今や複数施設の支配人を経験し、新規施設の立ち上げに携わっている弊社の元気印、八尾。社員になる気は全くなく、バリ移住を夢見ていたにも関わらず、PLAY&coで社員になることを選んだ理由、今後の挑戦について話を聞きました。
経歴
大学でポルトガル語と国際開発を学び、卒業後は”日本語パートナーズ”としてバリへ派遣される。現地でその魅力に取り憑かれ、帰国後もアルバイトをしながらバリへ足を運んでいたバリの申し子。清掃スタッフとして入社し、フロントスタッフ→社員→支配人へと不覚にも(?!)ステップアップ。
現在は支配人を務めながら、新規施設立ち上げの真っ最中。
バリに移住しようと思っていた経緯を教えてください。
大学卒業後に、国際交流基金が実施している”日本語パートナーズ”という派遣プログラムに参加したことがきっかけです。派遣員はアジア圏の学校に駐在し、日本語の授業のサポートや日本文化の紹介を行います。私は半年ほど、バリの高校に駐在しました。自然や文化はもちろん、バリで出会った人はみんな温かくて、担当していた生徒や、お世話になった人たちを思い出すとまた会いに行きたくなるんです。
バリで出会った生徒たちと。
帰国後、入社することになるきっかけは?
以前から、ホステルの仕事には興味や憧れがありました。世界中の旅人が集まって、華やかな世界だなぁって。ただ、受付や英語を使った業務の経験がなく”自分にはできない”とどこかで思っていて。でもバリから帰国して、好きなことを仕事にしたいという思いが強くなり、ずっとやりたいと思っていたことに挑戦しようと決めました。そうは言っても英語に自信はなかったし、ホステルのことも何も知らなかったので、、始めるならまずはベッドメイクからでしょ!と思い、清掃スタッフとして応募したのが始まりです。
清掃スタッフとして入社されたのには驚きました。社員になる気もなかったんですよね?
全くありませんでした笑
帰国後しばらくはフリーターでお金を貯めてはバリに遊びに行っていて、そのうち移住しようと思っていたので。社員になった時は自分が一番驚きました。
自分に務まるのかという不安もありましたし、「正社員」とか「会社で働く」ことにあまり興味もなかったです、天邪鬼なので。笑
なぜ社員になろうと思ったのでしょうか?
人事の尾崎(※1)とPLAY&coとの出会いがあったからです。
先ほどお話した通り、英語力やフロント業務への不安もあり、清掃スタッフのポジションへ応募しました。当時の面接は尾崎が担当だったのですが、その時から、この会社のオープンさや親しみやすさを感じていました。
ホステルの求人は、応募条件として、問題なく英語で接客できることが前提で、TOEICやTOEFLのスコアが書いてあるところも多いです。それもあって自分の中で躊躇していた部分もあったのですが、面接で不安だと伝えた時も、「フロントに入ると自然と少しづつ覚えていくので大丈夫です。全く英語が話せなかったスタッフもいるので一緒に楽しみながら慣れていきましょう」と言ってもらえました。
入社後すぐにフロントスタッフも兼任するようになり、ゲストと密に関わっていく中で、ホステルの仕事好きだなあ、向いているなあと思うように。
当時一緒に働いていた尾崎や、代表の中島、面接の時にも偶然居合わせた小屋敷(弊社役員)のキャラクターに惹かれ、この人たちと働いてみたいと思い、社員になることを決めました。
(※1社員インタビューEp.1で紹介した弊社の人事兼何でも屋の尾崎のことです。彼のインタビュー記事はこちらから↓)
会社のどのような部分が好きですか?
大きく二つあります。
一つは、未経験でもチャンスをくれて、自分次第でステップアップしていけるところ。
もう一つは、代表の中島と小屋敷のポジティブなマインドと積極的に社員を褒めてくれるところ。
経験や実績がない人に支配人の役職や、新規開業のマネジメントなど、仕事を任せるってすごいことだと思うんです。自分が経営者だとしたら、任せるのはちょっと怖いなと思ってしまうかも。それでも、本人にステップアップしたいという意志があれば、サポート体制を敷いた上で業務として任せてくれる。少し前の自分が見たら、本当に驚くような場所に立たせてもらっていると実感します。
社員はポジティブな人が多いのですが、中島と小屋敷の影響が大きいと感じています。
「こういうこと得意だよね、素敵だね」とか「良いね!」とか、社員自身のことも、社員のアイデアや仕事に対しても、よく言葉にして褒めてくれます。
一方で、ミスがあった時に感情的に責めることはほとんどしません。リカバリー、原因追求、今後の対策など、建設的な議論にすぐ移してくれるので、学びに繋げられるし、何より働きやすい雰囲気になります。トップ二人のこうした姿勢が社内全体に広がっているので、のびのびと自分らしく働けるところが特に好きです。
ご自身の業務にかける思いを教えてください。
宿泊施設で働くことは、"人の人生”に関わること。 ゲストのかけがえのない人生の時間を共有させてもらっているということを、忙しい毎日の中でも忘れないように心がけています。この想いは一緒に働くスタッフにしっかりと伝えていきたい。
スタッフとはできるだけ「話す」ようにしていて、支配人として、みんなが自由に働ける環境を作ることが、良い雰囲気でゲストをお迎えすることに繋がると思っています。まずそこで働く人がいい状態でないと、心地のいい空間は作れないので。
ゲストとの距離感も大事なポイント。自然体でフラットに、時には旅の友として、意識的にコミュニケーションを取るようにしています。
支配人業務と並行して、弊社で運営している都内施設の客室改善を担当しています。
ゲスト目線で各施設を見て周り、チェックした改善案を元に、支配人と相談したり、他の施設の良い事例などを参考にしたりしながら、施設のハード面での課題解決に取り組んでいます。売上や稼働目標の追求に比べると、客室改善は後手に周りがちですが、ゲストの宿泊体験と満足度に直結する重要度の高い仕事です。
この担当になったことで、自分は整理整頓や収納が得意だと気が付きました。社員の得意な分野を見極めて、各々の能力を発揮する場を用意してくれるところもこの会社の魅力の一つです。
開業準備を進めている新規開業施設について詳しく知りたいです。
今回の新規施設では、”自分が泊まりたいホステル”から着想し、コンセプトに”サステナブル”を置きました。
学生のころから国際協力やフェアトレード、環境問題に関心があって、普段の生活でも自分が何を選択するか、どう消費するか意識していました。自分が仕事をする上でも、同じ仕事をするなら環境にいいことや社会に貢献できることをしたい、未来に責任のある仕事をしたいという思いがずっとありました。
提案したコンセプトに共感してもらえたこと、また、この施設だけでなく、会社としてもSDGs(※2)に取り組んでいきましょうと言ってもらえたのは嬉しかったし、希望を感じました。
選ばれるホステルになるためには「価値」が必要です。SDGsやプラスチック問題への意識が社会的に高まる中で、それに取り組むことは必須だと思いますし、海外の方は特に環境問題などに関心高い印象もあるので、需要も大きい。具現化に向けて奮闘中です。
(※2 SDGs:国連サミットで採択された、持続可能な開発目標の略称。貧困や飢餓をなくす、ジェンダー平等の実現や、環境の保護についてなど国際社会が今取り組むべきことが定められています)
他の社員からの印象について、コメントをお願いします。
他の社員が思う、八尾に対する印象⇩
・責任感があり、究極の真面目。見た目小動物でいつもニコニコしてて癒し系だけど、時にズバッと毒舌。一緒にご飯を食べに行くとあれもこれもと過剰オーダーしがち。
・みんなの笑顔メーカー。
雰囲気と振る舞いで周りを変えていくすごい人。
・温かみ
るいちゃんがいる施設はイメージが「ゲストハウス」のような温かい雰囲気や空間を持っている気がします。るいちゃんが持っている雰囲気がそのまま施設にアウトプットされて、ゲストにも伝わっているようなそんなイメージ
・陽だまりのような雰囲気を持った人で社員にとってもゲストにとっても親友のような存在。ゲストを大切にしているのが伝わってくる。
・そこにいるだけで安心感と暖かさを感じられる、お布団みたいな人。でも実は芯が強くて頼れる姉御気質もある最強の二面性!
一緒に働いているみんなからこんなコメントもらえるのすごく嬉しいですね、ニヤニヤしちゃう。笑
ゲストが帰ってきたときに安心できるように、ホームのように過ごしてもらえるように、といつも心がけているので、それができているのかなと、少し自信が持てました。
もはや社員インタビュー恒例となりつつあるWhat's in my bag(私のバッグの中身)。
青森、インド、ポルトガル、デンマーク、友達からのお土産など、世界中で見つけた”可愛い”が詰め込まれているおもちゃ箱のよう。
今後の意気込みをお願いします。
初めて開業に関わり、何もわからない中で、未来に責任ある仕事をしたいという自分の想いがコンセプトにつながったことはかなり衝撃的で、驚いたと同時に本当に嬉しかったです。不安もありますが、サステナブルなホステルの運営を’持続’できるかが、今後の課題であり挑戦です。
バリに惹かれる理由、PLAY&coで社員になろうと思った理由、働くときに大切にしていること。
一貫して、人を大切にする生き方が背景にありました。そんな彼女が手がけるホステルは、きっと、愛に溢れたみんなのホームになるはず。
次回インタビューもお楽しみに!