今回は、社長室所属で新規事業の立ち上げに携わっているNさんをインタビュー。
新卒入社した株式会社キーエンスから自身で起業をするまで。そして、前職である大手企業を退職し、ピアラへの入社を決めた理由に迫りました。
社長室 所属:Nさん
大学卒業後、株式会社キーエンスへ新卒入社。営業としてキャリアを積んだのち、IT業界最大手のサイバーエージェントへ転職し、Webマーケティングのコンサルティング業務に従事。29歳のときにシンガポールでの起業のチャンスを掴む。3ヶ月で事業を黒字化させるなど順調にみえた経営だが、投資家からの打診がきっかけで、日本へ戻り前職にあたる大手企業へ入社することに。その後、予てより繋がりのあったCFO下川からの紹介があり、昨年ピアラへジョインした。
やりたいことが無かった就活時代。だからこそ掲げた“30歳までに起業する”という目標
ーーピアラにジョインするまでの経歴を教えてください
はじめの質問をこう投げかけたインタビュアーに、Nさんは自身の経歴を丁寧にまとめた資料を手渡した。
ーーお手製の資料!ありがとうございます。社員インタビューで資料を事前にご提供いただいたのは初めてです!
「そうなんですか?(笑)
事前に大枠になる質問を教えていただいていたので、用意しました。お時間も限られていますし。」
と笑顔を向けるNさん。いきなりの神対応からインタビューはスタートした。
「就活生時代、私は特にやりたいことがなく、汎用性のある志望動機を使いまわしながら、各業界の大手企業の選考を受けていました。
そんな就職活動を行いながら考えたのが、『20代の“今”やりたいことがないのなら、30歳くらいには自分のやりたい事業が行える会社を立ち上げられる人間になりたい』という目標。
掲げた目標を達成するために、『ホップ・ステップ・ジャンプ』でこれから自分が行うべきことを考えました。これを着実にこなしていったのが私の20代です。」
【①ホップ:『営業』のスキルが磨ける会社に新卒入社】
「まずはじめに、企業家となり自分で事業を行う上で、若いうちに経験しておいた方がいいと思った『営業』のスキルが磨ける会社に新卒入社しました。
営業が一番苦しい、かつ業績がトップレベルの会社で経営についても学ぼうと思ったんです。
そこでしっかりと実績を積んだ後、当時興味のあったIT業界の最大手だったサイバーエージェントへ転職しました。」
【②ステップ:事業立ち上げを行いたい。 IT業界大手企業でクライアントビジネス成功に向けたマーケティングスキル、コミット力を学ぶ】
「サイバーエージェントでは、マーケティングのプランナーやコンサルタントの業務に従事。さまざまなクライアント様のビジネスの成功に向けて、コミットする力を磨きました。
このとき、悲喜こもごもを体感しましたね。ビジネスの厳しさを身をもって学ぶことができたんですよ。」
【③ジャンプ:自分のやりたい事業や方向性を周囲に発信し続ける】
「ホップ・ステップで学びたいことや磨きたいスキル、知りたいことなどを着実に吸収しながら、自分のやりたい事業や方向性を周囲に発信し続けていました。
そして結果的に、29歳のときにシンガポールでの起業のチャンスを掴むことができましたね。」
起業したからこそ学べたこと!それは〇〇
ーー計画通りに起業まで成し遂げたんですね!
「順調に目標達成までの道を歩めたのは、周りの方々にご支援いただけたお陰だと思っています。そして立ち上げた事業が“インドネシア版の価格コム”。
ただ、この事業を立ち上げるにあたって、投資家から求められたのが3ヶ月以内に営利で黒字転換をすること。
そのためProfitの事業として、当時バブル真っ只中だった国内のモバゲーやグリーなどの企業向けに、アドネットワークシステムを開発。それを日本の代理店さんにたくさん売ってもらうことで、3〜4ヶ月で黒字転換させることができました。」
無事に求められていた営利の黒字転換を成し遂げ、当時新婚だった奥さんをシンガポールに呼び寄せることができたNさん。
しかし、そんな矢先、『投資家から利益の出ているProfitの事業だけ残し、価格コムは辞めないか』という打診があったという。その後、話が長期化しそうなことから、一旦メディアを買い取り、当時の事業責任者とVCにバイアウトした。
「20代のチャレンジはこうして幕を閉じました。大変なこともたくさんありましたが、(新卒からの社会人生活は)とても楽しい時間でしたね。
起業したからこそ学べたこと、得られたものも大きかったです。
クローズして初めて、“会社や事業をやることがGOALになっていたこと”に気付けたんですよ。
人から出資を受けるのなら、長期のGOALやロードマップの価値観がマッチしている方とでないと、ビジネスはうまく続かない。
また、人(メンバー)を自分の船に乗せる覚悟の重さも強く感じました。事業をたたむとなれば、次の仕事を斡旋する必要もありますし。
そして最大の学びは、(ロケットインターネットなどの)海外黒船企業の強さです。
楽天でさえ、3ヶ月後に参入してきたロケットインターネットに、ダブルスコアで差をつけられてしまうほど。Web完結の事業・ビジネスはGAFAだけではなく、欧米の企業が、やはりものすごく強い。
欧米の企業があまりやらない領域で、日本の強いジャンルやモノ、リアルを絡めてトライしないと、継続的に勝つのが厳しいということにも気付けましたね。
この20代の経験から、30代はもちろん、残りの人生で1度は、『欧米の企業をぎゃふんといわせる日本発信の事業・会社を作りたい』と自分の新しいGOAL設定や価値観を考えるようになりました。」
大手企業時代には、事業責任者とパートナー会社の代表を兼任
新たなGOALを掲げたNさんはその後、前職にあたる大手企業へ入社した。
「前職では、新規事業企画室でIOTやテック、さまざまな事業のリサーチを行い、市場性や競合性、差別化ポイントが明確なヘルスケア領域の電子タバコ事業の立ち上げを行いました。
そこから先は、こうして立ち上げた事業の事業責任者と、パートナー企業となる貿易・生産管理会社の代表を兼務していましたね。」
さまざまな経験ができた過去があるから!最終的にピアラに辿り着けた“今”
ーーピアラへの入社を決めた理由を教えてください
「正直、前職の会社のことは好きでした。ですが、どうしても市場・環境の変化によって自分が携わっていた事業を縮小しなければいけないとなり。
かつ、会社の方針として社会に貢献できる事業に注力することになり、領域が異なるミッションへの変更に至りました。
ですが、私としては、ヘルスケア領域の市場の成長性、ジャパンブランドの海外評価の高さ、強さに魅力を感じていて。モノ作りやリアルを絡めて、引き続きヘルスケア領域で事業開発を行いたかったんです。
こうした思いから、国内外のヘルスケアテックサービスをリサーチする中、(現)CFOの下川さんより紹介があり、ピアラに出会いました。」
※入社のきっかけを作った下川さんと
「ピアラが国内で保有するヘルスケア・ビューティー業界に特化したCLリソースやデータを活用し、テックによる診断技術を紐づけることができれば。
『メイドインジャパンの新しいヘルスケアテック事業が開発できる!』と考え、入社を決めました。」
ーー現在、どのような事業を行って(担当されて)いるんですか?
「今は、代表の飛鳥とともに、主に国内外の新規事業サポートに携わりながら。自身がフロントとして、ヘルスケアテックサービス事業を行う大手やベンチャーの企業と、パートナーさんとの提携・提案などを行っています。」
ピアラは今、蓄積したノウハウやテクノロジーを駆使した新規事業の立ち上げにも注力している。
新卒時代が人生で一番つらかった。
ーー完璧な経歴ですね…!逆に今までで大変だった、またはつらかった経験はありますか?
「ありますよ!今までで一番辛かったのは、新卒時代ですね。
もちろん、初めての社会人経験だった、というのもあるんですけど…。分単位のスケジュールで仕事をこなす日々は本当に大変でした。
今思うと新卒だからこそ耐えられた日々かもしれません。」
「社員に熱い代表!」、「一人ひとりのコミット力の高さ!」がピアラの魅力
ーー入社してからみえた、分かったピアラの魅力を教えてください
「代表の飛鳥をはじめ、役員人が社員に対して熱いというのが特徴であり、魅力だと思います。
『もっとみんなの平均年収を上げたいんだ』とか、うまくいっていない人がいても『場所を変えればもうちょっとよくなるんじゃないか』とかを常に考えているんですよ。まるでファミリー・家族のように。
経営者ってドライな人が多いと思うんですが、飛鳥代表は違います。
社員のことを本当に考えて、その分目標へのコミットを求める。それをやり遂げてくれたら、会社としてちゃんと対価を払えるように経営を頑張る、これを体現している点がピアラのいいところだなと思います。
また、こうした環境があるからかもしれませんが、数字に対してのコミット力がどのメンバーもとても高いんですよ。
自分の数字目標だけではなく、クライアント様のビジネスがしっかりうまくいくようにあらゆる数字をみていますし。」
終始笑顔でピアラの魅力や、メンバーについての話をしてくれたNさん。
そんな彼は入社から約半年、自席を持たず、オフィスの入り口に近いオープンスペースで仕事をしているという。
ーー席はあえて持たずに、オープンスペースでお仕事をされているんですか?
「はい、社内メンバーとの対話・会話を大切にしたいと思っているため、あえて席を持たずにオープンスペースで仕事をしています。
私に与えられているミッション以外のことでもピアラのため、メンバーのためになるなら積極的に取り組みたいんですよね。
話しかけやすい場にいることで、若手のメンバーからも声をかけていただけたりするので。何か悩みや相談があれば声をかけてほしいなぁと思っているんですよ。
これから新しいメンバーもどんどんジョインしてくると思うので、今までさまざまな経験を積んできた私だからできることで、メンバーにも会社にも貢献していきたいと思っています。」