Plott(プロット)は、IPコンテンツの企画から制作、ビジネス展開までを一気通貫で手掛けるスタートアップです。
『混血のカレコレ』はチャンネル登録者数250万人を達成。同作品の楽曲『人間E判定』は再生回数300万回を突破しました。また、『私立パラの丸高校』はKADOKAWAグループ運営の「次にくるマンガ大賞2024」Webマンガ部門にてU-NEXT賞を受賞しました。
さらに、ゲームスタジオ「Plott Games」としてゲーム分野にも参入し、2025年春頃には『ドズル社』のスマホゲームをリリース予定です。
そんなPlottでは、現在「IP革命」をスローガンにIPを起点としてビジネス領域を拡大しており、「100名採用」を掲げて新しい仲間を積極採用中です。
今回は2022年に入社し、『ハンドレッドノート』や『私立パラの丸高校』を手掛けるショートアニメ事業部 マネージャー兼プロデューサーのKoniii(小西 拓海)にインタビュー。
入社のきっかけやPlottでの仕事内容、これから成し遂げていきたいことなどを聞きました。
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ショートアニメ事業部 マネージャー兼プロデューサー
小西 拓海(こにし・たくみ)社内ニックネーム:Koniii
幼少期をカナダやドイツで過ごし、現地のテレビで観ていた日本のアニメやゲームのファンに。慶應義塾大学法学部を卒業後、株式会社BUZZCASTにて動画制作ディレクターを経験。2022年のPlottとの経営統合に伴い現職。現在は『ハンドレッドノート』『私立パラの丸高校』のマネージャー兼プロデューサーを務める。休日は新旧問わず漫画を読んだり映画を見に行ったりと、エンタメを摂取する時間を大切にしている。
「日本との唯一のつながりがアニメだった」海外で育った幼少期
── エンタメ業界を志したきっかけを教えてください。
人生の大半が仕事だと考えたときに「どうせなら好きなことをしよう」と思ったのがきっかけです。
そのなかで幼少期からアニメやゲームなどのエンタメが好きだったので、エンタメ業界での就職を目指すことにしました。
就活でさまざまな企業の説明会に参加するなか、エンタメ業界で働く人たちがイキイキして見えたのもありますね。
── そもそもアニメやゲームが好きになったきっかけは何ですか?
私は海外での生活が長くて、2歳からカナダに6年間、中学校・高校時代にはドイツに5年間ほど住んでいました。特にカナダ時代の経験が大きいですね。
日本人学校ではなく、ローカルの学校に通うなかで、日本文化に触れる機会の一つが現地で放送されていた日本のアニメでした。
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当時流行していた『ドラゴンボール』や『犬夜叉』の英語版を見ていたほか、『ポケモン』のゲームもよくプレイしていたんです。このときの経験がエンタメ好きになるきっかけになりました。
── どのような経緯でPlottに入社したのですか?
新卒ではYouTubeを中心にコンテンツ・マーケティング事業を展開する株式会社BUZZCASTに、2020年に入社しました。
2年ほど働いたタイミングで、同社とPlottが経営統合することになり、そのままPlottの社員になったという経緯です。
BUZZCASTに入社した理由は2つあって、1つが当時YouTubeが急成長していて、その可能性に魅力を感じたこと。もう一つが会社の自由闊達な社風が自分に合っていると直感的に感じたことです。
── Plottとの経営統合時、転職など考えなかったのでしょうか?
そうですね。今後のキャリアを考えたうえで、Plottに転籍することが成長のチャンスになると思ったんです。BUZZCAST時代から、Plottは常に一歩先を行く存在でした。「ショートアニメといえばPlott」という印象で、私も業界の第一線で実力をつけたいと考えました。
「質の高いIPを少数精鋭で制作する」Plottで自分流のマネジメントスタイルを確立
── Plottに転籍してから経験した仕事内容を教えてください。
BUZZCAST時代は、動画制作のディレクションをメインに行っていました。転籍後、ほかの仕事に挑戦してみたい気持ちがあり、Web広告運用やパートナー企業開拓など、制作以外の業務を担当していました。その後、やはり制作に携わりたいと思うようになり、ショートアニメ事業部に異動して今に至ります。
── 制作部門にうつり、どんな仕事を担当していたのですか?
まず『テイコウペンギン』のディレクターとして半年間ほど経験を積んだ後、パートナー企業と制作した『太鼓の達人 アニメば~じょん!』のプロデューサーに抜擢してもらいました。
ただ、その1カ月後には今も担当している講談社発のミステリーコンテンツ『ハンドレッドノート』のチームに異動することになって…。
― 短期間でさまざまなIPに携わったのですね。
『ハンドレッドノート』ではディレクターとしてスタートし、今ではプロデューサーを務めています。
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また、自社IPの『私立パラの丸高校』のプロデューサーも兼務しており、2つのショートアニメを統括するマネージャーとしての役割も担っています。
次々に役割が変わり、当時は正直「大変だな」と思っていたのですが、今振り返るとあの時期を乗り越えた経験が、自分を大きく成長させてくれたと感じますね。
── 特に成長できたポイントとしては何が挙げられますか?
会社やプロジェクトの全体を俯瞰したうえで、適切なアクションを見極めることができるようになりました。
たとえば『ハンドレッドノート』の制作チームでは、複数のチャンネルを少人数チームで運用していく必要があり、大量のタスクをどうこなすかが大きな課題でした。プロジェクト全体を見直すなかで、業務フローに非効率な部分があったので、タスク管理や制作進行の自動化・効率化から着手しました。この経験が、質の高いIPを少数精鋭で制作する自分のマネジメントスタイルを確立するきっかけになっている気がします。
「信じて、託す」次世代を担うメンバー育成のカギ
── プロデューサーとマネージャーの役割の違いを教えてください。
プロデューサーは、日々の動画のクリエイティブや品質、内容に責任を持つのが主な役割です。一方、マネージャーには経営や組織づくりなどの高い視座や、より長期的な視点が求められます。たとえば、IPの長期的なグロース戦略を描いたり、人員配置を含めた組織づくりを検討したりするのもマネージャーの役割です。
── マネージャーとして、心がけていることはありますか?
責任と権限をセットで渡すことは、意識していますね。私自身、短期間でさまざまなIPに携わった際に、苦労しましたが、責任や権限を渡してもらえたことでマネジメントやプロデュース思考が身につけられたと感じています。
特に「責任が伴うと、人は成長するのだな」と身をもって実感したため、今度は任せる側としてメンバーの成長機会を作ることを心がけています。
── 具体的にはどのように実践しているのですか?
基本的には段階を踏んで、小さな責任から徐々に任せていくようにしています。
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そのなかで、たまに内心ドキドキしながら思い切って大きな仕事を任せてみると、意外に成果につながることも多くて。
体調を崩して2週間休んでしまったことがあったのですが、私のいない間にチームメンバーが自主的に意思決定をしてプロジェクトを進行させくれて、想像以上に成長していたんです。より信じて託すことの大切さを実感したできごとでした。
── 信じて託すって、色々な面で難しくないですか?
そうですね。私の場合、たとえ自分のやり方と違っても、まずはメンバーのやり方を尊重すると決めています。
結果を見てから、もし改善点があればフィードバックするようにしているんです。その方がメンバーの主体性も伸ばせるし、新しいアイデアも生まれやすいのではないでしょうか。とはいえ性格的には細かいことも気になるタイプで。「こうした方がいいのに」と色々言いたくなってしまうのをぐっと堪えているのが正直のところです(笑)。
「IPが秘めた可能性を引き出す」個性豊かな作品を生み出す極意
── そのうえで、今の自身の役割はどこにあると思いますか?
やはりマネジメントに注力するのが大切だと理解しています。
これから新規IPをどんどん立ち上げ、会社を大きくしていくためにはプレイヤー部分を託せるメンバーがもっともっと必要です。そんなメンバーを育成し、サポートする役割になっていきたいですね。
もちろんプロデューサーの役割も忘れているわけではありません。
幼いころに海外で観ていたアニメのように、世界中の人たちに愛される作品を自らの手で生み出したいと思っています。
── プロデューサーとして、『ハンドレッドノート』の今後の展望を聞かせてください。
『ハンドレッドノート』は、キャラクターごとにYouTubeチャンネルが分かれていたのですが、2024年12月に1つに統合しました。
新チャンネルで、まず半年以内にYouTubeの登録者50万人、再生回数1億〜1.5億回が出せるように大きく成長させたいですね。
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講談社さんにとって『ハンドレッドノート』は、オリジナルIPを創出する新しい挑戦となるプロジェクトです。
そのなかで、SNSやYouTubeでの展開においては、Plottの知見を活かせる部分が大きいと考えています。
パートナー企業と目線を合わせてお互いの強みを活かすことがプロジェクト成功の鍵だと思いますね。
── 自社IPの『私立パラの丸高校』の今後の展望も教えてください。
『私立パラの丸高校』は、YouTubeだけでなく、多角的な展開ができるIPとして成長させていきたいですね。
ほかのPlottの作品とは視聴者層も成長の仕方も異なるので、既存のノウハウにとらわれず、IPが秘めているポテンシャルを最大化していきたいと考えています。
「即行動できる人」がPlottを次のステージに導く
── 今後、どのような仲間と一緒に働きたいと思いますか?
チャレンジする姿勢と向上心があることは、何より大切だと思います。
スキルは経験を積むことで、いくらでも身につけられますからね。
── どのような人が、Plottで活躍していますか?
一発目の行動が早い人が多いです。
何か任されたとき、最初のアウトプットは完璧でなくても、とにかく早く動いて、そこからブラッシュアップしていける人。
「まずはやってみよう」という気持ちを持っている人は、先ほど話したチャレンジする姿勢を体現していると思います。
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また、Plottのメンバーの特徴として、ほかの人を受け入れる器が大きい人が多いと感じます。
意見が食い違っても、お互いに受け止め合えるので遠慮せずになんでも言い合える。より良いものを作っていくために、建設的な意見交換ができる環境があります。
── 最後にPlottへの入社を検討している皆さんへ、メッセージをお願いします!
今、Plottは新規IPの立ち上げを加速させていく大事なフェーズです。資金調達も完了し、新しいチャレンジができる環境が整っています。
裁量をもってプロジェクトをリードし成長できるという意味で、Plottは業界トップクラスの環境だと思います。
ショートアニメやショートムービー、webtoonなど、さまざまな形のIP展開を今後も進めていくので、エンタメで何かを成し遂げたい想いがある人は、ぜひ一緒に価値を創造していきましょう!