1
/
5

インタビューvol.112「組織の強みを生かしたアドベンチャー施設運営を目指して〜PANZAてんしばイーナの一年」

2020年11月、PAJ運営アドベンチャー施設 PANZAてんしばイーナ がオープンして1年経ちました。コロナ禍での1年目でしたが、まこ(徳田真子)とチームメンバーはどんな一年を過ごしたのでしょうか。

フラットに悩む

チームメンバーは和気あいあいしています。コロナになって、より密に話すようになりました。いまの状況にあったいい形に変化しながら進んでいるのではと思います。いろいろな葛藤や想いはそれぞれにあると思いますが、前向きにやっているチームです。

この一年は「フラット」に悩んできましたね。いままでテーマパークなどで働いてきて、PAJの目指す「フラットなチーム作り」というのをしたことがなかったので悩みました。フラットというのがどんなものなのか正直わからなかったですし、そこに囚われていた感はありました。

いま私は、会社全体のことを考えるステアリング・コミッティのメンバーになり、PAJのビジョンなどについて話したりしています。コミッティの合宿で代表の林さんと話をしたことで少しずつ解けてきたこともありました。

私たちなりのフラット

いままで、フラットについては「それぞれが自走して、尊重し合う」という風に断片的に理解している感じでした。でもテーマパークでのチームのあり方の中では、その考え方をうまく使えていない感じがしていました。

でも林さんが「何かを成し遂げようとした先には絶対にリーダーも上下関係も必要。尊重しなくてもいい場面もぶつかるときもある。でも相手がそこにいて、相手を尊重して接してあげるという関係性を築けるのがフラットなんだ」と言っていたんです。

なんとなく、ちょっとずつ、「フラットってそういうことだったんだな、PAJのチームビルディングってそういうものなんだな」ということがわかってきた気がします。

フルバリューとフラットな組織

フルバリューは、相手を思って行動することの全てがフルバリューなのかなと思うんです。林さんがよく「フルバリューは愛なんだよ」と言いますが、本当に愛だなと思います。

そこに愛がないのであれば、それはフルバリューではないと思うんです。相手を思って、次に乗り越えれる壁があるからこそ、その人のために嫌なことでも伝える声や行動であれば、私はそれがフルバリューなのかなと、いまの時点では思います。

形で見ると上下があってフラットではないものでも、そこにそのチームに必要なヒエラルキーがあるのであれば、それはフラットの範囲に入るのではないかと思います。それは形があって形がないようなものです。

チャレンジバイチョイス

チャレンジバイチョイスは、チーム内で「自分の好きに選択していいよ」というニュアンスが出るときがあります。何かを決めるときも「それってチャレンジバイチョイスだからね」と軽々しく言っているところがあります。

でもやりたくないことを選択しないというのは、チャレンジバイチョイスではないのではと…。やりたくないこともやったうえで、自分の成長につなげたり、何か得られるようなチャレンジをするというのは必要なんじゃないかなと思っています。

いまは考えを切り替え、変わってきたんじゃないかなと思います。やりたくないことはやらない、やりたいことだけやるということは、チーム内で結構ありましたが、それでは成り立っていかないので(笑)。

フルバリューにしてもチャレンジバイチョイスにしても、1年経って、それぞれが自分なりに考える時期に来ている感じです。

一人ひとりの能力に向き合う

前のインタビューでは、指示を待つのではなく自分で考えるチームにしたいと言いましたし、その思いは変わりません。でも、できる人とできない人、できる範囲とできない範囲があり、その人のレベル感があるので、そこにちゃんと向き合うようになりました。

てんしばは社会人経験がない若い人が多いので、指示を待つ人が多いです。指示を待つことすらないこともあります。そこにちゃんと合わせて、その目線でやっていくということをしないと難しいんだなと感じています。

アルバイトのスタッフもみんな楽しそうに働いてくれています。先日の慰労会も全員が参加してくれて、私も楽しかったです。

スタッフのチャレンジを支える

スタッフからは、ここをこうしたいとか、これもっとこうしたらどうかなど、いろいろな提案があります。危険ではなくお金がかからないものには基本的にOKを出しています。それがたとえ失敗するだろうなと私が感じることでも基本的にチャレンジさせます。

どうなるかはドキドキする部分もありますが、そこはOKを出した責任を持ちます。やってみないと失敗だとわからない部分もあるので、ぎりぎりのところで支えるようにしています。失敗を通して自分で責任をとることも教えたいですね。

これからの1年

施設の認知度をあげたいです。オープンしてすぐにコロナで2−3ヶ月閉めていました。今後はPANZA運営以外のこともしたいです。PAJの強みである教育プログラムやイベントを導入して、チームビルディングとPANZA体験を組み合わせるなどをやっていきたいです。

いまは「noborun!(ノボルン!)」「sorarun!(ソラルン!)」を運営しているだけになっているので、PAJだからこそできることをやっていきたいです。PANZAだからこそできることというのは、教育と絡めることだと思うので、自分自身の中でもチャレンジしていきたいです。

(20201126)

株式会社プロジェクトアドベンチャージャパンでは一緒に働く仲間を募集しています

同じタグの記事

今週のランキング

寺中 有希さんにいいねを伝えよう
寺中 有希さんや会社があなたに興味を持つかも