プレミアグループでは多様な人財が能力を十分に発揮し活躍できる環境を創出することを目指し、様々な取り組みを行っています。その一環として、社員が妊娠・出産・育児などのライフイベントを迎えても、安心して仕事に取り組むことができるよう、様々な制度や情報をまとめた『産休・育休ガイドブック』を作成し社内向けに公開いたしました。
今回は社内で女性活躍推進の活動に取り組む河内が、本ガイドブックを企画した早川に作成背景や公開への想いについてインタビューしました。
メンバーに安心して戻ってきてほしい。純粋な想いをきっかけに作成。
河内:早川さんと言えば、2022年10月に「産後パパ育休(出生時育児休業)」が施行された直後に、育児休業を取得されていましたね。ご自身のライフイベントもガイドブック作成のきっかけになりましたか?
早川:そうですね、昨年10月に娘が生まれ、新制度の育休を社内第1号で取得したことも大きなきっかけです。また、当時在籍していた部署のミッションが社内の組織開発や人事制度の構築だったのですが、昨年は特に産休・育休を取得するメンバーが多く、安心して戻ってきてもらうためにできることはないかと模索していました。そんな折、他社の「産休・育休ガイドブック」の作成事例を拝見し、これはぜひ当社でも取り入れたいと思い上司に提案しました。
河内:先ほど早川さんも仰っていましたが、当社も従業者数が700名を超え、ライフイベントを迎える社員もこの数年で一気に増えました。作成に携わったメンバーの一人も、現在は育休取得中ですよね。
早川:そうなんです。ちょうど部内のメンバーが産休・育休の取得を予定していたので、“いまの自分の目線で必要だと思う情報を盛り込んで作成してほしい”とお願いしました。
内容としては、妊娠が分かってから、出産・育児・仕事復帰までに必要な手続きや活用できる制度をまとめたものになります。妊娠した本人だけでなく、パートナーの妊娠が分かった際や、メンバーから妊娠の報告を受けた際の対応なども記載しています。
河内:私も内容を拝見しましたが、制度について大まかに理解していたものの、「復職までの対応」については初めて知ることも多く参考になりました。当社の育休後の復帰率は約87%と高い数字ですが、まだ事例が多いとは言えず、復帰後のイメージを持ちづらく不安に感じる方は少なくないかと思います。
早川:そうですね。今回のガイドブックでは、特に復帰後に活用できる働き方の制度、保活(子どもを保育園に入れるための活動)などについても丁寧にまとめています。
実際、私と妻も産休取得前から「無事に保育園に入れられるだろうか」「どのタイミングで復帰するのがベストなのか」など不安を抱いていましたし、育休中は全てが子どものペースになるので、「生まれてからゆっくり考えよう」というのも簡単ではありません。そのため、出産前の動ける期間に少しでも見通しを立てて準備ができれば、復帰に対する不安を軽減できるのではないかと考えました。
産後パパ育休取得のロールモデルとして
河内:早川さんに続いて産後パパ育休を取得する社員も増え、当社ではスタンダードと言える日も近いように思いますが、早川さんは実際に取得されていかがでしたか?
早川:取得して本当に良かったです!新生児の間は特に成長曲線が大きく、毎日顔が変わっていくんです。その姿を間近で見ながら父親になった実感や覚悟も生まれましたし、夫婦二人三脚で初めての育児をスタートできたことで、お互いの仕事や育児に対する理解もリスペクトも強くなったと感じます。
河内:取得前に不安なことはありませんでしたか?
早川:一切ありませんでした。取得時期がちょうど部署の繁忙期に入る時期と重なっていましたが、早期に準備を進めてチームで協力して対応いただくことができました。私の場合は妻が安定期に入るタイミングで上司に相談し、早めに部内のサポート体制を作っていただけたので非常にありがたかったです。前提として、取得する側もお休みをいただく以上、チームへの負担が最小限になるよう準備と配慮が大切です。ただ、妊娠の報告や育休について相談するタイミングについては、ガイドブックにも記載の通り、ご自身やパートナーの体調や業務の状況を踏まえてご判断いただければと思います。
昨年、新制度が施行されたことで育休取得のハードルはぐんと下がりましたが、立場や部署にかかわらず制度を活用できる文化を更に醸成していきたいですね。
社員がやりがいと充実感をもって働き続けるために。
河内:さいごに、ガイドブック公開への想いを教えてください!
早川:ワークライフバランスという言葉がありますが、“バランス”という点が大事だと考えています。どちらかを天秤にかけるのではなく、どちらも充実させることで相乗効果が生まれれば、より人生が豊かになりますよね。そのために、会社としては社員が安心してライフイベントを迎えることができ、その後もやりがいや充実感を感じながら働き続けることができる環境をつくることが必要だと思っています。
このガイドブックも今後は、育休から復帰された社員のインタビューも加えながら、随時ブラッシュアップを重ねていくので、社員だけでなく社員のパートナーにもぜひ一緒に見ていただき、ライフイベントを自分事と捉え、自分たちにとってベストな選択を考える一助になれば嬉しいです。
河内:ありがとうございます。私たち社員も作られた制度を享受するだけでなく、「ワーク」も「ライフ」も充実させるための方法を主体的に考えていきたいと思います。
改めて、作成お疲れ様でした!