【10分でわかる】ホラクラシー®|RELATIONS株式会社
私たちRELATIONSが採用する組織運営方法『ホラクラシー』について解説する記事です。 一見、ルールの多いホラクラシーの本丸を噛み砕いて説明します! この記事では下記のことがわかります。 なぜホラクラシーが注目されるのか ...
https://note.relations.net/n/ne089e1b9f477
みなさんこんにちは!RELATIONS広報の広木です。
新型コロナの5類移行を受け、出社頻度を元に戻す会社もある一方、一定、リモートワークが定着した会社も多いのではないでしょうか。
オンライン業務はメリットも大きいですが、やはりコミュニケーションの希薄化、組織エンゲージメントの低下は懸念されるポイントですよね。
リモートワークを採用しているRELATIONSでも、チーム感を感じられない、組織への貢献実感を感じる場面が少ない、といった課題がありました。
そのような課題を解消するために立ち上がったのが、「RE:FUN(リファン)ロール」という役割です。
この記事では、弊社が実践するRE:FUNロールの活動や成果をお届けします。社員の心理的安全性やエンゲージメントを高めるための、何かしらのヒントになれば幸いです。
RE:FUNロールとは一言でいうと「社員を中心に、RELATIONSと関わることへ楽しさ・心地よさを感じてもらう」ロールです。
このRE:FUNロールは、企業文化などを扱うPeople&Cultureというサークル(部署)に属しているロールです。
■ パーパス(存在目的)
さまざまな実験を通じ、社内外からFUN&FANな状態になる
■ アカウンタビリティ(責務)
ファンな場・仕組みを提供している
ファンにするための施策であれば、どんなことでも大歓迎!
(ちなみにファンという意味には愛好家という「FAN」と、楽しいという「FUN」の2つの意味ががかかっています。)
※ 弊社はホラクラシーの組織運用形態を採用しています。上記の詳しい用語解説はこちらの記事に記載しています。
RELATIONSはコスト改善・組織活性化のコンサルティングを事業として提供しており、社員のほとんどがコンサルタントです。出張が多いことに加え、遠隔地居住制度を利用しているメンバーも複数いるため、社員が全国に散らばっている状況。
月1回のオフライン全社会議や、年3回の全社合宿はあるものの、それ以外では社員同士で顔を合わせる機会が少なく、気軽に対面でのコミュニケーションがなかなか取りにくいのです。
ロール隊長である私としては、せっかくRELATIONSに属しているからには、社員が会社に所属することの心地よさ、楽しさを感じてほしいという想いがありました。
会社に帰ってくることでホーム感・ワクワク感を社員が感じられると、社内から英気を養うことができ、より自身の業務に集中できる環境が出来る。その積み重ねで、社員が自社のファンとなる。さらには、そのワクワク感が、顧客支援や弊社イベントへの参加などを通じて社外にも伝わると、RELATIONSのファンの輪がどんどん広がっていくのではないか、という希望を持ち発足しました。
一般的に、事業のプライオリティが優先されるため、企業文化をつくる施策は、社内から少し敬遠されがちなことも多いのではないでしょうか。
しかし!! RELATIONSではなんと、全社員の約1/3である12名がロールメンバーとして活動しています!
ポイントは、「コアメンバーじゃなくてもいいので関与する人数を増やすこと」。(ロール内では「軍拡戦略」と呼んでいます(笑))ロールに関わる社員が増えれば、文化は浸透しやすくなり、ロールの社内影響度は自然と高まります。
業務が忙しくても、「楽しそうだからメンバーになってみようかな!」と気軽にアサインできる空気感を運営でつくるようにしています。一時的なアサイン、一つのプロジェクトのみ関わることもOK。2週間に1度定例会議への参加も任意です。
例えば、現在動いている8つのプロジェクトのうち、12人中、1つのプロジェクトのみ担当しているのが4人、2つ以上担当しているのが4人。残りの4人は担当をもっていませんが、社内周知などで協力してもらっています。
ロールの一部だけでも担ってもらうことで、我が事化し、文化づくりの動きに対する興味も増していきます。
大小さまざまな活動を行っていますが、今回は4つピックアップしてご紹介します。
以前はピアボーナスを社員同士で送り合う感謝ツール「HeyTaco」を導入していましたが、数を追うことが目的となり「感謝」が形骸化し、本来伝えるべき想いが届いていないのでは?という課題を感じていました。
そこで、今のRELATIONSに適した称賛文化をつくることを目的にプロジェクトをスタート。
まだまだ継続中ですが、施策としてこんなことを実験しました。
・日報の枠に感謝スタンプとコメントがかける枠を追加し、その日の所感と共に投稿できるようにした
・全社会議が始まる前に、3人1組のチームを組み、「ありがとう」を手書きしたカードを、メンバーに「ありがとう」と直接伝える機会をつくった
・年末に行われた納会にて、メンバーからメンバーへ日々の感謝を綴った感謝状を送った
これらの施策により社内の声としてこんな声がありました。
・感謝を伝えることの大切さがわかった
・RELATIONSに属する充実感を得られた
また、先日受賞したホワイト企業大賞のアンケートでは「今の職場で、一緒に働いている人に感謝している」という項目で10点満点中9.2点という結果にもなりました。
(アンケート40項目中、9.2点は最高点)
2.新入社員の質問コーナー
新入社員の方もリモートワークからスタートするので、社内になかなか馴染みにくいという現状がありました。
そこで、新入社員の方向けに1週間限定でRE:FUNロールが中心となり、気になることを質問する企画を行いました。
実際に体験した新入社員からはこんな声もあり、組織に溶け込みやすくなったようです!
・自分自身に興味を持ってもらえたことが嬉しい
・後に社員同士で話す会話の種にもなり、コミュニケーションがしやすくなった
・RELATIONSの社員がどんな方なのかわかってよかった
・自分自身の内省にもつながり、いろんなヒントが得られた
以前から社員の誕生日には「誕生日おめでとう!」と一文のみ、誕生日の社員へSlack上でコメントをしていたのですが、少し物寂しさも感じていました。
そこで、日頃の感謝やその人の強み、期待などを加えてコメントを投稿することを、RE:FUNとして推奨するようにしました。
普段なかなか言えないこともありますが、誕生日というイベントに絡ませることで発信ハードルも下がります。
また、受け取った側も貢献実感や感謝実感を得ることができたそうです。
RELATIONSはリモートワークが基本的ですが、「リアルの場」をとても大切にしています。
「社内外のファン」を大事にしたいと考えているので、今回社員だけでなく、いろんな方々をお招きし開催しました。
社員の家族との交流や、退職された方とRELATIONS社員の意見交換など、非常に有意義な時間になりました!
RE:FUNロールの活動により、他のロールとの協業やほかの社内活動へ良い影響・良い成果もありました。
RELATIONSには年3回の全社合宿を企画するロールがあるのですが、以前そのロールから「夜のレクリエーションをなにかできないか」という相談をもらいました。
そこで、RE:FUNロールがバトンを受け取り、レクリエーション企画を作成。当日の司会も行いました。
事業や社員に関連したクイズ企画にしたのですが、事業や社員同士の理解が深まり、より心理的安全性が高まったように感じます。
RE:FUNロールの中でポジティブフィードバックについて探求したいと模索していたなか、People & Cultureサークル内でフィードバックの場を提供する別のロールと対話を実施。
双方の視点で意見を交わし、実際に社内で活用できそうな新しいフィードバック施策を発見することができました。
RELATIONSは会議の前に「チェックイン」というものをおこなっています。
チェックインとは、「自分がいま、感じていること」を率直に話し、また相手のそれを受け取ることであり、ホラクラシー組織では、ミーティング開始時のお作法になっています。丁寧にチェックインし、一人ひとりがこの場に向き合い心理的安全性が高まることで、ワークに集中できるという効果があります。
このチェックインをアレンジし、社員が普段の感謝を感じられるよう、サンキューチェックインを実施しました。
※サンキューチェックインとは
・会議の前に、紙とペンを用意し、任意のグループ(3人くらい)を作る
・自分以外のグループメンバーに向けて、紙に「〇〇さん ありがとう」と書く
・「◯◯さん、いつもありがとう」と言葉を添えて紙を渡す
・言われた方は紙を受け取り、「◯◯さん、こちらこそいつもありがとう」と伝える
このおかげで会議に穏やかに入ることができましたし、社員が感謝の意義を理解し、貢献実感を感じることができました。
RELATIONSは自社を「実験場」とも捉えているので、仮説を持ち社内で実験をし、試行錯誤を繰り返していきたいものです。
RE:FUNロールの理想状態としては、パーパスにもあるように「社内外からFUN&FANな状態」になることです。
もう少し掘り下げると、社内外から「RELATIONSと関わることが楽しい」と思ってもらえる状態と考えています。
まだまだそのような状態にはたどり着けておらず、たくさんの課題があります。
具体的には、以下のような課題です。
・サブ的な領域であり、まだまだロールの推進力が乏しい
・社内のファン行動の意義を社員が理解しきれておらず、またロールからも伝えきれていない
・ロール同士の掛け合わせ行動が少なく、RE:FUNロールと協業できていない
・社外の方を巻き込んだファン行動ができていない
・ロールのプロジェクトに乗っかれない人への配慮が足りない
社員にロールの意義が理解されることで、RE:FUNロールが活動するためのハードルが下がります。
そして、ハードルが下がることで社内でいろんな協業が増え、社内の動きが活性化されるのではないかと考えています。
そのためには心理的安全性や感謝・人間関係といった数値の見える化を進め、RE:FUNロールの意義を根気強く伝えていくことが重要だと感じます。
RE:FUNロールが活動に乗っからないメンバーの価値観を認めつつ、ファンな動きをどんどん増やし、「RELATIONSと関わることが楽しい」と関わる人全てに思ってもらえるような、そんな組織をこれからも目指していきたいと思います。
RELATIONSって楽しそう!もっと知りたい!と思った方は、社内ミーティングの体感ツアーにもぜひご参加ください^^