わたしたちクェスタ株式会社は建設業許可を持つスタートアップ企業であり、大規模建設作業現場向けにデジタルサイネージを提案するベンダー集団です。日々、IoT技術を利用したシステム・サービス開発で建設現場におけるDX化に挑戦しています。
今回は、法人営業部門の兼子さんにインタビューを実施。クェスタに興味を持ったきっかけや営業職の魅力、仕事のやりがいなどを語ってもらいました。
【プロフィール】
兼子 みさと(かねこ みさと):2021年4月、クェスタ株式会社に新卒入社。法人営業部門所属。建設業界が抱える社会問題の解決に尽力したいという想いで入社した1年目は、代理店を介した営業活動に従事。2年目の現在は、ゼネコン本社に対する自社サービスの提案営業活動に携わっている。
事業コンセプトと唯一無二のサービスに魅力を感じ、クェスタへの入社を決意
――入社の決め手を教えてください。
建設業界で自分の力を発揮したいと考えたことが一番の理由です。就職活動を始めた時期に、日本全体で建築物老朽化への対応が遅れているという時事ニュースをたまたま目にする機会があり、“社会問題の解決に取り組みたい、建設業界の役に立ちたい”という想いが湧いてきたんです。
そのなかでクェスタを志望したのは、企業理念や事業コンセプトに魅力を感じたからです。
当社と同じような建設現場向けモニターを扱う企業は複数ありますが、その多くが既存の商業利用モニターを建設現場向けにアレンジしたビジネスモデルを展開しています。
一方、クェスタは日本で唯一「建設現場向け」を想定したモニターを開発しており、建設現場の課題解決にフォーカスした事業展開をしている点に心を惹かれました。
建設関連業界には珍しくクラウドファンディングを導入したりなど、“新しい事柄への挑戦意欲と熱意がある会社だ”と感じた点も、入社を決めた理由の1つです。
――兼子さんのこれまでの業務内容について教えてください。
入社1年目は代理店担当として、代理店マネジメントを行っていました。既存代理店からの受注情報をもとに、社内調整を行う業務です。2~3社の代理店を担当し、各代理店と目的や目標を共有しながら、実現に向けた戦略を一緒に検討する活動がメインでした。
特に1年目は右も左もわからない状態でしたので、伴走してくれる代理店の方々の存在はありがたかったですね。
入社2年目になり、現在はゼネコン本社への営業を担当しています。当社全体の方針として、これまでは建設現場ごとの受注業務がメインだったのですが、今後はゼネコン本社への営業活動を強化していこうという流れにシフトしてきています。
その背景には、昨今のコロナ禍によりゼネコン各社でDX推進部が立ち上がるなど、建設業界全体でデジタル化を進める動きが高まっていることが影響しています。
ゼネコン本社開拓をメインで行うことは、責任感も大きくやりがいがありますね。「本社経由の販路拡大のしくみを構築すること」を目標に、日々尽力しています。
営業活動における悩みは社内で解決。互いの知見を共有できる風土が魅力
――営業活動はどのように進めているのですか?
現在の法人営業業務では、テレアポなどはほとんどなく、現場からの紹介や既存の関係をベースにしたお付き合いが主体です。
実は、当社代表のこだわりでもあるのですが、先方の役員に“手紙”であいさつやお礼を伝えるように心がけており、実際に手紙からお取引につながったお客様もいらっしゃるんです。扱っている商材はデジタルですが、日々の営業活動ではアナログさも大切にしていますね。
お客様からは、「ポスターの貼り替え作業にかかる時間を削減したい」「DX推進の材料としてモニターを導入したいが、本社だけでなく現場にもメリットのある方法を実現したい」などといった課題感を伺うことがよくあります。
そうした課題に対し、当社のモニターを活用いただくことで、生産性向上や業務効率化に寄与できる点を伝えるよう意識しています。
――デジタルサイネージなど最新の機器を商材とするにあたり、難しさを感じたことはありませんでしたか?
最初はとても難しかったです。
デジタルの知識が充分にない状態で入社したため、当初は聞き慣れない用語も多々ありました。ただ、知識量の少なさが、逆に現場の方々と同じ目線で考えられるきっかけとなったんです。
さらに、日常の営業活動を通して、自身の課題や勉強すべき事柄も明確になってきました。分からないことは社内の先輩に教えてもらいながら習得していますね。
――営業担当内で勉強会や共有会などの機会もあるのですか?
はい。社内で商材や技術に関する勉強会もありますし、互いの知見を共有する風土も整っていると感じます。
先日は同僚の営業社員が勉強会を企画し、開催してくれたのですが、先輩社員含め全員が参加する機会となりました。
特定の誰かがリードするという雰囲気ではなく、自分が必要だと思ったら自ら場をつくることができる。そんな風通しの良さも、クェスタに入社して良かったと感じるポイントですね。
――これまでの業務のなかで、一番成長を感じたポイントは?
本社への営業活動を始めた当初は、どうしてもお客様の顔色を伺ってしまう部分があったのですが、現在は以前よりも自信を持って提案することができるようになったと感じます。
きっかけは上司からの一言でした。「営業職は自分が100%でいいんだよ」という声をかけてもらったことで、営業として何を大事にすべきかということに気づいたんです。もちろん、まだまだ勉強中ではあるのですが、意識や心がけ次第で結果が表れるということを痛感しながら日々の業務に臨んでいます。
建設現場のDX化と生産性向上に貢献できることが、クェスタの仕事のやりがい
――クェスタの仕事の魅力は?
お客様の課題や要望に対し、ワンストップで応えられる点が当社の魅力だと感じます。その理由は、ソフトとハードの両方に対応できる技術があること。そして、企画から設置、アフターフォローまですべて当社内で完結させられる仕組みがあるからです。
現場のお客様からも、当社の対応スピードの速さや丁寧なフォローを評価いただくことが多く、継続的な関係構築につながっていると感じています。
――建設業界を取り巻く環境を考慮した際に、自社に追い風となっていると感じる事柄はありますか?
大きく2つあると考えています。
1つ目が、先ほどお話したDX化の推進により、建設現場でもデジタル化に対する需要が高まっている点です。
2つ目が、働き方改革の浸透です。長時間労働や人材不足が叫ばれる建設業界ですが、2024年4月よりほかの企業と同様、時間外労働の上限規制が適用されることになります。そのようななかで、ゼネコン本社としても現場の生産性を高めるための施策を検討する機運が高まっており、当社が提供するモニターや付帯技術へのニーズがますます高まるのではないでしょうか。
――クェスタの営業職として獲得できる経験やスキルは?
プレゼンテーションスキルやアフターフォローのスキルは、日々の営業活動を通して身に付けることができる要素だと思います。
また、ゼネコン本社、建設現場、代理店など、関わるお客様が多岐にわたるため、さまざまなポジション・価値観の方と信頼関係を構築する力も鍛えられますし、新たな視点や学びを得られる機会も多いですね。
――兼子さんとして、今後どのような方と一緒に仕事をしたいですか?
前向きに取り組める方、熱意を持った方と一緒に働きたいですね。最近は当社の製品や技術に対する専門知識がなくても入社される方が増えている印象です。クェスタのサービスはまだまだ世の中に浸透しきれていないと感じますので、より多くのお客様にサービスを届けたいというマインドで入社していただければ嬉しいです。
当社のVALUEとして「既存概念に捉われず、常に新しいことにチャレンジすること」が掲げられていますが、挑戦という観点では、もっと取り組めることがあると考えています。会社としても新規市場の開拓を目指し、新たな営業チームを立ち上げたばかりです。
私自身も営業職としてお客様のお役に立てる活動を続けながら、さらに会社への貢献を意識した行動をしていきたいですし、今後入社される方々とも一緒にさまざまな事柄に挑戦していきたいですね。