Plottでは、より多くの方にIPを知っていただける機会を創出するため、ゲームの開発・楽曲制作・グッズの販売・ライセンスアウトなど、多岐にわたるIPビジネス展開をおこなっています。
みなさんは、YouTubeの概要欄に「提供」と記載がある動画を見たことがありますか?
これは、プロモーションを含む動画のことを指し、一般的には「案件動画」と呼ばれています。
今回は、PlottのIPを活用した案件動画の企画・提案を広告営業として担当しているあいざー(サムネイル写真右)と、数々の案件動画を制作してきた『私立パラの丸高校(以下、パラ高)』プロデューサー・Koniii(サムネイル写真左)、原作者・まつうら(サムネイル写真中央)の3人に話を聞きました!
工夫が詰まった初案件。成功のカギは「IPの視聴体験を活かす提案力」
ーそもそも、案件動画とはなんですか?
あいざー:Plott内で「案件動画」と呼んでいる動画は、企業から依頼を受け、宣伝したい商品やサービスの紹介をショートアニメ内でおこなうものを指します。Plottではこれまで、IPと絡めたタイアップ・案件動画を数多く制作してきました。
僕は、「ショートアニメ動画を制作してプロモーションしませんか?」と企業へ提案する、広告営業を担当しています。IPの強みや面白さを活用して、企業が抱えるマーケティング課題を解決する役割です。
Koniii:パラ高では、商品やサービスのプロモーションだけでなく、ゲームやエンタメコンテンツの案件をいただくことも多いんです。
案件動画はIPの収益になるだけでなく、コラボしたコンテンツのファンの方にもパラ高を知っていただけるチャンスにもなります。より幅広い方に知っていただける機会でもあるので、積極的に取り組んでいる背景があります。
ーどんな流れで制作が進むんですか?
あいざー:Plottではほぼ代理店経由で案件をいただいているので、代理店さんから提案をいただきます。そこから、広告チームでおおまかな企画とスケジュールを調整し、制作をIPチームへ依頼する流れです。
先方の要望を聞きつつ、「この内容だとパラ高が提供したい視聴体験から離れてしまうかも」と思ったら提案を返したり、もう一歩踏み込んでアイデアを出すこともある。そこは広告チームの調整のしどころですね。
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ーパラ高はアニメコントなので、案件動画は難しそうに思えるのですが…初めての案件動画はどのようなものだったのですか?
あいざー:初めて取り組ませていただいたのは、RPG系スマホアプリゲームの案件ですね。Plottが運営してきたIPも案件動画は数多く出させてもらっていたので、これまでの実績もあり、パラ高でも声をかけていただいたんです。
まつうら:この案件では、「バンジーの紐短すぎるやつ」というタイトルの動画を出しました。そのゲームに登場するキャラクターが「孫悟空」であることから、「如意棒」の能力を持ったバンジージャンプインストラクターのキャラクターと掛け合わせたアニメコントにしたんです。
Koniii:初めて案件をいただいたので、最初は「IPの世界観やコントのおもしろさを損なわないようにするには」ということを考えていました。「案件動画だから見たくない」と思われないようにしたいなと。
まつうら:それで、案件動画の時にしか登場しない「件 案子(くだり あんこ)」というキャラクターが生まれたんですよね。パラ高は全員が何かしらの能力を持っているという設定なのですが、件さんは「宣伝が上手くできる」能力。本編とのリンクが難しい宣伝パートになると登場し、台本を読みながら、周りのキャラクターを巻き込んで宣伝を始めます。「案件動画でしか見ることのできない能力のキャラ」って面白くないですか?
Koniii:マサ(黒井正義:パラ高のメインキャラクターの一人)が毎回、件さんが用意した台本を棒読みするというのがお決まりのパターン。パラ高自体が、こういうメタ的な面白さを取り入れつつ、笑いに変えられる構造になっているIPなので、割とやりやすいですよね。
ー 印象に残っている案件ってありますか?
あいざー:映画のプロモーション案件です。世界的に有名なコンテンツのプロモーションだったので、お声かけいただけて嬉しかったですね。いかに映画の世界観を崩さず、パラ高っぽさを出せるかというところにこだわりました。
Koniii:僕が印象に残っているのは、FPSゲームとのプロモーション案件です。もともとは、パラ高側でそのゲームをオマージュしたアニメコントを出していて、それが視聴者に大反響だったんです。
その結果、反響が先方にも伝わって、「案件動画作りませんか?」と声をかけていただきました。パラ高のコントからお仕事につながった初めての案件だったので、嬉しかったですし、良い事例にもなりました。
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「パラ高らしさ」を武器に、企業課題を解決!エンタメとして魅せる案件動画の秘訣
ー案件動画を作るうえで、一番気をつけていることって何ですか?
Koniii:世界観を崩さないことです。先ほども話しましたが、プロモーションをするために普段のゆるい雰囲気がなくなってしまったり、視聴者に「案件だから見たくない」「案件だから普段の動画より面白くない」と思われたりしたくなくて。
パラ高の提供価値って「笑い」なんですよ。そこは絶対にブレたくない。大前提、「案件でもいつもどおり、なんならいつもより笑わせるぞ」と思いながら動画を作ってますね。逆に、案件動画であることを「ネタの一部」にして面白くするよう心がけています。「ここから宣伝にどう繋げるの?」ってワクワクしながら見れるくらいの尖りを意識してますね。
まつうら:コメント欄で「案件動画なのにめっちゃ面白い!」とか「なるほど、この能力出してきたか!」って反応があると、「やった!」って気持ちになります(笑)。
また、いつもはローテンションツッコミ役のひかるが、自分の好きな商材の時はちょっと楽しそうにしていたり、ファンならクスッと笑えるような小ネタにもこだわっています。
案件動画なのに、どのクライアントさんともかなり自由にやらせてもらってますよね(笑)。
あいざー:たしかに(笑)。コントの方向性を大まかに決める段階ではかなり自由です。ただ、先方の意向もありますし、あまりにズレたものだとNGが出ることもあります。でも、「これ絶対イケる!」って自信があるものは、何が視聴者におもしろいと思ってもらえるか、どの部分にこだわっているのかをちゃんと説明したうえで、先方に推しますね。
まつうら:あいざーがパラ高チームの意向や意図を汲んで、先方とやり取りしてくれるからこそ、自由に制作ができていると感じています。あいざーは「ここはアニメコントとして絶対に譲りたくない」と「ここは先方の狙いをかなえるために修正したほうがいい」のバランスをとるのが凄く上手いんです。信頼して調整をお任せできるので、制作側はかなり自由にやらせてもらってます。
あいざー:パラ高チームが、毎回受注してきたお仕事に対してこうやって真摯に向き合ってくれているからこそ、「パラ高の視聴者層にこれは絶対刺さりそう」「動画制作が実現したら、商材とパラ高とのシナジーが生まれそう」と思った案件については、営業担当として全力で企画提案しています。
「営業も作り手の一人」企業とファンの懸け橋となり、IPの未来を共に作る
ー営業なら数字を追いかけるプレッシャーもあるはずです。そこまで「IPにマッチするか」にこだわれるのは、どんな想いからなんでしょうか。
あいざー:IPへの「愛」ですかね(笑)。
世の中にはいろんな営業が存在します。それぞれいろんなものを売っている中で、うちの商材は、パラ高をはじめとする「PlottのIP」です。Plottの広告営業って、「誰よりもIPの魅力を理解して、それをクライアントやエンドユーザーに伝える仕事」だと思うんですよ。「IPでプロモーションしてどんな効果があるんですか?」って聞かれた時に、反射的に「これがIPの魅力で、こんなことができるんだよ!」と言えるくらい、ちゃんと理解してないといけないですよね。
魅力を伝えられるからこそ脚本も面白くなるし、動画自体も良いものになる。営業という立場ですが、自分もIPの作り手の一人だと感じながら役割を全うしています。
興味をもってくださったクライアントにとっても、Plottにとってもプラスになるような動画を作るのが一番です。そのために、クライアントのニーズに合わせた最適なプランを新しく作ったり、「パラ高では実現が難しい取り組みだけど、他のPlottのIPならどうだろう?」と提案したり、さまざまな可能性を考えながら取り組んでいます。
Koniii:あいざーは、ただ営業活動をするだけでなく、IPを大切にして、育てていくような姿勢で取り組んでくれています。「二人三脚で一緒に良いものを作りたい」と思ってもらえているのがうれしいです。その姿を見ると、IPを任せる側としても心強いですし、安心して託せます!
ー今後やりたい案件ってありますか?
あいざー:実際の店舗と連動した案件です。例えば、カフェで限定メニューを提供したり、商品を買ったら限定グッズがもらえたりする取り組みは、面白そうだなと思います。ファンの方に新しい楽しみ方を提供すると同時に、作品の魅力をより多くの人に広げるきっかけにもなりますよね。
特に、パラ高で人気の「ギャルズ(パラ高に登場するキャラクター、見里未来と平翔子の通称)」とコスメ系商材の案件は個人的にもぜひ見てみたいです!
まつうら:それ、めっちゃやりたいです!
あいざー:まつうらさんの「めっちゃやりたい!」の一言が本当に心強いです。これからも一緒にアイデアをどんどん形にして、ファンの皆さんに喜んでもらえる企画を作っていきましょう!
Koniii:今後も面白い企画やコラボを実現させていきたいですよね。今後もよろしくお願いします!
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ー今後の企画がますます楽しみです!本日はありがとうございました!