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【社員インタビュー】「海外の最前線で戦う」プラップのインバウンド・アウトバウンド事業とは?

はじめまして!2024年4月に新卒入社予定の内田、中村、チョウ、福家です。

今回は13年間の海外駐在を経験し、プラップの海外拠点拡大に大きく貢献している舟橋 宏人(ふなはし ひろと)さんに、プラップのインバウンド・アウトバウンド事業についてお話を伺いました。

プラップがどのようなインバウンド・アウトバウンド事業を行っているのか、コロナ前後でどのような変化があったのかなどなど…。長年海外事業に携わってきた舟橋さんの経験談も交えて、皆様に詳しくお伝えします!

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〈プロフィール~流行りの16Personalities※を添えて~〉
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内田光咲 (INFJ-提唱者):高校卒業後南アフリカでギャップイヤーを過ごし、大学ではメディア・アート・国際開発を中心に学ぶ。現在はフィンランドで雪に埋もれながらワーホリ中。

中村咲良 (ENFP-広報運動家):台湾の大学に進学。現地企業で長期インターンを経験した他、台湾茶にハマる。一人で台湾一周旅行や、九州輪行の旅をするなど冒険が大好き。

張伊遥 (ENFP-広報運動家):中国の西安出身。歴史深い街で昔から「長安」と呼ばれています。大学時代に異文化交流の学内イベントの企画・運営を実施。ファッションが大好きで、100人以上のデザイナーへのインタビュー経験あり。アートも大好き!

福家汐織 (ENFJ-主人公):大学在学中にヨーロッパ20カ国一人旅を実行するフットワークの軽さが持ち味。兵庫県出身のため、現在は標準語をマスターするべく奮闘中。

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〈13年間海外駐在!? 舟橋さんってどんな人…?〉

2003年プラップジャパン新卒入社。国内のPR事業に従事後、2007年プラップチャイナに出向。2017年にシンガポール進出プロジェクトを推進し、2018年にPRAP Singapore Pte.設立。2020年にPRAP Points Singaporeを設立後プラップジャパンに帰任。ワールドカップ観戦のためにフランスまで渡航するほどのラグビー好き。

(フランスまでラグビー観戦に行った舟橋さん)

〈選ばれ続けるプラップの4種類の海外事業〉

───早速ですが、今回のテーマであるインバウンド・アウトバウンド事業についてお伺いしたいです。

「インバウンド・アウトバウンド」という言葉からは「観光」のイメージを抱かれやすいですが、プラップが行っていることはより広義の意味を持ちます。私たちが取り組む仕事は主に4種類、「日本企業の海外法人が現地で行うビジネスの広報支援」「日本企業の海外進出広報支援」、「外資系企業の日本進出広報支援」、そして「外国人日本観光客向けの観光PR支援」です。

───4種類の事業について、具体例とともにより詳しく教えてください。

「日系企業の海外法人が現地で行うビジネスの広報支援」は、プラップのグループ会社であるプラップチャイナ、PRAP POINTS Singaporeなどが担当します。主に中国や東南アジア現地のクライアントが多く、現地のトレンドやメディア事情をふまえた広報コンサルティングやプロモーション施策が求められます。

「日本企業の海外進出広報支援」の例としては、国内メーカーの中国進出支援があります。

次に「外資系企業の日本進出広報支援」、こちらは主に国際部という部署で対応しています。海外の企業が日本に進出する際には日本のメディアや市場の動向をリサーチする必要があるためです。

最後の「外国人日本観光客向けの観光PR支援」は、訪日客をターゲットとしたホテル、施設、メーカーなどをクライアントとして、観光客に訪れてもらえるような施策を提案します。

───多くの地域、業種においてプラップの海外事業は展開されているようですね。プラップは海外事業に強いと言われていますが、その強さの理由とは何でしょうか。

端的にいうと経験です。プラップチャイナは日本のPR会社として、1997年に初めて中国に進出した、現地の法制度やトレンドに対して理解度が高く知見豊富な日系PR会社です。たとえば中国ではメディア環境も日本のそれとは大きく異なります。中国市場特有の悩みや課題に対し、我々は経験的に「陥りやすい罠」や「ぶつかる壁」が分かるからこそ、適切なサポートができます。

また、大手企業との契約が長期継続している点も魅力に映り、プラップを選んでいただく理由になっているのではと思います。2017年にシンガポールに進出した際も、最初にお仕事を発注してくださったクライアントは、中国で20年以上契約を続けてくださっているお客さまでした。海外事業特有の難しさはありますが、長年の経験をもとにより良いアドバイスができるよう努めています。

───強さとは経験からくるということですね。これまで経験されてきたなかで印象に残っている事例はありますか?

10年以上前に中国で行った、ある日本企業の一眼レフのカメラに関するPR事例ですね。

当時は携帯電話のカメラの機能向上やミラーレスカメラの浸透により、主にプロユーザーを中心とした一眼レフの売れ行きが鈍化しつつありました。そこで私たちは、中国人女性の消費意欲の高まりに注目し、当時中国でトレンドであった自撮りブームや中国人の高級品志向をふまえたPR活動を展開しました。

具体的には、インフルエンサーや芸能人に一眼レフで自身の日常を撮影・SNSで発信してもらい、中国人女性に向けて「日常を一眼レフで映す」トレンドを浸透させました。撮影ツールであったカメラに付加価値が付き、一眼レフの購入意欲を増やす仕掛けを生み出しました。このPR企画は、その後もアレンジを加えながら10年以上続く企画となっています。

───10年以上前の企画でありながらも、現在の私たちにも響く企画となっていますね。

<コロナ禍を乗り越えた先の新たな展望とは>

───昨今のインバウンド・アウトバウンド事業といえば、観光産業が大きくコロナウイルスの影響を受けたと思いますが、コロナ前後でプラップの観光関連事業にどのような影響がありましたか?

観光事業については、コロナ前の爆買いブームにより中国人観光客向けの商品販売需要が増えたことで、2016年5月に中国・アジアパシフィック事業部が発足し本格的にスタートしました。その後仕事も社員も着実に増加していましたが、2020年以降コロナウイルスの影響を受け、観光関連の事業が急激に減少しました。

しかし、意外にも1年後には、政府や地方自治体からの観光客誘致を目的とした仕事が増え始めましたが、民間の仕事はなかなか元に戻りませんでした。2023年になりようやく、ホテルや商業施設の仕事が復活し始めましたが、メーカーの予算の戻りはまだ弱く、まだまだ様子見の状態です。

───やはりコロナの影響を大きく受けているのですね…。

一方で、行き来がなくとも物が買える越境ECが一気に整備され、それに関連したサービスが増えました。その一つが、在日外国人インフルエンサーを活用した情報発信です。日本に住んでいる外国人インフルエンサーが母国に日本企業の商品やサービスを動画などで紹介するこのサービスは、現在でもプラップの重要なサービスになっています。

───コロナ禍だからこそ始まった事業もあるのですね。コロナ明けの現在は、プラップの業務に変化はありましたか?

実は、日本からの海外進出広報支援の問い合わせが増えています。

日本のクライアントの海外向け広報では、国内本社だけでなく、海外支社にも広報予算があり、双方の連携が重要になります。しかしコロナ以降は、インバウンドの動向が読めなくなったことや、現地とのコミュニケーションが難しくなったことから、今まで海外支社に任せていた広報を、国内本社側でも管理したいという国内のクライアントが増加する傾向が見られました。

具体例を挙げると、ゲーム会社が東南アジアで販促を検討しているケースや飲料メーカーがベトナムでの市場拡大のため現地のマーケティングリサーチを希望しているケースなどがあります。

このような案件には、海外広報に精通した多国籍の社員が国内にもいるプラップの強みを活かすことができるので、コロナ明けの今は、国内から海外へ進出したい企業の現地とのコミュニケーションに関する支援に力を入れています。

<日本と海外の架け橋として最前線で戦う>

───インバウンド・アウトバウンド事業に関わる部署ならではのやりがいについて教えてください。

日本のために仕事をしているという感覚を強く感じられることですね。

中国に駐在してから、金融危機、東日本大震災、尖閣諸島問題などが立て続けに起こりました。

実は、東日本大震災の時にちょうど日本に出張していたんです。公共交通機関に影響が出ている中やっとの思いで中国に帰国したと思ったら、クライアントから呼び出され、すぐにメディア対応や対策会議に追われました。日本からの輸入品に関する風評被害や既存商品の買い占めなど、ありとあらゆる所で放射能にまつわる風評被害が起きて、日本企業がダメージを受けていました。

その時に、海外で日本企業の広報支援の仕事をすることは、日本のために仕事をしていることに他ならないという感覚が芽生え、仕事に対する新たなモチベーションが生まれました。

日本の良いものを海外に届けられる仕事をしていて、間違った理解でそれが阻害されることはよくない、それを正すのが僕らの仕事です。

自分としては日本のための仕事との想いが強かったですが、9割が中国人社員で、最終的にはその土地の人たちにもメリットがあるということを、自分の中で咀嚼をしながら海外の最前線で戦っていた感覚がありました。これは海外事業に関わっていて面白い部分でありますし、外国籍の社員も同じ感覚があると思います。

───海外事業のお仕事は大変だと思いますが、その分大きなやりがいがありそうですね。部署で働く社員の方の雰囲気はどうですか?

海外事業に関わっている社員は駐在を経験した人も多く、とても仲が良い印象です。部署を横断して仲良くなる機会も多くありますし、外国籍の社員も日本のPRの部署に参画しているのでダイバーシティのある環境だと思います。

<つながる拠点、海外から海外へ>

───最後に、プラップの海外事業で今後力を入れていきたい領域はありますか?

一つは、海外拠点を増やしていくことですね。コロナ前は僕も東南アジアの様々な国に視察に行っていました。その中でも特に、インドネシアに興味を持っていました。

プラップが海外事業において中国で成功できた要因は、人口が多く市場が大きいことと、非英語圏で欧米競合PR会社に優位性が取れたことが大きいと思います。インドネシアはアメリカに次いで世界で4番目に人口が多い国なので、東南アジアの中でも特に将来性のある市場になるのではないかと可能性を感じています。

また、アジアに進出するには、PR会社としての切り口を変えていくことも重要です。単純にPR会社として展開するだけでなく、マーケティングやEC、IPビジネスなどコミュニケーションに関わる分野の様々な切り口から事業を展開していく必要があると考えています。

───従来の方法だけでなく、その地域に合わせた新しい展開をしていく必要があるのですね。

二つ目は、今までは「日本企業が中国・東南アジアへ」でしたが、「中国企業が東南アジアへ」進出するための事業も力を入れていきたいです。

今まで中国のPR会社・広告代理店はあまり海外に進出していなかったのですが、最近では海外に進出する企業も増えてきました。プラップチャイナも25年以上中国で日系PR会社として根付いているので、日本に向けたPRだけでなく東南アジアにも進出したい中国企業との事例も増えてきています。

なので最近では、日本・中国・シンガポールの3拠点を繋ぎ、それぞれの国の現状やソリューションの情報共有を行っています。

これからも海外拠点を拡大しつつ、日本・中国・シンガポールの拠点を中心に、グローバル、そしてダイナミックに連携していきたいですね。

───世界中の拠点が繋がり拡大していくところを想像すると、ますますプラップで働くことが楽しみになりました!本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました!

(最後に舟橋さんと記念撮影!)

最後まで読んでくださりありがとうございます。

プラップのインバウンド・アウトバウンド事業に興味を持っていただけたでしょうか?

想像していたインバウンド・アウトバウンド事業よりも様々な方向性があり、私たちも初めて知ることばかりで、とてもためになる時間でした。舟橋さん、ありがとうございました!




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