変幻自在の野菜パウダーで、地球に、社会に、未来においしく

PMAのフードブランド“TESIO FOODS”から、新商品“TESIO POWDER”が登場しました。

無農薬で育てたにんじん、たまねぎ、じゃがいもの旨みと甘みがギュッと詰まった、添加物不使用のオリジナルブレンドの野菜パウダー。今回は、このパウダーが、どんな過程を経て誕生したのかをご紹介しながら、去る12月15日のPMA創業13周年イベントで振る舞われた様子をご紹介したいと思います。

そもそも“TESIO FOODS”って？

2022年3月にローンチした “TESIO FOODS”は、地球温暖化を改善する可能性を秘める“炭素循環農法”で栽培した野菜を使ったフードブランド。 野菜の栽培はすべて、代表である山口の地元・静岡県浜松市で、山口の同級生であり大人気ピーナッツバターを作る“杉山ナッツ”の杉山孝尚氏に依頼。 浜松市に根ざした品種を、もみがらや牡蠣殻、海藻や米ぬかなどの浜松市内の資材を使った肥料で、完全無農薬で育てています。

その野菜を使った商品レシピを、東京・広尾の名店「薫HIROO」でシェフを務める次広哲司氏に依頼して出来上がったのが、第1弾商品の“TESIO KIMUCHI”でした。白菜の甘みと魚介の風味が際立つ究極のキムチとして販売し、これまで2回の冬季限定発売を行い、2回目には同じく白菜を使った“TESIO ASAZUKE”もリリース、多くのお客様に楽しんでいただきました。

TESIO POWDERができるまで

キムチと浅漬けを販売してきて見えたのは、野菜の賞味期限という課題。加工することでより長持ちさせることはできても、キムチと浅漬けでは2週間ほどの賞味期限を保つのが限界でした。

そして同時に見えてきたのが、国内における野菜の大量ロスと、日本人の野菜不足。せっかくこだわって美味しい野菜を作ったのに、規格外という理由で捨てられてしまう野菜が、年間600万トンも存在するんです。野菜不足と言われながら、野菜を捨ててしまっている日本人。農家の成り手不足、後継問題も社会課題として大きく問題視されています。

課題解決を得意とするPMAだからこそ、TESIO FOODSを通してこれらの社会課題を解決したい。ここからTESIO POWDERの商品化計画が動き出しました。

炭素循環農法を成立させ、なおかつ野菜パウダーとして料理に使いやすい野菜…として最終的に決まったのが、にんじん、たまねぎ、じゃがいも。それぞれ品種選びにもこだわり、より野菜本来の旨みが感じられるパウダーを目指しました。

野菜の風味や栄養をできる限り残すために、加工は気流乾燥粉砕方式で行いました。野菜をパウダーにする場合、多くは熱乾燥をしてから粉砕しますが、熱乾燥の過程で風味や栄養が大きく損なわれてしまうことがしばしば。この気流乾燥粉砕なら、熱による風味・栄養の劣化が少なく、野菜本来の良さをほとんど保ったままパウダーにすることができます。

それぞれの野菜をパウダーにしたら、次はパウダーのブレンド。数々の商品開発やメニュー開発を手掛けてきた眞貝友也氏にブレンドレシピとパウダーを使ったアレンジレシピを依頼。こうして、オリジナルブレンドの“TESIO POWDER”は完成しました。

当初の課題であった賞味期限も、最長で2年持つものに仕上げることに成功。形や大きさに関わらず、美味しい野菜をほとんどそのまま、使いやすく、そして長く使っていただける商品となりました。

PMA創業13周年イベントでも大活躍

せっかく完成したパウダー、まずはみなさんに食べていただかないと！ということで、12月15日に開かれたPMA創業13周年イベントで、ご来場の皆様にパウダーを使った料理を味わっていただきました。

当日のケータリングを担当していただいた「OTA」の関川琴希さんに、このパウダーを使った料理をご用意していただきました。

① TESIO スープ

受付ではTESIO POWDERをベースにした野菜スープをご提供。寒い中いらっしゃったお客様にウェルカムスープとして召し上がっていただきました。微塵切りにしたにんじんとたまねぎ、細かく切ったベーコンとTESIO POWDERで完成。

実はコンソメを使っていないんですよ！とお伝えすると、驚かれるお客様が多数。野菜の旨みがぎゅっと詰まったパウダーで、心も体もホッとする味をご堪能いただきました。

② 真鯛のフリット

衣にTESIO POWDERを混ぜて作った真鯛のフリット。タルタルソースをかけてのご提供でした。

TESIO POWDERの優しい旨みが鯛の旨みをより引き立ててくれていて、素材の味を堪能できる一品。たくさんの用意でしたが、人気すぎてあっという間の売り切れとなっていました。

③ 真鯛のカルパッチョ

こちらはソースにTESIO POWDERを使った真鯛のカルパッチョ。

柑橘系のソースにほんのりと野菜の風味が加わり、輪郭の丸い味わいに。刺身の美味しさがより引き立つ、工夫の凝らされた一品です。こちらもあっという間の完売で、食べられた人はラッキーだったかも？

TESIOの仲間を増やしていく

こうしてたくさんの方に楽しんでいただけた“TESIO POWDER”ですが、12月1日からオンラインショップ(https://tesiofoods.com/products/tesio-powder)で販売が開始されました。

冒頭でもご紹介した通り、野菜のおいしさがギュッと詰まったパウダーで、なおかつ賞味期限も長い。野菜不足をひと匙から解決できます。

実はパウダーにしたのにはもう一つ理由が。それは、毎日の食卓にパウダーを使ってもらうことで、野菜や農家にまつわる社会課題について考えを巡らす時間を、少しでもとってもらえたら…という願い。

TESIO FOODSが目指す、地球に、社会に、そして未来にとって良いことに共感してくれる人が増えたら、目指すものが理想だけではなく形になるのでは？そんな想いも詰まっています。

「人をたいせつにしないで、何をたいせつにするんだ。」をモットーとするPMAが手掛けたからこそ生まれた商品。ぜひ、そんなストーリーとあわせて楽しんでいただけたら嬉しいです。