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こんにちは!PRチームの伊藤です。
早いもので、2018年も残すところあと2週間ですね。
当社にとってこの1年は、マザーズ上場やグループ会社が増えるなど、まさに転機の連続であった1年間でした。
そんな目まぐるしい変化を重ねたGA。来年のさらなる成長に向け、この度、当社初の社内弁護士を迎え入れました。30歳という若さながら豊富な経験を持つ古澤賢太郎クリストフ弁護士に、法律事務所からテックベンチャーへジョインした理由に迫ります。
【Profile】
古澤 賢太郎 クリストフ
2007年3月 筑波大学附属高等学校卒業
2011年3月 慶應義塾大学法学部法律学科卒業
2011年9月 ポールヘイスティングス法律事務所(リサーチャー)
2013年3月 慶應義塾大学大学院法務研究科修了
2013年8月 金川国際法律事務所(パラリーガル)
2016年9月 司法試験合格
2017年12月 最高裁判所司法研修所終了、第一東京弁護士会に弁護士登録
2018年1月 都内の法律事務所にて執務
2018年10月 株式会社GA technologiesに社内弁護士として入社
ー古澤さん、本日は宜しくお願いいたします!
宜しくお願いいたします。
巨額なTOBをわずか2か月で。培ってきた、幅広い知識とスピード感。
ー古澤さんは、つい先日まで都内の法律事務所に勤務されていたそうですが、具体的にどんなお仕事をされていたんですか?
一般的な企業法務はもちろん、TOB(株式公開買い付け)、不動産証券化、訴訟、国際案件、芸能系など、幅広い案件に従事しておりました。
ー数々のご経験の中で、一番印象的な案件はどんなものがありますか?
ここ最近でいうと、私が事務所を去る前、日本を代表する通信会社のTOBの第三者委員会補佐を担当しました。取引額が数千億と非常に規模の大きい取引でしたので、その分ゆっくりできるようなイメージを持ちますが、真逆でしたね。大規模だからといって期間が長いとは限らないのが我々の仕事の特徴で、例えばこの案件は全工程を通してわずか2か月で終わる、まるで突貫工事のようなスピード感でした。
ーそんな短期間で巨額の資本が動くことが当たり前にあるんですね…。古澤さんにとって、弁護士の仕事におけるやりがいとは、なんでしょう?
弁護士は、「一般的に思われているイメージ」と「リアルの仕事内容」とのギャップが非常に激しい仕事だと思います。よくテレビや映画で見るような、弁護士が法廷で派手に相手を言い負かすシーン。その手の仕事は、ほとんど無いですね。法廷におけるマナーにも反しているので(笑)。1日のほとんどの時間は、PC画面とのにらめっこだったり、細かい文字の裁判例を読んだりと、結構根気と体力のいる作業なんです。でも私にはそれが苦ではないんです。私たち弁護士が細部にまで目を凝らして、どんな小さなエラーも見つけ出す。そして私たちは必ず最後に、契約書や意見書といった「作品」を残します。とても地味な仕事かもしれません、ですが依頼者のためには必要不可欠な仕事なのです。大切な取引の「最後の関門」を担う我々弁護士の任務の重大さに、私は常にやりがいを感じています。
11歳で弁護士への道を決意。幼心で「法」と共に生きることを決めた経緯とは。
ー古澤さんが、法の道に進もうと思われたのはいつでしたか?
弁護士になりたいと考え始めたのは、小学5年生の時でした。元々、正義感は人一倍強かったようで、幼い頃からそんなエピソードが色々ありました。自分では覚えていませんが、幼稚園生の時、同じクラスに自閉症の子がいたそうです。周りの子供たちと意思疎通が上手く取れなくて、仲間外れにされがちだったその子を、僕はいつも遊びに誘っていたそうで。物心ついてからその話を聞いて、昔から「弱きを守る」という、勧善懲悪に近い考え方は自分の中にあり続けていたんだな、と実感しましたね。
ーそんなに幼い頃から「勧善懲悪」という考えを明白に持たれていたんですね。
子供の頃って、先ほどお話ししたような「ドラマとかでよく見る弁護士のイメージ」に、まさに強く影響されるものなんですよね。どちらが善でどちらが悪か、はっきり決めることが正しい。そう信じていました。
ーその頃と、弁護士になられた今の古澤さんの中にある「勧善懲悪」に対する考え方の違いは、なんですか?
小さい頃は、白黒つけることが正解だと思っていたけれど、どんな物事も「勧善懲悪」という結果になるとは限らない。寧ろ、白黒はっきりできるケースの方が、よっぽど稀有だということを知りました。現実の弁護士の役目は、当事者が納得できるプロセスを描き、それに沿って話を進め、内容面でも互いにとってのWIN-WINの関係を作ることです。最後、当事者が穏やかな気持ちで部屋を出ていく、という結果を作ること。そのために、「ペン」と「口」を使って当事者にご納得いただくことができる職業が「弁護士」なんだと思っています。とはいえ、人間誰しもが本質的に感じている「これはおかしいだろう」という感情の部分は大事にすべきであると思っています。それがないと、冷徹な法律家ですよね。。。
入社の決定打は、「優秀なリーガルチーム」の存在
ー古澤さんは、GAにはリファラル採用で入社されたとお聞きしました。「いつかインハウスローヤー(社内弁護士)になる」という青写真は、古澤さんご自身の中にはあったんですか?
正直、全くありませんでした。当時執務していた法律事務所は早々に辞めることを決めていましたが、今すぐに「法律事務所で働く」という環境を変えようと思っていたわけではなくて。GAからリファラルの話を頂くまでは、インハウスローヤーという発想自体、1ミリもありませんでしたね(笑)
ーそんな古澤さんがGAに入社を決めた一番の理由は、なんでしたか?
「人」や会社としての「勢い」に惹かれ、共感したという理由はもちろんですが、私が最も感動し入社の決め手となったのは、リーガルチームの皆さんの存在です。彼らには本当に頭が上がりません。
ーGAのリーガルチームとは、どんなチームなんですか?
これは企業法務だけでなく全ての仕事に言えることですが、私が1つの組織を創る上で一番大事だと考えていることがあります。それは「全員が見ているページ、向いている方向、共有している感覚が『同じ』であること」です。
例えば、優秀なチームの中にリテラシーが低くて話が通じない人や、和を考えずに突拍子もないことを言い出す人が1人でもいると、一気に話がまとまらなくなります。逆も然りで、チームに1人だけ突出したレベルの専門家がいたら、周りは追いつくために必死で、全員の理解が追いつくのを待っていたら会議は進みません。つまり、1つの目的に向かって取り組むチームでは、「リテラシーのレベル」と「目指す方向」この2つを共有できることが、非常に重要だと思っています。
私がGAに入社を決める前から「うちには優秀なリーガルチームがあるから」という風に伺っていましたが、実際に皆さんとお会いして、非常に安心したのを覚えています。GAのリーガルチームでは「全員が、共通の言語を話すことができる」と。皆さんのご経歴、知識、強い意志、言葉遣い、それらの全てがプロフェッショナリズムに裏打ちされていて、見ているものが全く同じです。
ー法務もインハウスローヤーも、大切なのはチームプレーなんですね。
いくら弁護士が「法務のプロ」だとしても、リーガルの仕事は1人で出来るものではありませんから。どんな企業であろうと、法務的視点がないとか、土台がしっかりしていなければ、そこに弁護士が1人入っても何もできません。だからこそ、こんなに素晴らしいリーガルチームの皆さんと一緒に働けることに、大変ワクワクしています!
ー古澤さん、本日は貴重なお話を誠にありがとうございました!