PLAY&coの「保健室の先生」、黒岩。
「明日香さ〜ん」と相談に来る社員に常に寄り添いながら、会社全体の働き方を改革していく情熱はどこからくるのか、話を聞きました。
ー経歴
黒岩明日香
2019年入社。&AND HOSTEL ASAKUSA NORTH(現在は閉業)での勤務後、都内最大規模の施設”&AND HOSTEL MINAMISENJU”にて立ち上げ支配人を務める。その後、PLAY&co初の産休を取得し、2022年に復帰。&AND HOSTEL MINAMISENJUの施設クオリティの改善に尽力した後、広報、人事担当を兼任。
ー今どんなお仕事をされていますか?
現在は広報、人事を兼任しています。広報ではPLAY&coを広く認知していただくためのプレスリリースやSNSの運用、イベント企画運営を行っています。人事では、求人管理、採用担当として候補者の方との面談や、人事企画、社内制度設計などがメインですね。PLAY&coはまだまだ成長中の企業なので、発案したことがどんどん形になっていきます。社員が誇れる会社、社員が働き続けたいと思える会社づくりに協力できているな、とやりがいを感じますね。
AND HOSTEL MINAMISENJUの初期メンバーと
ーPLAY&coでも人事とPRの二刀流ですが、これまでも様々な業種を経験されてきたとか。どんな人生だったのですか?
ある舞台監督に憧れ芸術系の短大に入りましたが、舞台よりも動画に興味を持ち、卒業後はCM制作会社に入社しました。いわゆるADさんのような感じですね。やりたかった仕事ではあったのですが、朝から晩までとにかく働き通しの生活で。そこでは、私のようなヒラ社員だけではなく、ずっと年上の上司も同じような働き方をしていたんです。働き方に対して考え始めたのがこの時でした。
最初の会社をやめて少しゆっくりしようと考え、半年間海外でバックパッカーをした後、やはりクリエイティブや芸能事に関わりたいという思いで、同業界に戻りました。ただ、そこでも同じような労働環境で、ボロボロになってしまいました。
当時は自分に自信が全く持てず、苦しみました。
専門的なスキルや外国語などの強みを持っていない自分が、他の業界でも仕事が出来るのか、また同じ目に逢ってしまうのではないかと、マイナスなことを考えてばかりでした。
もう日本では自分は上手くいかないんじゃないか。どうせ何も無いなら海外にでも行ってやろうと、パンが美味しいらしいという理由だけでベトナムへ行きました。(笑)ご縁があって現地企業の営業職に就いたのですが、ここでの仕事や生活もしっくり来なくて。海外での生活はすごく刺激的だったけど、じゃあそれで満足かと聞かれると、そうではない。ずっと自分の中に違和感を感じていましたね。海外に出ても、結局日本にいた頃の自分とは何も変わりませんでした。
ベトナムで働いていた頃、同僚たちと。ザ・OLな生活をしていた時もありました
ー海外でも働いていたのに、日本に帰ってPLAY&coにジョインしようと思ったのはなぜですか。
海外にいけば解決する話ではなかったんです。どこで仕事をするかも重要ですが、私にとっては「誰と仕事をするか」が大事なんだな、とその時に学びました。それなら海外に固執することもないと思い、日本で就活を始めた時にPLAY&coに出会いました。
最初の面談が尾崎さんだったのですが、「変わった人がいる!」というのが最初の印象でした。彼は、私が苦手意識を持っていた「日本の会社員っぽさ」が全くない人なんです。
他の会社では、なぜ転職が多いのかを聞かれることが多かったんですが、尾崎さんにこれまでの経歴を説明すると、「うちの会社っぽいね〜」と一言だけ。「あ、ここだったら働けるかもしれない」と思ったのを覚えています。
ーPLAY&coに入社してどのように感じましたか?
これまで働いていた会社ではマイクロマネジメントを受けていて、かなりストレスを抱えていました。それもあり、個人の裁量が大きく、自分でタスクを管理して進めていくPLAY&coのスタイルが私に合っていたと思います。
入社当時は会社ができてから3年で、少ない人数で、それぞれができる仕事をできるだけやっていました。大変ではあったけれど、仕事したい人はとことんしていたし、私のように時間を決めてメリハリをつけることもできました。&AND HOSTEL MINAMISENJUの立ち上げ支配人を任せていただいたのですが、自分自身で1施設を管理して運営を続けていく、というスタイルもプレッシャーより満足度の方が高かったですね。どう業務を進めたらいいか悩むこともありましたが、八尾さんや、岡部さんに友達のような感覚で相談できていて、愚痴も言い合ったり(笑)そんな存在がいたことにも助けられました。
ー忙しい中でも自分の働き方を貫くことができたのは、なぜなんでしょうか。
その感覚はベトナムにいた時に培ったものが大きいですね。ベトナムの人たちって、給与明細をお互いに見せ合うんですよ。それを元に、「あの人より私の方が働いているんだから給料を上げて!」と交渉をしたりしていました。その時に、初めてそういう働き方があることを知ったんです。自分の評価=給料の中で最大のパフォーマンスをするという信念は、今でも強く持っています。
ー明日香さんといえば、PLAY&coで初めて産休・育休を取った社員ですよね。
最初は、正直無理じゃない?と思いました。制度自体はもちろんあるのですが、取得実績が全く無かったし、ベンチャーで育休なんてイメージがつかないですよね(笑)。でも、会社のみなさんのご協力で、ものすごくスムーズに取得できたんです。会社としても初の育休取得になるので、人員体制のフォローも大変な部分が多くあったと思います。でも、妊娠を伝えた時、全員が一言目に「おめでとう!」と言ってくれたんです。出産後も、メンバーがすごく喜んでくれて嬉しかったです。今でも息子のこと可愛がってくれて、本当に会社の全面的な協力がなければできなかったことだと思います。
ただ、産休・育休を取ることよりも、会社に戻ってきてからが大変でした。
ほとんどの同期が辞めてしまっていたんです。
2020年、パンデミックによって、世界中の人との出会いや交流が一切無くなってしまっていました。社員が感染してしまったら施設の営業も厳しくなってしまうというリスクもあり、社内でのオフラインコミュニケーションも無くなり、PLAY&coでやりたかったことや、目標としていたことが実現できない状況に陥ってしまっていたんです。
私に何ができるんだろう、と悩み抜いた末に辿り着いたのが、「社員と向き合う」ことでした。
今の社員たちが何のために働いているのか、どうしたらやりたいことを実現できるのか。コロナ禍を耐え抜いた社員たちのためにできる限りのことをしたいと思いました。そして、様々な業界を経験して学んだ「働きやすい」会社を、今、自分が作れる立場にあると気づいたんです。
自分が働きたくない会社なんて嫌じゃないですか。私もいまだに会社というものに苦手意識があるし、上司にいろんなことを言われるのも大っ嫌いだったから。だからこそ、一人一人が働きたい、楽しいって思える会社であることがとても重要なんです。
ーそれが会社全体の働き方を改革することに繋がっていくんですね。
まずは広報としてのお仕事を任せていただき、採用広報という形でWantedlyのストーリーを執筆していました。そこから、前任の異動に伴い、人事もやってみないか、という話が降りてきました。現場の声を届けられるのは私しかいない!と役員陣と話をする機会をつくり、社員に寄り添った環境づくりを模索し始めました。
そこで始めたのが、社員一人ひとりとのキャリア相談です。社員は各店舗に配置されていて、働いています。個人の裁量が大きいことが魅力なのですが、一方で他の社員とのコミュニケーションが取りづらいという問題もありました。
私が支配人をしていた際も、孤独感を感じたり、誰に相談すればいいかわからず悩むことがありました。だからこそ、話をすることで良い影響がある相談役が必要ではないかと思ったんです。ちゃんとあなたの話を聞く人がここにいるんだよ、と。
ーキャリア相談を始めたあとに変化はありましたか。
社員の子たちが気軽に相談をしてくれるようになりました。今後のキャリアだけではなく、日々の業務の悩みや施設改善のアイディアなど様々な話をしています。常に自分を肯定してくれる人がいるというのは、大きな意味があると実感しています。
PLAY&coの社員たち。後輩の数も増えました
ー明日香さんがみんなに伝えたい、PLAY&coの魅力は何でしょうか。
一番は、話を聞いてくれる人がいる、ということ。新しい意見ややりたいこと、自分の環境など、しっかり耳を傾けてくれて、一緒に考えてくれます。親身に社員に寄り添うことができる会社だと思います。
それに気づいたのは、産休から戻り自分で新たな提案をするようになってからでした。私の中にも、PLAY&coに対して「会社はこういうもの」という固定観念がありました。ヒエラルキー型の組織、振られた仕事をする、会社全体の仕組みやルールを変えるのは難しいなど、自分で自分を制限していたように思います。
ですが、自分で提案したことがどんどん形になっていく中で気づいたんです。
この会社、何でもできるな、と(笑)
ー今後の展望を教えてください。
最終的な目標は、PLAY&coの地位を高めることです。ここで働いたことによる実績をより多く示せるような、社員が誇れる会社にしたいです。
そのために、社員一人ひとりがPLAY&coでやりたいことを実現できる環境をつくっていきたいと考えています。何度でも言いますが、私は会社員に向いていなかったと思っています。そんな私でも働ける場所を見つけることができたし、他の社員にも「会社員という型にはまろうとしなくていいんだよ」と伝えています。10人いれば10通りの選択肢があり、それを受け入れる会社でもあると思っています。それぞれに寄り添える場所にしていきたいと思っています。
ー他社員からの印象
めちゃ仕事できるかっこいい女性。みんなのことをいつも考えていて安心感がある。
とにかく明るい!明日香さんがいると場が明るくなる!いつでも親身になって相談に乗ってくれる!常に同じ目線で話をしてくれる!感性が豊か!感情にまっすぐ!
プレコー全体のスタッフのことを一番に考えてくれている。どんな話も自分のことにように親身になって聞いてくれる。あすかさんがいるからプレコーでこれからも頑張ろうと思えるし、そう思わせてくれる存在。とにかく本当に尊敬してます!
些細な愚痴でも深い話でもなんでも相談できるお姉ちゃん的存在。仕事も効率よくこなしてプライベートとの両立のお手本のような人で、頼もしくて尊敬しています。
サバサバしているが、その中でも愛がある。みんなのお母さん、なんでも聞いてくれる。
社員のことを一番に思ってくれる。
とても仕事が早くて、全体をまとめてくれる。とても話しやすくて、スタッフからの信頼も厚い。
ーMy favorite travel item!
昔は小説とかイヤホンが必需品だったんですが、今は子どものものでリュックがパンパンになってしまうので、自分の持ち物は最小限にしています。
いつも持ち歩いているものでいうと、去年亡くなった愛猫サスケのひげは常にお財布に入れてます。19年一緒だった相棒なので、姿は無くても傍に感じていたいんですよね。
「この子たちのためになんでもしてあげたい!」と、社員への溢れる思いを語った黒岩。
何があっても両手を広げて受け止めてくれる存在があってこそ、社員一人ひとりが安心して挑戦できる環境になっているんだなと感じました。
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