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スタッフインタビューvol.103「動き続ける〜アドベンチャーパーク・ゼネラルマネジャーとして、いまできること〜」

PAJが運営するアドベンチャーパーク「PANZA」のゼネラルマネジャーのヒデ(渡部英行)。前回のインタビューから1年半の間に、3施設(PANZAぎふ清流里山公園PANZA宮沢湖PANZAてんしばイーナ)を立ち上げ、大忙しでした。「いままでと全く違ったタイプのアドベンチャーパークをつくりたい」と言っていたヒデのこの1年半とは。

オープン続きの一年

昨年は、PANZAのオープンが続き、怒涛でした。オープンから少し時間が経ってオペレーションも落ち着いてきて、「いままでとは全く違ったタイプのアドベンチャーパークにしていくために、がんばるぞ!」とモチベーションが上がってきたさなかのコロナでした。

いま、このコロナ禍の中でもやもやしているのは、僕たちだけではなくてお客さんも同じです。そんな中で、PANZAでアドベンチャー体験をしたら「非常に気が晴れた」「スッキリした」という感想を言ってくれた方がいました。メンタルでもフィジカルな部分でも、もやもやしたものがぱっと晴れるちからがアドベンチャーにはあるんだなと改めて「世の中の体温を上げる、アドベンチャーの存在意義」を感じました。

PANZAのオリジナリティを探して

「withコロナ」の中で新たなPANZAのあり方を模索中です。緊急事態宣言中の臨時休業を経て、実際に施設を動かしてみて、お客さんのレスポンスをききながら、とにかく進んでいくしかないです。今こんな状況でも、今後コンペティターとなるPANZA以外のアドベンチャー施設、レジャー施設が全国でどんどんオープンしているので、自分たちの存在感、他施設との違いを明確にしていかないといけないと思っています。

あらためて僕たちは何をやっていくのか、ということを真剣に考えないといけない。PANZAは「アドベンチャー体験をすべての人に」というメインテーマを掲げているので、改めてそこを大切にしたいと感じています。

ゼネラルマネジャーとして

僕の得意分野は、立ち上げること、0から1にすることです。でも、施設がオープンして1から10にするのはどちらかというと得意ではなく、スタッフのモチベーションを高めて施設を盛り上げていくようなことは僕にはできません。だから日々施設を回している各PANZAのマネジャー、スタッフには頭が下がる思いです。

各PANZAでは日々、いろいろなことが起こるので、僕なりの距離感とやり方で接しているつもりです。PANZAは「4施設4様」です。いいことも悪いこともありますが、それぞれのカラーが引き立っていますね。けれど、こんなにバラバラなカラーになるとは思っていなかったですね(笑)

口を出すとき、出さないとき

各PANZAの組織内の関係については、細かいことはあまり言わないようにしています。毎日その場所にいる、そこのメンバーに任せることが大切と考えているからです。僕は壁打ち相手で、相談されれば話を聞きますが、僕自身がこうした方がいい、ということはなるべく言わないようにしています。

ただ、体外的なコミュニケーションを見ていて、僕がざらっとした違和感を受けたことについては全部伝えるようにしています。僕がざらっとしたことは、僕の経験上、ある程度的中すると思っています(笑)。「すごい細かいことになんで突っ込んでるの?」と感じるときもあるかもしれませんが、そういう違和感は、あとから問題が大きくなる恐れがよくあるので、そのざらつきについては、自分なりの解釈をきちんと説明するようにしています。

動いていこう!

前回のインタビューで、「これからはPAJやPANZA事業で何らかの表現をしたい人の舞台を整えるための仕事をしていきたい」と言いました。その気持ちはいまも変わっていません。その舞台をちゃんと用意しているつもりですが、いまは未曽有の危機に直面し、舞台はあってやりたいこともあるけれど、思い通りにいかないということもあると思います。

僕自身はこの20年間、ものづくりの世界で生きてきて、橋の現場監督、おもちゃのプロデューサーという職歴の中で、自らが事業や製品をプッシュセールスすることは絶対にしないと決めていたのに、まさか、その自分がいま、毎日、PANZAのPRや営業で頭を回転させています。窮地に立たされた時に人は動くとは言ったもので、この状況のアオリをくらった感じですね(笑)。これは僕自身が一番びっくりしています。「変化」は自ら変えることではなくて、いまを受け入れることで変わるのだなと感じました。

でもこんなときだからこそ、僕自身は積極的に動きます。みんながそれを見て、「あ、なんか動いていくな」と感じてもらうことで、みんなも動いていけるのかなと思っています。僕自身が暗くなって、「待ちの状態」になってしまったら、みんなも待ちになってしまうと思うんです。みんなに「こんな時だからこそ、動けー!」と言っている以上、僕も動くことを大切にしています。

「待ち」にならない!

昨年、事業をつくっていくうえでの迷いはたくさんあったけれど、とにかく、面白い方へ、やりたい方へ行こうと思っていました。今春、コロナが来て、僕もどよよんとなっていたとき、久しぶりに白石康次郎さんのインタビューの言葉をメモしていたノートを読み返しました。白石さんの「迷ったら、面白い方へ行く」姿勢に刺激を受け、「ここで迷って待っていてもしょうがないなー!面白い方へ進もう!」と思えました。「先の分からない恐怖心を好奇心へ変えていく」思考を大切にしようと思っています。

次?!

いまはいろいろなことをやりながら考えていますが、いまのPANZAを拡大していくことはあまり望んでいません。事業メンバーはもう僕1人ではないですし、いまのPANZAを創っていくメンバーそれぞれの「やるかやらないか」を大切にしたいし、「やっちゃおうぜ」と一緒に歩めるチームを考えています。

僕はヒトやモノをコネクトしていくことが好きなので、コロナで新しい価値観やビジネスモデルがたくさん生まれている中で、そういうものとPAJをつなげていくのも面白いかもしれません。

こう見えて先のことは、あまり考えていません(笑)。「今日よりも明日、明日よりも明後日をよりよくしていく」ことを考えるタイプです。こんな状況だけど、「なんか良い感じだね」と思ってもらえるような施策を考えていきたいです。自分たちが楽しんでやっていると、見ている人にも楽しんでもらえると思っていて、そして、それは必ずヒトに伝わります。常に新しいものを取り込んで私達自身が「毎日がワクワク、ドキドキする」ように活性化していきたいです。

(20200805)

白石康次郎さんのインタビュー:「楽しい方向に、明るい方向に」(Beingーあり方を探求するメディア)

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