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社会復帰を諦めた40歳2児の母である私が、SNSベンチャーのトップセールスとして笑顔を取り戻した話
「子供も生まれたし、もう会社員にはなれないかな...」
きっとそう考えているママさんたちが、世の中には無数に存在していることでしょう。それはこれまでの社会や日本の歴史が織りなしてきた"常識"であり、現代社会においては通用しない概念だと、SAKIYOMIは考えています。
今回インタビューした伍用さんも、SAKIYOMIと出会うまではその常識の中で生きてきたママの1人でした。しかし今はSAKIYOMIのフルリモート環境の中で働き、2023年にはMVPを受賞するという実績を残しています。
なぜリモート環境でも活躍できるのか。子育てと両立して成果を残せる理由とは。今回は伍用さんにインタビューをすることで、伍用さんのこれまでの壮絶な葛藤と、女性活躍を推進するSAKIYOMIの取り組みとをご紹介いたします。
伍用奈々 / インサイドセールスMgr・フィールドセールス
短大を卒業後、老舗の和菓子屋での販売職を経て、求人営業職に転職。出産を機に退職し、専業主婦を3年。ヤクルトレディとして社会復帰を果たすも、2子の妊娠を機に退職。求人営業職にアルバイトとして復職したのちに2023年1月SAKIYOMI入社。現在はリモート環境でインサイドセールス・フィールドセールスに従事。
出産を機に退職。社会から隔離された3年間。
ーーこれまでのご経歴を教えてください!
短大卒業後に就いた仕事で営業職に興味を持ち、「自分のスキルを試したい」と広告代理店に転職。そこで結婚しましたが、妊娠のタイミングで「営業の仕事は負担が多い」と促され、2年で退職しました。その後は3年間専業主婦をしていましたが、託児所があったヤクルトに転職。
子どもの保育園入園が決まり転職活動をしましたが、内定をもらったその日に2人目の妊娠がわかり、内定取り消しに…。出産後に前の会社に戻って、その4年後にSAKIYOMIに出会いました。SAKIYOMIに入社してからは1年ほどです。今年で41歳になります。
ーー1人目を妊娠したときにまず一度お仕事を休まれているんですね。営業職を続けるのは厳しかったのでしょうか?
営業は外回りで歩くことが多く、ヒールを履くなどもあるので…。それでも私はやれることはあると勝手に思ってたんですが、会社からは妊娠トラブル(切迫流産)もあった中だったので、「そんな状況の中、外回りの営業の仕事は厳しいだろう」と退職を促されました。
しっかり休んでまた戻ってきたらいいという配慮だったんだと思います。だから「そんなものなのか」と受け入れるしかありませんでした。
ーー出産から3年で社会復帰をしたのには、何かきっかけがあったのでしょうか?
出産後に元同僚や先輩たちと話す機会があり、自分に子ども以外の引き出しがないことに気づいたんです。子どものことしか話せなくて、自分の中にはテレビやSNSの情報以外何もないって…。「子どもは成長しているのに自分が成長していない」と感じたので、これではいけない!と外に出る決心がつき、営業職に戻ろうと思いました。
ーーなぜヤクルトへの転職を決めたんでしょうか?
転職活動の中で「子どもの迎えが発生する”14時までの仕事”に営業職は含まれていない」ことに気がついたんです。そんな私に求人媒体が勧めてくるのは、オフィスに託児所がついているヤクルトだけ。「もうこれしかない」と思ったので、一度やってみることにしました。
ーーその後、また転職活動をしようと思ったのはなぜですか?
子どもが保育園に入れることになったので、自分の時間が増えるこのタイミングで改めて転職しようと。そうしたら、化粧品会社から内定をもらうことができました。結局その会社に転職することはなかったんですけどね...。
私はもう”私”ではない。2人目妊娠で気がついた社会復帰の不可能性。
ーーえ?なにかあったんですか!?
内定をもらった日に2人目の妊娠がわかり、内定取り消しになってしまいました。入社面接で「(子ども)2人目考えてますか?」「何時まで働けますか?」「(夫の仕事の都合などで)転勤の可能性はありますか?」そして「残業の場合、お子さんのお迎えに行ける方が周りにいますか?」と聞かれていたので、薄々は感じていましたが...。
ーー内定取り消しの連絡を受けて、どう思われましたか?
もう私には社会復帰自体が無理なんじゃないかと思いました。年齢もあるし、もう諦めるべきなのかと。絶望というよりは、割り切ったような感覚でした。社会から「私=母親」というラベリングをされているんだと実感しました。〇〇ちゃんのママ、〇〇の奥さんであって、私個人はそこにいないんだなと。
ーーそう感じていらっしゃる中で二人目を出産されて、その4か月目に元の会社に戻ったんですね。
妊娠中に前の会社でテレアポをしていて、出産後にはそのままその会社の営業職に復帰したんです。戻ってきていいと言ってもらえたので。でも、戻って1週間経たずに上の子が病気で長期入院する事になってしまって、すぐに休職しなければいけなくなりました。
ーーせっかく復帰したのにすぐ休職…大変でしたね…。
主人は仕事でほとんどいなかったですし、下の子の世話もあって、本当に毎日必死でした。
でも、自分がやるしかない。周りの人にひたすら「すみません」と謝り、自責の念に駆られながら、仕事に本格復帰するまでの1か月を過ごしました。
ーー復帰後の仕事はどうでしたか?
アルバイト契約だったので、実績や数字を残したとしても時給に反映されることはなく、目標数値もなかったので実質”責任がない状態”でした。お願いして目標数字をつけましたがそれでも表彰、賞レースからは対象外。賞賛される場もなく成果が感じられない状態でした。
会社からは「家庭を2割にしてはじめて正社員に戻れるんだ」と。だから私の立場では意見は言えない、しょうがないと捉えるしかない、と思い込もうとしていました。しかしそんな状況がつらく感じるようになり、先のことを考えているときに仕事の関係で頻繁にやり取りしていた方からSAKIYOMIを紹介されたんです。
SAKIYOMIはフラットな環境だからこそ、私を私として扱ってくれる。
ーーそれがSAKIYOMIの面談を受けるきっかけなんですね。
SAKIYOMIの面接を受けてみて、とても驚きました。これまでは配偶や働ける時間など型が決まってることを確認されるばかりだったのに、「これまでどんなことをしてきたの?」「これからは何をしたいの?」と、母親として、奥さんとしての私ではなく、「私」のことをたくさん聞いてくれたんです。こんなことを聞かれるのが久しぶりで、とても楽しかったのを覚えています。
社長面談も驚きました。社長自ら「会社として私にどんな価値を感じているか」「一緒に挑戦できそうなことや私への期待」「私の人生にとってこの選択が良いのかどうか」と、先を見据えた上でのご自身の葛藤を語ってくださり、そして私の人生まで考えてくださったんです。
でも実は、この面談の前に私の決意は固まっていました。この会社なら自分のやりたいことが叶えられる。だから主人と上の娘に時間を取ってもらって「私は今まで母親として家族を支えることに徹してきた。でも今回は家族の協力が必要だから応援してほしい」と伝えました。
ーーそして入社されたんですね。SAKIYOMIではどんな仕事をされていますか?
最初はエキスパート(業務委託)として、インサイドセールス(以下、IS)でコールをしていました。その後はパートナーとなり、現在はISとフィールドセールス(以下、FS)を担当しています。ISのマネージャーとして、未経験ながらマネジメントにも携わっています。
ーーフルリモートで働いていらっしゃいますよね?働きにくさはありませんか?
個々の仕事が可視化されているので他の人の営業状況なども知ることができますし、コミュニケーションを取る機会も多く、特に困ったことはありませんでした。最初は経験のないことばかりで大変でしたが、誰もがフラットな関係性で「歴が浅いから」「まだ成果を出してないから」など関係なく意見できるので、リモートなのにオフィスで働いているかのような環境です。
ーーリモートなのにオフィスで働いている。面白い環境ですね。
そうなんです。最初は相手のことが見えづらく、苦労することも多くありました。わからないことがあっても「相手は忙しいだろうから」と遠慮して、自分で調べて時間を無駄にして。
しかし、Virtual Office(以下、VO)のおかげでそれも乗り越えることができました。いつも誰かが入室していて、気軽にコミュニケーションが取れる場を用意してくれているのは本当にありがたいです。また、普段連絡を取り合うSlackでも、仕事のことはもちろん、雑談もOKですし、スタンプでリアクションを送りあったりもしています。
リモートでも安心して働けるのは、家族起点で考える文化があるから。
ーーリモートだからこその利点は何かありますか?
子どもの体調を優先しながら働けることは非常に助かっています。これまでは「会社に迷惑をかけてしまうんじゃないか?」と、休むことに躊躇することもありましたが、SAKIYOMIは家族あっての仕事と、根本の考えが違うので遠慮せずに相談ができるんです。
例えば、私が仕事に集中しすぎて延長保育をかけたとき「仕事に一生懸命なのは素晴らしいけど、もしかしたら延長する前にできたことがあったかもしれないね」と一緒に考えてくれて、「何て会社だ!」と思いました。みなさんが家族起点で考えてくれる風土があるのも、私がSAKIYOMIのことを好きな理由の1つですね。
ーー子育て中のママでも安心して働ける場所なんですね!
本当にそう思います。子どもが小さいと土日に出勤や総会の予定を入れにくいんですが、面談のときに「オンライン参加でもいいんで大丈夫ですよ」って。これまで「ママの気持ちはママしかわからない」と勝手に思っていましたが、独身・学生も多いSAKIYOMIではみんなが一緒に考えてくれるんです。困った時こそ広い視野でしっかりコミュニケーションをとって、最後まで一緒に向き合ってくれるのが素敵だなと。
ーー働いてみて、ご自身の中で何か変化はありましたか?
枠組みに囚われなくなりました。これまでは「自分はここまでしかできない」と枠を決めつけていたように思います。今は葛藤を持ちながらも「不可能かもしれない」「でもやってみたいから失敗を怖がらない」と考えられるようになり、毎日何かに挑戦できています。それも、サポートしてくれる仲間がいることで安心感を持てているんじゃないかなと。
また、自分のやりたいことを堂々とみんなに言えるようになったのは大きい変化だと捉えています。以前は「自分の意見を伝えるのは恥ずかしいことだ」と思っていたんです。みんなが同じように、協調性を持っていることが大切だと教わってきましたし、大半の会社もそういう構造になっていると思っていて。
でもSAKIYOMIの場合は違っていて、以前「家でお母さんの笑顔が増えて、家族もみんな笑顔でいたら、世界は平和になって戦争もなくなるんじゃないか」という話をしたんです。そのとき、こんな話を笑わずに「本当にそうだね」って聞いてもらえたんです。
ーーまっすぐ話を聞いてくれる仲間がいる環境なんですね。
どんなことも恥ずかしげなく言える場所だからこそ、感謝や賞賛も言葉にして相手に伝え合うことができているんだと思います。水は汚い汚いと言っていたら汚くなる、花にかわいいかわいいと言っていたらかわいくなると言いますが、本当にその通り。言われ続けたらそう育つんだなと。
誰もがキャリアを諦めず、ママたちが笑顔で働ける環境を作りたい。
ーーそんな環境が実現しているのは、なぜだと思いますか?
フラットな関係性があってこそ実現しているのだと思います。そうなった要素のひとつとして、社長や幹部の方が会社で行っていることを生放送(生配信)として常に発信していることが大きいと思います。
「社長自身に業務委託メンバーが直談判する」「誰かやらないかと雇用形態関係なく声をかける」など、そんな発信が多い会社はあまりないのではないでしょうか。経営陣がそんな姿を見せるから、影響力は非常に強いと思います。幹部が社員みんなに伝える「挑戦しよう」が、目に見えてわかるんです。これはトップが会社や社員みんなを信頼してるからこそできることだと思います。
ーー経営陣が枠組みにとらわれず、想いを言葉にするからこそ、社員みんなに伝播しているんですね…!
私の場合、これが家庭にも伝播したんです!私が遠慮なく気持ちを言葉にするようになったことでこれが主人も伝播して「お前が頑張ってるから俺も」「俺が働けているのは、お前が家族を見てくれてるからだな」と言ってくれるようになったんです。お互いそうやって言い合っているのを見て、子どもたちは「ママたち、仲いいよね」と言ってくれます。
ーー家族にまで大きな変化が生まれたんですね!
おかげで、今までは仕事を理由に家を空ける事など、私の選択肢になかったのですが、私から家族にお願いをするようになりました。すると、家族が応援してくれるようになりました。「大変そうだけど楽しそうだしいい会社だね、頑張って」って。
これまでの仕事では、「仕事が家庭に影響が出ないように」と、私自身思っていましたし、心配をしてくれていた家族が、今ではたくさんの応援をしてくれるようになりました!それは私が家でSAKIYOMIの話をたくさんしているから理解をしてもらえるようになったんだと思います。それくらい楽しく働くことができています!
ーー奈々さんはこれからどんなことに挑戦していきたいですか?
私のようなキャリアを諦めかけているママが営業職に戻れる環境を作りたいです。ママが笑ってる家庭が増えたら最高だと思うんです。子どももみんなお母さんには笑っていてほしいと思ってる。だから、そういう家庭を増やしていきたいです。SAKIYOMIでママのセールスチームみたいなのを作って、「キラキラしてるよね、ここで働いてる人って。なんで?」と言われたいですね。
更には子どもたちが生きていく世界もキラキラしてるものにしたいんです。だから「これは不可能」ということを世の中にできるだけ残したくない。私は「結婚を考えてるんですけど、営業の仕事できますか?」と相談を受けたとき、自分が嫌だった「頼れる人はいる?」「ご実家近い?」ということを返してしまっていました。だからこそ、こう言わなくていい世の中にしたいです。やりたいことをみんなが本当にやり抜き通せるような世の中にしたい。
だからまずはSAKIYOMI自身がそれを体現していく、そして世の中にどんどん発信、拡散できればそういう会社が増えていくんじゃないでしょうか。
ーーどんな人がSAKIYOMIで活躍できると思いますか?またどんな人と一緒に働きたいですか?
インプットは常にしていかないといけない、ただ教育環境が整っているわけではないので情報を自分で拾ってきて勉強していく必要があります。だからSlackを自分で見に行く、そしてアウトプットして、みんなの意見をしっかり聞いた上ですぐに実行してみるといったサイクルを迅速に回す力は必要かもしれません。
だからこそ、壁を作らず意見を言ってくれる人を求めています。ぶつかり合いによってより良いものができるので、フラットに意見を言ってくれる方。SAKIYOMIではコミュニケーションを取る機会がとても多いので、逆に壁を作らずに話せる人ならどなたでも大丈夫ではないでしょうか!