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競技コンテンツもアジャイルに開発?!最高の社内運動会をつくる方法【前編】

はじめまして。RELATIONSの最年長、バックエンドエンジニアの奥宮です。普段は、組織マネジメントツール「Wistant」の開発に携わっています。

今回は、開発の話ではなくて、僕が実行委員長を務めた「社内運動会」についてブログを書きたいと思います。

準備期間は、約半年。RELATIONSでは初の試みで、運動会ってどうやるんだ…? という右も左もわからない状態からのスタートでした。

(まずは学習から。こちらの本も買っちゃいました。)

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でも実施するからには、最高の運動会をつくりたい!みんなが心から楽しめる会にしたい!!と思っていたんですね。

だったら、運動会もアジャイルに開発すればいいじゃないか、という考えに至り、社内運動会をつくるにあたって、「リーンなプロダクト開発」の手法を取り入れてみました。

(弊社運営メディアのSELECKから承諾を得て、画像を転載。)

転載元:要件定義もアジャイル化!「正しいアイデア」の確度を高める、リーンなプロダクト開発

リーンなプロダクト開発とは、アイデアの「確からしさ」の精度を上げるため、本番リリースの前に「アイデア→プロトタイプ→検証→ラーニング」のサイクルを回すという手法です。

これに倣って、競技コンテンツのアイデア出し、プレ運動会での仮説検証、その結果をもとにした選定・準備を実施し、最高の運動会メニューを考えました。

▼プレ運動会の様子をYouTubeにアップしたので、お時間ない方はこれだけでもどうぞ!
https://youtu.be/ixSYU5v-jfY

今回は他社さんの参考にもなるよう、「最高の社内運動会をつくる方法」をブログにまとめたいと思います。ヘルシーな会社さんが増えますように!

「社内運動会」に懸ける想い

ことの始まりは、第2期「チームヘルシー」での、キックオフミーティングでした。

ちなみにチームヘルシーとは、社内の健康を促進するプロジェクトチームで、いろんな部署から集まった7人のメンバーで活動しています。

▼活動の詳細はこのブログに書かれていますので、よければご覧ください!

2年で休職者ゼロを実現!ヘルシーシステム、EAP、健康おやつetc...特に効果の高かった施策を紹介します | RELATIONS広報ブログ
みなさん、ヘルシーですか?こんにちは。RELATIONSで、健康経営の活動を担当している関口です。2019年4月より「働き方改革法」が施行され、健康経営の注目が高まっている昨今。弊社では世の流れ...
https://www.wantedly.com/companies/relations/post_articles/171879


そのSlack専用チャネルでの記念すべき第一声が、「運動会やりたい!」でした(笑)。

というのも、RELATIONSは2017年にミッション・バリューを刷新したのですが、現在もそれに伴った制度変更などの組織変革の真っ只中なんですね。

一方で、組織って縦軸だけでなく、横軸のつながりを豊かにする施策もすごく大事だなと思っていて。

社員同士の食事代を補助する「互知制度」や社内の部活動などもその一部なのですが、全社的に横のつながりでヘルシーに盛り上がるイベントができないかな? と思っていた時に浮かんだのが「運動会!」でした。

ヘルシーな仲間たちもみんなノリ気で賛同してくれたので、実行委員長として、社内運動会プロジェクトを牽引することになりました。

最初に直面したハードル「会場選び」

おそらく、社内運動会の経験がある人には共感いただけると思うのですが、最初のハードルが「会場選び」でした。

以下の要件で探していたのですが、なかなか見つからず…。

・屋内(天候に左右されない)
・30〜40名収容できる広さ
・飲食可(周辺環境含めて)
・運動会目的(綱引き・障害物競走・応援合戦など)での利用が可能
・5月 or 6月の週末
・予算7万以下

特に、料金を安く抑えられる区の体育館だと、3〜6ヶ月前から予約が始まる場所が大半なんですよね。

なので、良さげな体育館を見つけても、すでに埋まってたり、予約キープするための事前振込が必要だったり、予約解禁すぐを狙って電話しても取れなかったり…といった状況でした。

そこで、屋外も候補にいれて再度探してみたところ、いい感じの場所を発見!

▼ここ「多摩川球'S 倶楽部

ソサイチ・フットサルコートなのですが、問い合わせてみたところ、その脇にある「BBQスペース」を運動場として貸していただけることになりました。(7区画のうち、2ヶ所を借りました。)

こちらのサイトより、上図お借りしています。)

ヘルシーメンバーが丁寧な実地調査もしてくれたおかげで、ここであれば諸々の要件が満たせそうなことを確認できました。そして、せっかくなのでランチBBQをすることに!期待高まる。

競技検証のため「プレ運動会」を実施!

場所が決まったところで、いよいよ具体的な競技内容を詰めていきます。

ここでは、

「ユーザテストなくして、リリースなし!」

という方針のもと、競技を試しにやってみるという「プレ運動会」をチームヘルシーで実施することにしました。(ただ昼から飲みたかった、という一説もあります。)

まずは、みんなで「競技種目のアイデア出し」を行いました。いくつかのサイトを参考にして、競技コンテンツをブレストしていきました。

右の種目ブレストのうち、◯をつけた競技を事前にやってみて、「どの競技が盛り上がりそうか」「どんな準備が必要か」「どの競技順でやるとスムーズにいくか」をプレで検証することに。

このプレ運動会は、開催2週間前にあたる「6月1日(土)」に代々木公園で実施しました。その当日の模様をお伝えします。

集合場所に妖精を発見


フラフープ片手に登場(僕ですw)

障害物競争のピンポン玉運び!

障害物競争の一部始終は、ぜひ動画で

https://youtu.be/ixSYU5v-jfY

運動のあとは、やっぱりビールですね

検証結果からの学びと、当日に向けた最終準備

プレ運動会での学びを踏まえて、競技順やルール、場所のセッティングなど、詳細を詰めていきました。

例えば、全体のタイムスケジュールを、当初は以下のように計画していたんですね。

午前(1.5h):競技(3種)
ランチ(1h):バーベキュー
午後(1.5h):競技(3種)

みんなでお昼ご飯食べて、午後もがんばるぞー!ってなるやつを想像していました。

ですが、プレ運動会を実際に同じ時間帯の屋外でやってみた結果、予想以上に暑くてしんどい…!
かつ、参加したメンバーからは「ランチでビール飲んじゃうから、午後の競技はしんどいなー」という意見あり。

ということで、ユーザー(社員)の声を取り入れる形で、午前中にすべての競技を終了し、午後はBBQと歓談という形に変更しました。

また、競技の内容も、プレ運動会を踏まえて改善しました。特にやってよかったのが、動画にもアップした「障害物競争」。プレなしでは気づかなかったであろう有益な知見を得たので、いくつか紹介します。


金の知恵①「粉は、小麦粉より、片栗粉がよい」

これは「アメ玉競争」での金の知恵。「粉の中に紛れたアメ玉を、口だけで探してくわえながら走る」という定番競技ですが、プレで実践してみてわかったのが、

・小麦粉は、口の中でダマになって残る一方、片栗粉はさらっと溶けていく。

・小麦粉はちょっとクリーム色。片栗粉は純白で、より見栄えが良い。

ということで、コスト的には小麦粉の方が安いのですが、クオリティ面で片栗粉に軍配があがりました。

金の知恵②「キャタピラーでは、膝を守れ」

これは「キャタピラー競争」での金の知恵。「筒状にしたダンボールの中に入り、這って前進しながらゴールを目指す」という競技。自分はやったことありませんでしたが、地域によっては定番らしいです。プレで実践してみてわかったのが、

・めちゃ盛り上がる!いい大人が一生懸命キャタピラーやってる姿がシュールで面白いw

・ただ、屋外で地面がでこぼこなので、膝を擦りむいたりアザができたりしてつらい…!

ということで、安全対策が必須だということがわかり、比較検討した結果、一番安価で効果の高い「園芸用の膝パッド(100均で入手可能)」を購入しました。


…以上は、プレ運動会での検証でわかった改善案。でも、これだけでは終わりません。

競技ルールも、チームヘルシーのメンバーに共有しながら、最終調整していきました。


例えば、運動会の定番競技である「綱引き」と「玉入れ」を組み合わせた競技コンテンツ。

大人から子供まで参加できる良コンテンツ!ということで、当初はゲームの公平性を考慮して、ルールをかなり細かく設定していました。ですが、これをチームヘルシー内で説明したところ、「当日みんなルール理解できますかねー…」という意見が。

そうそう、これってプロダクト開発でも、開発側が陥りやすいミスのひとつなんですよね…。そのフィードバックを受けて、シンプルなルールに変更しました。

<BEFORE>(打ち消し線はAFTERで消えたもの)

・綱は20メートル。綱引き人員は各チーム8名。
・綱の両端に各チーム「カゴ役」(玉入れのカゴを背負ったチームメンバー)を配置。
・カゴ役より5メートル後方に玉入れラインを引き、玉入れ要員(残り全メンバー)は予備球を配置。
・両チームの人員配置後、スタートの合図で綱引きを開始。競技時間は1分間。
・どちらかのチームのロープの端(カゴ役)が玉入れラインの3メートルまで近づいたらその時点で綱引き終了。1分間でラインまで達しなかった場合もそこで終了。
・綱引き終了時点から、玉入れスタート。競技時間は1分間。 
・玉入れ要員は、玉入れラインからカゴ役の背中のカゴに球を投げ入れる。
・カゴに入らなかった球は、綱引きの引き役が回収して玉入れラインまで運び、再度使用して良い。
・最終的に、玉入れのカゴに入っている球の多いチームが勝利。

<AFTER>

・綱は20メートル。綱引き人員は各チーム8名。
・綱の両端に各チーム「カゴ役」(玉入れのカゴを背負ったチームメンバー)を配置。
・カゴ役より5メートル後方に玉入れラインを引き、玉入れ要員(残り全メンバー)は予備球を配置。
・(NEW!)両チームの人員配置後、スタートの合図で競技開始。競技時間は1分間。
・(NEW!)綱引き要員は、がんばって綱引き!
・玉入れ要員は、玉入れラインからカゴ役の背中のカゴに球を投げ入れる。
・最終的に、玉入れのカゴに入っている球の多いチームが勝利。

そんなこんなで、チームヘルシーが作り上げた、

「究極の社内運動会メニュー」がこちら!!

これであとは、本番を楽しむだけです!!!

いよいよ、運動会当日、、、?!

大人も子供もわいわい楽しんで、大成功!!!

といきたかったのですが、、、

「雨天のため中止」に…!(泣) 

正しくは「順延」ですが、場所の都合上、秋まで持ち越しとなります。

ですが、合言葉「ピンチはチャンス!」ということで、秋の運動会に向けて、さらなるブラッシュアップをしていこうと決意した次第です。

そのため、このブログも【前編】とさせていただきました。運動会本番の様子は、また【後編】として書きたいと思います。

さらなる仮説検証を重ねていきますので、ぜひ後編をお楽しみに!!(続)

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