喜多 将人(きた まさと)
新卒でSierに入社しシステム開発を担当。その後、ベンチャー2社を経て、2021年9月にパンフォーユーに入社。システム開発責任者としてパン屋さんのDX化を牽引する。
開発グループマネージャーとして、パンフォーユー全体の開発部門を担う喜多将人さん。SIer企業からベンチャー2社を経て、パンフォーユーに参画しました。「パン職人さんによる手づくりパン」という究極にアナログな商材を扱うベンチャーにおいて、開発の役割とはどのようなものなのでしょうか。これまでのキャリア遍歴とともに伺いました。
——喜多さんがエンジニアの道に進んだのは、どのような理由だったのですか?
喜多:中学生の頃に好きだった歌手が、某家電メーカーのCMに出ていまして。それをきっかけに「就職するならこの会社」と決めて、新商品はすべてチェックしていました。大学はもちろん電気電子工学部……ではなく情報工学部に進学。まだ憧れの家電メーカー就職への道は閉ざされていないと思っていたのですが、結局片想いで終わってしまいました。
——……というと?
喜多:就職活動でその家電メーカーを受けたのですが、関連企業も含めてことごとく落ちまして。そんな踏んだり蹴ったりの状況の中、ある企業の面接30分前に大地震が発生。それが東日本大震災でした。それによって、大手民間企業の面接はすべて夏以降に延期。中小企業は採用活動を続けていたので、内定をもらったSIer企業に就職しました。当時はシステムエンジニアになりたい人があまりおらず、売り手市場で内定がとりやすかったのが幸いでしたね。
——新卒で入社した会社はどうでしたか?
喜多:その会社では中学校の給食予約システムの開発などを主に担当していました。クライアントである自治体、お弁当を作る委託先、お弁当を予約する保護者・食べる生徒、それぞれの視点で考えながら開発するのはとても良い経験でしたし、ソフトウェアの開発の面白さがわかり、システムエンジニアになってよかったなって思えました。ただ7年ほど経ち、エンジニアとして新しい技術に触れながら開発していきたいという想いが強くなり、成長しているベンチャーへ転職することにしました。
——新しい環境はいかがでしたか?
喜多:めちゃくちゃ世界が変わりました。世の中には「どういう脳みそを持っているんだろう」と思える、すごい人がたくさんいるんですよ。単純につくるだけではなく、「何が最善か」を考えつつ数式で物事を解決するような……うまく表現できないですが、それに衝撃を受けました。これまで昔ながらの技術しか触っていなかったのが、一気にモダンな技術になったので楽しかったですね。
——そんな恵まれた環境の中、なぜさらに転職を決めたのですか?
喜多:会社の規模が急激に大きくなり、判断基準の考え方などの感覚が合わなくなったように感じてきました。。そしてコロナによるフルリモートが始まって……コミュニケーションがますます取りづらくなり今自分はなにを何のためにやっているんだっけ?みたいなのをよく考えるようになりました。
このままじゃダメだと思ってこれからマネージャーとしてのキャリアを積むにはどういう経験が必要かを考えました。その中で、開発メンバーを10〜20名ほどの小規模から100名規模まで伸ばしたリーダーの苦労話を聞いたのを思い出し、自分もその経験をしておきたいと思いました。、それで成長フェーズにある会社を探しているなかで、のまだ小規模かつ成長フェーズにあるパンフォーユーに出会い転職しました。
——何がパンフォーユー入社の決め手になったのでしょうか?
喜多:入社前に開発会議に参加したことがあったのですが、そのとき責任者以外のエンジニアが、全員業務委託だったのが新鮮で。それぞれが“個”の力で頑張っている感じがしたので、もう少し組織的に動けばもっとワークするのではないか、その橋渡し役を自分が担えるのではないかと思いました。その会議の後に遅い時間までその責任者と話して、これからやろうとしている事業に共感できたことも大きかったと思います。
——実際に入社されていかがでしたか?
喜多:エンジニアは黙々とやる人が多いので、自ずと静かな雰囲気になりがちですが、開発チームの雰囲気はこれまで経験した中で一番明るいですね。『キナミのパン宅配便』をローンチしたときに感じたのですが、これまではトラブルが起きたらエンジニアだけで解決して結果を報告して終わりでしたが、パンフォーユーでは他部署と連携して、いろいろな人に助けてもらいながらチーム全員で解決を目指すので、そのやり方がとてもいいと思いました。
——まわりからあれこれ言われがちな開発チームは、他部署と対立しがちですよね。
喜多:そうなんです。でもこの会社は「部署を超えて一緒にやっていこう」と考えている人ばかりで、話し合いを重視していると思います。だから僕もエンジニアに作業を依頼するときは、依頼するに至った背景や改善したいことをきちんと説明しますし、納得してから作業に取りかかってもらえるよう配慮しています。そのほうがいいパフォーマンスが出せるし、期待値に達しているか振り返ることができるし、成長もできると思うので。
——2022年12月よりフルリモートが可能になりました。開発チームでは、どのようなことに気をつけていますか?
喜多:まずはslack上に個人チャンネルをつくってもらい、毎朝その日にやる業務を明確に書いてもらっています。話した方が早く解決できるのであれば、すぐにハドルミーティング。あとは雑談を含め、コミュニケーションが生まれる仕組みをつくろうとしていますね。
——喜多さんは経営陣との距離も近いポジションですが、その点はいかがでしょうか?
喜多:経営陣が一番の課題だと思っていることを、直接聞けるのは大きいですよね。直接聞いているからブレないし、「こういう未来があって、その一歩目にこういうことを考えている」というのは話さないとわからないですから。その分スピード感が求められますが、80%は事業見込み通り、20%は自分の興味があることもやれる“20%ルール”でスケジュールを引いていこうと言われているので、余裕がないほどパツパツということはありません。できるだけ突発的な作業が発生しないよう、リソース管理をしています。
——どのようなエンジニアに来てほしいと思いますか?
喜多:開発を経験しているかつビジネスサイドにも興味がある人ですかね。僕が開発サイドの責任は持つので、「日々のオペレーションをどうするか」「どこに課題があって、どこを伸ばすのか」ということを考えられる人が来てくださると、相乗効果でさらに良いチームになっていくと思います。僕たちはECの会社だと思われがちですが、パン屋さんをサポートするプロダクトやプラットフォームをつくる会社です。さらにエンジニア的にも楽しめて、会社のアセットにもなるものをつくろうと準備しているので、これからおもしろくなっていくと思いますよ。
——何が始まるのか楽しみですね。
喜多:そうですね。最近、海外エンジニアの応募も増えているので、それだけ僕たちが注目されているということではないかと。カジュアル面談をすると「印象が変わりました」と言われることが多いので、気になったらぜひカジュアル面談でお話ししましょう。
ありがとうございました!一度話を聞いてみたい方、カジュアル面談・ご応募お待ちしています!