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言葉を学ぶことは、未来を変えること。プロダクトオーナーが考える「Santaアルク」というプロダクトの本当の価値

Riiidが提供するTOEIC®︎学習アプリ「Santaアルク(以下、Santa)」のプロダクトオーナーを務める杉崎 佳江さん。学生インターン時代から「Santa」の運用と開発に携わり、今ではプロダクトの責任者としてチームの中心を担っています。そんな杉崎さんにRiiidへ入社したきっかけや、スタートアップで働く醍醐味、そして長年携わってきたからこそわかる「Santa」というプロダクトの価値について、お話しを伺いました。

Riiidを選んだのは「私がやらなきゃ!」と思える環境だったから

──杉崎さんはRiiidの前身であるLangooで、学生インターンをされていたんですよね。今日はその頃のお話から伺えればと思うのですが、そもそも大学ではどんなことを学んでいたんですか?

韓国語を専攻していました。中学生の頃に東方神起にハマったのをきっかけに、ずっと韓国の文化や言葉に興味があったので、「好きが高じて」という感じです。大学3年次から4年次にかけては、約1年間ほど韓国への留学も経験しました。とはいえ、それは半分くらいは現実逃避みたいなところもあって……。

中学から大学3年で部活を引退するまでずっと陸上競技に打ち込んでいたので、その反動でちょっと羽を伸ばしてみたくなったというか。みっちり言語学習をしようというよりも「異国の地を楽しもう」くらいの気持ちで留学したというのが本当のところです。

──帰国後はすぐにインターンをはじめたんですか?

そうですね。就活を見据えてどこかでインターンしようと考えたときに、せっかくなら韓国語のスキルを生かしたいと思って。Wantedlyで「韓国語」というキーワードで検索したら、ヒットしたのがLangooだったんです。

最初はもうすべてが新鮮でした。たとえばインターンをはじめて間もない頃に、韓国のRiiid本社とのオンラインミーティングに参加したのですが、会話にまったくついていくことができなくて。韓国語というよりも、ビジネスの知識が圧倒的に不足していたんです。すごくショックを受けたことを覚えています。でも、だからといって落ち込んだりはしませんでした。当時は私以外にも学生インターンが大勢いて、みんな優秀な人たちばかりだったので、「こんな人たちと一緒に働けるんだ!」という喜びの方が大きかったんだと思います。

──杉崎さんらしい前向きさですね。インターン時代はどんな業務を担当していたんですか?

カスタマーサービスを担当していました。日本のユーザーからの要望や問い合わせを、韓国のRiiid本社のエンジニアに伝える橋渡し役のようなポジションです。「日本側としては、こんな機能を追加してほしい」と本社のプロダクトマネージャーに交渉することもありました。

あの頃は、韓国語を話せるメンバーが代表の文(ムン)と私だけだったので、責任感というか「私がやらなきゃ!」みたいな想いで仕事をしていました。でも、そうやって主体的に働けるスタートアップの環境が、私には合っていたのだと思います。大学卒業後にRiiidで働くことを決めたのも、そこが一番の理由でした。

入社から約一年で、年間数億円を売り上げるプロダクトの責任者に

──インターンから正社員になって、何か変化はありましたか?

正社員になったタイミングで商品企画やプロモーションにも携わるようになり、“いかに売上をつくるか”という部分にもコミットするようになりました。そこが一番の変化でしたね。カスタマーサービスもやりがいのある仕事ですが、商品企画やプロモーションにはまた別の面白さがあります。たとえばちょっとした施策で、一気に売上が跳ね上がったりする。そういうスピード感だったり、成果が数字として目に見えてわかるところが、この仕事の醍醐味だと思います。

──スピード感といえば、杉崎さんは入社して一年ほどでSantaのプロジェクトマネージャーに就任されていましたよね。どんな役職なのか改めて教えていただけますか?

売上を含めてSantaというプロダクト全体に責任を持つポジションです。売上目標についても決して低くはないノルマが課されていましたが、それほどプレッシャーは感じていなかった気がします。ちょっと語弊があるかもしれませんが、売上を伸ばすことをゲーム感覚で楽しんでいたというか。それに性格的にも、少し責任が重いくらいの方が、やる気が湧いてくるんです。

──ちなみに具体的にはどんな企画やプロモーションを手がけられたのでしょうか。

効果が大きかったのは今も実施している「3日間限定の新規入会特典」です。「大人の学び直し」というフレーズを用いたキャンペーンも好評でした。課金率の高い社会人ユーザーへの訴求を狙ったフレーズだったのですが、これが見事に的中し、大きな成果を挙げることができました。言葉ひとつでユーザーの行動はこんなにも変化するのか、と改めて学んだ出来事です。

スタートアップで活躍するためには“コツ”がある?

──こうやってお話しを聞いていても思うのですが、杉崎さんはとにかく仕事へのモチベーションが高いですよね。

まずはやっぱりRiiidという会社が好きなんです。「教育×AI」というコンセプトはすごくビジョナリーだし、技術力は世界的にも認められています。日本ではまだまだですが、韓国では「TOEICといえばSanta」というくらいの知名度もある。ブランドの世界観も、シンプルにカッコいいですよね。その一方で社風はめちゃくちゃカジュアルで、そこも魅力のひとつだと思います。代表の文(ムン)をはじめ、社員がみんなフレンドリーだから、何かあればいつでも気軽に相談できる。すごく働きやすい環境です。

──この記事はRiiidへのジョインを検討している方も読むと思うのですが、それでいうとRiiidにフィットしそうなのはどんな人だと感じていますか?

指示待ちではなくて、自分で考えて行動できる人が向いていると思います。良い意味でも悪い意味でも「あれをしなさい、これをしなさい」と言われることが少ない会社ですからね。もちろん能力的な部分ではいくらでもサポートしますが、最初のマインドの部分で「自走しよう」という気持ちが弱い人だと、最初は苦労するかもしれません。とはいえ、基本的にはみんなすごくいい人たちなので、ある程度の自主性のある人であれば、すぐに打ち解けられる職場だと思います。

──ちなみにスタートアップで活躍するための秘訣があればぜひ教えてほしいのですが。

私自身に関していえば、気持ちの切り替えを大事にしています。とにかく家に仕事を持ち込むのが嫌いなので(笑)。職場を出たらなるべく仕事のことは考えたくないんですよ。そのためにやっていることがあって、まずは通勤の電車のなかで小説を読むこと。どちらかというと純文学が好きなので、最近はドストエフスキーに挑戦したりしています。

あとは音楽ですね。最寄り駅から自宅まで徒歩20分くらいかかるので、そのあいだひたすらBUMP OF CHICKENを聴いています。それで家に帰ったら、ちょっと長めにお風呂に入ってあとはもう寝ちゃいますね。秘訣というほどのことではないですが、そんな感じで自分なりに仕事と生活のメリハリをつけています。

Santaは「人生の可能性」を広げるプロダクトだと思う

──杉崎さんは今後Riiidでどんなことに取り組みたいと考えていますか?

今もポジションとしてはSantaのプロダクトオーナーを務めているのですが、今年の6月からアルクさんとの本格的な提携がはじまったことで、商品企画やプロモーションに関する部分はアルクさん側にお任せするようになりました。その分、私自身はこれからSantaのUX向上に取り組んでいきたいと考えています。

Santaはそもそも「短期間でTOEICのスコアを効率的に伸ばしたい」という韓国の学生たちのニーズに応える形で生まれたプロダクトです。もちろん日本のユーザーにも同様のニーズはありますが、韓国と比較すると「中長期的に英語学習に生かしたい」という意識のユーザーが多いことがわかってきています。そこを踏まえて、日本版ならではの機能を設けられないか、今も検討しているところで、開発チームのある韓国への長期出張も予定しています。

──より開発側に近いポジションで、プロダクトの品質向上に取り組まれていくということですね。

そうですね。いずれは日本にも開発チームを設けて、独自の機能を追加できるようにできればと考えています。その第一歩として、よりデータドリブンな意志決定ができるよう、新たにデータ分析専門のメンバーにも加入してもらう予定です。そうしたチーム全体のマネジメントにも注力しながら、日本という市場でさらにSantaというプロダクトの価値を高めていきたいですね。

──最後に伺いたいのですが、杉崎さんにとってSantaとは、どんなプロダクトですか?

言語学習を通じて、人生の可能性を広げてくれるプロダクトだと思います。たとえば私自身、大学生の頃には大人になった自分が、こんな仕事をしているなんて、これぽっちも想像もしていませんでした。文系出身ですからね。それがたまたま韓国語を学んだことをきっかけに、今こうやってAIを活用した最先端のプロダクトの開発に携わっている。そう思うと不思議ですよね。大げさではなく、言語学習は人生を変えるきっかけになり得ます。Santaを通じて、その手助けができたら嬉しいです。


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