ライダースパブリシティが家サイトにてご紹介している家づくり最新コラム ~【2024年4月版】マイナス金利解除で住宅ローンはどうなる?金利の影響と住宅購入のポイント~⑤
ライダースパブリシティがご紹介する「家づくり最新コラム」。
前回はマイナス金利の解除による変動金利の返済負担への影響についてお伝えしました。
今回は、固定金利への影響についてお伝えします。
日銀が、短期金利にマイナス金利を適用するYCC(イールドカーブ・コントロール)を撤廃することを発表してからも、固定金利型住宅ローンの指標である10年物国債の利回りはあまり高くなっていません。
理由としては、事前に日銀の政策変更が多く報道され、すでに市場では織り込み済みだったことが考えられます。今後も長期国債の買い入れは続き、長期金利の急な上昇に対しては、指値オペ、買い入れ額の増額などが行われます。
ただし、YCCの撤廃後は市場の需要・供給によって、金利の変動が起きやすくなる可能性があります。
一方、10年国債の利回りへの上昇圧力となる主な要因であった日米間の金利差は、これから小さくなるかもしれません。3月21日に、米国の連邦準備制度理事会(FRB)は政策金利を5.25%から5.50%に据え置くことを決めています。米国のインフレが今後純化し利上げに転じれば、日米間の金利差は小さくなり、10年国債の利回りも低くなる可能性が考えられます。
とはいえ金融商品である10年国債は、投資家の心理や予測によって利回りが変動します。そのため、固定金利の今後を予測するのは困難でしょう。