広告の運用代行事業をはじめWEBマーケティング事業を完全にそれぞれ担当の仲間に任せて、僕は経営に集中して、僕がいなくても回るようにしないといけないと思っています。それをやりながら、僕自身がメディアに出ていきたいと思っているので、大和さんにいろいろと勉強させていただきながら修業中です。

佐藤氏:SNSは今戦国時代じゃないですか。今はメディアというより、ウェブメディアの方が徐々に力を持ち始めてきている。そこに入ってくる企業もすごく多い。こういった戦国時代の中でSNSのマーケティングという武器の、どこに特化していくのか、どういう特色付けをしていくのか、気になります。

坂本:ROCでは実際に良い広告成果を出せている案件ばかりなので、ノウハウ的な武器はあるのですが、専門的すぎてなかなかお客様側にそれを伝えづらいという悩みがあります。なので、今はわかりやすく本やメディアですね。

佐藤氏:それは「坂本翔」のブランディングですね。僕もレイ法律事務所ではなくて、佐藤大和のブランディングなんですよ。そこは今後同じ悩みを共有すると思うんです。テレビに出始めると、会社じゃなくて「坂本翔」に注目がいくんですよね。

坂本:大和さんと比べるとまだまだですが、僕も昨年出版をしてからはそれを強く感じています。

佐藤氏:今後、組織づくりにも悩みが出てくると思います。自分がいなくても回る土台を作り、自分は自分で個人としてのブランディングを作っていくと、たぶんそこでギャップが生まれるんです。自分だったら仕事を取れるのに、スタッフだとうまくいかないとか。組織の中で、上に対する不平不満も生まれてくると思います。テレビに出てチヤホヤされる一方で、現場は頑張ってる。そういう衝突が生まれてくると思います。その中で坂本さんご自身がどういう風にやっていくのかが、すっごい気になる。

坂本:まさに、うちもその傾向が出始めているなと思うので、僕も、その点で大和さんがどうやっていらっしゃるのかがとても気になります。

佐藤氏:僕自身メディア戦略をやっていますし、レイ法律事務所というブランドも持っている。でもレイ法律事務所の中で佐藤大和が必要じゃなきゃいけないなと思っています。
経営者としての力、弁護士としての力、メディア出演者としての力。この3つの一流をマスターしようとしています
経営も一流。本業の弁護士としても一流。メディア出演も一流。この3つの一流を極めることによって、弁護士事務所をてっぺんまでもっていけると思っています。

そのためなら、泥水すすりながら切り開いていく。でも自分の中のプレーヤーとしての能力はまだまだ無限だと思っていますよ。
レオナルド・ダ・ヴィンチは、芸術家としても、医者としても、建築家としても一流でした。天才と呼ばれるくらい。
でも、同じ人間じゃないですか。憧れは持つけど、僕は憧れで済ませたくないと思っているんです。同じ人間だったら自分にできないはずないじゃないですか。

坂本:できない理由はない。僕もよくそういうワードを使います。

佐藤氏:でも困ったことに、この熱情って、人に伝わらないんですよ。だから、僕は3つの一流を泥水すすりながら極めて、その背中を部下に見せようと思っています
あとは、公正・平等でいようと思っています。これが経営者としての一流だと思っているんです。そして、ビジョン・夢を持つこと。
今いろんな弁護士が、いろんなことをやっています。そんな中、僕はどこで一流を目指すのか。自分の一流を作らなきゃいけないなという壁にぶつかっています。

そこで今は、タレント側弁護士としてのブランディングがもうありますが、さらに地域復興・地域創生を考えています。「まちづくり」という分野で法律家としての役割があると思っているんです。地方議員とタッグを組んで、新しいまちづくりをしていきたい。ワクワクするじゃないですか。

弁護士が関わることによってトラブル防止だったり、メディアに出ている弁護士として集客したら、さらに街が良くなると思うんです。そうやって弁護士として起業家と組む、地方議員と組む。この3者が一体となってよりよいまちづくりをしていく。夢があるなと思っていて、今後そこに力を入れていきたいと思っています。

僕が求められる所があるなら、地元に限らず全国どこでもいいと思っています。佐藤大和が必要だ、佐藤大和とまちづくりしたいというのであれば、僕は協力を惜しみません。経営者として勉強してきたこと、人との接し方、コミュニケーション力、交渉スキルなど、それらをすべて投入して、法律的な観点から、人間的な経営の観点から街の再生ができるならやっていきたいな。

坂本:なるほど!これまでとは全く違った分野ですね!弁護士としての役割とメディアでの知名度を同時に発揮できて、なんだかすっごくおもしろいことが起こりそうです。メディアに露出している弁護士さんは他にもいらっしゃいますけど、大和さんみたいに、あるフィールドに特化する方って少ないのではありませんか?

佐藤氏:こんな弁護士はあまりいないんですよ。同じようなことをやってるところに入っていっても仕方ありませんからね。それと、仮想通貨やAIにも興味あるので、まだまだ勉強していきます。テレビに出る時はジェネラリストなので、なんでも語れないといけないんです。どの法律がきても、一定程度答えられないといけないのがメディアに出る弁護士の責務なんです。そこはジェネラリストとしてまだまだ磨いていきます。
エンターテイメントとしてメディア弁護士は追求していきますが、スペシャリストとして地域復興、まちづくり、仮想通貨などのまだ弁護士が入っていってない分野に行こうかなと思います。

でもね、僕が最終的に行きたいのは、“子供たちの笑顔を守りたい”というところなんですよ
法制度や法律の価値観を教えるとか、ルールとは?正義とは?平等とは?そういう価値観を教えるのが「法教育」なんです。僕はこの法教育と、知識を教える法学教育をマッチングさせて、各学校・地域で教え、誰も加害者にも被害者にもさせない社会をつくりたい。これが僕の夢です

だから本業でも、テレビ出演でも一流になればその夢に繋げられるので、そうすることによってレイ法律事務所を世界に連れて行きたい。それが僕の夢です。地域も大事、世界も大事。欲張りなんです。何でも僕は取りに行きますよ。

「選択と集中」という言葉がありますよね。マーケティングや経営戦略としても絞るって大事。でも、「選択と集中」という言葉を言い訳にしたくありません。自分が成長するために、自分はいろいろやってみたいけれど、「選択と集中」という言葉があるからここに進むんだ!という発想は、僕はイヤなんです。必要だと思って「選択と集中」をするのはいいけれど、自分の能力の限界を作るための言い訳として使うのは嫌いです

坂本:大和さんに対して同じ立場で共感っていうのも恐縮してしまうんですけど、お聞きしていて本当にそうだなと強く共感します。そして、「法教育」については、大和さんは独立された頃からずっとおっしゃっていますよね。

佐藤氏:そうですね。ブレずにやっていますね。テレビに出たからといって、正直、弁護士の仕事の依頼は来ないんですよ。。。でも、法教育の方面ではプラスになるんです。テレビに出てる弁護士だ~って。それで子供たちに弁護士を知ってもらうことができるんです。現場に行くと、子供たちが僕の話を聞いてくれるんです。

坂本:テレビに出てる人が目の前にいたら、みんな興味をもって聴きますよね。

佐藤氏:そうなんですよ。バラエティ番組に出てたら、いろんなことを僕も言われるんですよ。でも僕がやりたいのはそれじゃない。僕がやりたいのは背中を見せることなんです。
先日出版した「後輩力」でも書いていますが、先輩を敬ったり、礼儀を大切にしたり、先輩からご縁やチャンスもいただいていますが、ただいただくだけじゃなくて、新しい風を吹かせて、世代間の交流を深めていけたらなと思います。

「ずるい暗記術」「ずるい勉強法」でも書きましたが、勉強法ってすごく大事で、自分で考えることも大事ですが、考える前に先輩たちが培ってきた知恵・経験・スキルを僕たちは真摯に学ぶべき。守破離って言葉にもありますが、型を守って、自分で揉んで、師匠の型を破って離れていくんです。

経営でもメディアでも同じです。まずは真摯に学んで吸収して、そこから少しずつ破っていって、離れていく。今の若者は、自分で考えるという言葉が独り歩きしてるんじゃないかなと思うんです。学ぶ姿勢がないし、吸収するという姿勢もない。僕は素直に吸収して、行動するタイプなんですが、多くの若者は行動しない。なんで?って思います。それは実は、学ぶことに対して真摯じゃないからだと思うんです。

行動できない理由は、自分の価値観が強すぎるからだと考えています。自分の価値観が強すぎても、それで成功するならいいと思います。でも成功できないから僕たちが指導しているのに、学ぶ姿勢や吸収する姿勢がない、謙虚じゃないというのは、これから変えて行かなきゃいけない。「後輩力」でも何度も書いていますが、先輩に教えを乞うたらいいんですよ。上に学ぶ姿勢をアピールしていった方がいいんじゃないかなと思います。

僕はこういう話を全国の大学に行って伝えていきます。その中で一人動いてくれたらそれでいいと思ってるんです。一人から波及していくので、この熱意を諦めちゃいけない。
大火に水を一杯かけたからといって、水は火を消せないというのは早計で愚かな話であるという云われがありますよね。(※)これと同じで、全員に伝えたからといって、伝わらなかったというのはまだまだ早い。

だから僕がやるべきことは、辛抱強く伝え続けること。次世代の育成なんです。でも同時に、自分もてっぺん目指さなきゃいけないんです。これは両輪。上の世代にとって僕たちは次世代なので、刺激も作っていかないといけない。やることはめちゃくちゃいっぱいあるんです。

※孟子の言葉「仁の不仁に勝つは、水の火に勝つがごとし」
人が不仁に勝つことは、ちょうど水が火に勝つようなものである。わずかばかりの仁を行って、大いなる不仁に勝とうとするのは、それはまるで、一杯の水でたくさんの薪の火を消そうとするようなものである。それをして火が消えないからといって、水は火を消せないというのはおかしな話である。という意味。

プライベートへの考え方とリフレッシュの方法

坂本:そんな中、仕事とプライベートの配分はどうしていらっしゃるんですか?

佐藤氏:一般論として、私たちのようななんでも欲しい人間は、趣味や家族のことに注力し過ぎないように気を付けないといけませんね。時間配分に注意が必要だと思います。

坂本:時間は有限ですもんね。

佐藤氏:プライベートを大事にするのはもちろん大切だと思います。でも、プライベートに時間を割いている間、他の経営者はその分勉強しているし、情熱を燃やしているということも忘れちゃいけない。
だから、プライベートの時間も、全て学びとして考えるべきだと思います。例えば、友達付き合いも恋愛も、家族と一緒に過ごすのも、人間力を磨く時間になるし、人の痛みがわかるようになります。僕はマンガを読みますが、そこからもたくさん学ぶことができます。
ただし、僕たちのような経営者は、人付き合いに溺れてはいけないし、マンガに溺れてもいけない。要は、バランスが大事だなと思います。

坂本:日々のリフレッシュ法というか、ストレス発散法についてもお伺いしたかったんです。何をすると一番リフレッシュできますか?

佐藤氏:勉強すること。学ぶことが最高のリフレッシュです。もちろんテレビは大好きですが、「ワールドビジネスサテライト」「カンブリア宮殿」「情熱大陸」など、新しい情熱やアイデアを膨らむもの、刺激になるものは特に好きです。それから、今まであまり触れることのなかった分野の勉強をするのも楽しいです。知的な刺激が僕にとって楽しいんですよ。それが自分の成長にも繋がります。
テレビに出ている弁護士なので、いろんなこと聞かれますから、経験・知識・常識含めて、最近スゴい勢いで勉強しているんですよ。知識の吸収って楽しい!知識のシャワーを浴びるって、今までやってきたけど、甘かったなと思いました。

坂本:知識の吸収って、具体的にどうやっていらっしゃるんですか?

佐藤氏:だいたい本です。月に1回か2回、大型書店に行って、数万円分の本を買います。最近はクイズ番組にも出演させていただけるようになったので、先日もそのためにいろんな分野の本を30冊くらい買いましたよ。

坂本:やはり移動中に読むことが多いんですか?

佐藤氏:移動中も読みますし、家で寝る前とか、音楽聞きながらとか、場所も時間も選びません。学びたい時に自由に学ぶ感じです。今はアウトプットの方が多いんですけど、やっぱり学ぶって大事だなと思います。

坂本:前回、弊社のこの企画でインタビューさせていただいたマネーフォワードの辻さんも、「本を読まない経営者は本気じゃないんじゃないか」っておっしゃっていました。

本を読むのは基礎体力づくり 著書「後輩力」で学ぶ姿勢を語る

佐藤氏:僕は、人とご縁って大事だと思います。「後輩力」でもご縁は大事だと書きましたが、ご縁が来た時にちゃんとホームラン打てなきゃ意味がないんですよ。ご縁って、チャンスとかいろんなものを呼んでくるんですが、その時に自分がしっかりしていないとご縁が活かしきれないんです。

だから辻さんがおっしゃるように、ご縁をいただいた時にホームランが打てるような体力づくりをしとかないといけない。基礎体力、それが勉強だと思っています。チャンスをものにするために勉強が必要。
でも今、どの世代もみんな勉強不足だと思います。まだ若いから必要ないとか、もう年だから頭に入らないとか、みんな言い訳しているんですよね。

そうではなくて、勉強しようよと言いたい。何歳になっても学べるし、頭は筋肉と一緒で使えば使うほど進化していくと思っているんです。筋肉を鍛えると発達していくのと同じで、脳の思考回路も使えば使うほど慣れてくるので使うべきなんですよね。
だから最近、勉強だけじゃなくて、新しいことにもチャレンジしています。たとえば、最近プレイステーションを買いました!僕、中学2年生からゲームやってなかったんです。でも今の時代、ゲームや仮想通貨やAIの話も出てくるので、新しいことにチャレンジしないといけないなと思って。
今まで、ゲームって時間の浪費に思えて、もったいないと思ってたんです。でも、やらなきゃわからないし、話しもできないじゃないですか。それで、ちょっとやってみたら、おもしろかった!これで会話に入れるんですよ。だから、本も、テレビも、ゲームも、いろんなものから学ぼうって思っています。謙虚に学ぶ姿勢が、自分を成長させてくれると思います。これが僕の中のゴールデンルールなんですよ。謙虚じゃない人間は成長しない。自分の価値観が強すぎる人は成長しない。

坂本:何でも試してみて学ぶ姿勢が大事ですよね。新しい体験が多いってことなので、気持ちもリフレッシュできそうですね。これって、モチベーションの維持につながりますよね。

佐藤氏:いい循環しか生みませんよね。自分を鍛えれば鍛えるほど、仕事も、経営も、メディアもちゃんとこなせるんですよ。がんばっているので、いい運が寄ってくるんです。そうするといい流れ、循環が生まれますよね。だからストレスなく生きていけます。

もちろんイレギュラーなこともたくさん起きるんです。ビスマルクの言葉でもあるように「愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ」って。(※)この言葉は正確には違う言い方のようですが、僕は本当にそうだなあと思います。過去から学んでいれば、トラブルが起きても冷静に対応できるんですよ。トラブルから目を背けるから負の連鎖が始まるんです。トラブルが起きたら学んでおけばすぐ対応できます。早く対応するのがどんなトラブルでも大事。だから学ぶことが大事なんです。

(※)オットー・フォン・ビスマルクの格言
自分の経験からしか物事を見れない者は愚者であり、賢者は先人の英知や書物から物事を学ぶという意味。

佐藤大和流 時間の使い方

坂本:学ぶことにも時間を惜しまない大和さんのスケジュールを知りたいのですが。1日のスケジュールは決めているんですか?それとも、その時の気分や流れでやることを決めることが多いのでしょうか?

佐藤氏:メディアも本業も突然仕事が入ったりするので、毎日違う一日です。なので、一日のルーティーンは決めていません。自由にやっています。たぶんそれがいいんだと思います。この日、この時間は勉強しなければならないってなると、義務になってしまう。“したい”じゃない、“しなければならない”になっちゃう。それがいやなんです

坂本:まさに僕は長年それについて悩んでます。(笑)全てを「やらないといけない」にしてしまうんですよね。。。

佐藤氏:僕は「したいと思ったらする!全部する!」という形でやってます。したいからやる!あとは、睡眠は絶対に削りません。7時間は寝ます。ただ、あまり食事はとりません。3食に使う時間って3時間くらいですよね。それを睡眠に充てたいんです。1日1食はしっかり食べますし、サプリメントで栄養も摂りますが、僕は食よりも睡眠を大事にしています。誰が何と言おうと、寝る!でも、食べることは大切なので、皆さんは僕の真似はしないでくださいね。(笑)

坂本:大和さんのTwitterの投稿などを拝見してると、寝る時間を削っているのかなと思っていました。

佐藤氏:寝てます!寝たら起きません。(笑)ずーっとパソコンとにらめっこしたり、ずーっと頭を使ってるから疲れます。欲張りだから、やることが本当に多いんですよ。誰のせいではなくて、自分が欲張りなだけ。生き急いでるわけでもなく、誰かにやらされてるわけでもなく、楽しいからやってるだけ。

坂本:実は僕も最近新しい仕事が増えて、エステサロンを経営することになったんです。

佐藤氏:なんだって?

坂本:僕も欲張りなんですかね。(笑)でも、ビジョンはブレてないんです。これまで、たまたま出会った士業やSNSの業界でやってきましたが、まだ27年しか生きていないし、もっともっといろんな業種を経験したい

今年、「注目の西日本ベンチャー」に選出されて、その集まりに参加したとき、一部上場企業の社長や大御所の経営者の方の話を聴く機会に恵まれました。そこで、上場ってIT系の企業だけでなく、飲食や美容などの業種でも可能なんだと直に感じたんです。そのタイミングで人員不足が原因で閉店するかもしれないエステサロンの話しを聞きました。10年近くやってるサロンで、常連の顧客もいる。すごくもったいないなと思ったんです。そこに僕が入ることで救われるのであれば、いろんな事業をやってみたいので異業種の経営にチャレンジしてみようかなと思いました。
いろんな事業を平行してやることって、相乗効果があると思うんです。今のROCの事業も引き続き大きくしていきますが、どんな事業でも本質は同じなので、今後の経営者人生において役に立つことが多く学べる機会だと確信しています。だから仕事が1つ増えるので、時間の使い分けをしていきたいなと。

佐藤氏:それはぜひ頑張っていただきたいですね!僕もうちの事務所の小池にカフェをやらせたいなと思ってます。(笑)

メディア活動の根底にある弁護士精神を垣間見る

坂本:小池さんは「The Challenger 挑む者たち(佐藤大和氏が発起人のコラムサイト)」の責任者ですね。

佐藤氏:「The Challenger 挑む者たち」は、抜本的に変えます!チャレンジャーたちにはもっと上を目指してもらいたい。だから、責任者である小池に、日本一高いバンジージャンプをして、VTRも撮影してもらいました。それを見ていただいて、チャレンジャーたちにはやったことのないようなことにもっとチャレンジしてもらって、それを動画で配信してもらえたら面白いだろうなと思っています。見ている方が「おもしろい!自分も何かにチャレンジしよう!」と思っていただけるようなサイトにしていきたいです

これからの時代、やっぱり動画!見てる側が「すごい!かっこいい!」って思えるものを作ってほしいなと思います。現状でもおもしろいんですけど、もっともっと広めないといけない。そのためには、次の一手を打たないといけない。例えば、ライブをやってるミュージシャンもいるので、ライブをやるまでの過程を撮ってもらって、「今からスタートです!」みたいな感じで配信するとか。そういう画像を演者目線で撮影してもらう。僕だったら、「今から〇〇の収録です!スタジオに入ります!」って撮影したら、演者目線だったらおもしろいでしょ。

坂本:それ、僕の本では「間接的な宣伝投稿」と呼んでいます。間接宣伝が上手い人はSNSですごく人を集められるんですよね。僕が主催している「士業×音楽=LIVE」も、そうやって集客してきました。プロセス、過程、裏側っていうのを見せるのはとても大事ですよね。

佐藤氏:坂本さんは先日の台湾出張のときパスポートを忘れたじゃないですか。(笑)そういうドタバタ劇も動画で撮りたいですね。本人は大変だろうけど、見てる側としてはおもしろい。台湾の学校で講演してる様子も撮って、編集して、例えば情熱大陸っぽくしたら面白いじゃないですか!

坂本:そうですね。(笑)台湾での学校講演の際、先生に許可をいただいたので、急遽Facebookでライブ配信したんです。すると、それを見た数名の経営者仲間やお客様が連絡をくださったんですよ!

佐藤氏:ほ~!やっぱりこれからは動画ですね!

坂本:そうですね!これからもいろんなことを試していこうと思います。
今日は大和さんの絶え間なく学ぶ姿勢と、夢を実現させるための具体的なアクションをお伺いできて、ものすごい刺激を受けました。ありがとうございました!!
では最後になりましたが、今後はどんな風にしていきたいとお考えですか?

佐藤氏:やはり、レイ法律事務所をもっと大きくして、3つの一流「本業の弁護士としても一流。経営者としても一流。メディアでも一流。」これを僕は追求していきたいなと思います。事務所を大きくすると同時に、佐藤大和というブランドも大きくする。
そして、最終的には、子供たちを加害者にも被害者にもさせないような社会をつくる。いろんな方々に笑顔を提供できるように。そんな会社と人間になっていきたいですね。そのためにやるべきことを逆算して、勉強と、人とのご縁を大切にしていきたいなと思っています。

坂本:本当に素敵なビジョンです!!これからも、メディアの力を使って、大和さんのビジョンを世界中に広めていってください!僕も後に続くようにがんばります!

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