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内定者インターンを経て、2018年PLAN-Bに新卒社員として入社した百々雅基。入社4年目の若さでありながら、現在はマーケティング部部長としてマーケティングチーム、インサイドセールスチームを統括。
さらに自社サービスであるSEO課題解決ツール「SEARCH WRITE」、インフルエンサーマーケティングプラットフォーム「Cast Me!」のマーケティング責任者も兼任する。
若くしてPLAN-Bのマーケティング部門を任され、PLAN-Bを数年で時価総額1,000億企業にするという夢を描く百々。その夢に向かい、PLAN-Bで経験してきたこと、成し遂げたいことを聞いてみた。
ゼミ選びの失敗が原体験。一緒に働く「人」が何よりも大切だと気づいた
ーーまず初めに、最初の就職先としてなぜPLAN-Bを選んだのかを教えてください
事業内容と規模感、人に惹かれたからです。
もともと大学2年生ぐらいのときから起業サークルに入っていて、企業分析や事業分析などをしていました。当時とあるFintech系のサービスと出会い、「これは、世の中が変わりそうだな」と直感したんです。
その時に感じた未来へのワクワクが忘れられず、「自分も、世の中を変えるようなサービスや事業に関わりたい」と思ったため、ウェブサービスを提供している会社しか見ていませんでした。
その流れでPLAN-Bが運営していた「Juicer」というサービスにも注目していたんです(2019年に事業譲渡)。集めたデータをもとにさまざまなことを最適化していくのがすごく新しく、面白いなと思っていました。そこで、「PLAN−Bいいな」と感じたんですよね。
もう一つは規模感。あまり大きな会社だと、ひとつの仕事に対してひとつの役割しか与えられないのではないかと感じて、会社の駒や歯車になってしまう気がして嫌だったんです。
会社規模は大きくなくても、「自分がどんどん好き勝手やれる方がいいなぁ」と思っていました。
ーーさまざまな会社で悩まれたでしょうが、何か”決め手”はありましたか?
最終的に3社ほどで悩んで、最後はもう「人で決めよう」と決意しました。
実は僕、大学時代のゼミ選びで失敗しているんです。ゼミの内容には興味があったんですが、教授やメンバーとどうしても合わなくて、1年ほどで辞めました。
その後、別のゼミに入り直したときに「どれだけ好きなこと、面白いことができたとしても、一緒にいる人が合わなかったら無理なんだな」と学んだんですよね。
だから最後は、一緒に働きたいと思える人や、自分に合う人が多いところに行こうと。その点で、一番だと思えたPLAN-Bを選びました。
入社4年で部門長に。チーム作りの面白さを知った
ーー実際に入社してから、どんな仕事をしてきたのでしょうか?
PLAN-Bに関わり始めたのは、内定者インターンの頃からです。
僕は飽き性なので「とにかくいろんな仕事をやらせてください!」とお願いして、本当にさまざまな部署を経験させてもらいました。
最初は、国内TOP3に入るユーザー行動データを持っているパブリックDMP「Juicer」を運営するJuicer事業部に配属され、右も左も分からないまま仕事をしていました。それからサイト制作をするチームでアシスタントディレクターをしたり、人事で採用のお手伝いをしたり。
新卒で入社してからは、改めてJuicer事業部に配属されました。初めはJuicerのデータを活用して、広告のターゲティング精度を高めるためのサービス設計をいろんな方の協力を得ながら1人で行っていました。
その後、Juicerのデータ自体を直接販売することも経験しました。営業はもちろんのこと、データの加工や抽出、レポーティングなど、営業からお客様へのサポートまで一貫して行いました。
それから、Juicerが1年半後に事業譲渡をして、そのタイミングでPDMチームへ。プロダクトマネージャーとして今のCast Me!の原型となるサービスを作っていました。プロダクトオーナーと話し合いながら、事業計画書の作成から画面設計、UX設計など幅広くプロダクト開発の経験をさせてもらいました。
そして、PDMと同時期に、SEARCH WRITEのマーケティング責任者を任せてもらいました。最初は一人でしたが、徐々にメンバーを増やしてもらい、現在はSEARCH WRITEだけに留まらず、すべてのマーケティングを統括する「マーケティング部」として正式に部門化したところです。
ーーインターンの頃を含めて、本当にいろいろなことを経験してきたんですね!仕事の中で、共通点は何かあると思いますか?
「未来を描く」ことを、ずっとやっている気がします。
「どうやってこれを売れるようにしていくか」
「どんなプロダクトを作ればよいのか」
など、常に未来に目を向けていたような。マーケティング責任者になってからは、
「チームをどう作っていくか」
「マーケティング組織がどうあるべきか」
について考えています。
ーーさまざまな事業部を経験してみて、自身が「変わったなぁ」と思うことはありましたか?
もともと僕はスペシャリストを目指していたんです。最初に配属されたJuicerのメンバーが皆スペシャリストの集まりで、憧れもありました。
でも今は、チームを作るほうが楽しいと思うようになりました。
マーケティングの責任者になって、チームができあがってきたときに「一人でやれることには限界がある」と感じ始めたからです。であれば、組織を作ってそれを動かしていくほうが面白いなって気づいたんです。だから、スペシャリストではなく、ゼネラリストの道でいこうと。
今では幅広い知識や知見があって、組織を正しい方向に導いていく、普遍的なスキルが身についてきている気がします。
ーーチーム作りなどの仕事をする中で、心がけていることってありますか?
自分自身が納得できない提案はしないようにすることです。自分すら納得できていないことを、組織でやるのは違うな、と。そんな状態で正しい方向にいくはずがないですよね。
自分に妥協せず、中途半端なことはしない。それはすごく意識しています。
部署間の垣根を越えて、会社全体の「利」に繋げる
ーーマーケティング部の、ミッションと体制を教えてください。
現在のミッションは、PLAN-Bの各プロダクトの「商談の機会を作ること」ですね。
体制としては、見込み顧客を獲得する「リードジェネレーション」、見込み顧客が商材に興味を持つような状態にする、「リードナーチャリング」を担当するマーケティングチームが3名、次に実際に商談を作る、リードクオリフィケーションを担当するインサイドセールスチームが3名います。
さらに、エンジニアが1名。エンジニアの一番大きなミッションは「データの整理、活用」ですね。マーケティング活動において、データをどう整理して、どう活用していくかは重要なことだと思っているので、仲間を社内から引っ張ってきました。
ーーどのくらいの年次の仲間が集まっていますか?
新卒4年目までのメンバーを中心に、20代で構成される本当に若いチームです。
ーー百々さんから見て、マーケティング部はどんなチームなんでしょう?
まずはとにかく「チーム感が強い」こと。マーケティング、インサイドセールスのラインが協力し合わないと、どうしても数字が伸びないんですよね。だから、必然的に協力しないといけない職種ではありますが、それがなくてもお互いがお互いのために働いている光景をよく見ます。
二つ目は「改善スピードが速い」こと。僕がせっかちなので、同じところに留まっていることができない性分なのもあり、メンバーにもとにかく改善や、新しい施策を提案することを常にやってほしいと要求してきました。
すると、自然とみんなが自発的に改善をしていくチームになってきました。
ーー確かに最近では部署の垣根を越えて、各プロダクトの横串となって支えているような印象があります。
マーケティング部として、各プロダクトを横串で見て全体最適を図ることは非常に重要な役割なので、意識したいと思っています。
例えば、Cast Me!とSEARCH WRITEって全く別のサービスですが、どちらかで失注しそうな案件をどちらかのサービスの商談に繋げることができることもあります。
ある部署のことだけではなく、会社全体として利益を最大化することは意識するようになりました。
ーーリモートワークの弊害で、世の中的に他部署とのコミュニケーションが取りづらくなったと聞こえる中、すごいですね。他にもマーケティング部として心がけていることってありますか?
「営業の話を聞く」ことは、すごく大切にしています。
実際にお客様の声を生で聞いているメンバーなので、僕たちのチームは営業とのミーティングがめちゃくちゃ多いんです。きちんとフィードバックをもらうことも大事だし、逆に僕らから要望を出すこともあります。
マーケティング組織を立ち上げて失敗するBtoB企業の典型例って、営業とマーケが他責になることだとよく聞くんです。だから、その失敗だけは絶対にしない、っていうのは非常に意識していますし、その思想を常にチームメンバーにも持たせるようにしています。絶対に営業のせいにしてはいけない、と。
だからこそ、僕ら部門長やマネージャーのレイヤーは、問題が起こったときに、他部署のせいにするのではなく、冷静に原因と課題を素早く突き止めることが大切です。
ーーすごくいい考え方ですね。
先日も、他部署の先輩と「僕らが協力しあって横の繋がりを強くすることが、組織を強くするポイントだよな」っていう熱い話をしていたんです。「絶対に他責にはしない。お互いのチームがやるべきことをやろうな」と話していました。
そのときに改めて「ああ、すごくいい会社だな」って感じたんですよね。
ーー将来マーケティング部は、どんなチームにしていきたいですか?
「会社のブレインになること」を意識していきたいですね。
本当の意味でのマーケティングは、もっと戦略部分から関わっていくものですが、まだまだ「商談をつくる」ような、ごく一部のことしかできていません。
胸を張って「マーケティング部」と名乗れるようになるために、会社のブレインとして各事業の戦略から考え、一気通貫して事業を見る。そんな役割を担える組織にしていきたいな、と思っています。
もちろん一方的に上から「こうやるよ」と各事業部に伝えるのではなく、部長陣やメンバーと話し合いながら、適切な方向性を決めていきたいですね。ゆくゆくは会社全体の方向性も、マーケティングの観点から考えていけるようになりたいです。
会社全体で理念を浸透させて、ブレない組織を作りたい
ーー今後PLAN-Bをどんな会社にしたいですか?
最近本気で考えているのは、時価総額1000億円の企業にすることです。これは通過点に過ぎないのですが、まずはそこを目指したいと思います。
1000億企業になると、それだけPLAN-Bの理念をもとに生まれた価値が世の中に届いていることに繋がっているはず。そういう状態になれたら、世界は今よりももっと良くなっているんじゃないかな、と思います。
ーーそのような考えになったのは、どんなきっかけがあったんでしょう。
マネージャーになったことで、視座も上がったことが大きいと思います。
自分のこと、チームのことだけでなく会社を主語に考えるようになりました。自分が組織を作るようになったことで、会社目線がより強くなり、理念についても改めて考え始めたことも大きかったかもしれません。
あとは最近、社長の鳥居本との距離が近くなったこともありますね。社長は常に、PLAN-Bの理念に基づいて会話をされるんです。
正直僕は入社した当時は、言い方はアレですけど、理念とかマジでどうでもいい、って思っていたんですよ(笑)。しかし、組織を作るようになったときも、軸があるとないとでは大きく変わるな、と感じました。常に理念をチームメンバーにも伝え続けることで、ブレない組織を作ることができるなと気づいたんです。
この立場になって改めて会社を俯瞰すると、理念に共感し、体現できている人がすごく多いですね。
メンバークラスでも、自然と理念をもとにした考えが会話の中で出てきます。営業も、事業側も、運用サイドも、全員が本気で理念を体現できていたら、すごく素敵な価値を顧客に届けることができるのではないかと思っています。
ーーPLAN-Bに求めることや、課題に感じていることはありますか?
課題はとにかく、さまざまな職種で人が足りないことですね。会社の成長に合わせて、適切な人材を採用することが大切だと感じています。
合わせて育成面でも課題を感じています。マネジメント層やスペシャリストとなるメンバーを育てることは、すごく急がないといけないと考えていますね。
ーー人材の採用・育成・活性化、そして適材適所に人材を配置すること。とにかく今PLAN-Bに必要なことですね。
そうですね。以前は、同じ人材が同じ部署に長く在籍していることが多かったのですが、最近ではフレキシブルに人材が流動しているのが、すごくいいところだと感じています。
人生の目標があるから、いま頑張れる
ーー百々さん自身の夢、ビジョンについて教えてください。
僕はずっと「40歳でお金という概念から解放される」ことを目標に掲げています。それは仕事をいつ辞めても、生きていける状態にしたい、ということです。
この目標を持つようになったのは、僕が1年目にものすごく悩んだことがきっかけでした。
自分も含め、人間は二面性のある生き物だと思うんです。例えば僕も「自分で会社を作って、世の中を変えるような事業がしたい」自分と、「失敗したらどうするんだ? もっと安定した道を行こうよ」と逃げ腰な自分がいます。どちらを選べばよいのか分からず、とても悩みました。
でも、あるとき「どちらかの生き方を否定するのではなく、両方認めてあげたらいいんだ」と思ったんです。だったら、若いころはとにかくバリバリがんばろうと。それで40歳でお金という概念から解き放たれたら、その後は好きにどちらの自分の道も選択できるようになるだろうと。
ーーその夢は叶いそうですか?
正直、現時点で1年ほど前から目標に対してショートしているんですよ(笑)。だからこそ、今高い目標に対して頑張れるし、やらざるを得ないと思って日々働いています。
いま出会いたい人材は「素直さ・思考力・挑戦意欲」がある人
ーー最後に、百々さんはどんな人と働きたいですか?
一つ目は、超大前提で、素直な方。やっぱり人と人が集まって働いているのが組織なので、素直じゃない方と働くのはしんどいでしょうし、PLAN−Bには合わないと思いますね。
二つ目は、頭を使って考えるのが好きな方。別に賢くなくてもいいです。考えるクセを持っていれば、知識や賢さって後から身につけられます。
そして三つ目は、新しいことへの挑戦意欲がある方ですね。うちのチームはまだまだ発展途上なので、どんどん新しいことをやっていってもらわないと次のステップに進めません。なので、保守的な、任され仕事しかできないような方はちょっと難しいと思います。
ーーありがとうございました。こんなに視座が高くて、まだまだ4年目。百々さんがいればPLAN-Bも心強いですね。今回はありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました!たくさんの方にお会いできることを楽しみにしています!