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CTOに聞いたResilyのデザインチームと今後の展望!顧客目線でのデザインプロセスとプロダクトとは?

昨年、5億円の資金調達を終え、順調に事業を拡大しているResily。
そんなResilyの一つの特徴がプロダクトドリブンな体制です。
今回はその環境を根幹から支えるプロダクトデザインチームからCTOの西方と業務委託でデザイナーとしてResilyに関わっているPrAhaの石塚にインタビューをしました。

ーーまず、お二人の自己紹介をお願いします。

西方:Resilyには2年前にジョインしました。ソフトウェアエンジニアをずっとやっていて、前職の時に副業で関わっていたのをきっかけにResilyに入社しました。役割としてはプロダクト全般を見ていて、CTOとしてシステム側のトラブル改善や機能追加などに技術面から取り組んでいます。仕事以外では学生の時はサッカーをしていて、最近は美味しいスイーツ巡りが趣味です。

※CTO西方についての詳しい記事は以下となります!

リクルート出身のCTOが語る「Resilyの開発体制の今と未来」原体験から語る。いいチームを世の中に増やしたい。 | Resily Tech Blog
OKRの運用ツールを提供するResily。2020年2月にINITIALシリーズAで約5億円の資金調達を発表。そんなResilyのCTOは、なぜResilyに参画し、どんな想いを持ってResilyの未来を描いているのか。今回は、CTOとしてResilyを牽引する西方さんにお話ししてもらいます! 西方 聖一(ニシカタ セイイチ) ...
https://www.wantedly.com/companies/resily/post_articles/298319


石塚:Resilyには約1年前に参画しました。前職ではプロダクトのデザインとサービスのブランドを担当していました。現職では主にプロダクトデザインを担当しています。最近趣味として、シェアコンポストのプロジェクトをはじめました。家庭の生ゴミを集めて堆肥にして、そこから野菜を作ろうとしています。あとは、東京のおもたせを探すのにもハマってます。notionでお店のリストを作ってます(笑)

ーー現在のデザイナーチームの体制について教えてください。

石塚:自分がデザイナーを担当していて、さらにフルタイムの方と副業の方の三人体制でやっています。Resilyは副業も社員も特に垣根なくチームとして構成されていて、今後も副業の方も含めてチームとして協働していく事になると思います。

情報を公開し、役割とコミットメントでチームを作る事でユーザー課題を解決できるデザインに繋がる。

ーー契約形態の異なる方と協働する上で工夫されている事や大切にしている事はありますか。

西方:契約形態の違いを理由に何かを判断しないことですね。そもそも社員だからとか業務委託だからこうしなきゃいけないという考え方自体が本質的ではないと思うんですよね。
何にコミットメントしているかという話だと思っています。なので役割そのものでお互いを認識するようにしています。
具体的には、効率的に業務を進めるために意識的に情報をオープンにして、雇用形態は関係なくアクセスできるように心がけています。

石塚:普段働いていても、契約形態の違いは感じません。そして西方さんが仰ってるように、情報をオープンにするのは業務を進めるためにとても重要だと思います。
色々な案件でデザイン業務を行っていると、切り分けられた情報だけ渡される場合もあるのですが、それだけでは、ユーザーに何を提供したいのかを理解できなかったりすることってよくあるんですよね

そういった問題がResilyではほとんどないと思います。
もちろん他社でも必要な情報があれば、依頼する事でもらう事もできるんですが、やはり手間だし時間がかかりますよね。
それに比べて、Resilyは情報のフルオープン化が進んでいると思いますし、だからこそやりやすさはすごく感じます。

主体性とコミットメントがベース。その上で学習意欲が高い人が多い多様性のあるチーム。

ーーResilyに関わっているエンジニアとデザイナーにそれぞれ特徴はありますか。

西方:Resilyにジョインしてくれるエンジニアの特徴としては、主体性が強く、コミットメントが高い方が多いと思います。
それ以外でいうと、ギークなタイプの方だったり、人やチームの成長に興味関心が強いタイプ、未知のものはなんでも知りたい好奇心旺盛なタイプなど、多様な方がいると思いますが、共通していえる事は「学習そのものが好きなタイプ」が多いので、勉強会や輪読会も積極的に開催しています。
ちょうどこのあともその予定が入っていますね!

石塚:一緒に仕事をしていて感じるエンジニアの方の特徴は、デザインを作った上で、それを表面的なデザインと見るのではなく、そのデザインの意図を理解して議論してくれる方が多いことだと思います
デザイナーとしてはとてもやりやすさを感じますね。
違う案を考える時も一緒に考えてくれることが多いですし。全体的にデザイナーという役割を重じてくれる空気があるので新しく入る方も心配する必要はないと思います。

デザインチームとしての特徴は、画面のデザインだけを作るのではなく、ユーザーの体験全体を鑑みてフローを作る事に意識が向いてる人が多いことだと思います。そしてそれはチームの強みだとも思います。
これを面白いと感じれる人にとっては成長できる環境だと思います。


チームでは、イシューベースのコミュニケーションで共通の目的を追いかける。

ーープロダクトチーム内でエンジニアとデザイナーが協働するために工夫していることはありますか。

石塚:まずは週に一回のデザインミーティングに開発の人が参加してもらっています。デザインの意図を伝えたり、工数的にそれが実現可能なのかを議論したりしています。合わせてエンジニアリング的にはこうした方が良いと言った話もアドバイスをもらったりもしています。
その時は、プロダクトオーナーも務めている代表の堀江さんがgithubのissueに貼ってくれるエピックをもとに議論するようにしています。
それによってユーザーがどういう事に困っていたり、課題を感じてるかがデザイン側もわかるので、結果的にそれが共通言語になっていると思います
結局どういうことをユーザーに対して提供したいんだっけという共通の目的の達成が、エピックをもとに話すことでブレずに議論する事ができて、ユーザーへの提供価値が高くなると同時に、エンジニアサイドとのコミュニケーションもスムーズに進んでいると思います。

西方:とはいえ現状だと、プロダクトチーム全体においては業務に関するコミュニケーションの形はかなり流動的な部分もまだ多いと思います。何か問題に当たった時に、その都度コミュニケーションの方法や運用を改善するようにしています。
今もまさにそのタイミングで、全員が負荷なく、さらに少し先の未来の予測がたてられるようなプロダクト開発のフロー、チーム体制にアップデートしようと考えています。

また、効率性だけではなくて、合わせて開発メンバーの働き方の部分とかを見直して健全な体制にしていきたいと思っています。

オフラインを活かして繋がりを大事にする事でチームに円滑なコミュニケーションを生み出したい。

ーー開発チームとデザインチームで他にコミュニケーションをとったり、仕事以外での関わる機会などはありますか。

石塚:ありますよ!西方さんが不定期でデザイナーとエンジニアに声をかけてくれて、スクラムマスターである佐藤さんとオフィスでご飯会をする機会を主催してくれるので、そこでコミュニケーションはとれると思います。
他にも会社全体を巻き込んで焼肉を主催してたりもしました。楽しかったです(笑)コミュニケーションでいうと、ResilyではこういったイベントでCSや営業など他部署の人とご飯会などのイベントで気軽に関われるので、開発組織以外とも連携を取りながら仕事を進めていく事ができると思います。

西方:オンラインのコミュニケーションがどうしても多くなってしまうので、オフラインの場を大切にしています。理由としては、フリーランスで働く方も多い中で、会社に所属する意義は真面目に仕事に向き合うだけではなく、緩くてもいいから人との繋がりを大事にすることだと思っているのです。
もちろんイベント事においても契約形態の縛りはないので業務委託の方もみなさん参加されて楽しんでいます。
ResilyはバリューとしてOpennessを掲げていて、これまで話したようなカルチャーがあったり、Slack等でもクローズドなコミュニュケーションは極力減らすようにしているので、デザイナーの方であってもチームにとどまらず様々な方と連携はできると思います。


「組織やチームの改善」を通じて事業やサービスに影響を与えられるプロダクトをデザインする。

ーーResilyのプロダクトのデザインで大切にしている事はなんですか。

西方:「デザイン」という意味でいくと、僕たちはB向けのSaaSサービスの開発と提供をしているのですが、プロダクトを使ってもらうときに「担当者の業務負荷が上がらない事」を考慮して開発する事を大切にしています。
基本的にSaaSの導入を検討されている方は、何かをオートメーション化することで、楽に業務を進めたいというのが背景にあると思うんですよね。
なので、その為に導入したSaaSが使いにくくて業務負荷が上がったら元も子もない。
Resilyを導入して頂ける事でどれだけ業務負荷を下げる事ができるか。つまり業務フローが楽になるのかをとても考慮しています。

具体的には、この機能が顧客内のどんな担当者が利用していて、どんな業務フローを軽くするのかという体験まで想像するようにしています。それがtoB、SaaSのプロダクト開発の前提条件になってくるとも思っています。 一方でそもそも、業務フロー自体が破綻している可能性もあって、本当は導入しなくてよい可能性もあります。それらもしっかり整理して、Resilyとしての最適解を見つけて提供する事を意識しているので、それがプロダクトの一つ一つの機能につながっていると考えています。


石塚:個人として念頭に置いているのは「組織やチームを良くすることで、事業やサービスにどれくらい影響を与えられるか」という点です。私は、OKRという手法だったりとかResilyのプロダクトで見せているような、自分がやっていることが何につながっているのかを可視化することで納得感を醸成する部分が、個人の自立性を高めて組織をレベルアップしていくための方法になりえると思っています。
Resilyのプロダクトを使うことで顧客が達成したかったことを達成していくプロセスの中で、組織が少しずつ良くなっていく手助けをしたいと思っています。

そのためにはどのようなデザインが最適なのかを常に感がています。具体的には、代表の堀江やCSの方々から拾った声などを含めて、「なんの価値がこの機能で提供できるんだっけ」ということや「この機能があるとどういうふうに嬉しいんだっけ」という点を意識して作っていますね。

西方:石塚さんは日々、いいデザインを作るのは難しいって言ってたじゃないですか。それって、体験まで考慮しているからこそなんですか。

石塚:そうですね。Resilyのようにここまで情報や価値観に透明性があって、ユーザー体験についてトピックとして上がっていても、会社、デザイナーによってはよくあるデザインをとりあえず使って見た目を整えればいいという環境もあると思います。ただ、そのようにやると別文脈のものが入ってしまって、Resilyの文脈にのせた時にちゃんとストーリーとしてつながらなかったりしてしまうんですよね。届けたい価値のところに直結するhowではなくなってしまうとも言えると思います。結局はwhyとかwhatの部分をわかった上でhowを作らないと意味のないソリューションを作っていることになってしまうと思うんです。

それをResilyの届けたい価値はこういうものだから、こういう体験をこの機能で作った方が良くて、その体験を実現するにはこういう画面だよねとか、機能だよねという議論を特に重要視していますね。そういった視点が重要であると思う人にとってはResilyという環境はフィットすると思います。


プロダクトと一緒にチーム作りや組織デザインにもチャレンジできる。

ーーResilyでデザイナーとして成長できる環境はありますか。

西方:できると思います。なにより事業が面白いフェーズに入っているし、大きくなっている段階だからです。特にプロダクトが成熟していない段階でそれを試行錯誤して探しながらデザインをしていくプロセスそのものが大きな成長につながると思います。
今はまだ育成環境自体が特別整っている訳ではないんですが、今後ジョインするデザイナーの方にゆくゆくはそういったデザイナー組織のマネジメントの部分とか組織づくりを担ってほしいと思っています
そういった経験を積んでいく事が一番の育成環境になると思っていますし、それはこのフェーズ、タイミングでジョインしないと得られない経験だと思っています。

ーー最後に現在のデザインチームの体制の課題と一人目デザイナーに求める事を教えてください。

西方:課題はニーズを知る事はできても、ニーズの探索までデザイナーチームが関われていないことですね。例えば、CSが顧客へヒアリングする場にデザイナーがついていくとか。現在は工数不足もあってそれができていないのですが、一人目のデザイナーの方はそういった部分も期待したいなと考えています。

あとは、デザインチームのカルチャーづくりやマネジメントにも取り組んでほしいと思っています。
いい意味でResilyはそこが固まりきっていないので、プロダクトはもちろん組織やチームをデザインしていってほしいですね。まだまだスタートアップフェーズなのでやることはたくさんあるのですが、その一方で、Resilyにはマーケティングやブランディングに関するデザイナーの方は既にいるので、分野としてプロダクトデザインに集中できる環境はあると思います。

そしてなにより、スタートアップという企業体やスタイル(何が正解かわからない中探していく)を一緒に楽しめる方が向いていると思います。頭を使って正解を探さないといけないというのは安定した大企業で求められるものとは全く異なる事であり、チャレンジング且つ数年後振り返った時に大きな成長に繋がっていると思います。

いかがでしたでしょうか?
Resilyがデザインにかける想いが少しでも伝われば幸いです。裁量を持ってデザインに取り組みたい方、組織開発やチーム作りに興味がある方、記事を読んで頂き少しでも気になった方はお気軽にお話ししましょう!
お待ちしております!

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Resily株式会社は、「みんなが挑戦に躍動する世界」をビジョンに掲げ、2017年8月に設立。 クラウドOKRツール「Resily」の開発と提供を行っています。 多くの方は、仕事を一種の"義務"のように感じたご経験があると思います。 我々Resilyは、組織で働く全ての人が共通の目標を目指しワクワクしながら働く事ができる仕組みを提供し、それらを通じてミドルマネジメントや人材育成を強固にしていく事で、多くの企業がビジョンやミッションを達成する事に注力できるように支援を行うHRテック企業です。 今後は、1on1やタレントマネジメント機能など組織マネジメントクラウドツールを目指していく事で、目標管理だけではなくマネジメントや評価等の仕組みを変革していく事で価値を届けていきます。 導入社数も順調に増加しており、設立2年で5億円の調達を行いました。 直近ではセミナー等の活動も精力的に行っており、ご好評頂いております。 ▼CEO堀江が語る会社紹介動画 https://youtu.be/v-YiCdDR110
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