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【社員インタビュー】企業のトップと仕事ができる!?コーポレートPRの魅力について深堀り!

今回は2024年度内定者5人が、コミュニケーションサービス本部第8部の金子さんにコーポレートPRの魅力についてお伺いしました。金子さんは、大学では物理学を専攻されていましたが、良いものを伝えることに興味を持ち、PR会社に入られたそうです。これまで、政党、大学、ヘルスケア、IT、製造業など幅広い分野のPRを担当され、現在はコーポレートPRのコンサルティングを中心に手掛けている金子さんのお話を通じ、コーポレートPRの内容やその魅力を感じていただけたら嬉しいです。

内定者プロフィール

大橋諒: 大学3年間、学園祭実行委員会にてファッションショー企画の運営に携わる。翌年、1年間大学を休学し、ニューヨークへ留学。現地の古着屋にて接客やマーケティング業務を経験。最近はファッションだけでなく、バイクにのめり込み、湘南近辺を日々ツーリング中。
折山桂: 大学院まで、認知心理学を専攻し、感情調整(ネガティブな感情などに適切に対処すること)について研究。課外活動では、タッチフットボール部のマネージャーとして下級生の育成を担当。
久保田澄丸:高校時代に映画芸術に興味を持ち、大学で映像芸術学を専攻。サークルでも短編映画を制作し、映画漬けの日々を送る。趣味は音楽フェスやライブに行くこと、ラジオを聞くこと。ラジオ好きが高じてラジオ局でアルバイトも経験。
内藤丈裕: 「3度の飯よりよさこい」というほど、大学ではよさこいサークルに没頭。全国各地のお祭りで踊る生活を送った。趣味はボードゲーム。これまで30個以上のボードゲームをコレクションしてきた。現在は海外旅行で人生を謳歌している。
益子百花:中学生の時に広告と購買心理の関係性に興味を持ち、大学ではPRや広告研究のゼミに所属。就活の前後ではアルバイト先のカフェでマネージャーになり、後輩の育成や指導に勤しむ日々を送る。読書が趣味で、最近面白かった本は2023年の本屋大賞も受賞した『汝、星のごとく』(凪良 ゆう)。

<コーポレートPRとは>

はじめに、PR会社の事例でよく紹介されている一般消費財のPRと異なる点を理解するために、コーポレートPRの概要についてお伺いしました。

───コーポレートPRがどのようなものかイメージしづらい人が多いと思うので、簡単に表すとどのようなものか教えていただけますか?

コーポレートPRは横断的に企業全体をPRすることを言います。誤解されやすいところとして、コーポレートPRは商品やサービス以外のPRと考えられてしまうことがあります。

しかし、そうではなくて、特定の商品やサービスにフォーカスしないだけで、それらを含めてのPRになります。企業を横断的に見たときに、企業のイメージを作るものとして、当然、商品やサービスは重要です。そして、それらの事業を単体だけでなく、例えばSDGsの取り組みなど企業全体が目指したい方向性から商品やサービスを捉えなおしていきます。

───1つの商品を扱うだけではないので、視野を広く持っていないとPRすることが難しそうですね。

そうですね。視野の広さも間違いなくそうですし、様々な要素があるため複雑さもあります。コーポレートPRでは経営者のメッセージをどのように出していくのか、さらに各事業からの発信がそのメッセージと整合しているかなどを考えます。

企業の将来の方向性などを伝えることもあります。特に上場企業は、株主などに対して中期経営計画や長期ビジョンなどを発信しています。将来に向けて打ち出したいメッセージに合致するものが、必ずしも現在の主力製品ではないかもしれません。そのため、今は主力ではない、もしくは開発途中の商品・サービスを含めてPRを考えていくことも多いです。

───実際にコーポレートPRを行う際の手法や重要な点について教えてください。

先程お話したように、情報発信において会社全体としてのメッセージや、各事業が全体の方針に沿った情報を発信しているかは重要です。もう一方で、広報の仕事は発信だけではなく、PR本来の定義でもある双方の関係性という意味でも外部の声を聴くことも大事です。特定のお客様などの声を聴くという意味だけでなく、世の中全体のトレンドや潮流を押さえることが広報には求められます。

例えば、明確に社会動向を把握しやすい部分では、法案や行政の施策も常に変動しています。何かを発信することだけでなく、世の中の空気やトレンドを把握し、現在の社会状況を内部に正確に伝えていくことが情報発信より前に重要です。

───(取材に同席された人事の小林さん) メディアオーディットなども行うのでしょうか?

その会社がどう思われているか、個別の記者にアンケートを取り、レポートにまとめることでメディアからの評価を把握するメディアオーディットという手法もあり、より自社にフォーカスしたリサーチとしては有効です。

また、これらの対外的な情報発信や情報収集に加えて、社内向けにも広報の役割があります。社内広報というと一般的には社内報などがイメージされますが、社内の情報を収集するという機能もとても大切です。社内の情報を吸い上げられなければ、対外的な発信も細くなってしまいます。実際、これから広報機能の強化を図ろうとする企業では事業部と広報の結びつきが弱い場合が多いです。ルールなどを決めて広報に情報を上げてもらう枠組みを作る方法もありますが、それだけでは形骸化しやすいため、各事業部から情報が広報に自ずと伝達されるような広報のサイクルを構築していきます。

───良いサイクルを生み出すには、具体的にどのような取り組みがありますか?

枠組みとしては、レポートラインや新しいミーティングの場を設ける、各事業部との間に連絡係を置くなどの方法もありますが、良い広報のサイクルは枠組みよりも一緒に積み上げていく運用の中で構築されていくものです。例えば、最初は連携しやすい部門と情報発信のモデルケースをつくり、その実績をもとに他部門に広げるなど、広報部門との協力関係のメリットを認識してもらうことで自然と広報に集まる情報が増えていく好循環が生まれていきます。

<コーポレートPRの面白さ・やりがい>

───金子さんの考える“コーポレートPRの面白さ”をお伺いしたいです。

経営者の話を聞く機会も多く、刺激になります。経営者に限らず、スポークスパーソンになる人は、様々な経験を積み上げてきているので、そういった方々と一緒に仕事ができる機会が多いのが面白いところです。

また、企業の進化の最前線に多く関われることも魅力的なポイントだと思います。個人的には自身が元々理系だったこともあって、新しい技術や先進的なこと、テクノロジーなどが純粋に好きなんです。コーポレートPRは商品化する前の情報発信も重要で、特にメーカーではR&D(研究開発)部門との親和性も高く、先進的な情報にたくさん触れることができることも楽しいですね。

───自分がどのようなPRに携わるかによって、色々な面白さが感じられそうですね。

人によって様々な部分に面白さを感じることができるかなと思います。コーポレートPRは複合的な性質上、色々な視点で考えながら進めることが好きな人にも魅力的な仕事だと思います。

───(小林さん) あと、自分が関わったものがイメージしていたようにメディアに出ることはやっぱり嬉しいし、仕事が楽しくなっていく場面ですよね。

そうですね。自分の狙いとか、考えた提案が当初の想定よりも伸びたとか、そういう場面でもやりがいや面白さは感じますね。

───ありがとうございます。会社という大きなものを動かすコーポレートPRは、やはりやりがいも大きいのでしょうか?

特に「変化」に直面している企業にとっては既存の商品やサービスの延長だけでは変化を語り切れない側面もあり、コーポレートPRの腕の見せ所です。また、色々な商品や事業を持って「多角化」している会社のコーポレートPRも、事業が複雑な分、様々な切り口や工夫を考えられ、やりがいがありますね。

───(小林さん) 会社の中にいると意外と気付かないことが、外の立場から見ると、「この事業めっちゃ面白い!」って気付けることが結構あります。外部コンサルタントとしてのプラップの立ち位置だからこそ気付ける部分なので、そういったところを見つけ出すことも、やりがいがあって面白い部分だと思います。

<コロナとコーポレートPRについて>

───コロナ禍において、コーポレートPRで大変だったことや工夫したことを教えていただきたいです。

コーポレートPRに限らず、様々な方面で大変だったと思います。広報手法がオンラインに変わったことは、プラップジャパン含め、PR業界・メディア業界に大きく影響しました。しかし、悪いことばかりではなく、良いこともあったと思っています。働き方はコーポレートPRでも重要なテーマの1つですが、今まで変えられなかった部分もコロナ禍で半ば強制的に改革が進んだと思います。働き方の変化に恩恵を受けただけでなく、コーポレートPRとしても各企業の事例を積極的に発信することができました。

───情報発信がオンラインになったことで難しかったことはありましたか?

特に経営者のメッセージ発信で、従来の対面型の記者会見に付随していた「ぶらさがり」が実施できないことが困りました。「ぶらさがり」は、記者会見のオフィシャルなプログラムとしての質疑応答の後に、登壇者と記者が名刺交換のような流れで30分や1時間など長い時間の立ち話をするという広報対応です。 

───(小林さん) 「ぶらさがり」では普段聞けないようなことも情報交換することができるのですか?

はい、記者会見の内容についての細かな情報交換の場として非常に重要でした。オンラインで似たような形式を設けてみても対面のようにはいかず、代わりに従来よりも個別取材を多く設定することによって1対1で自由にディスカッションができる状況を増やして対応しました。

最後まで記事をお読みいただき、ありがとうございました!
少し聞き馴染みのないコーポレートPRについて、魅力を感じていただけましたでしょうか?

金子さんはコーポレートPRに向いている人については「全く異なる分野・立場の人にわかりやすく話ができる人」を挙げてくださいました。コーポレートPRでは広報やマーケティングの部門以外の人たちとも話す機会が多いそうです。難しい部分であると同時に、違う分野の人の話をたくさん聞ける機会があることは、金子さんのやりがいにもつながっています。

他にも普段の生活では自分が絶対にユーザーにはなり得ないBtoBなどの会社と仕事をしたり消費者以外の視点に立てたりすることは、金子さんにとっても興味深いといいます。プラップジャパンの強みでもあるコーポレートPRは、何よりもパブリックリレーションの真髄であり、金子さんはそれにも誇りをもって仕事をされているのだととても感じました。

読んでくださったあなたが、コーポレートPRに少しでも興味を持ってくださっていたら幸いです。


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